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指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点

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大学受験
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「指定校推薦で大学を目指したいけれど、後から後悔しないだろうか」「デメリットはあるのか気になる」——そんな不安を抱く受験生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

指定校推薦は、合格率の高さや早期に進路が決まる点など多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。

  • 校内選考を突破するのが難しい
  • 指定校推薦枠がなければ受験できない
  • 専願のため、他大学を受験できない
  • 入学後の学習に苦労するおそれがある
  • 国公立大学は基本的に受験できない
  • 人間関係・評判に影響することもある

しかし、こうしたデメリットは正しく理解し、準備や心構えをしておくことで十分に対処できます。

この記事では、指定校推薦の代表的なデメリットを一つひとつ丁寧に解説。さらに、実際に指定校推薦で合格した先輩たちのリアルな声も紹介しながら、デメリットにどう向き合えばよいか、後悔しない進路選択のヒントをお届けします。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

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目次

指定校推薦のデメリットは?受験前に知っておこうImage Etc

指定校推薦はメリットもある一方で、いくつかの注意点があります。以下の6つのデメリットを受験前にしっかり確認しておきましょう。

  • 校内選考を突破するのが難しい
  • 指定校推薦枠がなければ受験できない
  • 専願のため、他大学を受験できない
  • 入学後の学習に苦労するおそれがある
  • 国公立大学は基本的に受験できない
  • 人間関係・評判に影響することもある

校内選考を突破するのが難しい

指定校推薦の大きなデメリットの一つは、「校内選考を突破するハードルが高い」という点です。

指定校推薦は、大学が高校に対してあらかじめ設定した推薦枠に基づき、その枠内で生徒が選抜される入試方式です。しかし、その推薦枠は学年で1人〜数人程度と非常に限られており、希望者が多い大学や学部では、校内倍率が5〜10倍に達することも珍しくありません。

このため、選考では評定平均(通知表の成績)だけでなく、出席日数、課外活動の実績(部活動・生徒会・ボランティアなど)、学校生活での態度や人物評価といった、総合的な基準で比較されます。

高い評定を維持するだけでなく、日頃から積極的に学校行事に取り組んだり、責任ある役割を果たしたりすることも重要なアピール材料です。

「大学受験はまだ先」と気を抜いてしまうと、気づかぬうちに校内選考の候補から外れてしまうおそれもあります。指定校推薦を目指すのであれば、高1の段階から計画的に高校生活を送り、内申点や人間関係、活動実績を意識して積み重ねていくことが求められます。

高2や高3から指定校推薦対策を始めるのが「遅すぎる」とは限らない

「指定校推薦は高1から評定平均を意識して積み上げていないと無理なのでは……?」と心配になる人もいるかもしれません。

確かに、評定平均は高校1年生から3年生1学期までの成績が対象となるため、早い段階からの準備が有利です。しかし、高2や高3からでも対策は可能です。実際に、高2から意識を変えて学習に取り組み、校内選考を勝ち抜いて合格をつかんだ人も少なくありません。

例えば、次のようなアクションをすぐに始めれば、今からでもチャンスは十分にあります。

  • 定期テストに集中し、評定平均の底上げを狙う
  • 提出物や授業態度を見直す
  • 担任や進路指導の先生に早めに相談する
  • 課外活動や資格取得で評価を補う

「今さら遅いかも……」とあきらめるのではなく、今できることに全力で取り組むことが何より大切です。進路を本気で考える姿勢そのものが、校内選考でもプラスに評価されます。まずは情報収集と行動から始めましょう。

指定校推薦枠がなければ受験できない

指定校推薦の大きなデメリットの1つが、「自分の高校に推薦枠がなければ、そもそも出願すらできない」という点です。

指定校推薦とは、大学が特定の高校に対してのみ与える「限定的な推薦枠」に基づいて行われる入試方式です。そのため、いくら本人の学力が出願基準を満たしていたとしても、自身の通う高校に志望大学の指定校枠が存在しなければ、出願資格そのものが与えられません。

また、指定校推薦枠は毎年見直される可能性があり、「昨年は枠があったから安心」と思っていても、翌年度には廃止・変更されていることもあります。年度ごとの募集状況を必ず確認するようにしましょう。

