高卒認定試験対策のおすすめ塾7選!オンライン対応予備校や費用相場を紹介


編集部
塾選(ジュクセン)編集部
「高卒認定試験の対策には塾が必要なのか?」
「高校中退して高認取得、大学受験を目指す際のおすすめ塾は?」
高卒認定試験は、学び直しを考える方にとって選択肢の一つとなる制度です。
ただし、自力で合格を目指せるのかなど、不安を抱えている方も少なくありません。「塾に通ったほうがいいのかな?」と悩む声も聞かれます。
合格までの道のりには、学力面だけでなく精神的なサポートも欠かせません。
本記事では、高卒認定試験の受験費用やおすすめの塾、選ぶ際のポイントなど徹底解説しています。通塾のメリットやオンラインにも対応している塾についてもまとめているため、ぜひ参考にしてください。
高卒認定試験(高認)とは?受験費用や取得メリットを紹介
高卒認定試験(こうそつにんていしけん)とは、文部科学省が実施する国家試験の一つで、さまざまな理由で高校を卒業できなかった方が、高校卒業と同程度の学力があることを証明するためのものです。かつては「大学入学資格検定(大検)」と呼ばれていましたが、2005年度から現在の名称に変更されました。一般的に「高認(こうにん)」と略称されます。
ただし、制度の仕組みや試験の内容はやや複雑で、初めて調べる方にとっては戸惑うことも多いかもしれません。
ここでは、高卒認定試験の基本的な特徴や受験にあたって知っておきたい大切なポイントをわかりやすく解説します。
高卒認定試験の費用
高卒認定試験を受ける際には所定の受験料が発生し、試験科目の数に応じて文部科学省の規定により費用が変動します。
高卒認定試験の受験料
受験区分 | 費用 |
---|---|
1~3科目 | 4,500円 |
4~6科目 | 6,500円 |
7~9科目 | 8,500円 |
出典:文部科学省「令和7年度 高等学校卒業程度認定試験の概要」
受験料は、出願時に指定された方法で支払います。原則として、支払方法はコンビニ支払い・クレジットカード・銀行振込のいずれかです。また、証明写真の撮影費や書類送付にかかる郵送代などの実費もかかるため、トータルで1万円程度の出費を見込んでおきましょう。詳細については、文部科学省の公式案内を確認してください。
受験する科目数に違いが出るのは、過去に一部の科目に合格していたり、免除要件を満たしていたりする場合があるためです。
例えば、すでに高校で単位を修得済みの科目があると、高等専門学校・専門学校等での履修状況によって出願時に特定の科目の受験が免除されることがあります。自分に受験免除に該当する科目があるかどうかを文部科学省の公式案内や出願要項で必ず確認しましょう。
高卒認定を取得するメリット
高卒認定試験に合格すると、「高校を卒業した者と同等の学力を有する」と認められます。これにより、大学・短大・専門学校への受験資格を得られるほか、「高卒以上」が条件となっている一部の国家試験や公務員試験への応募が可能になります。
例えば、大学進学を目指す場合、合格証明書があれば高卒資格と同様に出願でき、AO入試や推薦入試にも挑戦可能です。大学・学部によっては出願資格が異なる場合があるため、必ず各大学の募集要項をご確認ください。また、資格取得や就職活動の際も「高卒以上」が条件となっている場合は問題なく応募できます。
一度進学から離れた方にとっても、将来の選択肢を広げ直すきっかけとなるのが高卒認定試験です。「もう一度学び直したい」「将来の選択肢を広げたい」と思ったときに、この制度がその大きな一歩を後押ししてくれます。
2024年度に高卒認定の試験科目が変更。必須科目と合格ラインも紹介
2024年度(令和6年度)から、高卒認定試験の科目構成が変更されました。特に「地理歴史」と「公民」に関しては出題科目が大きく見直され、これまでの内容とは異なる点に注意が必要です。
2024年度以降は「地理」「歴史」「公共」をそれぞれ独立した科目として受験するが必要があります。
教科区分 | 旧制度での科目 | 新制度での変更内容 |
---|---|---|
地理歴史 | 世界史A/B、日本史A/B、地理A/B | 「地理」「歴史」の2科目に再編成 |
公民 | 現代社会、倫理、政治・経済 | 「公共」1科目に統一 |
また、高卒認定の合格資格を得るには、以下の科目に合格する必要があります。
教科区分 | 科目名 | 合格条件 |
---|---|---|
国語 | 国語 | 必須(1科目) |
地理歴史 | 地理・歴史 | 各1科目ずつ合格(2科目) |
公民 | 公共 | 必須(1科目) |
