小学生の読書感想文の書き方!学年別のコツを読書感想文のスペシャリストが解説
読書感想文の書き方がわからなくて、毎年夏休みになるたびに困っていませんか。
「何を書けばいいかわからない」と鉛筆が止まってしまう子どもも多く、保護者側も「どこまで手伝っていいのか」と悩みやすい宿題のひとつです。でも、いきなり原稿用紙に向かうのではなく、順番を追って進めていけば、読書感想文はぐっと書きやすくなります。
この記事では、小学生向けの基本的な書き方をステップ形式で解説します。学年別のコツや、書けないときの対処法、保護者のサポート方法まで、ひとつひとつ丁寧にお伝えしていきます。子ども自身の言葉で感想文を書き上げられるよう、具体的な方法を一緒に確認していきましょう。
本記事は、育児と読書感想文のスペシャリスト・篠原明夫さん(著:『脚本家が教える読書感想文教室』主婦の友社)の監修のもと作成しています。
篠原さんのアドバイス
僕の読書感想文講座には毎年、夏休みに約300名の小中学生が参加しています。「感想文は夏休みの楽しみ」と言って毎年来てくれる子もいます。書き方を知ると、感想文は自分の気持ちをいっぱい書ける楽しい時間になります。ぜひ夏休みの楽しい思い出を作りましょう!
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
篠原明夫
ストアカアワード 優秀講座賞(2018~2021・4年連続) 著書『脚本家が教える読書感想文教室』(主婦の友社)、『人を動かす。~脚本家が書いた雑踏警備の誘導シナリオ~』(万代宝書房)
目次
そもそも読書感想文は「本の紹介」ではなく「自分の考えを書く文」

読書感想文と聞くと、「本のあらすじをまとめる文章」というイメージを持つ子どもも少なくありません。
でも、読書感想文の本当の目的は、その本を読んで自分が何を感じ、何を考えたかを言葉にすることです。先生が見たいのも、上手にまとめられた文章よりも、その子なりの感じ方や考え方です。難しい言葉は必要ありません。自分の言葉で書けていれば、それで十分です。
篠原さんのアドバイス
大切なのは「どんな話の内容か」ではなく、「どんな瞬間に、どんな一言に感動して、自分の人生がどんなふうに変わるか」だと思います。一冊の本が人生を変えることがある。物語のどこに感動して、自分だったらこうしたい、という感想文が書けたら素敵ですね。
読書感想文で書くべきことは「何を読んだか」より「どう感じたか」
読書感想文を書こうとすると、「どんな話だったか」を説明することに集中してしまいがちです。
しかし感想文の中心に置くべきは、「どの場面で心が動いたか」「なぜそう感じたのか」という部分です。本の内容を紹介するより、自分の心が動いた瞬間を丁寧に書くことを意識しましょう。
あらすじだけにならないための考え方
あらすじは感想を伝えるための背景説明です。書きすぎると感想ではなく本の紹介文になってしまいます。
あらすじは「感想を伝えるための背景」と割り切り、感想や自分の考えを書く部分に多くの字数を使うことが大切です。あらすじの目安は原稿用紙2枚で6行、3枚で10行程度にとどめましょう。
小学生が読書感想文で目指すゴール
読書感想文のゴールは、大人っぽい表現や難しい言葉を使うことではありません。「この本を読んで、自分はこう感じた。だからこれからこうしたい」という気持ちが伝わる文章が書ければ十分です。自分の言葉で書かれた感想文は、どんな上手な文章よりも、その子らしさが伝わるものになります。
小学生の読書感想文の書き方|完成までの5ステップ

