英検®2級の合格率はどれくらい?過去の公式データ・合格ライン・対策を徹底解説
「英検®2級の合格率はどのくらいなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、英検2級の最新の合格率は現在公式には公表されていません。ただし、公益財団法人 日本英語検定協会が発表した過去の公式資料によると、高校生の一次試験合格率は2015年度第1回が27.0%、2016年度第1回が34.0%でした。二次試験の合格率(全体)は、2015年度第1回が83.9%、2016年度第1回が80.4%となっています。
参考:2016年度第1回実用英語技能検定 高校生の合格率に関するプレスリリース|公益財団法人 日本英語検定協会
これらはあくまで2015〜2016年度の参考データであり、現在の英検2級全体の合格率を示すものではない点に注意が必要です。
この記事では、合格率の読み方から合格ラインの目安、試験内容の特徴、そして具体的な対策まで順を追って解説します。合格率という数字に振り回されず、何をどう準備すればよいかを把握することが合格への近道です。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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目次
英検2級の合格率は現在非公表

英検2級の合格率を調べてみると、「公式には現在公表されていない」ということがわかります。公益財団法人 日本英語検定協会(英検協会)は、現時点で各級の合格率を定期的に公開していません。そのため「英検2級の合格率は〇%」と断言できるデータは存在しません。
ただし過去に英検協会が発表したプレスリリースには、一部の年度・回次における合格率データが記載されています。ここでは公式資料から確認できる参考値を紹介します。
過去データでは高校生の一次試験合格率は27〜34%
英検協会が2016年7月に公表したプレスリリースによると、高校生の英検2級一次試験合格率は2015年度第1回が27.0%、2016年度第1回が34.0%でした。
ただし、この数値は「高校生」に限定した「一次試験」の合格率であり、英検2級全体の最新合格率ではありません。中学生や社会人を含むすべての受験者を対象にした現在の合格率とは異なります。
おおむね3人に1人前後しか一次試験を通過できていないことからも、一次試験が英検2級の大きな関門になりやすいことが見てとれます。
参考:高校生 1級・準1級・2級の受験者数、および合格率|公益財団法人 日本英語検定協会
二次試験の合格率は80%前後
同じプレスリリースによると、英検2級二次試験の合格率(全体)は2015年度第1回が83.9%、2016年度第1回が80.4%でした。
この数値が高い理由は、二次試験が一次試験を突破した受験者のみ受けられる試験だからです。ある程度の英語力を持った層だけが受験するため、合格率が高く出やすい構造になっています。
一次試験に合格したからといって二次試験の対策を怠ると足元をすくわれることもあるため、並行して準備を進めておくことが大切です。
合格率はあくまで参考値として見る
合格率は年度・受験者層・試験形式によって変化しますし、現在は最新データ自体が公表されていないため、過去のデータをそのまま現在に当てはめることには限界があります。
合格率よりも重要なのは、自分自身の現在地を把握することです。過去問を解いてどこで失点しているかを確認し、「自分はどこを強化すれば合格に近づけるか」という視点で取り組むことが合格への近道になります。
英検2級の一次試験・二次試験の合格率を考えるときに重要なポイント

一次試験と二次試験では問われる力がまったく異なります。それぞれの特徴を理解したうえで対策を立てることが合格への近道です。
合格率だけで英検2級の難易度を判断しないほうがよい
合格率はその回の受験者層によって大きく変わります。しっかり準備して臨む人と対策不足のまま受験する人とでは結果に差が出るため、数字だけを見て「自分には無理」と判断するのは早計です。
英検2級は高校卒業程度のレベルとされており、決して手の届かないレベルではありません。自分にとっての難易度は、過去問を実際に解いて確かめるのがもっとも確実です。
英検2級は一次試験で差がつきやすい
一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングの3技能が問われます。語彙問題から長文読解、英作文・英文要約を含むライティング、複数形式のリスニングと、総合的な英語力が試されます。
どれかひとつの技能が大きく苦手だと合格ラインに届きにくいため、まずは一次試験対策を優先して取り組むことが重要です。
二次試験は一次試験より合格率が高い傾向にある
過去データでは二次試験の合格率は80%前後と、一次試験より高い水準になっています。
一次試験合格者だけが受験できる試験であるため高く出やすい構造になっていますが、「何もしなくても受かる」と思うのは危険です。
英文の音読・質問応答・意見回答の練習を繰り返し、本番の流れに慣れた状態で臨むことが大切です。
準2級、準2級プラスに合格していても油断はできない
準2級に合格したからといって、同じ感覚で英検2級に挑むと想定外の壁にぶつかることがあります。
