小学生のための作文の書き方!学年に合わせた上達のコツと保護者の声かけ例を解説
「何でもいいから早く書いて」と急かしても、白い原稿用紙を前に手が止まる我が子にイライラしていませんか。実は「何でもいい」という曖昧な言葉こそが、作文を難しくしている原因です。
小学生の作文は、いきなり書かせないことが一番の近道です。テーマを絞り、事前のメモで「書く材料」を整理してあげれば、子どもは驚くほどスムーズに書き始められます。
この記事では、今すぐ使える声かけ例や学年別の目安、書き方の5ステップを解説します。読めば、お子さん自身の言葉で作文が書けるようになるはずです。
編集部
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目次
小学生の作文は「いきなり書かない」ことが大切

作文が苦手な子どもの多くは、文章力そのものが低いわけではありません。書く内容や順番、伝えたいことが頭の中で整理できていないだけのケースがほとんどです。原稿用紙に向かう前の準備を整えることで、作文は驚くほど書きやすくなります。
作文が苦手な子は「書く内容」が決まっていないことが多い
「作文が苦手」と聞くと、文章を書く力そのものが足りないと考えてしまいがちです。しかし実際には、何を書けばよいかわからなかったり、書きたい出来事が多すぎて選べなかったり、思ったことをうまく言葉にできなかったりと、原稿用紙を前にして手が止まっているだけのことが少なくありません。書き出しが思いつかず、緊張してしまう子もいます。
子どもが止まっているのは「文章力」ではなく「材料の整理」の問題であることが多いのです。
このとき保護者が「何を書きたいの?」と大きく聞いてしまうと、子どもはかえって答えにくくなります。「今日、一番楽しかったことは何?」のように、思い出しやすい形に質問を変えてみましょう。
まずはテーマ・メモ・構成を準備する
作文をスムーズに書くためには、いきなり清書を始めるのではなく、準備の段階を踏むことが重要です。テーマを決め、書きたいことをメモに出し、「はじめ・なか・おわり」の順番に並べてから本文に取りかかります。
いきなり清書しようとすると、途中で手が止まりやすくなります。
最初は短い言葉でメモを作るだけで十分です。この準備さえできれば、本文を書く作業はぐっと楽になります。具体的なステップについては、次の章で詳しく紹介します。
保護者は文章を直すより、子どもの言葉を引き出す
子どもの作文をサポートするとき、保護者がやりがちなのが、文章そのものを直してしまうことです。しかし本来大切なのは、子どもの体験や気持ちを質問で引き出す役割に徹することです。
親が文章を作ってしまうと、子ども自身の言葉で書く力は育ちません。
「楽しかった?」だけで終わらせず、「どの場面が一番楽しかった?」「そのとき誰と何を話した?」「見たものや聞こえた音は覚えている?」のように具体的に聞いてみてください。こうした質問を重ねることで、子どもの中から作文の材料が自然に出てきます。
小学生の作文の書き方 メモから文章にする5つのステップ

作文を書くときは、いきなり本文に取りかかるのではなく、決まった手順で進めると格段に書きやすくなります。ここでは、テーマ決めから見直しまでの流れを5つのステップに分けて紹介します。最後には、メモから本文へと変化していく実例もご紹介します。
ステップ1:作文のテーマを決める
まずは、何について書くかを決めることから始めます。テーマは大きすぎると書きにくくなるため、具体的な場面まで絞り込むのがポイントです。
例えば「夏休み」ではなく「祖父母の家でスイカを食べたこと」、「遠足」ではなく「動物園でキリンを見たこと」のように絞ると、書く内容がぐっとイメージしやすくなります。テーマの候補としては、学校行事、休日の出来事、家族との思い出、がんばったこと、びっくりしたこと、くやしかったことなどが挙げられるでしょう。
「楽しかったこと」だけでなく、心が動いた出来事であれば作文の題材になります。
ステップ2:書きたいことをメモに出す
原稿用紙に書く前に、短い言葉でメモを作っておきましょう。きれいな文章にする必要はなく、単語や短いフレーズで十分です。
いつ、どこで、だれと、何をしたか。一番覚えている場面はどこか、そのとき見たものや聞いたこと、思ったこと、終わったあとに考えたことは何か。こうした観点で書き出していくと、材料が整理しやすくなります。
