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【2027年度】上智大学の公募推薦とは?公募推薦の評定・英検®条件と学科別倍率

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大学受験
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上智大学の総合型選抜を受験したいけど、公募推薦とは何が違うの?倍率はどのくらい?出願条件は?と気になることも多いですよね。

上智大学で全学部・全学科が募集するのは、学校推薦型選抜の公募推薦です。2026年度の倍率は2.8倍で、一般選抜全体(3.8倍)より低い水準でした。ただし、出願できるのは学科ごとの評定基準を満たし、高校長の推薦を受けた現役生です。外国語検定の基準が設けられている学科では、指定された資格・スコアも必要になります。

この記事では、入試の違い、学科別の倍率、出願条件と試験内容、日程、対策、落ちた場合の備えを順に解説します。

塾選ジャーナル編集部

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目次

上智大学の公募推薦とは?総合型選抜との違い

上智大学の公募推薦とは?総合型選抜との違い

上智大学で全学部・全学科が募集する推薦系の入試は、推薦入学試験(公募制)、いわゆる公募推薦です。公募推薦は、総合型選抜ではなく学校推薦型選抜に分類されます。

大学は公募推薦を「学校推薦型選抜」として実施すると明記しています。学校推薦型選抜は、高校長の推薦を受けて出願する入試です。

公募推薦の選考は、高校長の推薦に基づき、書類審査と当日の学科試問・面接で行われます。出願には、上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できることが必要です。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.4・16、上智大学「推薦入学試験(公募制)」

上智大学で実施する推薦系・特別入試の種類

公募推薦のほかの特別入学試験は、在籍する高校や学歴などで対象者が限られています。主な入試は次のとおりです。

入試名 対象者 高校長の推薦 募集学科・人員 2027年度の試験日
推薦入学試験(公募制) 上智大学を第一志望とする現役生 必要 全30学科・525人(1学科のみ出願可) 2026年11月28日
推薦入学試験(指定校制) 大学が指定した高校の生徒 必要 要項で確認 要項で確認
カトリック高等学校対象特別入学試験 日本カトリック学校連合会に加盟する高校の生徒 要項で確認 全学部・全学科・若干名(2学科まで出願可) 2026年9月26日
海外就学経験者(帰国生)入学試験 海外の学校で学んだ経験がある人 要項で確認 要項で確認 要項で確認
国際バカロレア(IB)入学試験(第1期・第2期) IB Diplomaを取得済み・取得見込みの人 要項で確認 要項で確認 要項で確認

※この表は、在籍する高校や学歴から「出願できる可能性のある入試」を示したものです。実際に出願できるかは、各入試の評定・外国語検定などの条件で決まります。公募推薦の募集人員525人は、2027年度の30学科の合計です。「要項で確認」の欄は、各入試の入学試験要項で確認してください。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.4〜6、上智大学「カトリック高等学校対象特別入学試験」

カトリック高等学校対象特別入学試験は、2026年度の特別入学試験の統計に学科別の数字が掲載されていません。そのため、この記事では倍率を確認できる公募推薦を中心に解説します。

総合型選抜の制度や学校推薦型選抜との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

上智大学の公募推薦の倍率・合格率【2026年度】

上智大学の公募推薦の倍率・合格率【2026年度】

2026年度の公募推薦は、志願者1,303人に対して合格者472人でした。倍率は2.8倍で、志願者のおよそ3人に1人(36%)が合格しました。

合格者がいた学科の倍率は、ドイツ文学科の1.4倍から心理学科の6.8倍まで幅がありました。同じ2026年度の一般選抜全体は、志願者数で計算すると3.8倍でした。

ただし、公募推薦と一般選抜は、出願できる人も選考方法も異なります。倍率が低いことは、そのまま合格しやすいことを意味しないということです。

※倍率=志願者数÷合格者数(小数第1位まで四捨五入)、合格率=合格者数÷志願者数。上智大学の統計には公募推薦の受験者数が掲載されていないため、志願者数で計算しています。一般選抜の倍率は、上智大学の「2026年度一般選抜入試統計」の3方式(共通テスト利用方式は3教科型・4教科型の2区分)を合算して算出しました。志願者31,946人、最終合格者6,855人と補欠入学許可者1,449人の計8,304人で、倍率は約3.8倍です。大学公表の競争率とは計算方法が異なります。