このように、指定校推薦は「高校の指定状況に左右される」という側面が強く、本人の努力だけではカバーしきれない制約があります。志望校が指定校に含まれているかどうかは、早めに進路指導の先生や担任に確認しておくのが賢明です。

もし指定校推薦が使えない場合でも、公募推薦や総合型選抜、一般選抜など他の入試方式を活用する道はあります。選択肢を広げておくことが、後悔のない受験につながります。

専願のため、他大学を受験できない

指定校推薦の大きなデメリットの1つは、「専願制」であるという点です。指定校推薦は、大学と高校の信頼関係を前提に成り立っている入試制度であり、合格した場合は必ずその大学に進学することが条件となります。

合格後に「やっぱり別の大学を受験したい」と辞退することは、大学側・高校側双方に大きな迷惑をかける行為とされ、原則として認められていません。

指定校推薦の合格辞退は、高校の今後の推薦枠に悪影響を与える可能性があるため、進路変更が難しくなるという意味でも注意が必要です。出願できる大学は1校のみのため、受験する大学が本当に第一志望であるかどうかを十分に考えてから出願を決めましょう。

そのためにも、志望大学・学部のカリキュラムや教育方針、キャンパスの雰囲気などを事前によく調べ、自分に合っているかどうかをしっかり見極めておくことが大切です。専願である指定校推薦では、後悔のない進路選択が重要なカギとなります。

入学後の学習に苦労するおそれがある

指定校推薦で自分の現在の学力よりも偏差値の高い大学や学部に進学する場合は、入学後の学習に大きなギャップを感じるおそれがあります。

難関大学では、授業内容が専門的かつ高度であり、予習・復習を欠かさずに取り組む姿勢が求められます。受け身の姿勢でいると、授業についていけなくなることも少なくありません。「入ってみたら想像以上に勉強が大変だった」と感じるケースは多く、特に高校時代に受験勉強をあまりしてこなかった人ほど、その傾向が強くなります。

また、一般入試で入学した学生との間に、学力や学習習慣の差を感じてしまうこともあります。同じ授業を受けていても、基礎知識の理解度や学びに対する意欲に差があるため、「ついていけない」と焦りを感じることがあるかもしれません。

入学後のギャップを少しでも減らすために、指定校推薦での進学を決めた時点で、志望大学のカリキュラムや履修内容をよく確認しておくことが重要です。さらに、高校在学中から大学の専門分野に関する基本知識に触れておくと安心です。

国公立大学には指定校推薦の制度がない

指定校推薦は、大学が特定の高校に対して推薦枠を与える制度です。この制度は、原則として私立大学を対象に実施されています。

一方で、国公立大学では「公平性」や「透明性」といった原則が強く求められるため、特定の高校だけに推薦枠を設けることが難しいとされています。したがって、国公立大学には指定校推薦という制度そのものが基本的に存在しません。

そのため、国公立大学を志望する場合は、次のいずれかの受験方式を選ぶ必要があります。

  • 一般選抜(学力試験中心)
  • 公募推薦(評定や面接・小論文を含む)
  • 総合型選抜(旧AO入試)

特に、公募推薦や総合型選抜では、評定平均、志望理由書、課外活動実績、面接、小論文など、多面的な評価が行われます。一般入試よりも学力以外の側面も見られるとはいえ、書類作成や面接準備には時間と戦略が必要です。

国公立大学など大学受験に強い塾については、以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】大学受験に強い塾26選!タイプ別の選び方が合格への近道【2025年最新版】大学受験に強い塾26選!タイプ別の選び方が合格への近道

人間関係・評判に影響することもある

指定校推薦で早期に合格が決まると、クラス内の人間関係に微妙な空気が生まれることがあります。特に、一般選抜に向けて努力を続けている同級生に対し、「楽をして受かった」「不公平だ」といった誤解や嫉妬を招くケースがあります。

また、本人の実力以上の大学に進学したと見なされると、陰口を言われたり、努力を過小評価されたりする場面も見受けられます。こうした評判は、進路決定後の学校生活に悪影響を及ぼすおそれもあるため注意が必要です。

ただし、指定校推薦は正式な入試制度であり、大学・高校双方の信頼に基づいて成り立っています。選ばれたことに誇りを持ち、周囲に配慮した言動を心がけることで、良好な関係を保つことができます。