数学 | 数学 | 必須(1科目) |
理科 | 科学と人間生活、基礎科目 (物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎) |
以下のいずれか ・科学と人間生活+1科目 ・基礎3科目 |
外国語 | 英語 | 必須(1科目) |
このように、科目の組み合わせによって合計8~9科目の合格が必要になります(令和8年度からは「情報」が加わわるため9~10科目)。
なお、合格基準の得点は公表されていませんが、一般的には100点満点中50点前後が合格ラインとされています。合格するには単に得点を取るだけでなく、どの科目をどう組み合わせるかも重要です。
参照:「学校基本調査」(文部科学省)」
高卒認定試験の過去問と解答
高卒認定試験に合格するためには、出題傾向を知り、実際の問題に慣れておくことが大切です。そのための手段として、過去問を活用するとよいでしょう。
文部科学省の公式サイトでは、これまでに実施された試験の過去問と解答が無料で公開されています。科目ごとの試験形式や難易度が確認でき、出題傾向をつかむのに非常に効果的です。
例えば数学では、関数や図形の面積といった基礎的な計算問題が出題され、英語では文法整序や長文読解などが頻出問題です。国語では毎年現代文が出題され、古文はほぼ毎回含まれており、読解力が問われる構成となっています。
最新の問題については一部未公開の回もありますが、多くの年度を幅広く確認できるため、試験対策としてぜひ活用していきましょう。
高卒認定試験におすすめの塾・予備校一覧!オンライン対応の有無も紹介
高卒認定試験の合格を目指している方におすすめの塾・予備校を一覧表にまとめて紹介します。
塾探しで確認しておきたいポイントを記載しているため、ぜひ自分に合う塾選びの参考にしてください。
高認試験におすすめの塾・予備校 | 料金目安(税込) | 授業形式 | 教室エリア オンラインの有無 |
おすすめポイント | お問い合わせ |
---|---|---|---|---|---|
武田塾 | お問い合わせください | 1対1 | 全国 オンラインあり |
質の高い自学自習の習慣が身につくよう徹底指導している | 料金を知りたい |
個別教室のトライ | お問い合わせください | 1対1 | 全国 オンラインあり |
高い指導力を持つ講師による指導で学力アップが期待できる | 料金を知りたい |
個別指導の明光義塾 | お問い合わせください | 1対3 | 全国 オンラインあり |
生徒一人ひとりへのカウンセリングでモチベーションアップにも期待できる | 料金を知りたい |
城南コベッツ | お問い合わせください | 1対1~2 | 全国 オンラインあり |
学習プランが豊富にあり、自分にあった学習スタイルで勉強できる | 料金を知りたい |
家庭教師のトライ | お問い合わせください | 1対1 | 全国 オンラインあり |
講師と教育プランナーがチームとなって高卒認定試験合格までサポートする | 料金を知りたい |
坪田塾 | 1時間あたり1,530~2,736円 | 1対2 | 関東・関西・名古屋 オンラインあり |
心理学を活かした指導で、勉強へのモチベーションを維持できる | 料金を知りたい |
進学個別指導のTOMAS | お問い合わせください | 1対1 | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | 個別にカスタマイズされた指導やサポートが充実している | 料金を知りたい |
高卒認定試験対策の塾・予備校の費用相場は?料金を安くする方法も紹介
やはり気になるのは、塾にかかる費用です。最適な塾が見つかったとしても、費用の負担を考えると迷ってしまう方は少なくありません。
通塾を検討する場合、予算感を知っておくことはもちろん、工夫次第で費用を抑えながら通う方法がないかも確認しておきましょう。
高卒認定試験対策の塾・予備校の費用相場
高卒認定試験対策の塾や予備校の費用は、学習スタイルや利用するサポート内容によって大きく異なります。
以下に、代表的な指導形式ごとの費用相場と目安となる学習期間の特徴をまとめました。目的や予算に合わせて、最適な学習方法を選ぶ際の参考にしてください。
高卒認定試験対策の学習方法別費用相場
指導形式 | 費用相場(総額) | 学習目安期間 | 特徴 |
---|---|---|---|
集団指導塾 | 約60~80万円 | 6~12ヶ月 | 対面指導でサポートが手厚く、受験対策も一貫して対応。 |
