作文の書き方まとめ!小学生・中学生・高校生の違いと原稿用紙のルール
「作文の書き方がわからない」「何を書けばよいのか思いつかない」と、原稿用紙を前に手が止まっていませんか。「原稿用紙の使い方に自信がない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
作文は、自分の体験や考え、感じたことを言葉にする文章です。ただし、学年によって求められる内容や構成の深さは異なります。
この記事では、作文の意味や主な種類、小学生・中学生・高校生それぞれの書き方の違い、原稿用紙の基本ルールをまとめて解説します。
編集部
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目次
作文とは?主な種類と特徴を確認しよう

「今すぐ作文を書き始めたい」という方は、以下から知りたい項目へ進んでください。
作文とは、自分が体験したことや感じたこと、考えたことを、自分の言葉で読み手に伝える文章です。出来事を順番に書くだけでなく、「そのときどう感じたか」「なぜ心に残ったのか」を加えると、読み手に伝わりやすくなります。
学校で出される作文にはいくつかの種類があり、種類ごとに書く題材や特徴が異なります。
| 作文の種類 | 主に書く内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 生活作文・体験作文 | 日常生活や実際の体験 | 出来事と気持ちを結びつける |
| 行事作文 | 運動会・遠足・修学旅行など | 一番印象に残った場面を中心にする |
| 意見作文 | テーマに対する自分の意見 | 意見・理由・具体例を示す |
| 人権作文 | 人権について感じたこと・考えたこと | 身近な体験や社会の出来事から考える |
この表からわかるように、作文の種類によって書く題材は異なりますが、いずれも出来事や題材をきっかけに、自分の気持ちや考えを書き進める点は共通しています。
生活作文・体験作文・行事作文|出来事と気持ちを書く
生活作文・体験作文は、自分が実際に経験した出来事を題材にする作文です。学校生活や家族との出来事、習い事、旅行、失敗した経験など、特別な体験でなくても題材になります。
行事作文も出来事を書く作文ですが、行事全体を時系列で説明するのではなく、一番心に残った場面に絞ることがポイントです。
基本的には、以下の流れで書くと整理しやすくなります。
- どのような出来事があったか
- 一番心に残った場面はどこか
- そのとき何を感じたか
- 出来事を通して何に気づいたか
意見作文・人権作文|自分の考えと理由を書く
意見作文は、与えられたテーマについて、自分の考えとその理由を書く作文です。「私は賛成です」「大切だと思います」と意見を示すだけでは不十分で、なぜそう考えるのかを体験や具体例とともに説明する必要があります。
人権作文については、差別やいじめといった大きな社会問題だけを扱うものではありません。友達との関わりや言葉の使い方、相手の立場を考えた経験など、身近な出来事をきっかけに人権について考えることもできます。
意見作文・人権作文では、次の流れを意識するとよいでしょう。
- 問題やテーマを示す
- 自分の考えを書く
- そう考える理由や体験を書く
- 今後どうしたいかをまとめる
読書感想文・小論文は一般的な作文と何が違う?
作文と混同されやすい読書感想文や小論文についても、違いを確認しておきましょう。広い意味では、いずれも自分の考えを文章にする課題ですが、題材や目的が異なります。
読書感想文は、本の内容をきっかけに、自分が感じたことや考えたことを書く文章です。一般的な作文と同様に自分の考えを書きますが、題材が読んだ本に限定される点が異なります。
小論文は、与えられた課題に対して、自分の主張を根拠に基づいて論理的に説明する文章です。作文よりも客観性や論理性が重視され、体験や感情だけでなく、理由やデータ、社会的な視点なども求められます。
どちらで書けばよいか迷ったときは、課題文が「感じたことを書きなさい」なのか「意見を論じなさい」なのかを確認すると、判断の手がかりになります。
作文の書き方を学年別に確認しよう

作文の基本は、自分の体験や考えを読み手に伝えることです。ただし、学年が上がるにつれて、求められる内容の深さや構成は変わってきます。
小学生・中学生・高校生では、作文の中心となる内容や構成の考え方に違いがあります。まずは、学年ごとの違いを一覧で確認してみましょう。
| 学年 | 作文の中心 | 構成の考え方 | 特に意識したいこと |
|---|---|---|---|
| 小学生 | 出来事と気持ち | はじめ・なか・おわり | 印象に残った場面を具体的に書く |
| 中学生 | 考え・理由・体験 | 序論・本論・結論 | なぜそう考えるのかを説明する |
| 高校生 | 体験・主張・考察 | 導入・展開・考察・結論 | 体験から得た学びや考えを深める |
学年が上がるほど、出来事の説明だけでなく、そう考えた理由や体験から得た学びまで求められるようになります。ここからは、学年別に作文を書くポイントを見ていきましょう。
小学生の作文の書き方|出来事と気持ちを具体的に書く
小学生の作文では、実際に起きた出来事と、そのときに感じたことを自分の言葉で書くことが基本です。「楽しかったです」と結果だけで終わらせず、どの場面が心に残ったのかまで具体的に書くことがポイントです。