出典:上智大学「2026年度 入学試験データ 特別入学試験 志願者・合格者数一覧」、上智大学「2026年度一般選抜 入試統計一覧」

全29学科の倍率・合格率一覧

2026年度に公募推薦を実施したのは29学科です。2027年度は、新設のデジタルグリーンテクノロジー学科を加えた30学科で募集します。

上智大学の公募推薦の2026年度の倍率・合格率は次のとおりです。

学部 学科 募集人員 志願者数 合格者数 倍率 合格率 2025年度の倍率
神 神 8 25 8 3.1 32% 2.1
文 哲 15 23 9 2.6 39% 3.5
文 史 13 35 11 3.2 31% 4.3
文 国文※ 5 6 3 2.0 50% 2.8
文 英文 20 31 19 1.6 61% 1.6
文 ドイツ文 10 18 13 1.4 72% 2.8
文 フランス文 6 15 10 1.5 67% 2.0
文 新聞 40 66 25 2.6 38% 3.1
総合人間科学 教育 7 49 9 5.4 18% 3.9
総合人間科学 心理 12 81 12 6.8 15% 4.8
総合人間科学 社会 10 52 10 5.2 19% 4.3
総合人間科学 社会福祉 15 52 21 2.5 40% 2.3
総合人間科学 看護 20 29 20 1.5 69% 1.6
法 法律 28 99 28 3.5 28% 2.4
法 国際関係法 14 48 17 2.8 35% 1.9
法 地球環境法 11 28 11 2.5 39% 3.4
経済 経済 24 53 17 3.1 32% 2.7
経済 経営 27 81 21 3.9 26% 4.2
外国語 英語 65 135 60 2.3 44% 1.7
外国語 ドイツ語 17 22 12 1.8 55% 1.2
外国語 フランス語※ 12 7 5 1.4 71% 1.9
外国語 イスパニア語 10 19 9 2.1 47% 1.4
外国語 ロシア語 12 11 6 1.8 55% 2.0
外国語 ポルトガル語 12 17 5 3.4 29% 1.1
総合グローバル 総合グローバル 60 168 64 2.6 38% 2.6
国際教養 国際教養 30 82 31 2.6 38% 2.3
理工 物質生命理工 8 13 6 2.2 46% 11.0
理工 機能創造理工 10 27 10 2.7 37% 2.0
理工 情報理工 8 11 0 - 0% 6.3
合計 29学科 529 1,303 472 2.8 36% 2.5

※倍率=志願者数÷合格者数、合格率=合格者数÷志願者数。※印の学科は志願者が10人未満のため参考値です。募集人員は2026年度の値です。情報理工学科は合格者が0人のため、倍率を算出していません。

出典:上智大学「2026年度 入学試験データ 特別入学試験 志願者・合格者数一覧」、上智大学「2025年度 入学試験データ 特別入学試験 志願者・合格者数一覧」

倍率からわかる注意点と前年度との違い

2026年度は、29学科中15学科で合格者が募集人員を下回りました。全体でも、募集人員529人に対して合格者は472人です。

情報理工学科は、志願者11人に対して合格者が0人でした。フランス語学科とロシア語学科は、志願者が募集人員を下回りましたが、全員は合格していません。

つまり、志願者が少なくても、合格者が募集人員まで増えるわけではないということです。倍率が低い学科でも、書類と当日の試験の内容で合否が決まります。

前年度からの変化では、総合人間科学部に倍率の高い学科が集まりました。心理学科は4.8倍から6.8倍、教育学科は3.9倍から5.4倍に上がっています。

一方で、物質生命理工学科は11.0倍から2.2倍、ドイツ文学科は2.8倍から1.4倍に下がりました。年度によって倍率が動くため、1年分の数字だけで判断しないことが大切です。

全体では、志願者数が1,294人から1,303人と近い水準でした。合格者数が519人から472人に減ったため、全体の倍率は2.5倍から2.8倍に上がっています。

出典:上智大学「2026年度 入学試験データ 特別入学試験 志願者・合格者数一覧」、上智大学「2025年度 入学試験データ 特別入学試験 志願者・合格者数一覧」

上智大学の学部ごとの難易度や入りやすさについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【2027年度】上智大学の公募推薦の出願条件