個別指導塾 | 約40~60万円 | 3~6ヶ月 | 一人ひとりに合わせた短期集中型カリキュラムが特徴。 |
オンライン塾 | 約20~40万円 | 3~6ヶ月 | 通学不要で自宅から柔軟に学習できるスタイル。 |
通信講座 | 約25~35万円 | 6~12ヶ月 | 添削指導や教材サポートがあり、自宅学習に向いている。 |
独学 (参考書・教材利用) |
約3~4万 | 期間指定なし | 教材費のみで最も費用を抑えられるが、自己管理力が必要。 |
※学習方法ごとに学習ペースやカリキュラムが異なるため、目安期間には幅があります。
※費用はあくまで目安であり、受講科目数や受験対策の範囲によって変動します。
費用を抑えたい場合は、独学や通信講座を検討するのも一つの方法です。また、学習塾や予備校でも科目を絞って受講することで、費用を抑えることができます。
高卒認定試験のための費用を抑える方法
高卒認定試験にかかる費用は決して安くはありませんが、少しでも負担を軽くするための工夫や支援制度も存在します。中でも注目されているのが、「高等学校卒業程度認定試験合格支援事業」です。
これは、ひとり親家庭の親や子どもを対象に、講座受講の段階ごとに給付金が支給される制度です。例えば通学講座の場合、最大30万円の助成が受けられる可能性があります。通信講座でも上限15万円まで支給されるケースがあります。
また、主要都市で実施されている代表的な支援制度を一部紹介。お住まいの地域でこのような制度があるか確認してみましょう。
自治体名 | 支援制度名 | 支援内容・条件 | 上限額 | 出典 |
---|---|---|---|---|
東京都 | 高卒認定試験合格支援事業 | ひとり親家庭対象。受講費用の3割(上限7.5万円)を受講開始時に支給。さらに、修了時に1割、合格時に2割が追加支給され、最大15万円まで給付される。 | 15万円 | 東京都福祉局 |
大阪府 | スキルアップ支援 | 講座修了後に最大75%支給。高卒認定対策講座も一部対象。 | 20万円 | 大阪府公式サイト |
福岡県 | 高卒認定試験合格支援事業 | ひとり親家庭対象。受講開始時に費用の4割(上限10万円)を支給。さらに、修了時に1割、合格時に2割が追加支給され、合計で受講費用の最大7割まで給付される。 | 受講費用の最大7割(受講開始時の支給は上限10万円) | 福岡県公式サイト |
※表に記載された金額や条件は一例であり、年度や対象条件によって変更される場合があります。最新情報は、必ずお住まいの自治体の福祉課・教育委員会にご確認ください。
高卒認定試験のために塾を選ぶ際のポイント
高卒認定に対応している塾はさまざまあり、一見似ているようで実は違いもたくさんあります。
勉強を続けやすい環境か、本人のペースに合わせてくれるかなど、選ぶ視点を工夫するだけで、学びやすさもぐっと変わります。ここでは塾選びで気をつけておきたいポイントを紹介します。
目的に合ったカリキュラムやコースなのか確認する(大学受験や就職など)
高卒認定試験を受ける目的は人によって違います。例えば、大学受験を目指しているのか、就職のために資格を取得したいのかによっても、選ぶべき塾は変わってきます。
進学希望の場合は、高卒認定の対策だけでなく、志望校に合わせた受験指導まで対応している塾を選びましょう。一方で、就職を目指す方であれば、合格に必要な科目だけに絞った短期集中型のコースが向いています。
自分の目的に合ったカリキュラムのある塾を学ぶことは、合格を目指すうえでとても重要です。自分の目標が達成できる塾かどうか、入塾前にしっかり確認するようにしてください。
自分に適した授業形式を選ぶ
塾や予備校には、個別指導・集団授業・オンラインなど、さまざまな授業形式があります。どのスタイルが向いているかはタイプによって違うため、事前にしっかり確認しておきましょう。
例えば、自分のペースでじっくり進めたい方は個別指導が向いています。反対に、周りの仲間と一緒に刺激を受けながら学びたい場合は、集団授業が合うでしょう。また、さまざまな事情により通塾が難しい場合は、オンライン対応の塾を選ぶことで、安心して学習を続けられます。
学習スタイルや性格に合った授業形式を選ぶことで、無理なく続けられる環境が整います。無料体験授業を実施している塾も多いので、実際の雰囲気を確かめるためにも、ぜひ積極的に活用してください。
授業料以外の費用も確認する
塾を選ぶときは、月々の授業料だけで判断してしまいがちですが入会金や教材費、模試代、施設利用料などが別途必要になることもあるため、契約前にしっかり確認しましょう。
