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「行けば何とかなるよ」が逆効果に?子どもの行き渋り、親がかけてよかった言葉とは【保護者調査】

更新日:
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子どもが突然「学校に行きたくない」と言い出したら、休ませるべきか、それとも登校を促すべきか。子どもの気持ちを受け止めたい一方で、「一度休ませたら、そのまま不登校になってしまうのでは」と不安になる保護者もいるでしょう。

塾選ジャーナルでは、子どもの不登校や行き渋りを経験した小中学生の保護者100人を対象にアンケート調査を実施しました。

保護者たちはどのような言葉をかけ、何がよかった、あるいは逆効果だったと感じているのでしょうか。登校・欠席の判断で迷ったことや、学校への相談で助かったこと、その後の登校状況など、経験者の声をもとに紹介します。

塾選ジャーナル編集部

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目次

「まさかこのまま不登校に…?」行き渋りへの保護者の迷いと不安

子どもの行き渋りに直面した保護者は、どのような不安を抱え、何に悩んだのでしょうか。登校・欠席の判断で迷ったことや、当時もっと早く知っておきたかったことが何かを調査結果から見ていきます。

64%が「一度休ませると、さらに行きづらくなるのでは」と迷う

行き渋り_不登校の不安_調査結果

※n=100 上位10項目を掲載 / 複数回答のため合計が100%を超えます

登校するか休むかを判断する際に迷ったことを聞いたところ、最多は「一度休ませると、その後さらに行きづらくならないか」の64%でした。次いで「本人が『行きたくない』と言ったら休ませるべきか」が62%、「無理に行かせることで状態が悪化しないか」が57%です。

保護者の声からは、登校させることと休ませることのあいだで揺れる気持ちがうかがえます。

学校に行かせるべきか休ませるべきか、毎朝判断に迷い続けたことが一番つらかったです。どちらを選んでも不安が残り、正しい対応が分からなくなりました。(はなさん / 福岡県 / 中1女子保護者)

学校には行くもの、発熱などの体調不良時以外は休むという選択肢はないという考えでいたため「学校に行きたくない」となった時点でパニックでした。何をどうしたらいいのか何が正解なのか、何もかもがわからなかったです。(skrさん / 宮城県 / 中3男子保護者)

出席日数や成績が進路や受験にどう影響するかが分からず、このまま将来どうなってしまうのかという漠然とした不安が一番大きかったです。(リーフさん / 兵庫県 / 中3男子保護者)

子どもが学校に行けない状態が続くなかで、親としてどう対応すればいいのか分からなかったことです。無理に「学校に行きなさい」と言えば余計に追い詰めてしまいそうですし、何も言わずに見守るだけでも本当にこれでいいのか不安でした。朝になると体調が悪くなったり、学校の話をすると気持ちが沈んだりする様子を見るのもつらかったです。また、勉強の遅れや友人関係、進級・進学への影響も心配で、学校とどのように連携していけばいいのか悩みました。(かよさん / 福井県 / 小5男子保護者)

子どものつらさを受け止めたい気持ちと、欠席が続くことへの心配-そうした相反する不安のなか、保護者は難しい判断を迫られていました。

もっと早く知っておきたかったこと-最多は「子どもへの声のかけ方」

行き渋りの対応でもっと早く知っておきたかったことの最多は「子どもへの声のかけ方」_調査結果

※n=100 上位10項目を掲載 / 複数回答のため合計が100%を超えます

行き渋りを経験した当時に「もっと早く知っておきたかったこと」を尋ねたところ、最多は「子どもへの声のかけ方」の53%でした。次いで「学校に行かせるか休ませるかを考える際の判断材料」が49%、「子どもへの接し方」が44%となっています。

子どもが「学校に行きたくない」と言ったらどうする?経験者に学ぶ声のかけ方・接し方

では、子どもが行き渋り始めたとき、保護者は実際にどのように対応をしていたのでしょうか。

「子どもの話を聞いた」が82%、「学校を休ませた」「担任に相談」が過半数

子どもから「学校に行きたくない」と言われたときの対応_調査結果

※n=100 上位10項目を掲載 / 複数回答のため合計が100%を超えます

最も多かったのは「子どもの話を聞いた」で82%でした。次いで「学校を休ませた」が56%、「担任の先生に相談した」が54%となっています。

どんな声かけをした?経験者に聞く「よかった言葉」と「逆効果の言葉」

子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、どのような言葉をかければよいのか-保護者から集まった声をもとに、「よかった言葉」と「逆効果だった言葉」を紹介します。