読書感想文がなかなか進まない原因のひとつは、「いきなり原稿用紙に向かってしまうこと」です。書き始める前に、篠原さんが推奨する4つの要素を整理しておきましょう。
①感動した場面、②なぜ感動したか、③主人公のようにできなかった自分の体験、④これからどうしたいか。この4つを書き出してから原稿用紙に向かうと、感想文の骨格が自然と決まります。
ステップ1:感想文を書きやすい本を選ぶ
本選びの時点で書きやすさが大きく変わります。主人公と自分を重ねられる物語は特に書きやすく、好きなスポーツや動物が登場する本、気になっていたシリーズなどから選ぶのが最もスムーズです。
「読んだけど何も感じなかった」という本では、感想を絞り出すのが難しくなります。感情移入しやすい本を選ぶことが、感想文を書くうえでの最初の大切な一歩です。
篠原さんのアドバイス
絵本は低学年までにしておくことをおすすめします。中学年で400字詰め原稿用紙3枚を絵本で書くのは、情報量が少なくとても大変です。「読みやすい本は感想文が書きにくい」と思って、頑張って長いお話を読んでみてください。
ステップ2:心に残った場面に付箋やメモを残す
読んでいる途中で「びっくりした」「かわいそうだと思った」「自分ならこうする」と感じた場面に付箋を貼っておきましょう。付箋は3枚以内にとどめることが大切です。貼りすぎると、どの場面が一番印象的だったかがわからなくなってしまいます。
「この場面とさっきの場面、どちらが主人公の気持ちが伝わってきたか」と比べながら読み進め、ベスト3に絞っておきましょう。メモには場面の説明だけでなく「なぜそう感じたか」を一言添えておくと、感想を書くときに役立ちます。
ステップ3:感想文の骨格を4つの要素で整理する
メモが集まったら、書く前に4つの要素を整理します。①感動した場面→②なぜ感動したか→③主人公のようにできなかった自分の体験→④これからどうしたいか。書き出したあと、③①②④の順番に並べ替えます。
すると「自分の体験から始まり、感動した場面につながり、これからの行動で締める」という構成が自然と出来上がります。
書き始める前にこの4つを整理しておくだけで、原稿用紙に向かったときの迷いが大きく減ります。
ステップ4:下書きで感想をふくらませる
構成が決まったら、最初からきれいな文章にしようとせず、メモをもとに下書きをします。書いている途中で手が止まったら、別の部分から書き始めてみましょう。
感動した場面が書けなくなったらあらすじから書いてみる、自分の体験が出てこなければ別の体験を書いてみるなど、詰まったら別の箇所に移ることで気分が切り替わります。
感想に理由や体験を加えるだけで、文章は自然とふくらんでいきます。
ステップ5:原稿用紙に清書して見直す
下書きができたら、原稿用紙に清書します。確認したいポイントは、誤字脱字・題名と名前・段落の一マス空け・句読点の位置の4点です。
文字数が指定されている場合は8割以上埋まっているかも確認しましょう。清書後は声に出して読み返すと、目で読むだけでは気づかない違和感に気づきやすくなります。
学年別|小学生の読書感想文の書き方のコツ

読書感想文に求められる内容は、学年によって変わります。1年生に6年生と同じ水準を求める必要はなく、その学年なりの表現ができれば十分です。「うちの子、これでいいのかな」と感じたときの目安にしてください。
篠原さんのアドバイス
僕の講座では親御さんにお部屋から退出していただき、子どもに自力で書いてもらいます。漢字は見てあげてもよいですが、文章の構成や言い回しは直しません。子どもの拙い文章を「一人でできたね!」と認めてあげることが、作文を好きになる土台になります。
小学1年生|短い文でも「好きな場面」と「理由」が書ければOK
「一番好きな場面」と「なぜ好きなのか」が書ければ、1年生の感想文としては十分です。親が質問しながら子どもの言葉を引き出してあげましょう。
低学年には三択形式が有効です。「〇〇のところ?それとも△△のところ?それとも他のところ?」のように選択肢を出すことで、子ども自身が考えて選んだ答えを引き出せます。
篠原さんのアドバイス
多少の辻褄の合わなさは気にせず、書き上げたことを喜んであげましょう。書いた文章を直され続けた子ほど、作文への劣等感が育ってしまいます。
小学2年生|「どこが・なぜ・自分なら」で感想を広げる
「おもしろかった」という一言感想から、もう一歩進めることを目標にします。「どこがおもしろかったの?」「なんでそう思ったの?」「自分ならどうする?」と順に聞いていくだけで、感想が自然とふくらんでいきます。
感想文に書く文章も、この会話をそのまま文字にするイメージで進めると書きやすくなるでしょう。
小学3年生|3部構成に当てはめて書く
3年生からは「はじめ・なか・おわり」の3部構成を意識して書く練習を始めます。この時期に「構成を考えてから書く」習慣をつけておくと、4年生以降の感想文がぐっと書きやすくなります。
また感情の言い換えも意識しはじめましょう。「うれしい」を「うきうきした」「ワクワクが止まらなかった」と言い換えるだけで、文章の表現が豊かになります。
小学4年生|あらすじを短くして自分の体験を入れる
本の場面と自分の経験をつなげる書き方を目標にします。あらすじは短く抑えて、自分の体験や考えを入れる部分を増やすことが、4年生の感想文を「読んでいておもしろい文章」に近づけるポイントです。
小学5年生|登場人物の考えと自分の考えを比べる
登場人物と自分の考えを比べることで、感想文に自分らしい視点が生まれ、高学年らしい深みのある文章になります。「主人公はこう行動したけれど、自分なら別の方法を選んだと思う。なぜなら〜」という書き方を意識しましょう。
篠原さんのアドバイス
主人公とは違う形で「自分には何ができるか」を考えられると面白いです。「主人公のように命を懸けることはできないけれど、自分は話すことが得意なので、別の方法で解決策を考えたい」のように書けると、高学年らしい深みが生まれます。
小学6年生|本のテーマや考えの変化まで書く
「この本が伝えたかったことは〜だと思う」「読む前は〜と思っていたが、読んだあとは〜と感じるようになった」まで書けると、6年生らしい完成度の高い感想文になります。難しく考えすぎず、「この本は自分にとってどんな意味があったか」を素直に書くことが近道です。
読書感想文が書けないときの原因別対処法