キャンペーンを行っていて、初月は授業料が安い、という宣伝文句に引かれて入塾したものの、実際には入会金や教材費がかさんで思ったよりも高額になってしまった、という話はよくあります。長期的に通うことを考えるなら尚更、月々のトータルコストで比較する意識が必要です。
あらかじめ全体の費用感を想定しておければ、後からかかってくる予想外の出費に戸惑うことなく、安心して通うことができます。
柔軟にスケジュールを決められるかを確認する
高卒認定試験を目指す方の中には、アルバイトをしていたり、家庭の事情で時間が限られていたりと、毎日決まった時間に通うのが難しいケースもあります。そのため、スケジュール面で融通が利くかは、塾選びにおいて重要なポイントです。
行けなくなってしまった時の振替授業はできるか、自分のペースに合わせて学習計画を立てられるかなどは事前に確認しておきましょう。個別指導やオンライン型の塾であれば、比較的柔軟に対応してもらえる可能性が高いです。
自分の生活の中に無理なく組み込める学習環境であれば、継続もしやすくなり、結果的に合格までしっかりと走り抜くことができます。
相性のよい講師を選ぶ
塾での学習を続けていくうえで、講師との相性は非常に大切です。指導方法が合わない、話しづらいと感じると、学習の意欲も下がってしまいます。特に個別指導やオンライン指導塾では、1対1で話す場面が多いため、良くも悪くも講師との相性が学習に大きな影響を与えます。
体験授業がある場合は、講師とのやり取りの雰囲気や説明のわかりやすさなどを実際に体感しておきましょう。オンライン授業の場合でも、事前に希望を伝えておくか、もし相性が合わなかったときに講師の交代ができるか確認するようにしてください。
講師と安心して学べる関係を築けるかどうかは、塾選びにおいて非常に重要なポイントです。
授業外のサポート体制を確認する
塾を選ぶときは、授業の中身だけでなく、塾全体のサポート体制も見落とさないようにしてください。質問対応や進路相談、自習スペースの有無、受験に関する情報提供、学習進捗の管理など、授業以外の支援がどれだけ充実しているかによって、学習環境は大きく変わります。
例えば、授業後でもLINEやチャットで質問ができる塾であれば、疑問をすぐに解消しやすくなるため、理解も深まります。また、定期面談や進路に関する個別相談を丁寧に行ってくれる塾であれば、精神的にも安心です。
授業以外でもしっかりサポートしてくれる塾を選ぶことで、学習を継続しやすい環境が整います。
合格・指導実績を確認する
塾を選ぶ際には、合格実績や指導実績にも注目しましょう。これまでにどのくらいの生徒が高卒認定試験に合格しているか、その後どんな進路に進んでいるかを確認することで、その塾の信頼性や指導力を具体的に知ることができます。
公式サイトに合格者の声や実績データ、指導事例、在籍生の声などが掲載されている塾は、教育方針やサポート体制のイメージがつかみやすく、入塾後の学びも想像しやすいでしょう。ただし、それだけを信用するのではなく、口コミや第三者の評価、過去の進学実績なども含めて、全体的な信頼度をしっかり見極めることが大切です。
合格に向けた支援の実績がある塾を選ぶことで、より安心して学習に取り組むことができます。
高卒認定試験のために通塾するメリット
塾を選ぶとき、通いやすさや授業形式といった条件の前に、「そもそも塾に通う必要あるの?」と思っている方も少なくありません。高卒認定試験はもちろん独学でも受けられますが、塾に通うことによって得られる安心感やサポートは、勉強を続けていくうえで大きな支えになります。
ここでは、実際に通うことで得られるメリットをいくつかのポイントに分けて解説します。
仕事をしながら効率よく勉強できる
高卒認定試験を目指す方の中には、仕事と両立しながら勉強を進めたいと考えている方も多いでしょう。日中は働いている、家事や育児があるなど、学習時間が限られていても、塾を活用すれば効率的に学べます。
塾では、試験の出題傾向に合わせたカリキュラムを組んでもらえるため、必要な内容に沿った適切な指導が受けられます。独学だと自分で情報収集をして試行錯誤を繰り返す必要があるため、サポートしてもらえるだけで短期間での合格を目指しやすくなるでしょう。
夜間対応やオンラインに対応している塾もあります。こういった塾も選択肢に加えることで、自分のペースで無理なく学習を続けることができます。自分の生活リズムに合わせた学習環境を整えることで、継続しやすくなるでしょう。