英検協会はこの大きな学力ギャップを埋めるために、2025年度から新設級「準2級プラス」を導入しました。各級の推奨目安と主な違いを以下の表で確認してみてください。
英検2級と英検準2級、英検準2級プラスの違い
| 比較項目 | 英検2級 | 英検準2級プラス (2025年新設) |
英検準2級 |
|---|---|---|---|
| 推奨目安 | 高校卒業程度 | 高校上級程度 | 高校中級程度 |
| 語彙の目安 | 約5,100語 | 約4,000語 | 約3,600語 |
| 長文のテーマ | 社会的・抽象的なテーマ | 身近な社会的なテーマ | 身近な話題が中心 |
| ライティング | 英作文+英文要約 | 英作文+英文要約 | 英作文のみ |
準2級から2級へは約1,500語の語彙差があり、長文テーマの抽象度も一段上がります。準2級プラスを経由しても、2級では社会的・抽象的な話題への対応力がさらに求められます。どの級から2級を目指す場合でも、2級専用の対策を改めて積み上げる意識が必要です。まずは過去問を解いて、自分の現在地との差を体感することから始めてみてください。
中学生・高校生はライティング対策が合否を分けやすい
英検2級のライティングでは、英作文と英文要約の2種類が出題されます。2024年度の問題形式リニューアルにより、既存の「意見論述(英作文)」に加えて「要約」問題が新設されたことで、ライティングは2題構成になりました。
英作文は「意見→理由→具体例→結論」の型で書くことが基本です。英文要約は本文の要点を正確につかみ、指定語数の範囲内でまとめる力が問われます。どちらも初めて取り組む人には難しく感じられますが、型を習得すれば安定した得点源になります。
このリニューアルによって、かつて一部で有効だった「ライティング1題の暗記で強引に合格を狙う」という方法は実質的に通用しなくなっています。現在の英検2級では、リーディング・ライティング・リスニングの3技能をバランスよく鍛える王道の学習こそが、合格率を上げる最大の近道です。
自己流で書いていると問題点に気づきにくいため、可能であれば学校の先生や添削サービスを通じて第三者に見てもらうことをおすすめします。
参考:2024年度 実用英語技能検定(英検)問題形式リニューアル|公益財団法人 日本英語検定協会)
英検2級の合格点・合格ラインは?

英検2級の合否は、正答数ではなくCSEスコアという独自の基準で決まります。「何問正解すれば受かる」とは一概に言えないため、仕組みを正しく理解しておくことが重要です。ここでは、一次試験・二次試験それぞれの合格基準スコアと、目安となる正答率について整理します。
英検2級はCSEスコアで合否が決まる
英検では、CSEスコア(Common Scale for English)という独自のスコア制度で合否が判定されます。一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能、二次試験はスピーキングのスコアで、それぞれ独立して判定される仕組みです。
重要なのは、正答数がそのままCSEスコアに換算されるわけではない点です。技能ごとに問題数は異なりますが、問題数に関係なく各技能にスコアが均等に配分されます。
そのため、「何問正解なら合格」と断定することができません。自己採点の正答数だけを見て合否を判断しようとすると、実際の結果と大きくズレることがあります。
参考:英検CSEスコアでの合否判定方法について|公益財団法人 日本英語検定協会
一次試験の合格基準スコア
以下の表は、英検2級一次試験のCSEスコアの構成を示したものです。
英検2級一次試験のCSEスコアの構成
| 技能 | 満点スコア | 合格基準スコア(合計) |
|---|---|---|
| リーディング | 650点 | 1520点 |
| ライティング | 650点 | |
| リスニング | 650点 | |
| 合計 | 1950点 | 1520点 |
英検2級の一次試験はリーディング・ライティング・リスニングそれぞれ650点満点で、合計1950点満点に対して合格基準スコアは1520点です。3技能の合計スコアが合格ラインを上回れば合格となるため、バランスよく得点することが求められます。
注意したいのは、1技能だけが極端に低いケースです。たとえばリーディングとライティングが高得点でも、リスニングだけが極端に低い場合、合計点が1520点を上回っていても各技能のバランスが悪いとCSEスコアでは低く換算され、合格できなくなる可能性があります。3技能を総合的に鍛えることが、合格への確実な道筋です。
二次試験の合格基準スコア
英検2級二次試験のCSEスコアの構成は以下のようになっています。
英検2級二次試験のCSEスコアの構成
| 技能 | 満点スコア | 合格基準スコア |
|---|---|---|
| スピーキング | 650点 | 460点 |
スピーキングも満点が650点で、合格基準スコアは460点です。二次試験は1対1の個人面接にて約7分で行われ、英文の音読やそれについての質問への応答、受験者の意見を話すよう求められます。
面接の流れを事前に把握していないと、本番で何をすればよいか戸惑う場面が出てきます。音読・質問応答・意見回答のそれぞれについて、練習を重ねて流れをつかんでおくことが大切です。
英検2級は何割取れば合格できる?