【よかった言葉】「休んでもいいよ」「今日はどうしたい?」

よかったと振り返る声かけに共通していたのは、登校を説得するのではなく、子どもの気持ちや希望を尊重しようとする姿勢です。

とにかく本人の考えや意見をよく聞き『どうしても学校に行きたくなければ休んでいいよ』と伝えた。(しんさん / 富山県 / 中2女子保護者)

話を聞くことしかできなかった。そのうえでやってほしくないこと、やってほしいことを聞いて何とか動いていた。(なのはなさん / 静岡県 / 中1女子保護者)

行き渋ったときはよく子どもの話を聞くようにして、無理やり学校へ行かせるような言葉をかけず『休んでもいいよ』といったことで、逆に『行ってくる!』と行くことが多くありました。(ninjaさん / 神奈川県 / 小1男子保護者)

朝その場で無理に結論を出さず、本人に『今日はどうしたい?』と聞くようにしました。遅れて行く、午前中だけ行く、今日は休むなど、行くか休むかの二択にしないようにしたことで親子とも少し楽になりました。(みかんさん / 千葉県 / 小5女子保護者)

子どもから話を聞き出すのではなく、あくまで子どもがポツポツ話す内容を聞く。聞き役に徹することで、子どもも話したいことだけ話せたと思う。先生への相談も子どもの希望でするかしないかを決めていた。学校生活は親がするものではなく、子どもがすごす時間。親がテンパって先回りにいろいろ聞き出したり先生に相談したりすることは、やり過ぎや勘違いに繋がることもあると反省した時もあった。(ひなまむさん / 福岡県 / 小5男子保護者)

こうした回答からは、「休んでもいいよ」と伝えたことで子どもが自ら登校するようになった家庭や、「今日はどうしたい?」と本人の希望を確かめることで、親子ともに気持ちが楽になったケースがあったことが分かります。また、無理に理由を聞き出さず、子どもが話してくれるのを待つことを大切にしていた保護者もいました。

【逆効果の言葉】「行けば何とかなるよ」「一日だけでも行こう」

子どもを励ますつもりで登校を促したものの、結果的に子どものプレッシャーになり逆効果だったという経験も寄せられています。

最初は「とにかく一日だけでも行こう」と何度も言ってしまいました。でも、玄関で動けなくなった姿を見て、無理をさせても逆効果だと感じました。休ませて話を聞くようにしてから、少しずつ落ち着きました。(猫野さん / 静岡県 / 中2男子保護者)

無理に「行きなさい」と背中を押したり学校まで付き添ったりした日は、本人の焦りとか疲労が倍増して逆効果でしたが、思い切って休ませて家で話を聞いた日は、心が落ち着いたようだったからです。(さくらんぼさん / 兵庫県 / 中2男子保護者)

学校には登校するものだという自分の親から受けた影響が強く、「今日は疲れたから休みたい」と言った時に無理に行かせたことがあった。週1~2回休んで心が保てるのであれば、一緒に休んでゆっくり話を聞く時間を作ることも大切であったのかなと思う。(ソレイユさん / 埼玉県 / 中1女子保護者)

最初は「行けば何とかなるよ」と何度も言ってしまいましたが、本人にはそれがかなりプレッシャーだったようです。休むことも認めて話を聞くようにしてから、少しずつ学校のことを話してくれるようになりました。(みかんさん / 千葉県 / 小5女子保護者)

これらの家庭では、登校を後押ししようとした言葉や行動が、本人にとっては負担になっていたと振り返っています。特に、登校を繰り返し促すことで子どもの不安が強まったり、かえって動けなくなったりしたケースが見られました。

もちろん、特定の言葉がすべての子どもにとって「よい」、あるいは「悪い」と断定することはできません。ただ、今回のアンケートでは、登校を促す言葉が子どものプレッシャーになったという声が目立ちました。一方で、子どもの気持ちを受け止め、本人の希望を確かめる声かけに変えたことで、親子の負担が軽くなったと振り返る保護者もいます。