指定校推薦にはもちろんメリットもある!Image Etc

ここまで指定校推薦のデメリットを解説してきましたが、指定校推薦にはもちろんメリットもあります。

  • ほかの推薦入試よりも合格率が高い
  • 自分の学力より高いレベルの大学に合格するチャンス
  • 合否の発表時期が早い
  • 受験費用を抑えられる

ここでは、代表的な指定校推薦のメリットについて詳しく見ていきましょう。

ほかの推薦入試よりも合格率が高い

指定校推薦の最大のメリットは、ほかの推薦入試と比較して合格率が極めて高い点です。

この制度は、大学と高校との信頼関係に基づいて運用されており、大学が各高校に「推薦枠(募集人数)」を事前に提示します。高校側はその枠に見合った生徒を校内選考で選び、推薦を行います。

このため、校内選考を通過した生徒は、大学側でよほどの問題がない限り合格となるケースがほとんどです。実際、指定校推薦の合格率はほぼ100%ともいわれています。

一方、公募推薦や総合型選抜では、出願基準を満たしていても大学ごとの厳しい選考(小論文・面接・実技など)を突破しなければなりません。

これに対し、指定校推薦は「校内選考=実質的な関門」となるため、精神的な負担も少なく、落ち着いて準備を進められるという安心感があります。

自分の学力より高いレベルの大学に合格するチャンス

指定校推薦は、評定平均や校内での評価が重視される入試方式であり、一般選抜(学力試験中心)とは異なる評価軸で選考されるのが大きな特徴です。指定校推薦の試験では、多くの大学で学力試験は課されず、主に面接・小論文・志望理由書などで合否が判断されます。

そのため、普段の定期テストや授業態度などを反映した「評定平均」をしっかりと維持していれば、模試や一般入試では届かないレベルの大学にも合格できる可能性があります。これは、指定校推薦ならではの大きな魅力といえるでしょう。

模試での偏差値が足りなくてもあきらめる必要はありません。日々の努力と継続した成績管理が、ワンランク上の進学先を実現する鍵になるのです。

合否の発表時期が早い

指定校推薦は、合否の発表時期が他の入試方式に比べて圧倒的に早いのが大きな特徴です。

高校では通常、8月〜10月頃に校内選考が実施され、各大学の推薦枠に誰を推薦するかが決定されます。そして、大学側での選考を経て、11月〜12月頃には正式な合否通知が届くのが一般的です。

さらに、指定校推薦は合格率が非常に高く、ほぼ100%に近いとされているため、校内選考を通過した時点で、進路がほぼ確定した状態になります。

このため、一般選抜の本格化する1月〜2月を待たずに進路が決まり、早期に受験を終えられるというメリットがあります。高校3年生の後半は、通常であれば受験勉強で忙殺される時期ですが、指定校推薦組はこの期間を比較的自由に有意義に過ごせるのも大きな利点です。

精神的な余裕ができることで、卒業に向けた学校生活を楽しんだり、入学後を見据えた準備に時間を充てたりすることができます。受験に伴うストレスや不安を早期に解消できる点でも、指定校推薦は大きな魅力を持った入試制度といえるでしょう。

受験費用を抑えられる

指定校推薦の大きなメリットの1つに、受験にかかる費用を抑えられるという点があります。一般入試などほかの選抜方式の場合、1校につき3万円〜3万5,000円程度の受験料が必要です。複数校を受験する場合、10万円を超えることも珍しくなく、家計への負担は決して小さくありません。

一方、指定校推薦は基本的に1校専願での出願となるため、受験校が1校に絞られ、受験料の出費が最小限に抑えられます。また、一般選抜に比べて試験対策用の予備校や模試、教材への費用も少なく済むため、全体としてコストを大幅に削減できます。

指定校推薦合格者の体験談からわかる気を付けておきたいポイント

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ここでは、実際に塾選に寄せられた指定校推薦の合格者のリアルな体験談から、「もっとこうしておけばよかった」と語られる気を付けるべきポイントを紹介します。

これから指定校推薦を目指す方は、体験者の声を通じて、自分の高校生活をどう過ごすべきか、どんな準備をしておくべきかを確認しておきましょう。

指定校推薦についての情報を集めておく

2024年度入試で中央大学に指定校推薦で合格した生徒の体験談には、次のような振り返りがありました。

もし受験活動開始時に戻れるとしたら、家庭での活動について当時の自分にどのようなアドバイスをしますか?