保護者の方は、子どもが話した言葉をそのままメモしてあげても構いません。
ただし、本文まで親が作り込んでしまわないよう注意が必要です。
ステップ3:「はじめ・なか・おわり」で構成を作る
小学生の作文は、まず「はじめ・なか・おわり」の3つで考えると組み立てやすくなります。はじめには何について書くのかを示し、なかにはどんな出来事があったのか、一番伝えたい場面を書きます。おわりには、思ったことやわかったこと、次にしたいことをまとめましょう。
低学年のうちは、この3つの構成が守れていれば十分です。中学年以降になったら、なかの部分を少し詳しくし、出来事の順番や理由を加えていきます。
高学年では、自分の考えや理由、具体例を盛り込むことで作文に深みが出ます。
ステップ4:メモをもとに本文を書く
構成メモができたら、それを見ながら本文に仕上げていきます。最初からうまい表現を目指す必要はなく、メモを順番に文章へ変えていくことを優先しましょう。
低学年であれば、短い文をつなげるだけでも十分です。高学年の場合は、出来事の説明だけでなく「なぜそう思ったのか」「そこから何を考えたのか」まで加えると、内容に厚みが出ます。
書き出しに迷ったときは、以下のような型を参考にしてみてください。
| 型の特徴 | 書き出しの例 |
|---|---|
| 一番印象に残った場面から始める型 | 一番びっくりしたのは、キリンが思っていたよりずっと大きかったことです。 |
| 感情が動いた瞬間を先に示す型 | 運動会で一番心に残っているのは、リレーのバトンを受け取った瞬間です。 |
| 出来事の前の気持ちから始める型 | はじめは、うまくできるかとても不安でした。 |
この表からわかるように、書き出しは必ずしも時系列である必要はなく、印象や気持ちを先に示すだけでも文章に入りやすくなります。
書き出しの型をいくつか知っておくだけで、本文に入りやすくなります。
ステップ5:最後に見直しをする
作文は書いて終わりではなく、最後に見直す時間を取ることが大切です。ただし、低学年の子どもに高度な推敲を求めすぎないようにしましょう。
見直しの際は、次のような項目をチェックしていきます。
- 誤字脱字がないか
- 句読点が抜けていないか
- 同じ言葉を何度も使っていないか
- 主語と述語が合っているか
- 「です・ます」「だ・である」が混ざっていないか
- 文が長すぎないか
- 題名・名前・段落など原稿用紙のルールに合っているか
保護者は細かい部分から赤入れするのではなく、まず「書けたこと」を認めてあげましょう。
作文前メモから本文にする例
ここでは、メモから構成、本文へと変化していく流れを、遠足を題材にした実例で見てみましょう。低学年向けと高学年向けで、本文の仕上がり方がどう変わるかを比較します。
まず、メモの段階では次のような単語レベルの書き出しで構いません。
作文前メモ
| 項目 | メモの内容 |
|---|---|
| いつ | 先週の火曜日 |
| どこで | 動物園 |
| だれと | クラスのみんな |
| 何をした | キリンを見た、お弁当を食べた |
| 一番覚えている場面 | キリンが目の前まで来た |
| 思ったこと | びっくりした、うれしかった |
このメモを見ると、出来事と気持ちがすでに揃っていることがわかります。あとはこれを、はじめ・なか・おわりの順に並べて文章にするだけです。
低学年向けの本文にすると、次のようになります。
「わたしは、遠足で動物園に行きました。キリンが目の前まで来て、びっくりしました。お弁当もおいしかったです。楽しい遠足になりました。」
一方、高学年向けにすると、理由や具体例を加えてこのように広げられます。
「わたしは、遠足で動物園に行きました。一番印象に残っているのは、キリンが柵のすぐそばまで近づいてきたことです。思っていたより首が長く、目も大きくて、少し怖いくらいの迫力でした。この体験を通して、写真や図鑑だけではわからない生き物の大きさを実感しました。」
同じ体験でも、学年に応じて広げ方を変えることで、その子らしい作文に仕上げられます。
なお、この例文はそのまま使うためのものではなく、自分の体験に置き換えて使う「型」として参考にしてください。
【学年別】小学生の作文はどこまで書ければいい?