【2027年度】上智大学の公募推薦の出願条件

公募推薦に出願できるのは、上智大学を第一志望とする現役生です。学科ごとの評定基準を満たし、高校長の推薦を受ける必要があります。外国語検定の基準が設けられている学科では、資格・スコアの条件も確認しましょう。

出願資格と併願の条件

出願資格は、2027年3月に高校を卒業見込みで、出願学科への入学を確約できることです。高卒生は出願できません。

上智大学の中では1学科にしか出願できず、推薦入学試験(指定校制)との併願もできません。哲学科・史学科・看護学科・経済学科・理工学部は、指定の科目を履修している必要があります。

要項には、他大学への出願を禁止する記載はありません。ただし、出願資格が入学の確約であるため、合格した場合は上智大学に入学することが前提になります。

IB Diplomaを取得見込みの人は、IB枠で出願することもできます。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.4〜5

指定校推薦との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

学科別の募集人員・評定・英語資格一覧

評定(学習成績の状況)の基準は、多くの学科で全体4.0以上です。神学科は全体3.5以上で、外国語検定の基準もありません。

2027年度は、哲学科に「全体3.8以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上」という条件が加わりました。理工学部の各学科も、全体3.8以上で出願できる条件があります。

2027年度の学科別の募集人員・評定・英検®の基準は次のとおりです。

学科 募集人員 学習成績の状況(評定) 英検®の基準
神 8 全体3.5以上 指定なし
哲 15 ①全体4.0以上かつ外国語・国語・地理歴史それぞれ4.0以上、または②全体3.8以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上 2級
史 13 全体4.0以上かつ地理歴史4.3以上 2級
国文 5 全体4.0以上かつ国語4.3以上 2級
英文 20 全体4.0以上かつ英語4.5以上 準1級
ドイツ文 10 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.0以上 2級
フランス文 6 全体4.0以上かつ英語(またはフランス語)・国語それぞれ4.0以上 2級
新聞 40 全体4.0以上 2級
教育 7 全体4.0以上 2級
心理 10 全体4.0以上 2級
社会 10 全体4.0以上 2級
社会福祉 15 全体4.0以上 2級
看護 20 全体4.0以上 2級
法律 28 全体4.0以上 2級A
国際関係法 14 全体4.0以上 準1級
地球環境法 11 全体4.0以上 2級A
経済 24 全体4.0以上かつ数学4.5以上 2級
経営 27 全体4.0以上 2級A
英語 65 全体4.0以上かつ英語4.3以上 準1級
ドイツ語 17 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上 2級
フランス語 12 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上 2級A
イスパニア語 10 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上 2級A
ロシア語 12 全体4.0以上かつ外国語4.3以上 2級
ポルトガル語 12 全体4.0以上かつ外国語・国語それぞれ4.3以上 2級
総合グローバル 60 全体4.0以上 準1級
国際教養 30 全体4.0以上 利用不可(TOEFL iBT 83など)
物質生命理工 7 ①全体4.0以上、または②全体3.8以上かつ数学・理科それぞれ4.5以上 2級
機能創造理工 9 ①全体4.0以上、または②全体3.8以上かつ数学・理科それぞれ4.5以上 2級
情報理工 5 ①全体4.0以上、または②全体3.8以上かつ数学・理科・情報それぞれ4.5以上 2級
デジタルグリーンテクノロジー(新設) 3 ①全体4.0以上、または②全体3.8以上かつ数学・理科・情報それぞれ4.5以上 準1級

※英検®以外の外国語検定(TOEFL・IELTS・TEAPなど)の基準は、入学試験要項P.5〜6で確認してください。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.4〜6

評定は、在学全期間を通じて基準を満たす必要があります。基準をわずかでも下回ると出願できないため、評定ギリギリの場合は、科目ごとの条件まで確認しましょう。

英検®2級A・外国語検定の注意点

公募推薦の外国語検定は、出願するための条件です。点数が高いほど加点されるしくみではありません。

「2級A」は、英検®2級に合格し、4技能合計のCSEスコアが2150点以上の場合です。準1級や1級を受けてCSEスコアが2150点以上でも、不合格の場合は2級Aと認められません。

英検®は、2016年度第1回以降に受験・合格したものが有効です。TOEFL iBTやIELTSは、出願書類の提出期日からさかのぼって2年以内に受験したものが有効です。

2027年度は、総合グローバル学科のTEAPの基準が「330点(各技能70点以上)」に訂正されています。大学が要項で訂正を明記しているため、古い資料の数字で判断しないよう注意しましょう。

