2024/03/30
公開

高校生の春休みの平均的な勉強時間は?新高校1・2・3年生別に紹介

春休みは学校の授業がないからといって、毎日ダラダラと過ごすのはよくありません。特に大学受験を目指している高校生の場合、春休み中もしっかり勉強することが大切です。しかし具体的には毎日どのくらい勉強すればよいでしょうか?今回は新高校1年生・2年生・3年生と学年別に、春休みの平均的な勉強時間についてご紹介。有意義なものとなる過ごし方や、おすすめの勉強法も一緒に解説します。

目次

目次を全て表示 
目次を一部非表示 

高校生の春休みの平均的な勉強時間は?新高校1・2・3年生別に紹介

高校生にとって必要となる春休み中の勉強時間は、子どもが置かれている状況によって異なります。現在どのくらいの学力があるのか、どのくらいの難易度の大学を目指しているのか、受験科目はいくつあるのか、そして学年などによってさまざまです。

しかし他の子どもがどのくらい勉強しているのかを知ることで、勉強するべき時間の目安がわかってくることでしょう。以下では学年別の勉強時間の目安を解説します。

高校生の平均的な勉強時間

まずは高校生全体の平均的な勉強時間を見ていきましょう。以下の表は東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究が発表した、「高校生活と進路に関する調査2018」にもとづく勉強時間です。進学する大学の偏差値別と、国公立大学別に表しています。

  偏差値55未満 偏差値55~65未満 偏差値65以上 国公立大学
1日の平均勉強時間 約40分 約46分 約54分 約3時間

上記の勉強時間は学校の宿題、学習塾での勉強、自主学習の合計時間です。平日と休日が一緒になっているため、春休みを含む休日は上記よりも長い時間勉強していることが予測されます。

進学先の偏差値が高くなればなるほど、1日あたりの平均勉強時間が増えているのがわかります。また国公立大学は受験科目が多くなることから、必然的に長い勉強時間が求められるといえるでしょう。

【新高校1年生】勉強時間の目安

新高校1年生、つまり中学校を卒業したばかりの子どもは、春休みに1日あたり3時間の勉強を目標としましょう。苦しかった高校受験がようやく終わり、ホッとできる時期ではあるものの、勉強を完全にストップするのは避けたいところです。

高校受験でせっかく身に付いた学習習慣がなくなるだけでなく、内容が難しくなる高校の授業へ付いていけなくなる可能性も出てきます。

どうしても「1日3時間の勉強は長すぎる!」と感じる場合は、短くしても構いません。最も大切なのは勉強習慣を崩さないことなので、1時間や2時間など、とにかく毎日机に向かって勉強を続けることを意識してください。

【新高校2年生】勉強時間の目安

新高校2年生になると少しずつ大学受験に向けて、本格的な勉強をスタートさせる子どもが増えてきます。受験本番まで1年以上ありますが、できるだけ早いスタートを切ることでライバルに大きく差を付けられるようになるでしょう。また難関大学や国公立大学、医学部受験を目指す場合も、春休みを有効に活用しておきたいところです。

春休み中の勉強時間は、1日あたり4時間以上を目標としてください。高校へ入学して1年が経ち、科目によっては苦手なものも出てくる時期です。春休み中にしっかり勉強時間を確保し、苦手科目に費やしましょう。できるだけ早いうちに苦手をつぶしておくことで、後々ラクになってきます。

【新高校3年生】勉強時間の目安

いよいよ受験学年となる新高校3年生。多くの受験生が本格的に勉強を始めるのは、高校3年生の夏休みといわれています。そのため他の子どもと同じように夏休みから勉強をスタートさせても、ライバルたちに大きく差を付けるのは難しいでしょう。

大きなリードを付けるためには、春休みから本格的な受験勉強をスタートさせてください。子どもによってはまだ部活動で忙しいかもしれませんが、何とか春休み中にまとまった勉強時間を確保することで、志望校合格でかなり有利をなるはずです。

1日の勉強時間の目標は約5時間。5時間続けて勉強するのは大変なので、午前中と午後に2時間ずつ、夕食後に1時間などと細分化するのがおすすめです。子どもの予定や生活スタイルに合わせて、1日の中で勉強時間を上手く配分してみましょう。

高校生向け春休みの過ごし方や勉強法|学年別に紹介!