プロ講師の指導により効果的な勉強ができる
高卒認定試験では、試験範囲が広く、どこから手をつけていいのか迷ってしまう方は少なくありません。独学で進めていく場合、自分に合った勉強法や計画を立てるのはなかなか難しく、効率が悪くなってしまうこともあります。
その点、塾ではプロの講師が一人ひとりの状況や目標に合わせて適切な学習プランを組み立ててくれます。苦手科目は基礎から丁寧に、得意分野は応用問題を中心に進めるなど、学力に合わせた対策が可能です。
目標から逆算したスケジュール管理や、高卒認定試験用の模試を活用しての弱点分析、過去問を取り入れた演習、試験本番に向けた直前対策など、合格に直結する効果的なサポートが受けられるのも魅力です。限られた時間で最大限に効果を発揮するためにも、プロの指導は非常に役立ちます。
1年以内の短期合格を目指せる
高卒認定試験は、必要な科目数をクリアすれば合格できるため、1年以内に合格を目指すことも十分可能です。ただし、そのためには限られた時間の中で効率的に学ぶ必要があり、学習計画や対策の立て方が非常に重要になります。
塾では、プロの講師が試験範囲や出題傾向を踏まえて、短期間で成果を出すためのカリキュラムを提供してくれます。重点的に取り組むべき科目を明確にし、学力に応じた学習スケジュールを組むことで、無理なく進めらるでしょう。
模試や過去問演習、個別相談なども充実しているため、短期集中での合格を目指したい方には塾の活用がおすすめです。自分の力だけで進むのではなく、他者の力も借りながら最短ルートで学習を進められるのが塾の魅力といえます。
試験に向けてのモチベーションを維持しやすい
高卒認定試験は長期にわたる対策が必要になるため、モチベーションを維持し続けるのも簡単ではありません。特に独学の場合、努力が成果につながっているのかがわからなかったり、つまずいたときに相談できる相手がいなかったりしたときに、意欲が下がってしまうこともあります。
塾に通うことで、定期的に講師からのアドバイスや励ましを受けながら、計画的に学習を進められます。また、塾があるという習慣が学習のリズムをつくり、自然と勉強モードに切り替えやすくなるものです。
集団塾など、目標に向かってがんばる仲間が周囲にいる環境も、よい刺激となり、孤独感を軽減しながら前向きに学習を継続する力につながります。つらいときも気持ちを立て直しやすく、最後まで諦めずに取り組めるのは、塾ならではのメリットといえるでしょう。
勉強以外のサポートや進路相談ができる
高卒認定試験を目指すうえでは、勉強だけでなく、その先の進路について考えることも大切です。大学進学を目指すのか、就職を希望するのかによっても、勉強の方針や優先すべき科目も変わってきます。
塾では、学習面の指導に加えて、進路相談や面接対策、志望理由書の添削などのサポートまで行ってもらえることもあります。学習計画と合わせて今後の進路についても相談できることで、安心して前向きに日々の勉強にも取り組めるようになるでしょう。
悩みを気軽に相談できる相手がいることは、精神的にも大きな支えになります。勉強以外の面でのサポートがあることも、塾を利用する大きなメリットの一つです。
高卒認定試験のおすすめ塾7選!オンラインや大学受験対策に対応している人気の予備校も紹介
ここからは、高卒認定試験合格を目指している方におすすめの塾を7つに厳選して紹介します。
個々の学習目的に合わせた指導内容で授業を行っている塾を中心に紹介しています。各教室によって特徴や指導方針、サポート内容は異なるため、塾ごとの違いに目を向けて比較検討しながら、自分に合った塾を探しましょう。
武田塾
授業料 | お問い合わせください |
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その他費用 | お問い合わせください |
授業形式 | 1対1 |
教室エリア | 全国 オンライン対応 |
サポート体制 | ・いつでも利用できる自習室あり ・インターネット通話での質問対応サポートあり ・専用システムで宿題の確認や振り返りが可能 ・自主学習を徹底管理 ・学習相談などの個別面談対応可能 |
大学受験対策コースの有無 | 大学受験対策特化の専用コースなし ※個別に学習プランを用意 |
無料体験 | 無料の受験相談が受けられる |
武田塾では、知識を教える授業を行うのではなく、質の高い自学自習を通して学力をつけられるよう生徒の指導を行っています。
市販の教材から、生徒にとって本当に必要な参考書をピックアップし、取り組む順番を決めて一覧表にするのが特徴です。高卒認定試験合格や大学受験合格など、生徒の学習目的に合った学習計画を立てて効率的な勉強をサポートしています。
