2024/03/26
公開

新高2の春休みの過ごし方|大学受験に向けた勉強法や学習時間も紹介

大学受験を予定している新高校2年生(高校1年生)は、春休み中どのように過ごせばよいのでしょうか?受験を意識して過ごすことで、有意義な長期休暇となるはずです。今回は新高校2年生向けに、春休みのおすすめの過ごし方をご紹介。大学受験に向けて勉強法や、新高2の理想的な学習時間についても一緒に解説します。

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新高2の春休みから大学受験対策するのは早い?遅い?

「大学受験までまだ1年以上も時間があるのに、春休みから勉強を始めるのは早い」と思っている、子どもや保護者も多いかもしれません。結論から述べると、早いか遅いかは個々のケースによって異なります。

たとえばすでに十分な学力があり、入試科目が少ない私立大学を志望する場合は、もう少し経ってから本格的に受験勉強をスタートさせても間に合うでしょう。反対に志望校との学力差が大きく、複数の教科・科目が求められる国公立大学を志望する場合は、できるだけ早い段階から勉強を始める必要があります。

あるアンケートによると、大学受験勉強を始めたのは「高校3年生の春」が最も多くかったものの、そのうちの4割の子どもが「スタートが遅かった」と後悔もしています。

受験勉強は早ければ早いに越したことはありません。新高校2年生の春休みから始めておくと、余裕を持って勉強を進めていけるはずです。苦手科目を克服する十分な時間も確保でき、ワンランクやツーランク上の大学合格も夢ではないでしょう。

新高2の春休みの過ごし方|やるべきことは?

大学受験を想定した場合、新高校2年生はどのように春休みを過ごせばよいのでしょうか。おすすめの過ごし方ややるべきことを見ていきましょう。

志望校を絞る

できれば志望校をある程度絞っておきましょう。行きたい大学を志望校に設定することで、今後の学習モチベーションが大きく上がります。

また大学によって受験科目は異なるため、新高校2年生の段階で志望校を絞っておくと、必要な科目にだけ集中して勉強できるようになるでしょう。受験に不要な科目は学校の授業対策だけとなるため、効率的な学力アップが期待できます。

新高校2年生のうちは学力とは関係なく、行きたい大学を志望校に設定してください。受験本番までまだ時間があるので、今後の頑張り次第で十分合格を狙えるはずです。

高校1年生の復習をする

最優先にやるべき勉強は、高校1年生の復習です。中学校から高校へ進学して、授業の難しさやスピードの速さに圧倒された高校生もいるかもしれません。高校2年生に進級すると、授業はどんどん難しくなっていきます。また科目数も増え、子どもによっては大きな負担にもなるでしょう。

春休みは1年間の復習をするのに、最も適した時期です。これまでに勉強した内容をふり返って、理解不十分な箇所や取りこぼしがあるところを克服してください。高校2年生の授業理解がスムーズになるだけでなく、大学受験にもつながる基礎力も身に付けられます。

高校2年生の予習をする

春休みにやるべきことは高校1年生の復習ですが、子どもによってはすでにある程度の基礎学力が身に付いているかもしれません。高校1年生の定期テストの成績が良かった、授業内容もよく理解しているといった子どもは、春休み中に高校2年生の予習に取りかかるのもおすすめです。

先取り学習をしておくことで授業内容が良くわかり、余裕を持って勉強に臨めます。定期テストでも高得点が期待できるでしょう。特に総合型選抜や学校推薦型選抜を目指す場合、定期テストの結果が大きく合否に影響するため、先取り学習が有効です。

予習する場合は、ゴールデンウィーク辺りまでの学習項目を勉強するのがおすすめ。気が緩みがちな時期のため、あらかじめ勉強をしておくと安心です。

英語と数学を重点的に勉強する

高校1年生の復習と高校2年生の予習、どちらにも共通しているのが英語と数学の2科目を重点的に勉強すること。英語と数学は積み上げ式の科目と呼ばれており、国語・社会・理科と比べると必要となる学習時間数が多いためです。

もし英語と数学が入試科目になっているにも関わらず苦手な場合、受験直前や本番で足を引っ張ってしまうのは目に見えています。まだ時間の余裕があるうちに、重点的に勉強をして得点源にしておきましょう。

ただし数学は、文系の私立大学受験生には必要ないかもしれません。すでに私立文系の大学を受験する予定の子どもは、数学の代わりに国語に取りかかってください。

勉強習慣を付ける

最後は春休み中に勉強習慣を付けておくことです。特にこれまで毎日コツコツと勉強する習慣がなかった高校生は、高校2年生に進級する前に勉強習慣を付けてしまいましょう。

受験勉強が本格化してくると、毎日何時間もの勉強が求められます。基本的な学習習慣が身に付いていないと長時間の勉強に耐えられず、苦しい受験勉強を乗り越えられないかもしれません。勉強習慣は1日や2日で身に付くものではないため、春休みの内から意識をして勉強を積み重ねていくことが大切です。

長時間の勉強に慣れていない場合は、短時間の勉強から始めてみましょう。30分や1時間でも構いません。とにかく毎日机に向かって勉強を続けることが、学習習慣の形成に役立ちます。

また部活動などで忙しい子どもは、隙間時間を有効活用しましょう。学校へ行くバスや電車の中、部活動の休憩時間、お風呂に入っている時間などに単語の暗記や歴史年表の暗記などは十分にできます。