CSEスコア制のため「○割で必ず合格」とは断言できません。
英検公式サイトでは「2016年度第1回一次試験では、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています」と記載されており、各技能で6〜7割程度を安定して取れる状態が合格圏の目安となります。
ライティングを軽視して極端に低い得点になると他の技能で補いきれないこともあるため、技能間のバランスが重要です。
正答数だけで合否を判断できない点に注意する
正答数をもとにCSEスコアが統計的に算出されるため、自己採点の正答数とCSEスコアは必ずしも一致しません。
またライティングは採点観点(内容・構成・語彙・文法)に沿って評価されるため、自己採点での正確な把握が難しい技能です。
自己採点はあくまで参考値として受け止め、技能別の得点傾向を弱点分析に活かす材料として使うのが賢明です。
英検2級に合格するメリット

英検2級の取得は、合格の達成感にとどまらず、進学や英語学習においても具体的なメリットをもたらします。ただし、入試での扱いは学校や選抜方式によって大きく異なります。まずは、自分の志望校でどのように活用できるかを確認することが大切です。
高校受験や大学受験で評価される場合がある
英検2級は、高校受験・大学受験において英語力の証明として活用できる場合があります。英検は入試優遇をはじめ海外留学の認定など、さまざまな場面でメリットがあります。具体的な活用方法としては、入試の英語科目への加点・得点換算、出願資格としての認定、試験の一部免除などが挙げられます。
たとえば、学習院大学の令和8(2026)年度一般選抜プラス試験(国際社会科学部)では、英検2級合格かつCSEスコア2310点以上の場合、英語の得点が120点に換算される仕組みが設けられています。
ただし、同じ英検2級を持っていても、CSEスコアが条件を満たさなければ換算の対象外となるため、「合格した」という事実だけでなくスコアの水準も確認が必要です。入試制度は年度ごとに変更される可能性があるため、必ず志望校の公式サイトや最新の募集要項で確認してください。
英検協会の公式サイトでは、英検を入試に活用している学校を検索できる「活用校検索」が公開されています。志望校が対象かどうかの確認に役立てることができます。
参考:入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索|公益財団法人 日本英語検定協会、英検成績を入試で利用される際の確認事項|公益財団法人 日本英語検定協会
内申・推薦・総合型選抜でアピール材料になる
英検2級は学力試験の得点だけでは伝わりにくい英語力を客観的な数値で示せる資格です。
推薦型選抜や総合型選抜では英語力の証明として活用できる場合があり、継続的な学習への取り組みが学習意欲や粘り強さのアピールにもつながります。
ただし評価のされ方は学校・選抜方式によって異なるため、志望校の選抜基準を早めに確認しておきましょう。
準2級よりも英語力の証明として使いやすい
英検公式サイトによると、英検2級の推奨目安は高校卒業程度で、社会的な話題について文章や話の展開を把握しながら概要や要点・詳細を理解し、情報や自身の考えを詳細に伝えることができるレベルです。
準2級が高校中級程度とされているのと比べると、2級はより上位の英語力を証明する資格として位置づけられています。
入試での活用という観点でも、準2級より2級のほうが対象となる制度が広がる傾向があります。大学によっては合格の事実だけでなくCSEスコアの水準も条件として定めているため、活用できるかどうかは必ず各校の募集要項で確認してください。
高校英語・大学受験英語の土台作りになる
英検2級で問われるリーディング・ライティング・リスニングは高校英語の学習内容と大きく重なっており、長文読解や英作文の練習は大学受験の記述対策にもつながります。
中学生や高校1〜2年生のうちから取り組むことで、英語への苦手意識を和らげながら受験英語の土台を早い段階から固めることができます。
英検2級の合格率を上げるための対策

合格率の数字を眺めていても、実力は上がりません。大切なのは、自分がいまどの段階にいるかを把握し、弱い部分から順番に手を打っていくことです。ここでは、技能別に取り組める具体的な対策を紹介します。
まず過去問で現在地を把握する
何より先にやるべきことは、過去問を解いて自分の現在地を確かめることです。合格率という「平均的な数字」を見ても、自分がどこで点を落としているかはわかりません。自分のデータを見てはじめて、何を対策すればよいかが見えてきます。