国際教養学科は英検®を使えず、TOEFL iBT 83などの基準があります。IB枠で出願する場合は、外国語検定の証明書を提出する必要はありません。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.5〜7・9、上智大学「推薦入学試験(公募制)」

英検®の級や試験の仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【2027年度】上智大学の公募推薦の試験内容・出願書類

【2027年度】上智大学の公募推薦の試験内容・出願書類

選考は1回で、書類審査と当日の学科試問・面接を総合して合否が決まります。配点や比重は公表されていません。

学科別の学科試問・試験時間一覧

学科試問の試験時間は、科目ごとに30分〜120分と異なります。神学科とフランス文学科は、2つの試験が課されます。

学科別の学科試問の内容と試験時間は次のとおりです。

学科 学科試問の内容(試験時間)
神 キリスト教外国語(英独仏より選択)の基礎理解を問う(90分)、小論文(60分)
哲 哲学への関心および思考力・表現力を問う試問(60分)
史 歴史学と歴史に関する理解力と思考力を問う試問および課題図書に関わる試問(90分)
国文 国文学・国語学・漢文学を学ぶための読解力・表現力・思考力に関する小論文(90分)
英文 英語適性検査(60分)
ドイツ文 小論文(90分)
フランス文 外国語適性検査(ディクテーション)(30分)、課題図書に関する小論文(90分)
新聞 ジャーナリズムに関する基礎的試問(90分)
教育 教育に関する小論文(90分)
心理 課題文に関する論述試験(90分)
社会 文章理解力、表現力、思考力についての試問(60分)
社会福祉 社会および社会福祉に関する理解力と思考力を問う試験(90分)
看護 小論文(60分)
法律 小論文(800字)(60分)
国際関係法 小論文(800字)(60分)
地球環境法 小論文(800字)(60分)
経済 数学の基礎に関する理解力、思考力を問う試問(60分)
経営 産業社会に関する理解力と思考力を問う試験(90分)
英語 英語の諸技術適性検査(90分)
ドイツ語 設問を含む小論文(90分)
フランス語 小論文(1400字)(60分)
イスパニア語 筆記による表現能力、読解力と要約力(60分)
ロシア語 ロシア・ソ連についての基礎的知識を問う設問を含む小論文(90分)
ポルトガル語 ポルトガル語圏に関する基礎的知識を問う設問を含む小論文(60分)
総合グローバル 小論文(800字)(90分)
国際教養 English Aptitude Test(essay writing)(60分)
物質生命理工 自然科学を対象とした小論文(120分)
機能創造理工 数学、物理の基礎に関する試問(120分)
情報理工 数学、物理、情報の基礎に関する試問(120分)
デジタルグリーンテクノロジー 科学技術分野のDXを対象とした小論文(120分)

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.16、上智大学「推薦入学試験(公募制)」「学科試問」

国際教養学科とデジタルグリーンテクノロジー学科は、面接を英語で行います。

出願に必要な書類と提出時の注意点

出願書類は、志願票・調査書・高校長の推薦状・自己推薦書・外国語検定の証明書・レポート等特定課題です。推薦状と自己推薦書は、大学の所定用紙をA4サイズ1枚以内で作成します。

提出のときは、次の点に注意が必要です。

  • 生成AIが出力した文章は、志願者本人が作成したものとして認められません。
  • 入学検定料を支払うと、志願票や志望学科の登録内容を変更できません。
  • 出願書類の差し替えや追加提出は認められません。
  • 入学検定料は35,000円で、別に支払手数料1,100円がかかります。
  • 出願書類を郵送したあとは、本人の都合で出願を取り消せません。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.3・8〜9・14〜15

【2027年度】上智大学の公募推薦の日程

【2027年度】上智大学の公募推薦の日程

2027年度の公募推薦は、2026年11月28日に四谷キャンパスで試験が行われます。合格発表は12月10日です。

2027年度の公募推薦の日程は次のとおりです。

項目 日程
Web出願・入学検定料の納入 2026年11月1日(日)10:00〜11月5日(木)23:59
出願書類の郵送 2026年11月6日(金)消印有効(簡易書留・速達)
受験票の取得 2026年11月24日(火)10:00以降
学科試問・面接 2026年11月28日(土)午前10時〜
合格発表 2026年12月10日(木)午前10時
入学手続締切 2027年1月8日(金)消印有効