「書こうとしたけど、鉛筆が止まってしまった」という経験は、多くの子どもに共通しています。書けない理由はひとつではなく、原因によって対処法も変わります。お子さんがどこで止まっているかを確認しながら読んでみてください。
篠原さんのアドバイス
書けないと思ったら、別のところから書き始めてみましょう。プロの作家も最初から順序立てて書ける人は少ないです。感動した場面が書けなくなったらあらすじから書いてみる、自分の体験が出てこなければ別の体験を書いてみる。詰まったら別の箇所に移ることで、また書けるようになります。
「おもしろかった」しか出てこないとき
「おもしろかった」という感想は、気持ちを正直に表現できている証拠です。「どの場面が?」「なぜそう思ったの?」「自分ならどうする?」の3つを順番に聞くだけで、感想はぐっとふくらんでいきます。感情の言い換えを知っておくと表現の幅も広がります。
感情語の言い換え例
| 最初の感想 | 言い換え・広げ方の例 |
|---|---|
| おもしろかった | わくわくした・思わず笑った・次が気になった |
| かわいそうだった | 悲しくなった・助けてあげたかった |
| すごいと思った | 見習いたいと思った・自分にはできないと感じた |
| こわかった | ドキドキした・もし自分だったらと考えた |
語彙を豊かにするには日頃の会話が大切です。子どもと一緒に歌を歌ったり、漫画を声に出して読んだりしながら「この言い回しいいね」と言葉に注目する習慣が、表現力の土台になります。
あらすじばかりになってしまうとき
あらすじ文を一度書いたあとに「その場面で自分はどう思ったか」を一文足す練習をしてみましょう。あらすじの文の直後に「このとき私は〜と感じました」と続けるだけで、感想文らしい文章に変わります。
篠原さんのアドバイス
この方法はどうしても今日中に書かなければならないときの最終手段として使ってください。あらすじと感想を交互に繰り返す書き方を習慣にしてしまうと、一貫性のある思考回路が育ちにくくなります。まずは篠原式の4ステップで書くことを試してみてください。
書き出し・文字数・感想が出ないときの対処法
書き出しの一文で止まってしまう場合は、最後に決めてもかまいません。まず「なか」や「おわり」から書き始めて、全体が見えてきたあとで書き出しを考えるのも有効な方法です。書き出しの型は次のH2で詳しく紹介しています。
文字数が足りないときは、「なぜそう思ったか(理由)」「自分の体験(体験)」「登場人物との比較」「読後の変化」の4点を足しましょう。ひとつの感想を丁寧に掘り下げるだけで、字数は十分に伸ばせます。「この本を読んだ理由」や「この本をどんな人に読んでほしいか」を加えるのも効果的です。
感想が思いつかないときは、印象に残った場面をひとつ選んで「好き・嫌い・驚いた・悲しい・自分に似ている」のどれかに当てはめてみましょう。感想は「大きな感動」でなくていいのです。小さな引っかかりや、ちょっとした共感でも、十分に感想文の材料になります。
小学生が使いやすい読書感想文の書き出し例・終わり方