自学自習を徹底管理しているため、自分で勉強を進めるのは自信がないという方でも安心です。
個別教室のトライ
授業料 | お問い合わせください |
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その他費用 | 入会金:11,000円(税込) |
授業形式 | 1対1 |
教室エリア | 全国 オンライン対応 |
サポート体制 | ・AI教材などの充実した学習コンテンツあり ・集中しやすい清潔感のある個別指導ブース ・いつでも学習できる自習スペースあり |
大学受験対策コースの有無 | 大学受験対策特化の専用コースなし ※個別に学習プランを用意 |
無料体験 | あり(内容はお問い合わせください) |
個別指導教室のトライでは、最新の受検情報や大学情報に精通した教育プランナーが、大学の出題傾向に沿ったカリキュラムを作成しています。高卒認定試験にも対応可能で、生徒の目標に合わせた対策効率よく進められるのが特徴です。
また、学習の進捗状況に合わせて適宜学習プランの見直しを行っています。現状の学力をチェックしながら、目標達成に向けた最適なルートを常に更新して提示しているので安心です。
個別指導の明光義塾
授業料 | お問い合わせください |
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その他費用 | お問い合わせください |
授業形式 | 1対3 |
教室エリア | 全国 オンラインあり |
サポート体制 | ・家庭学習から進路指導まで丁寧にカウンセリングを実施 ・個別に合わせた入試対策可能 ・映像やAIを取り入れたオンライン教材あり ・リスニング対策可能 ・各種資格検定対策可能 |
大学受験対策コースの有無 | ・大学受験スタートコース ・苦手克服、得意先取コース ・英語4技能対策コース ・大学受験対策総合コース ・大学入学共通テスト対策コース ・基礎力養成、苦手克服コース ・志望校別大学受験コース ・小論文・面接・総合問題対策コース |
無料体験 | 体験授業、教室見学、教室長による学習カウンセリングを受講可能 |
個別指導の明光義塾では、学習目的や志望校に合わせた個別の学習プランで授業を受けられます。授業時間以外でも効果的な学習ができるように、オリジナルの映像授業を活用したプランの提案も受けることが可能です。数多くの映像授業の中から個別指導と組み合わせることで、効率的に得点力アップが図れます。
また、生徒一人ひとりにカウンセリングを実施しているのも特徴です。将来の夢や目標を引き出すところからサポートしているため、まだ明確に志望校が決まっていないという生徒にもおすすめです。
城南コベッツ
授業料 | お問い合わせください |
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その他費用 | お問い合わせください |
授業形式 | 1対1~2 |
教室エリア | 全国 オンラインあり |
サポート体制 | ・無料で利用できる自習コーナーあり ・高校生指導の実績に基づいた指導メソッドあり ・担任制度あり ・オーダーメイドの学習計画作成 ・定額・通い放題の学習プランあり ・大手受験予備校のライブ講義も受講可能 ・AI学習サポートツールあり ・オンライン演習システムあり |
大学受験対策コースの有無 | 大学受験対策特化の専用コースなし ※個別に学習プランを用意 |
無料体験 | 無料でが学習相談・体験授業が受けられ、授業内容を基に学習アドバイスが受けられる |
城南コベッツでは、1対2の個別指導プランだけでなく、ICT教材を活用した定額・通い放題の学習プランも用意されており、忙しい方でも個々の課題や通塾目的に合わせて柔軟な勉強の仕方ができます。
また、授業時間以外の学習サポートが充実しているのも城南コベッツのポイントです。予備校のプロ講師によるライブ授業やAI学習ツール、オンライン型の演習サポートシステムなどさまざまなツールが用意されています。
一人ひとりの目的に合わせた指導を行っているため、高卒認定試験はもちろん、大学受験にまでしっかり対応している個別指導塾です。
家庭教師のトライ
授業料 | お問い合わせください |
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その他費用 | 入会金:11,000円(税込) |