こうした経験談からは、登校を急がせる前に、まず子どもの気持ちに耳を傾けることの大切さが伝わってきます。

行き渋りでの学校相談―「登校か欠席か」以外の選択肢が見つかることも

子どもが行き渋りはじめたとき、学校へ相談すべきかを迷う保護者もいるかもしれません。ここでは実際に学校へ相談した家庭の割合などを見ていきます。

学校に相談した保護者は68%

行き渋りでの学校相談割合_調査結果

※n=100

子どもの行き渋りについて、学校に相談したかを聞いたところ、68%が「相談した」と回答しました。

学校から受けた対応は「保護者面談」が最多

行き渋りで学校から受けた対応は「保護者面談」が最多_調査結果

※n=66 学校に相談した方のうち、本設問への有効回答数 / 複数回答のため合計が100%を超えます

学校から受けた対応で最も多かったのは「保護者面談してもらった(64%)」、次いで「子ども本人と話してもらった(55%)」でした。

また、「遅刻・早退・短時間登校などを認めてもらった(38%)」や「保健室・別室登校を提案された(33%)」で、通常どおりの登校以外の選択肢を学校から提示・許可された家庭もありました。

学校の対応を「助かった」と感じた保護者は85%

学校の対応を「助かった」と感じた保護者は85%_調査結果

 

※n=65 学校に相談した方のうち、本設問への有効回答数

学校の対応については「とても助かった(29.2%)」「やや助かった(55.4%)」で合計すると約85%です。

具体的にどのような点が助けになったかという点について、「短時間登校や別室登校といった選択肢を提案してもらえたこと」や「学校生活での負担を軽減するために配慮してもらえたこと」などが挙げられています。

担任の先生が本人の気持ちを聞いたうえで、毎日必ず登校することを求めず、遅刻や短時間登校などの方法を提案してくれたことは助かりました。家庭だけで抱え込まず、学校と相談しながら対応できたことで、親子ともに少し気持ちが楽になりました。(りんこさん / 愛知県 / 中1女子保護者)

担任の先生が本人の様子を見ながら声をかけてくれたことは助かりました。別室で少し過ごしてから教室に戻るという選択肢を示してもらえたことで、本人も「最初から最後まで教室にいなければいけない」と考えなくなりました。もう少し早い段階で学校から具体的な選択肢を教えてもらえたら、親子で悩む時間を減らせたと思います。(あるこさん / 愛知県 / 中2女子保護者)

担任の先生だけでなく保健室の先生も親身になってくださり、「まずは午前中だけ保健室に来てみない?」と本人に負担のないハードルを提案してくれたことが非常にありがたかったです。(りぼんさん / 東京都 / 小3男子保護者)

息子が学校で過ごしやすいように座席を調整してもらい、それにより笑顔が増えたので助かりました。(yutaさん / 京都府 / 小1男子保護者)

朝の連絡を毎朝電話ではなく連絡用アプリで完結出来るように配慮してくれたことが助かりました。また、保健室での受け入れ体制を整えてくれ、登校のハードルが大きく下がったことに感謝しています。(はいつさん / 東京都 / 小4女子保護者)

これらの回答からは、学校に相談することで、子どもの状態に応じた登校方法を提案してもらえたり、教室での過ごし方を調整してもらえたりしたことが、保護者の助けになっていたと分かります。

「学校に行くか、休むか」の二択で悩んでいる場合、学校に相談することで、子どもに合った別の選択肢が見つかるかもしれません。

行き渋り後は9割が学校に行くように-状況好転のきっかけ

今回の調査では、行き渋り時とその後の登校状況や、変化のきっかけになったと思うことについても聞きました。

行き渋り時期の欠席は「週2~3日」が最多

行き渋り時期の欠席は「週2~3日」が最多_調査結果

※n=100

行き渋りが始まってから、最も学校を休むことが多かった時期の欠席頻度を聞いたところ、「週に2~3日(33%)」が最多で、「週に1度(23%)」が続きました。

一方、行き渋りがあっても「休んでいない」と回答した家庭が18%あるなど、欠席頻度はさまざまです。

行き渋りを経験した子どもの9割が「学校に行くようになった」

行き渋りを経験した子どもの9割が「学校に行くようになった」_調査結果

※n=100

学校に行きたがらない期間の後、子どもの様子がどう変化したのかを聞いたところ、「登校を渋らなくなった(43%)」、「登校を渋るが、学校には行っている(47%)」で合計90%でした。