英検の公式サイトでは2級の過去問(問題冊子・リスニング音源・解答)が無料で公開されています。本番と同じ時間(リーディング・ライティング85分、リスニング約25分)で解き、技能ごとに得点を確認してください。
解きっぱなしにせず間違えた問題の理由を必ず確認し、得点が低い技能から優先して対策することで効率よく合格ラインへ近づけます。
(参考:2級の過去問・試験内容|公益財団法人 日本英語検定協会)
語彙が弱い人は英検2級用の単語を毎日覚える
リーディングでもリスニングでも、単語がわからなければ内容をつかめません。語彙力は全技能の土台になるため、弱いと感じているなら早めに手をつけることが大切です。
英検2級用の単語帳や過去問に出てきた語彙を使って、頻出単語を優先的に覚えていきましょう。まとめて覚えようとすると続かないため、1日10〜15分程度の短い時間を毎日確保することが重要です。単語を単体で暗記するより、例文ごと覚えるほうが意味と用法が結びつきやすく、実際の問題でも使いやすくなります。
長文やリスニングで出てきた知らない単語をその都度メモして復習する習慣をつけると、語彙力が実践的な形で積み上がっていきます。
リーディングが弱い人は時間配分を決めて解く
リーディングで点が取れない場合、読解力の問題だけでなく、時間配分が原因になっているケースが少なくありません。時間が足りずに後半の長文を読み切れなかった、という経験がある人は特に意識したいポイントです。
大問ごとにおおよその制限時間を決めてから解き始める習慣をつけましょう。わからない問題で立ち止まって時間を使いすぎると、後の問題に影響します。解けない設問はいったん飛ばし、全体を通してから戻る判断も大切です。
長文は段落ごとの要点をつかみながら読むと内容が整理されやすく、設問の根拠を見つけやすくなります。先に設問を読んでから本文に当たる方法も、解答の的を絞る効果があります。過去問で繰り返し時間内に解く練習を重ねることで、本番での時間感覚が身についてきます。
ライティングが弱い人は英作文と英文要約の型を覚える
英検2級のライティングは、英作文と英文要約の2種類が出題されます。どちらも「型」を身につけているかどうかで、得点が大きく変わります。
英作文は、「主張→理由→具体例→結論」という構成の型に沿って書くことが基本です。何を言いたいのか最初に明確にし、その理由を2点程度挙げ、具体的な例で補強したうえで結論を述べる流れを意識してください。型が定まると、テーマが変わっても一定の水準で書きやすくなります。
英文要約は、本文全体の主張と重要な情報を正確につかみ、指定語数の範囲内で短くまとめる力が問われます。本文の言葉をそのまま書き写すのではなく、自分の言葉で言い換えながらまとめる練習が必要です。
どちらの問題でも、指定語数や条件を守ることは最低限のルールです。書き終えた後は文法ミスやスペルミスを見直す時間を必ず確保してください。自己採点では気づきにくい問題点も多いため、可能であれば学校の先生や添削サービスを通じて第三者に見てもらうことをおすすめします。
リスニングが弱い人は先読みと復習をセットで行う
英語を毎日聞き流しているだけでは、リスニングの得点はなかなか上がりません。演習と復習をセットで行う練習が、実力を伸ばす近道です。
放送が始まる前に設問や選択肢に目を通す「先読み」を習慣にすると、何について聞くのかが事前にわかり、聞くべきポイントを絞れます。聞き取れた単語だけで答えを選ぼうとすると判断を誤ることがあるため、文全体の流れと設問の趣旨を合わせて判断することが大切です。
間違えた問題はスクリプト(リスニング原稿)を確認し、何が聞き取れなかったのかを特定してください。確認後はその音声を音読・シャドーイングすることで、耳だけでなく口でも音を体に染み込ませることができます。毎日短い時間でも英語を聴く習慣を続けることが、長期的なリスニング力の底上げにつながります。
二次試験が不安な人は面接の流れと回答パターンを練習する
二次試験は約7分の英語面接です。「面接」と聞くと緊張する人も多いですが、試験の流れを事前に把握しておくだけで、本番での戸惑いをぐっと減らすことができます。
面接では入室から退室まで一連の流れがあります。英検の公式サイトでは「バーチャル二次試験」が公開されており、入室からの流れをアニメーションで確認できます。初めて受験する人は必ず一度通しで見ておきましょう。
練習では、音読・質問応答・意見回答の3つをそれぞれ声に出して行うことが重要です。意見を述べる問題では、"I think ~" や "Because ~" といった基本的な表現を使って、自分の考えと理由を短くまとめる練習をしてください。頭の中だけで考えていても、実際に声に出すと別の難しさがあります。家族・友人・学校の先生と模擬面接をするなど、人に聞いてもらえる環境を作ると本番に近い緊張感で練習できます。