授業形式 | 1対1 |
教室エリア | 全国 オンライン対応 |
サポート体制 | ・年3回の学習面談あり ・授業当日の振替対応可能 ・遅い時間帯や週末でも対応可能 ・個別教室にある自習スペース利用可能 |
大学受験対策コースの有無 | ・大学受験対策コースあり ※詳細は個別にカリキュラムを作成 |
無料体験 | 体験コースを2回受けられる |
家庭教師のトライでは、生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムを作成したうえで目標達成に向けた指導を行っています。大学受験対策はもちろん、高卒認定試験など各種資格試験にも対応しています。
塾に通うことなく自宅で受けられるため、忙しい方でも利用しやすいのが特徴です。授業は指導経験が豊富な講師陣の中から生徒との相性を考慮して選任された担当講師が実施します。
生徒の性格をよく把握している講師が毎回授業を担当するため、メンタル面でのサポートも丁寧なのが特徴です。勉強での悩みや進路の相談も適宜行うことができます。
坪田塾
授業料 | 1時間あたりの授業料目安:1,530〜2,736円 |
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その他費用 | お問い合わせください |
授業形式 | 1対2 |
教室エリア | 関東・関西・名古屋 オンライン対応 |
サポート体制 | ・各種検定試験対策にも対応 ・一人ひとりに合わせた完全個別カリキュラム ・教育心理学にもとづく性格タイプ別アプローチ ・教科横断でチームを組んでサポートする体制 ・講師は全員正社員 |
大学受験対策コースの有無 | 大学受験対策特化の専用コースなし ※個別に学習プランを用意 |
無料体験 | なし ※学力診断を基にした専用学習計画の提案あり |
坪田塾では生徒が自立して勉強できる状態を目指した指導を行っています。授業では事前にインプットしてきた知識を講師との対話を通してアウトプットすることで、確かな学力の向上を図ります。
また、心理学を活用した学習指導を行っているため、生徒のモチベーションアップが期待できるのも特徴です。自主的に学習できる力の習得を促すことで、生徒一人ひとりを目標達成まで導いています。
勉強が苦手な生徒でも難関大学への進学実績があるため、目標はあるけれど現状の学力が追いついていないという方には特におすすめです。
進学個別指導のTOMAS(トーマス)
授業料 | お問い合わせください |
---|---|
その他費用 | お問い合わせください |
授業形式 | 1対1 |
教室エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉 |
サポート体制 | ・ホワイトボード付きの個室でマンツーマン指導を実施 ・志望校合格に向けた逆算カリキュラム作成 ・志望校決定までのサポートあり ・一人の生徒に担当講師と担任がつくサポート体制 ・カリキュラムは毎月軌道修正を実施 ・定期的な生徒面談・保護者面談あり |
大学受験対策コースの有無 | ・エッセンシャルコース ・スーパーエッセンシャルコース ・医学部受験専門コース ※個別に学習プランを用意 |
無料体験 | 黒板付き個室での完全1対1指導を無料で体験できる |
進学個別指導のTOMAS(トーマス)では、難関大学合格も目指せる進学塾として個別指導を行っています。
授業は完全1対1の個別指導で行うのもこだわりのポイントです。専用のホワイトボードを使いながら、生徒の理解度に合わせて指導にあたっています。1対1という指導形式だからこそ、発問や解説にじっくり時間がかけられるため、授業での理解度をより高られるのが特徴です。
まだ志望校が決まっていないという場合でも、本当に入りたいと思える志望校を見つけるところからサポートしています。偏差値だけでなく、教育方針や学校の雰囲気などを踏まえて本人主体で決めていくため、合格に向けた高いモチベーションを維持しやすい仕組みとなっています。
高卒認定試験を検討している方のよくある質問
高卒認定試験を考え始めたばかりの方にとっては、制度の仕組みや学習の進め方など、さまざまな疑問や不安が生じるものです。特に初めての受験であれば、ちょっとした疑問が大きな不安につながってしまうこともあります。
ここでは、高卒認定試験を受けるにあたってよくある質問をピックアップし、それぞれ回答していきます。塾を検討する際のヒントとして、ぜひ参考にしてください。
高卒認定試験に合格するためには通塾した方がいい?
