【2027年最新】共通テスト数学の時間配分は?数学ⅠA・ⅡBCを70分で解き切る攻略法
「共通テストの数学、いつも時間が足りない……」「どの大問に何分使えばいいのかわからない……」そんな悩みを抱えていませんか?
数学は、知識だけでなく時間の使い方が得点に影響しやすい科目です。模試で点数が伸び悩む原因のひとつとして、時間配分がうまくいかず、本来解ける問題を取りきれないことが挙げられます。
そこでこの記事では、高校2年で数学オリンピック本選に出場し、塾に通わず東大へ現役合格した永田耕作さん(現在はカルぺ・ディエムで講演活動を展開)が監修のもと、共通テスト数学の最適な時間配分と、すぐ実践できる攻略法をやさしく解説します。
先に結論をお伝えすると、以下の配分がおすすめです。ここでは、最後に10分程度の見直し時間を確保することを前提としています。
| 「数学Ⅰ・数学A」 | 詳細 | 時間配分 |
|---|---|---|
| 第1問 | 集合と命題 | 18分 |
| 図形と計量 | ||
| 第2問 | 2次関数 | 18分 |
| データの分析 | ||
| 第3問 | 図形の性質 | 12分 |
| 第4問 | 場合の数と確率 | 12分 |
| 見直し | - | 10分 |
| 合計 | - | 70分 |
| 「数学Ⅱ・数学B・数学C」 | 詳細 | 時間配分 |
|---|---|---|
| 第1問 | 図形と方程式 | 10分 |
| 第2問 | 三角関数 | 10分 |
| 第3問 | 微積分法 | 15分 |
| 第4問 | 数列(選択問題) | 10分 |
| 第5問 | 統計的な推測(選択問題) | 10分 |
| 第6問 | ベクトル(選択問題) | 10分 |
| 第7問 | 平面上の曲線と複素数平面(選択問題) | 10分 |
| 見直し | - | 5分 |
| 合計 | - | 70分 |
なぜこの配分になるのでしょうか? まずは試験の全体像から解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
永田耕作
2001年生まれ 東京大学教育学部卒 公立高校から学習塾に入らずに東大へ現役合格。中学・高校は野球部に所属、部活動と勉強を並行し 「練習で自分の苦手を潰して、試合で自分の力を最大限に発揮する準備をする」という努力の「型」を 勉強にも活かして受験勉強を乗り切る。得意科目は数学で、高校2年生のときに数学オリンピック本選に出場した経験がある。現在は(株)カルぺ・ディエムに所属し全国各地で年間100回以上の講演活動を行い、勉強モチベーションや計画の立て方などを伝えている。自著に、「東大生の考え型(2022,日本能率協会マネジメントセンター)」「東大式 数値化の強化書(2024,彩図社)」などがある。 X公式アカウント:https://twitter.com/nagatakosaku08
目次
共通テスト「数学」とは?試験概要を徹底解説

2026年度の共通テスト「数学Ⅰ・数学A」の大問の内訳は以下のようになっていました。
| 「数学Ⅰ・数学A」(試験時間70分) | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 集合と命題 | 30 |
| 図形と計量 | ||
| 第2問 | 2次関数 | 30 |
| データの分析 | ||
| 第3問 | 図形の性質 | 20 |
| 第4問 | 場合の数と確率 | 20 |
2026年度も「全問必答・4題構成」という形式が継続されました。
注目すべき変化として、例年の第1問〔1〕では「数と式」が出題されていましたが、2026年度は「集合と命題」の単独出題に変わりました。共通テスト開始以来、集合と命題がこの位置で単独出題されるのは初めてのことです。集合の定め方が読み取りにくく、戸惑った受験生も多かったと見られています。
