【大学受験】夏休み40日の勉強計画を攻略する|計画倒れの理由と解決法
「夏休みに入ったものの、何から手をつければいいかわからない」
そう感じている受験生は多いのではないでしょうか。
夏休みの勉強で大切なのは、計画を立ててから始めることです。計画がないまま勉強を始めると、やるべきことが定まらず、貴重な40日間を有効に使えなくなってしまいます。
この記事では、夏休みの勉強計画の立て方を3つのステップで解説します。学年別のスケジュール例や計画表テンプレート、塾選アンケートに寄せられた先輩合格者の声もあわせて紹介します。
編集部
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目次
夏休みの勉強計画を立てる前に確認する2つのこと

夏休みの勉強計画を立てる前に、まず2つのことを確認しましょう。準備を整えてから計画を立てることで、夏休み中の勉強をより効率的に進められます。
なお、国立大学と私立大学では必要な勉強量と科目数が大きく異なります。志望校の受験形式に合わせて、以下を参考に取り組む科目を決めましょう。
国立大学志望の場合
共通テストに加えて二次試験があり、7教科にわたる幅広い科目の対策が必要です。夏休みの前半は国語・数学・英語の3教科を優先して取り組みましょう。後半は、その他の科目の中で志望校の合格偏差値との乖離が大きいものから順に対策をおこなっていきましょう。
私立大学志望の場合
受験科目は3教科程度が中心ですが、大学・学部によって科目が異なります。自分が受験する科目を事前に確認した上で、その科目を網羅的に勉強することが大切です。
現在の学力と志望校のギャップを確認する
計画を立てる前に、現在の学力と志望校合格に必要なレベルの差を把握しましょう。この差が、夏休みに取り組むべき勉強量と内容を決める出発点になります。
確認する方法として最も効果的なのは、直近の模試の結果を見直すことです。結果を確認したら、以下の手順で整理してみましょう。
- 科目ごとの偏差値を志望校の合格偏差値と比較する
- 偏差値が届いていない科目を「優先して取り組む科目」として書き出す
- 各科目の中でとくに点数が低い分野を「夏休みに集中して潰す単元」として絞り込む
この3つを整理するだけで、夏休みに何をすべきかが具体的に見えてきます。志望校の過去問を解いてみることも、合格に必要なレベルを把握する手助けになります。
学力の確認方法や夏休み前にやるべきことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
夏休みに使う参考書・教材を先に決める
現状の学力が把握できたら、夏休みに使う参考書と教材を決めましょう。教材選びを後回しにすると、夏休みが始まってから選ぶ時間が無駄になります。
選ぶ際のポイントは、自分の学力レベルに合ったものを選ぶことです。難しすぎる教材は消化不良になりやすく、逆効果になる場合があります。また、1冊を何度もくり返し取り組む方が、複数の教材に手を出すよりも理解が深まります。
参考書の選び方については、以下の記事も参考にしてください。
夏休みの勉強計画の立て方|3ステップで完成

夏休みの勉強計画は、大きく3つのステップで立てることができます。順番に取り組むことで、無理なく続けられる計画が完成します。
STEP1|夏休み全体の目標を決める
最初に、夏休みが終わる頃にどのような状態になっていたいかを決めましょう。目標が明確になることで、夏休み中に取り組むべき内容が絞られます。
目標を立てる際は、「英語を頑張る」といったあいまいなものではなく、具体的な内容にすることが大切です。科目・教材・到達レベルをセットで決めましょう。
国立大学志望の場合は、7教科にわたる科目をバランスよく進める必要があるため、優先順位をつけながら目標を設定します。以下はその一例です。
- 英語:単語帳を1冊仕上げ、共通テストの長文問題で8割を取れるようにする
- 数学:苦手な数列・ベクトルの問題集を2周する
- 国語:現代文の読解問題集を1冊終わらせる
私立大学志望の場合は、受験する科目に絞って集中的に取り組みましょう。志望校の入試科目を確認した上で、各科目の到達目標を具体的に決めることが大切です。たとえば英語・国語・日本史の3教科が受験科目であれば、その3教科それぞれに目標を設定します。