環境面で圧倒的に有利な「英検S-CBT」での受験を積極的に活用する
英検には従来型に加えて、「英検S-CBT」というコンピューター受験方式があります。従来型と同等の級・資格・英検CSEスコアが取得でき、入試活用も従来型と同様に行えます。受験を検討する際には、この方式の特徴を知っておくと受験戦略の幅が大きく広がります。
英検S-CBTの最大のメリットは、受験機会の多さです。原則として毎週土日に実施されており、一部エリアでは平日も受けられます。また、同一検定回で同じ級を最大3回まで受験できるため、従来型よりもチャンスが多くなっています。さらに1日で4技能すべての試験が完結するため、一次試験・二次試験と日程を分ける必要がありません。
部活や学校行事で従来型の試験日と予定が重なりやすい中高生にとっては、日程を柔軟に選べるS-CBTは特に使いやすい選択肢です。「この回は絶対に受けたい」という事情がなければ、積極的に活用を検討してみてください。
学力ギャップが大きい場合は「準2級プラス」から段階的に挑戦する
過去問を解いてみて「2級はまだ難しすぎる」と感じた場合は、2025年度に新設された「準2級プラス」から段階的に挑戦する方法もあります。
準2級プラスは推奨目安が高校上級程度に設定されており、準2級(高校中級程度)と2級(高校卒業程度)のちょうど間に位置する級です。準2級合格後に2級へ一気に進もうとして壁にぶつかった場合、準2級プラスを経由することで語彙・長文・ライティングの力を段階的に底上げできます。
ただし、準2級プラスを取得することが最終目的ではありません。2級合格を目指すうえでの通過点として活用し、合格後は速やかに2級対策へ移行することが大切です。自分の現在地と目標のギャップを見極めながら、無理のないステップを選んでいきましょう。
参考:準2級プラスの過去問・試験内容|公益財団法人 日本英語検定協会
英検の合格率に関するよくある質問

英検2級の合格率に関連して、他の級の合格率を気にする方も多いようです。ここでは、1級・準1級についての参考情報を簡単に整理します。なお、英検全級の最新合格率は現在公式に継続公表されておらず、以下の数値はすべて2015〜2016年度の過去データです。
英検1級の合格率は何%ですか?
英検1級の最新合格率は現在公式に継続公表されていません。
英検協会が2016年に公表したプレスリリースによると、高校生の一次試験合格率は2015年度第1回が23.0%、2016年度第1回が44.0%でした。
ただしこの数値は「高校生」限定のデータであり、2016年度は前年から大幅に上昇した特殊な回のデータです。二次試験の合格率(全体)は2015・2016年度ともに66.2%でした。
英検1級は大学上級程度の英語力が求められる最上位級であり、英検2級とは受験者層・難易度・求められる英語力がすべて大きく異なります。
参考:高校生 1級・準1級・2級の受験者数、および合格率|公益財団法人 日本英語検定協会
英検準1級の合格率は何%ですか?
英検準1級の最新合格率も現在公式に継続公表されていません。同プレスリリースによると、高校生の一次試験合格率は2015年度第1回が15.0%、2016年度第1回が18.0%で、2級(27〜34%)より低く難易度の高さがデータにも表れています。
二次試験の合格率(全体)は2015年度第1回が89.1%、2016年度第1回が89.8%です。英検2級合格後に準1級を目指す場合は、語彙の大幅な強化とライティングでの論理的な表現力の向上が特に重要です。
まとめ 英検2級の合格率は非公表だが、対策次第で合格は狙える

英検2級の最新合格率は現在公式には公表されていません。過去の公式資料では高校生の一次試験合格率が27.0〜34.0%、二次試験の合格率(全体)が80%前後というデータがありますが、いずれも2015〜2016年度の参考値であり、現在の全体合格率を示すものではありません。
この数字だけを見て「自分には難しい」と感じる必要はありません。英検2級は一次試験が大きな山場であり、特に語彙・ライティング・リスニングの3つが合否を左右しやすいポイントです。この3つを中心にきちんと対策を積めば、中学生・高校生でも合格を十分に狙える試験です。
合格率という数字ではなく、自分の現在地から出発することが何より大切です。まずは英検公式サイトで公開されている過去問を時間を計って解き、どこで点を落としているかを確認してみましょう。弱点が見えれば、次にやることが自然と決まってきます。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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