作文にどこまで求めればよいかは、学年によって大きく異なります。ここでは、低学年・中学年・高学年に分けて、それぞれの目安と保護者のサポート方法を整理します。
学年ごとの到達目安
| 学年 | 書けるとよい内容 | 保護者のサポート |
|---|---|---|
| 小学1・2年生 | したこと+思ったこと | 話したことを整理する手伝い |
| 小学3・4年生 | 出来事の順番+理由 | 構成メモ作りを一緒に行う |
| 小学5・6年生 | 自分の考え+理由+具体例 | 考えを深める質問をする |
この表からわかるように、学年が上がるにつれて「出来事を書く」段階から「理由や考えを書く」段階へと少しずつステップアップしていきます。焦って高いレベルを求めるのではなく、今の学年に合った目安で見てあげることが大切です。
小学1・2年生は「したこと+思ったこと」が書ければOK
低学年のうちは、長い作文やきれいな表現を求めすぎる必要はありません。「どこへ行ったか」「何をしたか」「どう思ったか」の3点が書ければ、十分な作文といえます。
保護者は、子どもが話した内容を整理する手伝いをしてあげましょう。
ただし、大人っぽい文章に直しすぎず、子どもらしい言葉を残すことが大切です。
例えば「どうぶつえんに行きました。きりんが大きくてびっくりしました。」という程度の文章でも、低学年では立派な作文の材料になります。
小学3・4年生は出来事の順番や理由を入れる
中学年になったら、「楽しかった」だけで終わらせず、何が楽しかったのか、なぜそう思ったのかを少しずつ書けるようにしていきます。
出来事の順番、印象に残った場面、理由、会話、気持ちの変化などを盛り込むと、作文に厚みが出てきます。段落分けについても、少しずつ意識させていくとよい時期です。
保護者は答えを教えるのではなく、構成メモ作りを一緒に行う形でサポートします。
「はじめに何を書こうか」「一番くわしく書きたいのはどこ?」といった声かけが効果的です。
小学5・6年生は自分の考え・理由・具体例まで書く
高学年になると、出来事の説明だけでなく、自分の考えや学びまで書けると評価が高まります。「何をしたか」よりも「その経験から何を考えたか」「なぜそう思ったのか」を意識することがポイントです。
自分の考え、理由、具体的な出来事、まとめという流れを意識すると、幼く見えにくい作文に仕上がります。
保護者は文章を直すのではなく、考えを深める質問で子どもの思考を引き出しましょう。
「なぜそう思ったの?」「前と考えが変わったところはある?」といった問いかけが、高学年らしい作文につながります。
作文が書けない小学生への教え方|つまずき別の声かけ例

作文につまずくポイントは、子どもによってさまざまです。ここでは、書いている途中でよくあるつまずきの場面を取り上げ、それぞれに合った声かけの例を紹介します。実際に子どもへ聞いてみる形で、ぜひ活用してみてください。
「何を書けばいいかわからない」ときはテーマを小さくする
テーマが広すぎると、子どもはかえって書きにくく感じてしまいます。「夏休みについて」のような大きなテーマではなく、「プールに行った日」「花火を見た夜」「家族でカレーを作ったこと」のように、1つの場面に絞り込むことがポイントです。
テーマを小さく具体的にするだけで、子どもは書く内容を思い出しやすくなります。
「夏休みで一番よく覚えている日はどの日?」「その中で、誰かに話したい場面はどこ?」「びっくりしたこと、うれしかったこと、くやしかったことはあった?」と聞いてみると、子ども自身が場面を選びやすくなるでしょう。
「書き出しが思いつかない」ときは印象に残った場面から始める
作文は、必ずしも時系列に沿って書き始める必要はありません。書き出しに迷っている子には、一番印象に残った場面から始めてもよいと伝えてあげましょう。
時系列にこだわらず、印象的な場面から書き始めるだけで、文章がぐっと書きやすくなります。
「一番びっくりしたのは、キリンが思っていたよりずっと大きかったことです。」「運動会で一番心に残っているのは、リレーのバトンを受け取った瞬間です。」「はじめは、うまくできるかとても不安でした。」のような一文から始めてみるよう提案してみてください。
「楽しかったです」で終わるときは理由や場面を聞く
「楽しかった」「おもしろかった」だけで締めくくられる作文は少なくありません。この場合、感想そのものを否定せず、具体化するための質問を重ねていきましょう。
- どの場面が楽しかった?