高校一年の時から生活を改善してもう少しうえの大学を目指せる様にサポートしたい。指定校についてもう少し早くから考えて色々な受験がある事を知っておくべきだった。指定校をとるうえでボランティア活動などの重要性を教えてあげたかった。

 

この言葉からも分かるように、指定校推薦での進学を目指す場合には、早期から制度への理解を深め、必要な準備をコツコツ積み重ねていく姿勢が求められます。

指定校推薦は、一般入試とは異なる戦い方が求められる入試方式です。だからこそ、「どうやったら推薦を得られるか」「自分の高校に希望大学の推薦枠があるか」といった情報を、できるだけ早い段階から積極的に調べておくことが合格への第一歩となるのです。

万が一に備えて一般受験の勉強をしておく

2020年度入試で関西学院大学に指定校推薦で合格した生徒の保護者の体験談には、次のような振り返りがありました。

もし受験活動開始時に戻れるとしたら、家庭での活動について当時の自分にどのようなアドバイスをしますか?

 

子供さんを信じて口うるさく言わずに見守ってあげて下さい。毎日何時間も勉強するだけが良いわけじゃなく、やる時にはやる!が一番だと思います。我が家は指定校推薦でしたので、定期考査前だけは勉強しておりました。親の立場から言うと、もし推薦を頂けなかった時のためにもう少し勉強して欲しかったのですが、だまって耐えておりました。

この声からもわかるように、指定校推薦に頼りきりになってしまうと、想定外の展開に対応できないリスクがあります。

特に、校内選考に通らなかった場合や、指定校推薦そのものがなくなるケースも考えられます。したがって、推薦の有無にかかわらず、日頃から一般受験を想定した学習の習慣づけが大切です。

指定校推薦のデメリットについてよくある質問(FAQ)image_etc

ここでは、指定校推薦のデメリットについてよくある質問を解説します。

指定校推薦で推薦をもらうとき、欠席日数も重要ですか?

指定校推薦を希望する際、欠席日数は合否に影響を与える重要な要素の1つとされています。一般的には、高校3年間の欠席日数が10日以内であることが一つの目安とされることが多いです。

ただし、これはあくまで参考値であり、大学や高校によって基準は異なります。たとえば、体調不良や家庭の事情でやむを得ず欠席した場合でも、理由が正当であり証明できる場合は問題にならないケースもあります。一方で、無断欠席や遅刻・早退が多いと、出席状況が悪いとみなされ、推薦の対象から外されてしまうおそれもあります。

指定校推薦は、成績だけでなく生活態度や出席状況を含めた「高校生活全体の評価」で選考される制度です。そのため、普段から規則正しい生活を心がけ、出席状況にも気を配ることが大切です。

出願基準は高校ごとに異なるため、不安がある場合は必ず担任や進路指導の先生に相談し、最新の推薦条件を確認するようにしましょう。

指定校推薦と欠席日数の関係についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

指定校推薦はほぼ受かりますか?

指定校推薦は、大学と高校の間で築かれた強固な信頼関係に基づく入試制度です。大学は毎年、信頼できる高校に推薦枠(指定校枠)を提供し、高校側はその枠にふさわしい生徒を校内選考によって厳選します。

このように、大学側の出願基準をクリアし、なおかつ校内での評価を受けた生徒だけが出願を許されるため、実際の合格率は非常に高く、ほぼ100%に近いと言われています。

しかし、それでも不合格になるケースがまったくないわけではありません。以下のような状況では、指定校推薦でも落ちてしまう可能性があります。

  • 医学・看護・芸術系の学部に挑戦する
  • 高校を留年してしまう
  • 試験当日の遅刻・欠席 など

このように、制度上は高い合格率を誇っていても、「指定校推薦だから絶対に安心」と油断するのは禁物です。推薦されたからこそ、万全の準備と誠意ある態度が求められるのが指定校推薦だといえるでしょう。

指定校推薦に向いている人はどんな人ですか?