状況好転のきっかけは「子どもが気持ちを話せるようになったこと」が最多

行き渋りの状況好転のきっかけは「子どもが気持ちを話せるようになったこと」が最多_調査結果

 

※n=90 行き渋り後の変化で「学校に行くようになった」と回答した保護者 / 上位10項目を表示 / 複数回答のため合計が100%を超えます

学校に行くようになった家庭が挙げた変化のきっかけでは、「子どもが自分の気持ちを話せるようになった(44%)」が最も多い結果となりました。

次いで「時間が経つなかで変化した(36%)」、「友人関係が変化・改善した(28%)」と続きます。

家庭での接し方だけでなく、時間の経過や友人関係、学校側の対応など、さまざまな変化がきっかけとして挙げられています。

行き渋っても焦らない-家庭だけで抱え込まずに相談を

子どもの行き渋りを経験した保護者に、これから同じ状況に直面する家庭へ伝えたいことを尋ねました。そこには、自身の当時の焦りや不安を振り返りながら、子どもだけでなく保護者本人も追い詰めないでほしいという思いが込められていました。

親としては「休ませたらそのまま行かなくなるのでは」と焦りますが、まず子どもの様子を見ることが大事だと思います。うちも最初は焦りました。学校に行く以外にも方法があると知って、少し気持ちが楽になりました。(猫野さん / 静岡県 / 中2男子保護者)

学校を休ませることは必ずしもだめなことじゃないと思う。大人だって疲れたら休んでる、無理に行かせるんじゃなく、たまには休んで一度リフレッシュしてまた行けばいいと思う。(kaitoさん / 富山県 / 中3女子保護者)

親が焦って無理に行かせようとすると子どもは心を閉ざしてしまいます。学校を休むのは悪いことではないし、エネルギーを蓄えるための大切な期間だと割り切って、親御さん自身も肩の力を抜いてください。(さくらんぼさん / 兵庫県 / 中2男子保護者)

子どもが学校に行きたくないと言ったとき、すぐに「行かせるか休ませるか」の二択で考えなくてもよいと思います。本人の話を聞きながら、遅刻や短時間登校、別室で過ごすなど、その時の状態に合わせた方法を学校と一緒に探すことが大切だと感じました。親だけで抱え込まず、早めに相談することも必要だと思います。(あるこさん / 愛知県 / 中2女子保護者)

学校に行かなければ子どもの人生が終わるとか、道をはずれるということは絶対にないということ。あと相談すれば味方になってくれる人は意外とそばにいるということ。(なーさん / 東京都 / 小4男子保護者)

まとめ:子どもの行き渋りは焦らず本人に合った対応を

今回は、子どもの不登校や行き渋りを経験した保護者を対象に、当時の悩みや実際の対応について調査しました。

子どもが学校に行きたがらないとき、登校を促す言葉がかえって負担になったという声がある一方、本人の気持ちを受け止めることで親子ともに楽になったという経験も寄せられています。また、学校への相談を通じて、短時間登校や別室登校など、子どもに合った選択肢が見つかった家庭もありました。

実際に学校を休むと「このまま不登校になってしまうのでは」と不安になることもあるでしょう。学校への相談だけでなく、職場に事情を伝えて働き方を調整しやすくしたり、家族や身近な人に協力を求めたりすることも、負担を軽くする一つの方法です。

子どもの気持ちに寄り添うことはもちろん、保護者も一人で抱え込まず、周囲の力を借りることの大切さが、経験者の声から伝わってきます。

 

アンケート調査概要
調査対象:子どもの不登校や行き渋りを経験したことのある小中学生の保護者100名
調査時期:2026年9月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「子どもの不登校または行き渋りの経験」に関する調査

※本調査レポートの内容(グラフ・データ・本文など)の無断転載・改変を禁じます。掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『子どもの不登校または行き渋りの経験』と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/76019/)へのリンク設置をお願いします。

執筆者プロフィール

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