- なぜ楽しいと思ったの?
- 誰と何をしているときが一番うれしかった?
- そのとき、どんな気持ちになった?
「楽しかった」の中身を掘り下げる質問こそが、内容を具体的にする一番の近道です。
実際の改善例を見てみましょう。
改善前:「楽しかったです。」
改善後:「友だちと作戦を考えて走ったので、ただ走るだけでなく、協力できたことが楽しかったです。」
「そして」ばかりになるときはつなぎ言葉を変える
小学生の作文では、「そして」「それから」が何度も続いてしまうことがよくあります。これ自体は悪いことではありませんが、読みやすさを意識するなら、そのあと、すると、けれども、だから、そのため、一方で、最後にといった言葉に言い換えてみるとよいでしょう。
ただし、低学年のうちは無理に直しすぎず、高学年になってから文のつながりを意識させると効果的です。
文字数が足りないときは五感・会話・気持ちを足す
文字数が足りないとき、同じ内容を繰り返すのではなく、具体的な情報を書き足すことをおすすめします。見えたものや聞こえた音、におい、手ざわりといった感覚、友だちや家族との会話、そのときの気持ち、前後の出来事などが足しやすい要素です。
情報を一つ加えるだけで、同じ出来事でも文章にぐっと厚みが出ます。
「そのとき周りはどんな様子だった?」「誰かが言った言葉で覚えているものはある?」「行く前と終わったあとで気持ちは変わった?」と聞いてみると、こうした要素が引き出しやすくなります。
小学生の作文を上手にするコツ

作文が書けるようになったら、次は書き終えた文章を見直しながら、より読みやすく伝わりやすい形に仕上げていきましょう。ここでは、見直しの段階で意識したい5つのコツを紹介します。
一文を短くして読みやすくする
一文が長すぎると、結局何を伝えたいのかがぼやけてしまいます。小学生の作文では、無理に長い文を書こうとせず、短く区切ることを意識するとよいでしょう。
長い文を2つに分ける、「〜して、〜して、〜しました」のような表現を減らす、主語と述語の対応を確認する。こうした工夫が効果的です。
一文を短く区切るだけで、文章全体がぐっと読みやすくなります。
「楽しかった」「すごかった」を具体的に書く
「楽しかった」「すごかった」といった抽象的な感想は、具体的な場面や理由に変えることで、伝わり方が大きく変わります。「何が」「なぜ」「どんなふうに」を付け加えてみましょう。
例えば「すごかったです」という一文も、「ゴール直前で友だちが追い上げたので、最後まであきらめないところがすごいと思いました。」のように書き換えると、場面が目に浮かぶようになります。
感想の理由や場面を一つ加えるだけで、文章の説得力は大きく変わります。
高学年の場合は、感想だけで終わらせず、そこから自分の考えや学びにつなげると、より深みのある作文になるでしょう。
会話文や五感を入れて様子を伝える
作文に会話文を入れると、その場の様子が読み手に伝わりやすくなります。ただし、入れすぎるとかえって読みにくくなるため、一番印象に残った言葉だけに絞るのがコツです。
あわせて、視覚や聴覚、嗅覚、触覚、味覚、体の感覚といった五感の描写を添えると、場面がより鮮明になります。
五感の描写を一つ加えるだけで、読み手はその場にいるような感覚を味わえます。
文末や接続詞の繰り返しを減らす
「〜しました。〜しました。〜しました。」のような文末の繰り返しや、「そして」の連続は、読みやすさを下げる原因になります。少し変化をつけるだけで、文章の印象は変わるものです。
ただし、文末を無理に複雑な表現にする必要はありません。同じ文末が続いていないか、同じ接続詞ばかり使っていないか、話の順番が自然かどうかを見直しの観点にしてみてください。
文末や接続詞に変化をつけるだけで、作文全体の読みやすさが向上します。
親が直しすぎず、子どもの言葉を残す
作文を上手に見せようとして、大人の言葉づかいに直しすぎてしまうと、それはもう子ども自身の作文ではなくなってしまいます。