続いては高校生向け春休みの過ごし方と、おすすめの勉強法について紹介します。学年別に解説するので参考にしてください。

【新高校1年生】過ごし方や勉強法

これから高校生活を迎える新高校1年生の場合、春休みに特に意識してほしいのが学習習慣をくずさないことです。4月から始まる高校の授業は、中学校と比べて難しくなります。また授業スピードもグンと速くなるため、子どもによっては授業に付いていけなくなるかもしれません。

授業に遅れず付いていき、さらに定期テストでも高得点を取得するためには、毎日コツコツ勉強することが必須です。高校受験で身に付けた学習習慣をくずさないように、春休み中は少しでもいいので毎日勉強することを意識してください。

勉強は英語と数学に絞っておこないましょう。英語と数学は積み上げ式の科目といわれており、一つひとつの学習単元がベースとなって次につながっていきます。そのため中学英語・数学で取りこぼしたところがあると、高校の授業で確実につまずきが生じるでしょう。

英語は単語と文法を総復習して、余裕があれば高校1年生で習う項目を予習してください。数学も同様です。特に高校数学とつながりの深い因数分解と平方根、二次方程式、二次関数、確率、円、三平方の定理を重点的に復習することが大切です。

新高校1年生の春休みの過ごし方や勉強法については、こちらの記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

【新高校1年生】春休みの過ごし方|中学卒業後の勉強法や春期講習情報など紹介

【新高校2年生】過ごし方や勉強法

新高校2年生になると、高校によっては文系と理系に分かれることが決まっているかもしれません。そして何となく行きたい大学や、学部のイメージができている子どももいることでしょう。

できるなら春休みの段階で、志望大学をある程度絞ってください。目標とする大学が明確になることで受験勉強のモチベーションがアップします。また受験科目が絞られると、効率的に勉強時間を費やせるようにもなります。

志望校を設定する際は、現在の学力や大学の偏差値を気にする必要はありません。受験本番まで時間があるため、これからの頑張り次第で十分合格を目指せます。純粋に行きたいと思う大学を志望校に設定しましょう。

勉強は高校1年生の英語と数学の復習が最優先です。高校の勉強が始まって1年が経ち、子どもによってはわからない箇所や理解不十分なところも出てきているかもしれません。余裕のある春休みのうちに克服しておくことで、高校2年生以降の勉強がスムーズに進むはずです。

詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

【新高校2年生】春休みの過ごし方|大学受験に向けた勉強法や学習時間など紹介

【新高校3年生】過ごし方や勉強法

新高校3年生は春休み中に、受験本番までの学習計画を立てましょう。現在の学力と志望校との差を見ながら、「何を」「いつまでに」「どうする」のかを考えます。

年間計画なので、ある程度は大雑把な内容で構いません。「夏休み前までは、基礎力養成に集中する」「夏休みは苦手な数学を克服する」「夏休み明けから大学入学共通テスト対策に取り組む」などです。

また少しずつ長時間の勉強に体を慣れさせていくことも意識してください。受験勉強が本格化してくると、1日10時間以上の勉強が求められます。長時間の勉強に慣れていない子どもにとって、いきなり1日10時間の自主学習が非常に大変なこと。勢いや気合いだけでは、すぐに燃え尽きてしまいます。

春休み中から長時間の勉強に耐えられるように、少しずつ勉強時間を延ばしていくことを実践していきましょう。勉強は習慣なので、体が慣れていけば問題ありません。

勉強は苦手科目の克服や、大学入学共通テスト・志望校の入試問題などを解くなど、子どもの状況によって内容が変わってきます。

新高校3年生向け春休みの過ごし方や勉強法については、こちらの記事でも解説しています。ぜひ目を通してみてください。

【高3】春休みの過ごし方|大学受験に向けた勉強時間の目安や学習法など紹介

高校生向け春休みの勉強計画の立て方

春休みを迎えるにあたって、まずは勉強計画を立てましょう。闇雲に勉強をすると、勉強の効率性が一気に低下します。

勉強計画は春休み中のゴールを設定するところからスタート。春休みが終わる頃に、何がどうなっていたいのかを細かくイメージしてください。「英語の単語と文法学習を終わらせる」「数学I・Aの標準問題を解けるようにする」などです。