構成は「はじめ・なか・おわり」を基本とし、はじめでいつ・どこで・何があったかを示し、なかで一番心に残った場面と気持ちを書き、おわりで気づいたことをまとめます。
低学年・中学年・高学年で求められる内容は異なるため、詳しいテーマの決め方やメモの作り方、保護者のサポート方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
中学生の作文の書き方|自分の考えを理由や体験と結びつける
中学生の作文では、出来事や感想だけでなく、自分の考えと、その考えに至った理由まで書くことが求められます。
構成は、小学生の「はじめ・なか・おわり」を発展させた「序論・本論・結論」で考えると整理しやすくなります。序論でテーマや考えを示し、本論で理由や体験を書き、結論で今後にどう生かすかをまとめます。
「大切だと思いました」で終わらせず、なぜそう感じたのかを掘り下げることが、中学生らしい作文につながります。
テーマの決め方や書き出し、指定文字数への調整方法などは、以下の記事で詳しく紹介しています。
高校生の作文の書き方|体験から得た気づきや考察まで深める
高校生の作文では、体験を説明するだけでなく、その経験から何を考え、どのような学びを得たのかまで深めることが求められます。
自分の主張や考えを示し、それを支える体験や具体例を提示したうえで、その経験によって考え方がどう変わったのか、社会や将来、自分の価値観などへ考察を広げることがポイントです。
高校生では、課題作文や意見文、小論文、志望理由書など目的の異なる文章を書く機会も増えます。作文と小論文の違いや考察の深め方は、以下の記事で詳しく解説しています。
作文を書くときの原稿用紙の使い方

作文の内容がまとまっていても、原稿用紙のルールを守れていないと、読みにくくなったり、書き直しが必要になったりすることがあります。ここでは、縦書きの400字詰め原稿用紙を基本として説明します。
※原稿用紙の細かな使い方は、学校・コンクール・試験によって異なる場合があります。本記事では一般的な書き方を紹介しますが、提出先から指定がある場合は、その指示を優先してください。
題名・学校名・学年・名前の書き方
題名は、一般的に最初の行に、上を2〜3マス程度空けて書きます。学校名・学年・組・名前は、題名の次の行以降に書くのが一般的です。縦書きでは、行の下側に1〜2マス程度余白を残すように配置し、姓と名の間を一マス空けることもあります。
学校名・学年・組・氏名をどの順番で書くかは提出先によって異なるため、絶対的なルールとして考えず、提出先の指示を確認してください。
段落の最初と改行のルール
新しい段落の最初は、一マス空けて書き始めます。
段落を変える主なタイミングは、以下のとおりです。
- 場面や時間が変わったとき
- 話題が変わったとき
- 自分の考えやまとめに移るとき
原稿用紙の行が自然に次の行へ移っただけの場合は、先頭を一マス空ける必要はありません。
読みやすくするために意味なく改行を増やすのではなく、内容のまとまりが変わるところで段落を分けることが基本です。
句読点・疑問符・感嘆符などの記号の書き方
句点「。」と読点「、」は、それぞれ一マスを使って書きます。句読点が行の最初に来そうな場合は、前の行の最後のマスに文字と一緒に書くか、欄外に書くなどの方法があります。
疑問符「?」や感嘆符「!」も一マス使います。その後に文章が続く場合は一マス空ける書き方が一般的ですが、学校作文では多用を避け、必要な場面だけで使うことを意識しましょう。
三点リーダー「……」やダッシュ「――」は、原則として二マス分を使います。
かぎかっこと会話文の書き方
かぎかっこ、『』や「」は、それぞれ一マス使います。
会話文は、基本的に新しい行から書き始めます。最初のかぎかっこを一マス目に書くか、一マス空けて二マス目に書くかは、学校や試験によって扱いが異なるため、提出先の指示を確認してください。
例を示すと、次のような形になります。
「一緒に帰ろう。」
と、友達が声をかけてくれました。
会話文の最後では、句点と閉じかっこを同じマスに入れる書き方が一般的です。
会話文ばかりにならないよう、人物の表情や動き、自分の気持ちもあわせて書くと、場面が伝わりやすくなります。
小さい文字・数字・アルファベットの書き方
小さい「ゃ・ゅ・ょ・っ」も、通常の文字と同じように一マスを使います。小さい文字が行頭に来る場合も、そのまま一マスに書くのが一般的です。
縦書きの作文では、数字は漢数字を使うことが多くなります。
- 3人→三人
- 2026年→二〇二六年
- 10時→十時
ただし、固有名詞や型番、統計データなどでは算用数字を使う場合もあります。
アルファベットは、大文字は一マスに一文字、小文字は一マスに二文字程度を入れる方法が一般的です。
縦書きと横書きで異なるルール
縦書きと横書きでは、題名や名前の配置、数字や記号の向きが異なります。縦書きでは漢数字が使われることが多く、横書きでは算用数字を使うのが一般的です。かぎかっこや長音符、アルファベットなども、書く方向に合わせて配置します。
原稿用紙の向きを自己判断で変えるのではなく、学校やコンクールで指定された縦書き・横書きに従うことが大切です。
作文に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、本文で触れきれなかった、作文を書くうえで生じやすい細かな疑問について解説します。
作文の題名は書く前と書いた後のどちらに決めますか?