新高2向け春休みの勉強法|科目別に紹介

新高校2年生が春休みに優先して勉強するべき科目は、英語と数学です。またすでに私立文系の大学を志望している場合は、数学の代わりに国語に取りかかりましょう。続いては英語と数学、国語の勉強法を紹介します。

英語の勉強法

英語の学習で大切なのが、単語と文法の基礎を固めておくことです。新高校2年生の段階では恐らくほとんどの生徒が、まだ大学受験範囲となる学習項目が終わっていないことでしょう。

先にも述べたように英語は積み上げ式の科目のため、高校1年生で習った単語や文法項目が理解できていないと、高校2年生以降も確実につまずきます。これまでに習った単語と文法を総復習して、できるだけ完璧にしておくことが重要です。

新しい単語帳や参考書、問題集を購入する必要はありません。学校で配布されたものを使って、勉強を進めていきましょう。

ある程度の英語力がある子どもは、長文読解にもチャレンジするのがおすすめ。いまのうちから長い文章にも慣れておくことで、入試で求められる読解力もアップしていくはずです。

数学の勉強法

理系の生徒、また国公立大学を目指している文系の生徒で数学を苦手とする場合、各学習項目の概念を理解できていない可能性があります。概念を理解していない状態でいくら練習問題を解いても、本質的な理解をしていないので成績アップにはつながりません。

各学習項目の公式や定義、定理などを理解するために、まずは教科書や問題集に掲載されている解説や例題をよく読みましょう。内容を一通り理解したら、簡単な練習問題にチャレンジします。間違えた場合は解答や解説へよく目を通し、まだ不安がある場合は教科書の解説や例題に戻って復習をしてください。解説→例題→問題練習のプロセスを丁寧にくり返すことで、概念理解につながるはずです。

数学が得意な子どもは、高校2年生で習う数学Ⅱ・Bの予習を進めてください。

国語の勉強法

現代文の読解力は短期間では身に付きません。私立文系大学を目指す場合は多くの学校で入試科目として課されるため、春休みの段階から少しずつ読解力を付けていきましょう。

接続詞に意識を払いながら評論文を読み、できるだけたくさんの問題に触れることが大切です。問題は解きっぱなしにせず、間違えた箇所は解説をしっかり読んで論理的思考を養えるようにしてください。

古文と漢文は短期間でも十分、得点アップが狙える科目です。しかし余裕があれば、単語や文法の暗記に取りかかっておくとよいでしょう。

新高2は春休みにどのくらいの勉強時間が必要?

春休みの勉強を計画する中で、一つの目安となるのが勉強時間です。理想となる勉強時間を理解しておくことで、春休み中の学習計画作成に役立つでしょう。

大学受験生の平均的な勉強時間

やや古いデータですが、ベネッセ教育総合研究所が発表した「高校生活と進路に関する調査2015-2022」によると、高校3年生9月時点の平均勉強時間は1日あたり2.6時間でした。

新高校2年生の春休みの勉強時間はどのくらいが理想?

新高校2年生の春休み中の理想的な勉強時間は、子どものケースによって異なります。ただし一般的に大学受験を目指している場合は、1日3時間~4時間の勉強が理想です。

また国公立大学や難関私立大学を受験する子どもは、1日5時間前後の勉強時間を確保しておきたいところです。国公立大学では入試科目が多いため、できるだけ早い段階から計画的に勉強を進めていかないと間に合いません。

集中力を切らさずに毎日勉強を続けるためには、午前と午後、夜など、勉強時間を分けるのがポイントです。午前中に2時間、午後に2時間、夕食後に1時間などと設定しておくと、無理なく勉強を続けられるでしょう。

春休みのうちから長時間の勉強に慣れておくことで、本格的な受験勉強がスタートした後も、最後まで継続できるようになります。

新高2向けおすすめの春期講習

「自宅では勉強に集中できない」「何から勉強すればよいのかわからない」「苦手科目があって、一人では克服できない」といった子どもは、塾や予備校で開催される春期講習へ参加する方法もあります。講習ごとに授業形態やカリキュラム、料金などが異なるため、いくつかを比較しながら子どもの学習ニーズに合ったところを探すとよいでしょう。

新高2向けには、以下のような春期講習がおすすめです。

  • 河合塾
  • 東進ハイスクール・東進衛星予備校
  • 個別教室の明光義塾

河合塾の授業は集団指導型で、春期講習は4日間という短期間。基礎から応用まで、幅広い講座から選べます。受講期間は講座によって異なります。

東進ハイスクール・東進衛星予備校は映像授業型。全国的に有名な講師が授業を担当し、高品質の学習指導を映像から気軽に受けられます。期間は2022年1月17日~4月10日までです。

個別指導を受けたい子どもにおすすめなのが、個別教室の明光義塾です。生徒一人ひとりの課題や希望に合わせて個別カリキュラムを作成し、それぞれに合った学習指導を実施。苦手科目の克服や、得意科目の先取り学習など、さまざまなニーズに対応します。

春期講習の詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

【高校生】春期講習の料金・費用相場|おすすめ予備校の春期講習情報も紹介

まとめ

新高校2年生の春休みから大学受験を想定した準備をスタートさせておくと、余裕を持って受験に臨めるようになります。志望校を絞ったり、高校1年生の学習項目を復習したりと、それぞれのケースに合わせて春休みを過ごしましょう。

自宅学習が難しい子どもや、苦手科目がある子どもは春期講習へ参加する方法もあります。講習ごとにさまざまなカリキュラムを設定しているので、ニーズに合った場所が見つかるはずです。

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塾選(ジュクセン)編集部

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