ゴールが決まったら、やるべきことを可視化させます。具体的に毎日やることをリストアップして、日々の勉強計画へ落とし込んでいきましょう。「このやり方でいいのかな?」と勉強の途中で迷ったり、悩んだりすることがなくなります。

勉強計画の立て方については、こちらの記事でも解説しています。

【高校生】春休みの勉強計画の立て方|やる気をアップさせるコツも紹介

大学受験向けの春期講習に参加するのもおすすめ

大学受験を目標にしている高校生の場合、春休みに塾や予備校で開催している春期講習へ参加する方法もあります。特に「一人では自宅学習に集中できない」「何から取り組めばよいのかわからない」「専門家のアドバイスをもらいながら、効率的に勉強を進めたい」といった子どもにおすすめです。

以下で大学受験に向けたおすすめの春期講習、無料・低価格の春期講習を紹介します。

大学受験に向けたおすすめの春期講習

まずは大学受験に向けた、おすすめの春期講習です。

  • 東進ハイスクール/東進衛星予備校
  • 個別教室のトライ
  • 大学受験ディアロ
  • 坪田塾
  • 河合塾マナビス
  • 明光義塾
  • 東京個別指導学院
  • 難関私大専門塾マナビズム
  • 個別指導塾スタンダード

上記はどれも有名な塾・予備校ばかり。豊富な指導実績・志望校への合格実績を持っており、春休み中の勉強をしっかりサポートしてくれます。

それぞれの詳細はこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

高校生の春期講習おすすめ10選!選び方や塾ごとの特徴を解説

大学受験に向けた無料・低価格の春期講習

「できるだけ春期講習の費用を抑えたい」と思っている人だけでなく、「塾って、どのようなところなのかな?」と興味を持っている人にもおすすめなのが、無料や低価格で通える春期講習です。お試し感覚で通えます。

  • 個別指導塾スタンダード
  • 東進ハイスクール/東進衛星予備校
  • 河合塾マナビス
  • 明光義塾
  • 難関私大専門塾マナビズム
  • 大学受験ディアロ
  • 河合塾
  • 個別指導学院フリーステップ
  • 森塾
  • 代ゼミサテライン予備校

上記の塾や予備校では無料や低価格の春期講習を開催しているので、いつもよりお得に受講できます。詳細はこちらの記事を参照してください。

【2024年】高校生の無料・安く通える春期講習10選

まとめ

大学受験を目指している新高校1年生~3年生にとって、春休みはとても大切な時期です。受験を意識して勉強時間を毎日しっかり確保することで、ライバルに大きく差を付けて受験勉強を進めていけるようになります。

自主学習が難しい場合は、春期講習への参加を検討してみてはいかがでしょうか?無料や低価格で参加できるところも多いので、気になったところがあれば気軽に参加してみてください。

・関連記事 ~この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。

高校生が通う春期講習を徹底解説!大学受験におすすめの塾・予備校も紹介
【高校生】春期講習の料金・費用相場|おすすめ予備校の春期講習情報も紹介
【高校生】無料・安く通える春期講習10選|各塾のキャンペーン情報も紹介
【大学受験】春休みの過ごし方は重要?高校生のやるべきことや勉強法を紹介
大学受験の塾・予備校の平均費用|授業形式や国公立・私立コース別の料金相場比較など紹介
【新高校1年生】春休みの過ごし方|中学卒業後の勉強法や春期講習情報など紹介
【高校生】春休みの勉強計画の立て方|やる気をアップさせるコツも紹介

注目記事

すべての注目記事を見る

新着記事

すべての新着記事を見る

塾選(ジュクセン)編集部

この記事を執筆した執筆者

塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

塾選(ジュクセン)編集部の記事一覧を見る