高卒認定試験は独学でも受験できますが、合格を確実に、そして効率よく目指すのであれば、塾の活用は非常に有効です。出題範囲が広く、どの科目をいつまでにどう学ぶかを自分だけで判断するのは難しく、計画やモチベーションの管理も一人ではなかなか大変な時もあります。
塾であれば、本人の学力や高卒認定試験に合わせたカリキュラムに沿って授業が進み、重要な単元を効率よく学べる環境が整っています。模試や過去問演習など、実践的な問題への対策もしっかり行ってもらえるのも大きなメリットです。
一方で、自分で計画を立てて着実に進めていくのが得意な方や、サポートがしっかりしている通信講座を利用している場合は、必ずしも通塾が必要とは限りません。自分の性格や生活環境に合わせて検討しましょう。
高卒認定資格取得後に大学受験を目指す場合のおすすめ塾・予備校は?
高卒認定試験に合格後、大学進学を検討している場合は一般受験に向けた本格的な対策が必要になります。ただ、進学希望といっても、すでに志望校が決まっている方もいれば、進学したい気持ちはあっても、志望校はまだ決まってないなど状況は人それぞれです。
そのため、高卒認定試験の対策と、大学受験に向けた指導の両方が受けられる塾や予備校を選ぶのがおすすめです。
例えば、「武田塾」は、参考書中心の個別指導スタイルで、自学自習をベースにした効率的な学習が特徴です。
「坪田塾」は、性格や思考傾向に合わせた対話型の指導で、モチベーション維持のサポートにも力を入れています。どちらも高卒認定から大学進学までのサポートに実績があります。
そのほかにも、「個別教室のトライ」や「明光義塾」、「進学個別指導のTOMAS」なども、学力や目標に応じて個別に最適化された指導が受けられる塾です。志望校のレベルや学習スタイルに合わせて、自分に合った塾を選びましょう。
高卒認定で行ける大学は?
高卒認定試験に合格すれば、「高卒と同等の学力がある」と認められ、大学・短大・専門学校の受験資格を得られます。そのため、基本的には一般の高校卒業者と同様に、さまざまな大学に出願することが可能です。
国公立大学を含め、多くの四年制大学でも高卒認定の合格証明書を提出すれば受験資格を得られます。AO入試や推薦入試も、条件を満たしていれば利用できる場合があるため、各大学の募集要項や過去の受験例を必ず確認するようにしましょう。
ただし、高卒認定の合格と、大学の合格は別物です。大学受験では学力試験や面接、小論文などの対策も必要になるため、合格後は早めに進学に向けた受験準備を始めましょう。
通信制高校卒業と高卒認定の違いは?
通信制高校卒業と高卒認定試験は、どちらも「高卒と同等の学力」を得るための手段ですが、仕組みや目的は大きく異なります。
通信制高校は、学校に在籍しながら必要な単位を取得して卒業するスタイルで、正式な「高卒資格」が得られます。対して高卒認定試験は、合格すれば大学受験などの資格は得られるものの、「卒業」ではなく、あくまで「高卒と同等の学力を持つ」と認められる制度です。
学費の負担や通学の有無、取得までにかかる期間や柔軟性も異なります。どちらが良い・悪いではなく、それぞれに向き・不向きがあることを理解しておきましょう。進路選びに迷ったら、塾や予備校のアドバイザー、公的機関の相談窓口など、専門家に相談するのも一つの方法です。
まとめ
この記事では、高卒認定試験の基礎知識から、塾の選び方や費用、大学進学に向けたサポート体制まで、幅広く紹介してきました。
塾を選ぶときは、学習スタイルや生活環境、自分の目標と合っているかを見極めることが大切です。通塾だけでなく、通信講座や自治体の助成制度など、さまざまな選択肢があることを知るだけでも、未来への希望が見えてきます。
「もう一度学び直したい」「将来の選択肢の幅を広げたい」と感じている方はぜひ本記事を参考にしてください。自分に合った環境で、自信を持って未来への選択肢を広げていけることを願っています。焦らず、でも走りながら前へ進んでいきましょう。
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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。