目標は完璧である必要はありません。夏休み明けの模試で結果が出せる水準を意識して設定しましょう。
STEP2|週単位で科目・教材を割り振る
全体の目標が決まったら、夏休みを週単位に区切って、各週にやるべき内容を割り振りましょう。夏休みは約40日間あるため、6週間に分割して考えると整理しやすくなります。
割り振る際は、模試や夏期講習の日程をあらかじめカレンダーに書き込んでおきましょう。模試前の週は復習と総仕上げにあてるなど、全体の流れを意識しながら計画を立てることが大切です。
また、最終週は総復習にあてることをおすすめします。夏休み中に間違えた問題や理解が浅かった単元を見直す時間として確保しておきましょう。
STEP3|1日単位のスケジュールに落とし込む
週単位の計画が決まったら、1日の勉強スケジュールに落とし込みましょう。「何時から何時まで何をするか」を決めておくことで、毎日迷わずに勉強を始められます。
1日のスケジュールを組む際は、午前・午後・夜の3つのブロックに分けて考えると組みやすくなります。集中力が高い午前中に苦手科目や難しい単元を、午後は比較的取り組みやすい科目をあてると効率的です。
また、計画通りに進まなかった場合に備えて、週に1日は予備日を設けておきましょう。予備日の活用方法については、後述する計画表セクションで詳しく説明します。
私立大学志望の場合は、受験科目に絞って科目を割り振ってください。受験しない科目に時間を使いすぎないよう注意しましょう。
【学年別】夏休みの勉強スケジュールと目標時間

夏休みの理想的な勉強時間は、学年によって異なります。自分の学年に合った目標時間を把握した上で、スケジュールを組みましょう。
高校1年生の夏休みスケジュール|1日3〜4時間で基礎固め
高校1年生の夏休みは、受験勉強の土台となる基礎固めの時期です。目標勉強時間は1日3〜4時間を目安にしましょう。
この時期にとくに大切なのは、英語と数学の基礎を固めることです。英語は単語・文法、数学は教科書レベルの問題を確実に解けるようにしておくことで、高校2・3年生になってからの学習がスムーズに進みます。
また、長時間勉強する習慣をこの時期からつけておくことも重要です。受験学年になってから急に勉強時間を増やそうとしても、体力・集中力がともなわないことがあります。夏休みを使って、毎日一定時間勉強するリズムを身につけましょう。
高校2年生の夏休みスケジュール|1日7時間で応用力をつける
高校2年生の夏休みは、基礎から応用へステップアップする時期です。目標勉強時間は1日7時間を目安にしましょう。
高校1年生までに学んだ内容の復習を終わらせた上で、応用問題にも取り組み始めましょう。受験まで残り1年以上ありますが、この夏休みの過ごし方が高校3年生のスタートダッシュに直結します。
塾選のアンケートでは、高校2年生の夏から受験勉強を本格的にスタートした受験生が多く、「平日の勉強時間を1時間から4〜5時間に増やした」という声が複数寄せられています。早めに勉強習慣を整えておくことが、合格への近道です。
高校3年生・受験生の夏休みスケジュール|1日10時間以上で仕上げる
高校3年生の夏休みは、受験の合否を左右する重要な時期です。目標勉強時間は1日10時間以上を目安にしましょう。
塾選のアンケートでは、受験勉強を本格化させた高校3年生の多くが、それまでの勉強時間から3〜5時間以上増やしたと回答しています。「塾の自習室に行って9時間勉強するようになった」「平日も10時間以上勉強することを目標にした」といった声も寄せられました。
ただし、ただ長時間机に向かうだけでは効果は出ません。午前中は集中力が必要な科目、午後は演習、夜は暗記系というように、時間帯ごとに取り組む内容を決めて効率よく進めましょう。
国立大学志望の受験生は、共通テスト対策と二次試験対策を並行して進める必要があります。私立大学志望の受験生は、受験科目に絞って完成度を高めることを優先しましょう。
【テンプレート】夏休みの勉強計画表の作り方・使い方

勉強計画は頭の中で考えるだけでなく、表に書き出すことで実行しやすくなります。ここでは、1日単位と1週間単位の計画表サンプルを紹介します。以下のサンプルは高校3年生・受験生向けです。高校1・2年生は学年別の目標時間に合わせて時間を調整してください。