また、データの分析では前年度に引き続き外れ値が出題された一方、仮説検定に関する出題は見られませんでした。ただし仮説検定は2025年度に出題されており、今後また出題される可能性があるため引き続き対策しておくことが重要です。
場合の数と確率でも2026年度は期待値の出題はありませんでしたが、こちらも同様に対策は欠かせません。難易度は2025年度と比較してやや難化したとみられており、前半は手がつけやすい問題が多い一方、後半は前の考察を振り返りながら解く設問が増え、数学が得意な受験生でも差がつきやすい構成でした。
2026年度の共通テスト「数学Ⅱ・数学B・数学C」の大問の内訳は以下のようになっていました。
|
「数学Ⅱ・数学B・数学C」(試験時間70分) |
内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 図形と方程式 | 15 |
| 第2問 | 三角関数 | 15 |
| 第3問 | 微積分法 | 22 |
| 第4問 | 数列(選択問題) | 16 |
| 第5問 | 統計的な推測(選択問題) | 16 |
| 第6問 | ベクトル(選択問題) | 16 |
| 第7問 | 平面上の曲線と複素数平面(選択問題) | 16 |
必答問題3題+選択問題4題のうち3題を選ぶ合計6題形式は2025年度から継続しています。
2025年度の必答3題は「三角関数・指数対数関数・微積分」の構成でしたが、2026年度は「図形と方程式・三角関数・微積分」に変わりました。
ただし指数・対数関数は今後の年度で必答に戻る可能性があるため、対策は欠かさないようにしましょう。また選択問題の第7問は、2025年度が複素数平面のみの出題だったのに対し、2026年度は平面上の曲線と複素数平面の両方の内容が扱われました。難易度は前年度とほぼ同等で、誘導が丁寧で計算より考え方が重視される出題傾向も引き続き継承されています。
共通テスト「数学Ⅰ・A」の時間配分は?

ここでは、共通テスト「数学Ⅰ・A」を 70分で効率よく得点するための時間配分を解説します。おすすめの解く順番は 「第1問 → 第2問 → 第3問 → 第4問」です。まずは得点源になりやすい第1問・第2問から確実に取りにいきましょう。
第1問「集合と命題」「図形と計量」は18分で解こう
第1問は「集合と命題」「図形と計量」など、基礎的な力を問う問題が中心です。全体では18分程度を目安に解き進めることで後続の大問にも時間を回しやすくなります。
まず「集合と命題」は、集合の要素を書き出しながら条件を整理する力が求められます。問われている内容自体は難しくありませんが、集合の定め方が読み取りにくいケースがあるため、問題文を丁寧に確認しながら進めることが大切です。
なお、2026年度は集合と命題の単独出題でしたが、例年は「数と式」との組み合わせで出題されており、来年度以降は再び「数と式」が登場する可能性もあります。展開・因数分解・2次方程式・不等式といった典型的な内容も、引き続き対策しておくことが重要です。ここは7分前後で解ききる意識で取り組むのが望ましいでしょう。
一方、「図形と計量(三角比)」は、計算自体は標準的でも、問題文に会話や日常の場面設定が含まれることが多く、読解にやや時間がかかります。文章量が多い年は特に注意が必要です。読解と処理を合わせると、10分前後をかけて丁寧に進めるのが現実的です。
|
東大卒教育ライター・永田さん「第1問はスピードと丁寧さが重要」 第1問の特に「数と式」の問題はスピードが重要になりますが、丁寧さも忘れてはいけません。他の大問と比べて特に基礎的な問題が出題されるので、ミスなく、かつスピーディーに取り切っていくことが大切です。 |