書き出しと終わり方には使いやすい型があります。自分の言葉を当てはめるだけで文章が動き出します。
篠原さんより:書き出しで大切なのは意外性です。「私は〇〇という本を読みました。この本は〜」という書き出しは、よほど好きな人でないと読み続けてもらえません。読んだ人が「え、どういうこと?」と続きを読みたくなる一文を意識しましょう。
書き出しパターン
書き出しには主に3つの型があります。
書き出し例
| パターン | 書き出しの例 |
|---|---|
| 本を選んだ理由 | 「〇〇というタイトルを見たとき、どんな話なのか気になって読みたくなりました。」 |
| 心に残った場面 | 「この本を読んで、一番心に残ったのは〇〇が〜した場面です。」 |
| 自分の体験から入る(篠原式) | 「わたしは〇〇にいじわるしてしまったことがあります。それは〜のときで……」(篠原さんの監修より) |
| 驚き・疑問(高学年向け) | 「どうして〇〇はあの場面で〜を選んだのだろう。読みながらずっとそのことが気になっていました。」 |
篠原さんのフォーマットでは「自分の体験」から書き始めることで、読み手が引きこまれる意外性のある書き出しになります。
篠原さんのアドバイス
高学年になったら自分なりの書き出しを工夫するのも楽しいです。「わたしだったら、友達を置いて逃げる!」のような強烈な一文から始めて、さっさと次の場面に移ってしまう。読者は「え、何、何!?」と続きが読みたくなります。
終わり方パターン
終わり方も型を持っておくと迷いません。
終わり方例
| パターン | 終わり方の例 |
|---|---|
| 考え方が変わった | 「この本を読む前は〜と思っていましたが、読んだあとは〜という考えに変わりました。」 |
| これからの行動につなげる | 「この本を読んで、私も〇〇を〜してみようと思いました。」 |
| だれかに伝えたい | 「この本を読んで感じたことを、友だちにも話してみたいと思います。」 |
「この本を読んでよかったです」だけで終わるのは避けましょう。具体的な行動や気持ちにつなげて締めることで、文章に締まりが出ます。
篠原さんのアドバイス
今から出来ることを書いて終わるのでも十分ですが、せっかくなら将来どんなふうにこの本で学んだことを使うかまで書けると最高です。一冊の本があなたの行動を変えた。作者として、これほど嬉しいことはないのです。
保護者向け|子どもの感想を引き出す声かけとNGサポート

読書感想文の宿題が出ると、保護者も「どこまで手伝っていいのか」と悩みやすくなります。保護者の役割は「文章を作ること」ではなく、「子どもが自分で考えるきっかけを作ること」です。
感想文の対象となる本を親が読まないことも大切なポイントです。本の内容を知っていると、知らず知らずのうちに大人の感覚で子どもの感想を誘導してしまいます。
篠原さんのアドバイス
子どもの文章をどう直したらいいかわからないと言いながら、鉛筆を持って子どもの原稿に書き込んでしまう親御さんは多いです。親は鉛筆を手にしない、極力消しゴムを使わない。これを心掛けるだけで、子どもらしい感想文が育っていきます。
感想を引き出す質問例
本を読み終えたあとの会話の中で、以下の質問を自然に使ってみてください。
感想を引き出す質問例
| 場面 | 質問の例 |
|---|---|
| 印象に残った場面を探す | 「どの場面が一番心に残った?」 |
| 感想の理由を深める | 「どうしてその場面が気になったの?」 |
| 自分事として考える | 「自分だったらどうする?」 |
| 登場人物と自分を比べる | 「主人公と似ているところはある?」 |
| 読む前後の変化を引き出す | 「読む前と読んだあとで、考えは変わった?」 |
この質問は正解を求めるものではなく、子どもが自分の気持ちを整理するための問いです。低学年には「〇〇の場面?それとも△△の場面?それとも他のところ?」と三択形式にすると答えやすくなります。
書いた文章が短くて物足りないと感じても、消しゴムで消して書き直させるのではなく、「それはどんな場所だったの?」「もう少し詳しく教えて」と聞くことで、子どもが自分で書き足せるよう促しましょう。否定せず、受け止めて、足りなければ説明を加えさせる。この繰り返しが、子どもの文章力を育てます。
読書感想文で親がやりすぎないほうがよいこと
以下のような関わり方は意識して避けましょう。
- 代筆する:親が一から文章を作って書かせることは避けてください。子どもの表現力が育ちません。
- 大人っぽく直しすぎる:子どもらしい表現や多少ぎこちない言い回しは、その子の言葉である証拠です。
- 感想を誘導する:「こういうことを感じたと書きなさい」という指示は、子どもが自分で考える機会を奪います。
- ダメ出しから入る:まずは書けたことを認めてから、「ここをもう少し詳しく書いてみたら?」と伝えましょう。
親のサポートで最も大切なのは、子どもが「自分で書けた」と感じられる経験を守ることです。
そのまま使える読書感想文テンプレート