1日のタイムスケジュール表サンプル(受験生版)
以下は、高校3年生の受験生を想定した1日のスケジュール例です。
【画像】1日のタイムスケジュール表※画像要制作
| 時間 | 内容 | 科目・教材 |
|---|---|---|
| 6:00 | 起床・朝食 | ー |
| 6:30〜8:00 | 午前①勉強 | 英単語・古文単語の暗記 |
| 8:00〜10:00 | 午前②勉強 | 数学(問題演習) |
| 10:00〜10:15 | 休憩 | ー |
| 10:15〜12:00 | 午前③勉強 | 英語(長文読解) |
| 12:00〜13:00 | 昼食・休憩 | ー |
| 13:00〜15:00 | 午後①勉強 | 国語・社会・理科 |
| 15:00〜15:15 | 休憩 | ー |
| 15:15〜17:00 | 午後②勉強 | 過去問・問題演習 |
| 17:00〜18:00 | 休憩・夕食 | ー |
| 18:00〜20:00 | 夜①勉強 | 苦手科目の復習 |
| 20:00〜21:00 | 夜②勉強 | 暗記系(英単語・歴史用語) |
| 21:00〜21:30 | ふり返り・翌日の計画確認 | ー |
| 22:00 | 就寝 | ー |
集中力が高い午前中に数学や英語など、頭を使う科目をあてるのがポイントです。暗記系は就寝前に取り組むと、睡眠中に記憶が定着しやすくなります。
1週間の学習計画表サンプル(科目別)
以下は、高校3年生・受験生を想定した1週間の科目別スケジュール例です。日曜日を予備日にすることで、遅れが出ても調整できます。
【画像】1週間の学習計画表※画像要制作
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 数学 | 英語 | 数学 | 英語 | 数学 | 英語 | 予備日 |
| 午後 | 国語 | 社会 | 理科 | 国語 | 社会 | 理科 | 予備日 |
| 夜 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 英単語 | 予備日 |
私立大学志望の場合は、受験科目に絞って科目を入れ替えてください。たとえば英語・国語・日本史の3教科受験であれば、理科・社会の枠を英語や国語の演習時間に充てましょう。
計画が崩れたときのリカバリー方法
どれだけ丁寧に計画を立てても、体調不良や急な予定で計画通りに進まないことはあります。計画が崩れたときに大切なのは、焦らずに立て直すことです。
計画が崩れたときは、以下の手順で立て直しましょう。
- できなかった内容を書き出す
- 予備日または翌週に振り替える
- 振り替えが難しい場合は、優先度の低い内容を削る
- 週に1回、計画全体を見直して修正する
完璧な計画を守り続けることよりも、崩れたときに素早く立て直す習慣をつけることの方が重要です。
夏休みのスケジュールを最後まで続けるコツ

計画を立てても、最後まで続けられなければ意味がありません。ここでは、夏休みの勉強スケジュールを継続するためのコツを3つ紹介します。
優先科目を決めて「やらないこと」を明確にする
夏休み中にすべての科目を均等に勉強しようとすると、どれも中途半端になりやすくなります。取り組む科目に優先順位をつけて、やらないことを明確にしておくことが大切です。
優先順位をつける際は、配点と得点率の2つの観点から考えましょう。配点が高い科目や、現状の得点率が低い科目を優先して取り組むことで、効率よく合格に近づけます。
塾選のアンケートでも、「SNSの通知をオフにし、勉強中はスマートフォンを別室に置くようにした。集中力が高まり、学習効率が向上した」(京都大学合格)という声が寄せられています。勉強中に余計なものを排除する意識が、継続のカギになります。
息抜き・休日をあらかじめスケジュールに組み込む
毎日長時間勉強を続けるためには、息抜きの時間をあらかじめスケジュールに組み込んでおくことが重要です。休憩を「サボり」と捉えるのではなく、集中力を回復させるための時間として計画に位置づけましょう。
1日の中では、勉強の区切りごとに15分程度の休憩を設けるのがおすすめです。また、週に1日は勉強量を抑えた軽い休息日を作ることで、翌週からの勉強に向けて気力を回復できます。