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.1・7・14・16・20

試験場は四谷キャンパスで、北門から入構します。試験室には、当日の午前9時から9時30分までに入室します。

受験票は郵送されないため、Web出願システムから印刷して持参します。合格通知書も郵送されず、マイページから印刷します。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.14・16〜18・20

上智大学の公募推薦の対策

上智大学の公募推薦の対策

アドミッション・ポリシーを対策に生かす方法

アドミッション・ポリシーとは、大学が「どのような学生を受け入れたいか」を示した方針です。上智大学は、「他者のために、他者とともに(For Others, With Others)」を教育精神としています。

上智大学のアドミッション・ポリシー(全学)で示されている求める学生像は次のとおりです。

求める学生像 主な資質・能力
豊かな人間性 他者を尊重する姿勢、自己を向上させる意欲、社会に奉仕しようとする意欲
社会に仕えるリーダーシップと国際通用性 社会への責任感、多様な文化・価値観を理解する力、多言語でのコミュニケーション力
幅広い教養と専門分野の知識・技能 幅広い学識、課題と向き合う力、従来の方法にとらわれない思考力

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.23

学部・学科ごとの方針は、大学の「アドミッション・ポリシー」のページから確認できます。全学の方針と志望学科の方針の両方を読みましょう。

読んだあとは、方針に書かれた資質・能力のうち、自分の経験で示せるものを選びます。たとえば「異なる文化や価値観の多様性を理解する力」なら、それを示す活動や学びを自己推薦書の志望動機・活動実績で具体的に書きます。

面接でも、自己推薦書に書いた経験と方針のつながりを、同じ内容で説明できるようにしておきます。書類と面接の内容がずれないようにすることが大切です。

自己推薦書の書き方

自己推薦書は、要項が指定する項目に沿って書きます。指定されているのは「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」などです。

A4サイズ1枚に収めるため、項目ごとに書く内容を先に決めておきます。要項の項目をもとにした、書き方の一例は次のとおりです。

順番 要項の項目 書く内容の例
1 志望動機 志望学科で学びたいテーマと、そう考えたきっかけ
2 学力 評定や外国語検定など、出願条件に関わる学習の成果
3 課外活動・社会活動の実績 取り組んだ内容と、自分の役割・結果
4 学業成績以外の卓越した能力・特技 活動の中で身につけた力と、それを示す事実
5 まとめ(記事による構成案) 入学後に学科で取り組みたいこと

志望動機と活動実績は、別々の話にせず、学科で学びたいテーマにつなげます。生成AIの文章は認められないため、自分の言葉で書きましょう。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.8

レポート等特定課題の対策

レポート等特定課題は、学科ごとに課題文・字数・書式が指定されています。まず、課題文が求めている要素を分解してから書き始めます。

たとえば法律学科は、「法が果たす役割・機能」「具体例」「法律学を学ぶ意義」の3つを求めています。新聞学科は、時事問題についての意見に加えて、報道のあり方と出典の明示を求めています。

課題の形は、大きく3つに分かれます。

形式 学科 準備のポイント
レポートを提出 神、哲、国文、英文、ドイツ文、新聞、総合人間科学部の全学科、法学部の全学科、経営、英語、ドイツ語、イスパニア語、ロシア語、ポルトガル語、総合グローバル、理工学部の全学科 課題文の要素をすべて含める。字数・書式・手書きかPC入力かの指定を守る
課題図書を読む(提出不要) 史、フランス文、経済、フランス語 学科試問や面接で、課題図書を素材にした出題・質問・口頭発表がある
課題なし 国際教養 -

書き終えたら、要項の指定と照らし合わせて確認します。主な確認点は、字数、手書きかPC入力か、参考文献の出典、2枚以上の場合のページ数です。

神学科・哲学科・国文学科は手書きのみで、英文学科・社会福祉学科・看護学科などはPC入力のみです。指定と違う形式で作らないよう、最初に確認しましょう。

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.10〜13

学科試問・過去問の対策

大学は、特別入学試験の過去の入試問題の請求方法を、「特別入学試験の過去の入試問題」のページで案内しています。請求の手順や対象の年度はこのページで確認し、志望学科の過去問を早めに取り寄せましょう。