指定校推薦に向いている人とは、単に成績が良いだけでなく、日頃の学校生活や人間関係においても安定した信頼を得ている人です。以下のような特徴に当てはまる生徒は、指定校推薦を受けるチャンスが高まります。

  • 高1から高い評定平均をキープしている
  • 欠席日数や授業態度など生活態度が良い
  • 部活動や課外活動で実績がある
  • 英検®など資格を持っている
  • 先生とコミュニケーションが取れている

(指定校推薦に向いている人・もらえる人の特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。)

指定校推薦は一般受験組に嫌われてしまうと聞いたのですが……?

指定校推薦で早期に合格が決まると、一般受験に向けて努力を続けている同級生から「ずるい」「楽をして合格した」などと思われることがあります。特に受験シーズンが本格化する冬以降は、周囲の緊張感が高まるため、ちょっとした言動が誤解や嫉妬を招く要因になってしまうこともあるでしょう。

しかし、指定校推薦は大学と高校の信頼関係に基づいた正規の入試制度であり、成績や生活態度など、総合的な努力が評価されて得られるものです。つまり、「楽をしている」という見方は誤解にすぎません。

とはいえ、周囲への配慮を忘れてしまうと、人間関係がぎくしゃくするリスクはあります。合格が決まった後も、謙虚な姿勢と慎重な言動を心がけることが、円滑な学校生活を送るうえで大切です。

指定校推薦は就職だと不利になりますか?

結論からいえば、指定校推薦だからという理由で就職が不利になることはありません。

就職活動において重視されるのは、大学在学中の学びや実績、志望動機、自己PR、インターン経験などです。入学時の入試方式(一般入試か指定校推薦か)が選考で問われることは、基本的にありません。

ただし、「推薦で入ったから」と安心しすぎて大学生活を怠ってしまうと、社会人として求められるスキルや経験を十分に積めないまま就職活動を迎えてしまうリスクがあります。

つまり、指定校推薦の合否が就職に直接影響することはありませんが、入学後の努力次第で就職の成果は大きく変わるということを意識しておくことが大切です。

指定校推薦対策として塾は必要ですか?

指定校推薦での合格を目指すうえで、塾を活用することは非常に有効な選択肢となります。特に以下のようなケースでは、塾のサポートが大きな効果を発揮します。

  • 定期テスト対策
  • 小論文や面接対策

まず、評定平均アップのための定期テスト対策です。指定校推薦では、高1〜高3の成績が大きく影響します。定期テストの点数が内申点(評定平均)に直結するため、学校の進度に合わせたテスト対策を行ってくれる塾に通うことで、安定して高成績を維持しやすくなります。

次に、小論文や面接対策です。指定校推薦では、大学ごとに異なる小論文課題や面接試験が課されることが多く、論理構成・表現力・話し方などをプロの目で添削・指導してもらえる点は大きなメリットです。自分では気づきにくい文章のクセや曖昧な表現も、第三者からのフィードバックで改善しやすくなります。

ただし、すべての受験生が必ずしも塾に通う必要があるわけではありません。学校の先生に質問しやすく、添削や面接練習のサポートが受けられる環境であれば、塾に頼らずとも十分な対策は可能です。

大切なのは、「どこが不安か」「どこを強化したいか」を客観的に把握し、それを補う手段として塾をうまく活用すること。

定期テスト対策・小論文添削・面接練習・志望理由書の指導など、自分にとって必要なサポートを見極めて、最適な準備環境を整えることが、指定校推薦合格への近道です。

おすすめの塾については、以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】大学受験に強い塾26選!タイプ別の選び方が合格への近道【2025年最新版】大学受験に強い塾26選!タイプ別の選び方が合格への近道

まとめ|指定校推薦にはデメリットもあるが、メリットもたくさんある!

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指定校推薦には、「校内選考の倍率が高い」「他大学を受験できない」「入学後に学力差を感じることがある」など、いくつかのデメリットがあります。

しかし一方で、合格率が非常に高く、早期に進路が決まることで精神的な余裕が生まれるなど、他の入試方式にはない多くのメリットもあります。

また、自分の評定平均や学校生活の頑張りが評価される入試方式であるため、模試の偏差値に不安がある生徒にとっては、チャンスを広げる選択肢の1つとなるでしょう。

大切なのは、メリットとデメリットの両面をしっかりと理解したうえで、自分の志望校・志望学部、将来の進路に合った受験方法を選ぶことです。

指定校推薦を目指すなら、早い段階から高校生活を丁寧に積み重ねていくことが成功のカギになります。焦らず、着実に準備を進めていきましょう。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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