塾選のアンケートでは、「休日も平日と同じ時間に起床・睡眠するようになり、安定した生活リズムを保てた」という声が複数寄せられています。休日だからといって生活リズムを崩すと、翌日からの勉強に影響が出やすくなります。
毎日5分でふり返り、週1回計画を修正する
夏休みの勉強を最後まで続けるためには、毎日のふり返りと週1回の計画修正が欠かせません。計画はいちど立てたら終わりではなく、実態に合わせて更新し続けるものです。
毎日の就寝前に5分だけ時間を取り、「今日できたこと」「できなかったこと」を書き出しましょう。さらに週に1回、週全体のふり返りをおこない、翌週の計画を修正します。
塾選のアンケートでは、「家では集中できないため、平日は学校の自習室にできるだけ滞在することで1日+3時間ほど勉強時間を確保できた」(金沢大学合格)という声もありました。ふり返りを続けることで、自分に合った勉強環境や方法が見えてきます。
先輩受験生に聞いた!夏休みの勉強で効果があったこと
実際に大学受験を経験した先輩たちは、夏休みをどのように過ごしたのでしょうか。塾選のアンケートに寄せられた声をもとに、効果があった取り組みを紹介します。
勉強場所の選び方(自宅・図書館・塾の自習室)
勉強場所の選び方は、勉強時間の確保に大きく影響します。先輩受験生のアンケートでは、自宅以外の場所を活用することで集中力が上がったという声が多く寄せられました。
「家では集中できないため、平日は学校の自習室にできるだけ滞在することで、1日+3時間ほど勉強時間を確保できた」
金沢大学合格
「塾の自習室に行って9時間勉強するようになった。場所を変えることで、自然と勉強モードに切り替えられた」
神戸市外国語大学合格
自宅で集中できる環境が整っている場合はそのままで構いません。集中しにくいと感じる場合は、図書館・学校の自習室・塾の自習室など、自分が最も集中できる場所を見つけましょう。
モチベーションが落ちたときの対処法
長い夏休みの中では、モチベーションが落ちる時期が必ずといってよいほど訪れます。先輩受験生たちはどのように乗り越えたのでしょうか。
「SNSの通知をオフにし、勉強中はスマートフォンを別室に置くようにした。集中力が高まり、学習効率が向上した」
京都大学合格
「スマートフォンのアプリで制限をかけ、SNSやYouTubeを1日合計20分しか見られないようにした。やると決めたルールを守ることで、自信がついた」
東洋大学合格
モチベーションが落ちたときに大切なのは、無理に気力を振り絞ろうとするのではなく、仕組みで解決することです。スマートフォンの使用制限や勉強仲間との共有など、自分に合った方法を取り入れてみましょう。
夏休みを有意義に過ごすためにおすすめの夏期講習5選
最後に高校生向けの夏期講習のおすすめを紹介していきます。
夏期講習に通うことで自然と生活リズムが正され、計画的に勉強を進めることができます。
ぜひこちらを参考に夏期講習を検討してみてください。
まとめ

夏休みの勉強計画を立てることで、限られた時間を最大限に活用できます。最後に、この記事のポイントを整理します。
- 計画を立てる前に、直近の模試の結果をもとに現状の学力と志望校のギャップを確認する
- 国立大学志望は前半に3教科を固め、後半は偏差値の乖離が大きい科目から対策する
- 私立大学志望は受験科目に絞って網羅的に勉強する
- 勉強計画は3ステップで立てる(全体目標→週単位→1日単位)
- 学年別の目標時間は高1が1日3〜4時間、高2が7時間、高3が10時間以上
- 計画表を使って「何時に何をするか」を見える化する
- 計画が崩れたときのために、週に1日は予備日を設けておく
- 毎日5分のふり返りと週1回の計画修正を習慣にする
夏休みの過ごし方は、受験の結果に直結します。まずは直近の模試の結果を見直すところから始めて、自分に合った計画を立ててみましょう。
なお、一人で計画を立てることに不安を感じる場合は、夏期講習を活用する方法もあります。プロの講師のサポートを受けながら、効率よく夏休みを過ごしましょう。
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