ここでは、篠原さんが推奨するフォーマットをベースにしたテンプレートを紹介します。型を参考にしながら、子ども自身の言葉で埋めていくことを意識して使ってください。
低学年向けテンプレート
低学年のテンプレートは「好きな場面・理由・思ったこと」の3点を書ければ十分です。
【書き出し】
わたしは「〇〇」という本を読みました。
この本を選んだのは、〜だからです。
【好きな場面・理由・気持ち】
一番好きだった場面は、〜のところです。
その場面を読んで、〜と思いました。なぜなら、〜だからです。
【まとめ】
この本を読んで、〜ということがわかりました。
これからは〜したいと思います。
中学年・高学年向けテンプレート|篠原式フォーマット
篠原さんが推奨するフォーマットは、学年にかかわらず1つの構成を軸にしています。
【書き出し:③自分の体験から始める】
わたしは〇〇にいじわるしてしまったことがあります。
それは〜のときで、〜してしまいました。
【感動した場面:①】
この本を読んで、一番感動したのは〜の場面です。
〇〇が〜したとき、わたしは〜と感じました。
【なぜ感動したか:②】
なぜかというと、〜だからです。
【これからどうしたいか:④】
この本を読んで、わたしは〜が大切だと思いました。
これからは〜していきたいと思います。
(高学年:将来〜という場面で、〜のようにしたいと思います。)
篠原さんのアドバイス
①〜④を書いてから③①②④の順に並べ替えると、読み手を引きこむ感想文ができあがります。枚数に応じて、本を読んだ理由・あらすじ・この本をどんな人に読んでほしいかをちりばめていきましょう。
文字数別の行数配分目安
以下は篠原さんのフォーマットをもとにした行数配分の目安です。
文字数別・各パートの行数配分目安(1行=20字換算)
| パート | 800字(2枚) | 1200字(3枚) |
|---|---|---|
| タイトル・名前 | 2行 | 2行 |
| 自分の体験(書き出し) | 10行 | 15行 |
| 本を読んだ理由 | 3行 | 5行 |
| あらすじ | 6行 | 10行 |
| 感動した場面・理由 | 8行 | 8行 |
| 読んで思ったこと・これから | 7行 | 9行 |
| 将来の行動・おすすめ | — | 8行 |
文字数が増えるほど自分の体験と「これからの行動」を厚くしていきます。テンプレートの各ブロックには必ず自分の言葉を当てはめてください。丸写しではなく、自分の体験や気持ちを加えることで、はじめてその子だけの感想文になります。
読書感想文を提出する前に知っておきたいこと

読書感想文が完成したら、提出前に以下のポイントを確認しておきましょう。
原稿用紙の基本ルールを最終確認する
- 1行目に題名(3マス空けて書き始める)
- 2行目に名前(名字と名前の間を1マス、下を1マス空ける)
- 段落の最初は1マス空ける
- 句読点(。、)は行の最初のマスに書かない
- 声に出して読んでみて、つっかえるところがないか確認する
コンクールに応募したい場合は?
学校の宿題としての読書感想文は、青少年読書感想文全国コンクールへの応募作品にもなります。公益社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する国内最大規模のコンクールで、小学校低学年・中学年・高学年の3部門に分かれています。
基本的には学校を通じて応募する形式のため、参加を希望する場合は担任の先生に確認しましょう。審査では上手にまとめた文章よりも、その子らしい視点や感じ方が伝わる文章が評価される傾向があります。
まとめ 自分の言葉で書けたとき、読書感想文は完成する

読書感想文は、「上手に書くこと」が目標ではありません。この記事を通じて伝えたかったのは、「自分が感じたことを、自分の言葉で書ければそれで十分」ということです。
本を選ぶところから、付箋でメモを残し、4つの要素を整理して書き始める。その順番を守るだけで、白紙の原稿用紙に向かったときの迷いは大きく減ります。どの学年でも共通しているのは「自分の気持ちや考えが伝わる文章を書く」という一点です。
保護者の方は、文章を作るのではなく、質問を通じて子どもの言葉を引き出すことを意識してみてください。まずは今日、子どもが読んだ本について話しかけることから始めてみましょう。感想文の第一歩は、原稿用紙の前ではなく、その会話の中にあります。
篠原さんのアドバイス
読書感想文は、学校の宿題の中で唯一「正しい答えのない」科目です。あなたが本当に思ったことを書いていい。自分の気持ちを言葉にしていいのですから、思い切って自分の心の中を言葉にしてみましょう!
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
ストアカアワード 優秀講座賞(2018~2021・4年連続) 著書『脚本家が教える読書感想文教室』(主婦の友社)、『人を動かす。~脚本家が書いた雑踏警備の誘導シナリオ~』(万代宝書房)
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