第2問「2次関数」「データの分析」は18分で解こう
第2問では、「2次関数」と「データの分析」が一つの大問としてまとめて出題されます。どちらも条件を整理しながら解く問題が中心です。文章量が増えやすいため、第1問と同様に18分を目安に取り組むのが安定した時間配分になります。
まず「2次関数」では、これまで学習してきた関数の計算力に加えて、会話文や日常の設定を数学的に読み解く力が必要です。全体の流れをつかみながら、12分前後を目安に進めると余裕が持てます。
続く「データの分析」では、グラフや表、ヒストグラムなどを読み取り、統計的な視点で判断していく必要があります。何が問われているのかを文章やデータから把握する段階で時間を要すため、見た目以上に手間がかかる分野です。解法自体は標準的なものが中心ですが、理解に要する時間を見込んで、11分前後を目安とするとよいでしょう。
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東大卒教育ライター・永田さん「第2問は問われている部分の要点を掴むことが重要」 二次関数の問題は、闇雲に計算するよりも問われている部分の要点を掴んで、必要最小限の計算だけで解き進めるようになると、効率的に問題に正解することができます。また、データの分析は、問題文を読んで何を聞かれているかすぐわかるように、専門用語と公式をしっかり頭に入れておきましょう。 |
第3問「図形の性質」は12分で解こう
第3問では「図形の性質」が出題されます。与えられた図形の長さや角度、位置関係などの条件を読み取り、それらから必要な知識や定理を適切に引き出す力が求められる大問です。
図形の問題は一見すると複雑に思えることがありますが、実際には中学で学んだ基本的な性質がそのまま活きる場面も多く、高校内容と組み合わせて考えることでスムーズに処理できるようになります。
この大問は、必要な知識さえ適切に思い出せれば比較的短時間で解き進められるため、12分前後で解き終えることをひとつの目標にしましょう。
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東大卒教育ライター・永田さん「第3問は条件を見落とさない工夫が重要」 時間内に解こうと焦ると、重要な条件を見落としてしまうことも。スピードに乗りつつ、正しい答えを導くためには、条件に下線を引くなど、自分でルールを決めて見落とさない工夫をするといいでしょう。 |
第4問「場合の数と確率」は12分で解こう
第4問では「場合の数と確率」が出題されます。共通テストでは適切な誘導が用意されている場合が多く、前の小問で求めた結果がそのまま次の小問のヒントとして働く構成になっています。そのため、自分が出した値や条件を整理しながら進めることが、正答率を上げるうえで非常に重要です。
この大問に使える時間は 12分前後と考えるのが現実的です。ここで時間を使いすぎなければ、第1問〜第4問を合計60分ほどで解き終えることができ、最後に10分程度の見直し時間 を確保できます。特に確率は計算ミスが起きやすいため、終盤の見直しが点数を大きく左右することを意識しておきましょう。
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東大卒教育ライター・永田さん「第4問は誘導に沿って一つひとつ丁寧に計算することが重要」 場合の数と確率の問題は、基礎を押さえた上で、誘導に沿って一つひとつ丁寧に計算することが大切。前半の問題を間違えると、後半に影響が出るので、特に最初の方に時間をかけるようにするといいでしょう。 |
共通テスト「数学Ⅱ・B・C」の時間配分は?