どちらでも問題ありません。最初は仮の題名を付けておき、作文を書き終えてから、内容に合う題名へ変更する方法がおすすめです。
題名は「運動会」「夏休みの思い出」のようにテーマをそのまま付けるだけでなく、一番心に残った場面や、作文で伝えたいことがわかる言葉を入れると印象的になります。
作文は指定文字数の何割まで書けばよいですか?
「800字以内」であれば、上限を超えてはいけません。明確な下限がない場合は、一般的には指定文字数の8割程度以上を一つの目安とし、内容に無理がなければ上限に近づけましょう。
ただし、「800字程度」「600〜800字」など、指示の表現によって条件が異なるため、必ず課題文や募集要項を確認してください。
文字数を増やすために同じ内容を繰り返すのではなく、場面の様子や気持ちの理由、気づいたことを具体的にすることが大切です。詳しい調整方法は、以下の学年別記事で紹介しています。
作文が思いつかないときや面白い題材を探すときは?
特別な出来事を探す必要はありません。最近心が動いた場面を思い出してみましょう。
- うれしかったこと
- 悔しかったこと
- 失敗したこと
- 誰かに言われて心に残った言葉
- 前よりできるようになったこと
- 考え方が変わった出来事
「いつ・どこで・誰と・何をしたか」「そのときどう感じたか」をメモすると、書く材料を整理しやすくなります。特別で珍しい出来事である必要はなく、自分の気持ちがしっかり動いた場面であることが、よい題材の条件です。詳しいテーマの探し方や作文メモの作り方は、学年別記事で案内しています。
保護者は子どもの作文をどこまで手伝ってよいですか?
保護者は文章を代わりに作るのではなく、子どもの記憶や気持ちを引き出す役割にとどめるのが基本です。
手伝ってよい内容としては、以下が挙げられます。
- 出来事を思い出すための質問をする
- 子どもが話した内容をメモする
- 構成や話の順番を一緒に確認する
- 誤字脱字に気づくよう促す
- 読んだ感想を伝える
大人らしい表現への全面的な書き換えや、保護者による代筆は避けましょう。小学生向けの詳しいサポート方法は、以下の記事で紹介しています。
生成AIを使って作文を書いてもよいですか?
まず、学校やコンクールのルールを確認する必要があります。
AIが作成した作文をそのまま提出すると、自分が経験していない内容や、自分では使わない表現が混ざる可能性があります。作文の目的である「自分の体験や考えを自分の言葉で伝えること」からも外れやすくなるため、注意が必要です。
使用する場合は、次のような補助的な使い方にとどめましょう。
- 体験を思い出す質問を出してもらう
- 自分で書いたメモを整理する
- 構成に不足がないか確認する
- 誤字脱字や同じ表現の繰り返しを確認する
最終的な内容や表現は、自分自身で確認し、書き直す必要があります。
作文で避けたほうがよい表現はありますか?
作文全般に共通する明確な「禁止用語」があるわけではありません。ただし、地の文では「やばい」「めっちゃ」「〜みたいな」などのくだけすぎた表現を避け、内容に合う書き言葉へ直すと読みやすくなります。
一方、会話文では、その人らしい話し方を表すために使うこともあります。差別的な表現や、特定の人を傷つける言葉は避けましょう。
まとめ 自分の学年に合った書き方で作文を完成させよう

作文は、自分が体験したことや感じたこと、考えたことを、自分の言葉で読み手に伝える文章です。作文の種類によって中心に書く内容は異なり、学年が上がるにつれて、出来事や気持ちだけでなく、そう考えた理由や体験から得た学びまで求められるようになります。
テーマの決め方や構成、書き出し、例文については、小学生・中学生・高校生それぞれの記事で詳しく解説しています。自分の学年に合った記事を参考に下書きを進め、完成後は題名や名前、段落、句読点、かぎかっこなどの原稿用紙のルールを確認して仕上げましょう。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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