親が直してよいのは、誤字脱字や意味が通じない部分、原稿用紙の基本ルールといった範囲にとどめましょう。一方で、子どもらしい表現や素直な感想は、なるべくそのまま残すことが大切です。
「添削する」のではなく「読者として質問する」姿勢が、子どもらしい作文を守ります。
これだけは押さえる!小学校で習う「原稿用紙の基本ルール」

作文の内容がどれだけよく書けていても、原稿用紙のルールが守れていないと、それだけで減点されてしまうことがあります。ここでは、小学校で習う基本的なルールを、提出前のチェックに使える形で整理しました。
題名・名前・段落の書き方
題名は1行目の3〜4マス目あたりから書き始めるのが基本です。名前は2行目の下のほうに、名字と名前の間を1マス空けて書きます。
本文は3行目から書き始め、段落の最初は必ず1マス空けます。これは、話の区切りが変わったことを読み手に伝えるための大切なルールです。
題名・名前・段落の空けマスは、原稿用紙の中でも特に見落とされやすいポイントです。
句読点とかぎかっこの使い方
句点(。)や読点(、)は、1マスに1つずつ書きます。行の一番最初のマスに句読点だけを書くことはできず、後述するルールに従って処理します。
かぎかっこ(「」)も同様に、1マスに1つずつ書きます。会話文や引用を示すときに使い、文の途中であっても、かぎかっこの前後で改行する必要はありません。
句読点とかぎかっこは、1マス1文字が原則であることを覚えておきましょう。
会話文の書き方
会話文を書くときは、行を変えて、かぎかっこ「」から書き始めるのが一般的なルールです。会話文の最初の1マスには字下げをせず、かぎかっこからそのまま書き始めます。
会話が終わったら、句点を打ってからかぎかっこを閉じ、次の文章は改めて段落を変えて続けます。
会話文は行を変えることで、地の文と区別しやすくなります。
行の最後に句読点やかぎかっこが来るときの処理
句点や読点、閉じかっこ(」)が行の一番最後のマスに来てしまう場合、次の行の最初のマスに送るのではなく、最後の文字と同じマスに一緒に書き込みます。これを禁則処理と呼びます。
同じように、開きかっこ(「)が行の最後に来てしまう場合は、次の行の頭から書き始めても構いません。
このルールを知らないまま作文を書くと、句読点だけが次の行の頭にはみ出してしまい、原稿用紙の使い方として不自然になってしまいます。
行末の句読点・かっこの処理は、知っているだけで見た目が大きく変わるポイントです。
提出前には、題名・名前の位置、段落の字下げ、句読点とかぎかっこの書き方、行末の処理という4点を一通り確認しておくと安心です。
小学生の作文力を伸ばすために家庭でできること

目の前の宿題を乗り切るだけでなく、日頃から作文力を育てておくと、次の課題にも取り組みやすくなります。ここでは、家庭で無理なく実践できる方法を紹介します。
日常会話で「なぜ?」「どこが?」を聞く
作文力は、特別な学習でなくても日常会話の中で伸ばすことができます。子どもが「楽しかった」と言ったときに、「どこが楽しかった?」「なぜそう思ったの?」と聞くことで、気持ちを言葉にする練習になるでしょう。
日常のちょっとした会話の積み重ねが、作文の土台を作ります。
ただし、問い詰めるような聞き方にならないよう注意してください。会話の流れの中で、自然に引き出すことが大切です。
短い日記や読書で言葉の引き出しを増やす
毎日長い作文を書く必要はありません。一言日記や三文日記、読んだ本の感想を一言書き留める程度の、短い習慣で十分です。
読書は、語彙や表現の引き出しを増やすうえで効果的です。
短い習慣を続けることが、長い作文を書く力につながっていきます。
読書感想文については、作文とは書き方が異なる部分もあるため、詳しくは別の記事で確認してみてください。
まずは書けたことを認める
作文が苦手な子どもほど、書いたあとにすぐ直されると自信をなくしやすいものです。誤字脱字や表現の修正よりも先に、「最後まで書けたね」「この場面がよく伝わるね」と認めてあげましょう。