過去問を解くときは、本番と同じ試験時間・字数で書く練習をします。たとえば法学部3学科は800字の小論文を60分、フランス語学科は1400字の小論文を60分で書きます。

史学科・フランス文学科は、課題図書に関わる出題があります。課題図書は学科試問に持ち込めないため(史学科)、内容を自分の言葉で説明できるように読み込みます。

出典:上智大学「特別入学試験の過去の入試問題」、上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.10・16

面接の対策

面接では、提出した自己推薦書とレポートの内容を、自分の言葉で説明できるように準備します。要項は、面接で志望動機の強さと学科への適性を判定するとしています。

学科によっては、面接で課題に関する発表が求められます。

学科 面接で求められること
社会福祉 提出したレポートについて3分以内のプレゼンテーション(模造紙1枚程度の資料を使用)と質疑応答
ポルトガル語 提出したレポートについて3分以内のプレゼンテーションと、課題図書に関する質問
フランス語 課題図書について3分以内の口頭発表(A4用紙1枚の資料を持ち込み可)と質問
史・経済 課題図書を素材にした質問
国際教養・デジタルグリーンテクノロジー 面接を英語で実施

出典:上智大学「2027年度 上智大学 入学試験要項 推薦入学試験(公募制)」P.1・10〜12・16

プレゼンテーションのある学科は、3分以内に収まるかを、時間を測って練習しましょう。面接の質問内容や人数は、大学から公表されていません。

上智大学の公募推薦に落ちたら?一般選抜への備え

上智大学の公募推薦に落ちたら?一般選抜への備え

公募推薦の合格発表は12月10日です。不合格だった場合は、志望学科が一般選抜の対象であれば、上智大学の一般選抜に出願することもできます。

注意したいのは、共通テストの出願です。2027年度の共通テストの出願期間は2026年9月15日〜10月2日で、公募推薦の出願より前に設定されていました。

つまり、共通テストを使う方式は、公募推薦の結果が出てから共通テストへの出願を決めても間に合わないということです。公募推薦と並行して、一般選抜の準備を進めておく必要があります。

出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」

上智大学の一般選抜は、TEAPスコア利用方式、学部学科試験・共通テスト併用方式、共通テスト利用方式の3方式です。共通テスト利用方式には3教科型と4教科型があり、2026年度の公式統計は合計4区分に分かれています。2027年度の一般選抜入学試験要項は、11月上旬に公開予定です。

以下に、2026年度の志願者数と合格者数から算出した倍率をまとめました。

方式 共通テスト 2026年度の倍率(志願者数÷合格者数)
TEAPスコア利用方式 使わない 3.5倍
学部学科試験・共通テスト併用方式、共通テスト利用方式(3教科型・4教科型)の合計 使う 3.9倍(3区分の合計)

※上智大学の「2026年度一般選抜入試統計」の3方式(統計上は4区分)をもとに計算しました。合格者数は、最終合格者数と補欠入学許可者数の合計です。TEAPスコア利用方式は志願者5,789人・合格者1,646人、共通テストを使う3区分の合計は志願者26,157人・合格者6,658人でした。

出典:上智大学「2026年度一般選抜 入試統計一覧」

※国際教養学部、理工学部英語コース、SPSFは、一般選抜の3方式の対象外です。また、2027年度新設のデジタルグリーンテクノロジー学科(DGTech)も、一般選抜3方式では募集しておらず、別の入試制度が設けられています。志望学科の入試方式を大学公式サイトで確認してください。

出典:上智大学「一般選抜入学試験」、上智大学「理工学部デジタルグリーンテクノロジー学科」

公募推薦で不合格だった場合の選択肢や、その後の受験対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ

まとめ

上智大学で全学部・全学科が募集する推薦系の入試は、学校推薦型選抜の公募推薦です。2026年度の倍率は2.8倍で、合格者がいた学科の倍率は1.4倍〜6.8倍でした。一方、情報理工学科は合格者が0人でした。

出願できる人と選考方法が一般選抜と異なるため、倍率だけで難しさは判断できません。15学科では合格者が募集人員を下回っており、書類と当日の試験の準備が欠かせません。

2027年度は、2026年11月1日からWeb出願が始まり、11月28日に試験が行われます。自己推薦書とレポートは要項の指定に沿って早めに準備し、不合格だった場合の入試方式も事前に確認しておきましょう。

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塾選ジャーナル編集部

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