作文を「怒られるもの」にしないことが、書くことへの抵抗感を減らす一番の近道です。
親が作文を書いてあげない
保護者が代わりに書いてしまうと、子どもにとって練習の機会が失われてしまいます。手伝うとしても、テーマ決め、メモ作り、質問、見直しのサポートまでにとどめましょう。
特に高学年になったら、本文は子ども自身に書かせることが大切です。
親は「添削者」ではなく「読み手」として関わる姿勢を心がけましょう。
「ここはどういう意味?」「もう少し詳しく聞きたいな」といった声かけをすると、子ども自身の言葉を引き出しながらサポートできます。
小学生の作文の書き方に関するよくある質問

ここでは、小学生の作文の書き方に関するよくある質問について解説します。
作文に書く内容の見つけ方は?
行事、休日の出来事、がんばったこと、びっくりしたこと、くやしかったこと、家族や友だちとの会話など、心が動いた場面を選ぶと書きやすくなります。
「一番覚えている場面は?」「誰かに話したい出来事は?」「行く前と後で気持ちが変わったことは?」といった質問を子どもに投げかけてみると、材料が見つかりやすくなるでしょう。
小学生の作文は何文字くらい書けばいいですか?
学校から文字数の指定がある場合は、その指定に従いましょう。指定がない場合は、学年や課題によって適切な文字数は異なります。無理に長くしようとするより、テーマや出来事、気持ちが伝わることを優先することが大切です。
低学年のうちは短めの文章でも問題ありません。高学年になったら、理由や具体例を加えて内容をふくらませていく方向を意識してみてください。
作文の書き出しはどうすればいいですか?
書き出しに迷ったときは、出来事の説明から始めても、一番印象に残った場面から始めてもかまいません。「わたしが一番心に残っているのは、〇〇です。」「日曜日に、家族で〇〇へ行きました。」「はじめは〇〇だと思っていました。」といった形が参考になるでしょう。
書き出しでどうしても手が止まってしまう場合は、先に本文を書いてから、あとで書き出しを整える方法もおすすめです。
親はどこまで手伝っていいですか?
親が手伝ってよいのは、テーマ決め、メモ作り、質問、見直しのサポートまでです。本文そのものを親が作ってしまうのは避けましょう。
低学年のうちはメモや整理を手伝ってあげてもよいですが、中学年になったら構成まで一緒に考える形にします。高学年では、読み手として質問を投げかけ、子ども自身に考えさせることを意識してみてください。
作文と読書感想文の書き方は違いますか?
作文は自分の体験や考えを書くことが多いのに対し、読書感想文は本を読んで考えたことを書くという違いがあります。
ただし、何について書くかを決める、メモを出す、構成を作る、自分の気持ちや考えを書くという基本の流れは共通しています。読書感想文の書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
まとめ 小学生の作文はメモと声かけで書きやすくなる

小学生の作文は、いきなり原稿用紙に向かうよりも、テーマを決め、メモに出し、構成を作ってから書き始めるほうが、ずっと書きやすくなります。今回ご紹介したように、学年に合わせて求めるレベルを変え、つまずきの場面に合わせた声かけを工夫するだけで、子どもの言葉は少しずつ引き出されていくはずです。
大切なのは、親が文章を作ってあげることではなく、質問を通して子ども自身の体験や気持ちを引き出すことです。「どこが楽しかった?」「なぜそう思ったの?」といった一言が、作文の材料を増やすきっかけになります。
まずは今日書く作文について、お子さんと一緒にテーマを一つ決めるところから始めてみてください。「何を書けばいいかわからない」から「これなら書けそう」に変わる小さな一歩が、次の作文への自信につながっていきます。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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