ここでは、共通テスト「数学Ⅱ・B・C」を70分で効率よく得点するための時間配分を解説します。「数学Ⅱ・B・C」は計算量が多い大問もありますが、誘導に従って進めれば思った以上にスムーズに解ける構成になっているため、最初に取り組む大問の見極めがとても重要になります。
おすすめの解く順番は「第1問 → 第2問 → 第3問 → 第4問 → 第5問 → 第6問or第7問」です。まずは取り組みやすい第1問・第2問から確実に得点し、後半のベクトルや数列など、やや時間のかかる大問に余裕を残す戦略が基本となります。
第1問「図形と方程式」は10分で解こう
第1問では「図形と方程式」に関する問題が出題されます。円の方程式や2円の位置関係、交点を通る直線、さらには不等式の表す領域を読み取る問題が中心で、数式と図形のイメージを結びつける力が問われます。
計算量そのものは多くありませんが、数式が表す図形を正確に把握できないと、誘導の意図を読み取れずに時間を消費してしまいます。「この方程式が表す図形は何か」を最初の段階で素早く整理することがポイントです。
全体としては10分前後で解き終えるのが理想です。
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東大卒教育ライター・永田さん「第1問は少しメタ的な視点に立ってみることが重要」 会話自体に気を取られるのではなく、その発言を通して、受験生に何をさせようとしているのか、少しメタ的な視点に立ってみると解きやすいかもしれません。そこまで計算量も多くないので、焦らず着実に進めれば10分で解き切れると思います。 |
第2問「三角関数」は10分で解こう
第2問では「三角関数」に関する問題が出題されます。共通テストの三角関数は、複雑な計算を強いるタイプではなく、会話文や図からの気づきによって自然と次のステップへ誘導される構成が多いのが特徴です。加法定理や和積変換などの公式を正確に使いこなせるかどうかが、スムーズに解き進めるための鍵となります。
読み取りに手間取ると、計算以上に時間を消費してしまうため、最初の段階で「この問題は何を導くための誘導なのか」を意識しつつ落ち着いて進めることがポイントです。
全体としては10分前後で解き終えるのが理想です。なお、2026年度の必答問題では指数関数・対数関数の出題はありませんでしたが、年度によって必答の構成が変わる可能性があります。グラフの特徴や対数の変換など、指数・対数分野の基礎も引き続き整理しておきましょう。
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東大卒教育ライター・永田さん「第2問は基本を忠実にしておくことが重要」 指数・対数の基礎を押さえていれば、あとは丁寧に問題の条件を読み解いていくだけです。意外に忘れやすいのがグラフの特徴。過去問や模試の問題を解くたびに、基本に立ち返って勉強し直すようにしましょう。 |
指数関数や対数関数の対策は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
第3問「微積分」は15分で解こう
第3問では微積分が出題されます。微積分は単一分野としては共通テストの中でも最大級の配点を占めており、得点源としてしっかり押さえておきたい大問です。その分、基本的な計算力に加えて、関数の増減や面積の意味を正しく理解しているかが問われるため、事前に十分な演習を積んでおくことが欠かせません。
共通テストの微積分は、最初の小問で得た式や条件を丁寧に整理しながら進めることが、解答時間の短縮につながります。また、「面積と区間の関係」「増減表から読み取れる情報」など、基本事項を素早く思い出せるかどうかが、時間を節約するための大きなポイントです。
時間の目安は15分前後です。この大問を解き終えた時点で、試験開始から 35分が経過している状態が理想といえます。ここまで予定どおりに進められていれば、残りの大問にしっかり時間を割くことができ、全体のペースが安定します。
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東大卒教育ライター・永田さん「第3問は計算の意味や使う公式の目的を理解しておくことが重要」 配点が高い分、他の大問より時間をかけて解くべきなのがこの第3問。微分積分の計算がとりあえずできればいいわけではなく、その計算の意味や使う公式の目的を理解しておくことが大切です。 |
第4問「数列」は10分で解こう
第4問では、選択問題として「数列」が出題されます。まずは問題文の中に示されている規則性や、前の項との関係に注目し、落ち着いて式を整理することが重要です。この大問にかけられる時間は 10分前後 が目安です。
ここで時間を使いすぎると後半の選択問題に影響するため、途中で詰まった場合は深追いせず、誘導を読み直して筋道を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。数列は「規則の見つけ方」と「誘導の活用」がカギになります。正しく流れに乗れれば短時間で得点しやすい大問なので、落ち着いて一つずつ進めていくことが大切です。
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東大卒教育ライター・永田さん「第4問は、難しければマイルールの時間配分を作っておくことが重要」 数列の問題は意外と詰まりやすいところ。できれば10分で解き切ってほしいですが、どうしても難しい場合は他の大問と調整してオリジナルの時間配分を作ってもいいかもしれません。もし試験本番、自分で決めた時間以内に解き終わらなかったら、一度飛ばして次の大問に行くといいでしょう。 |
数列の対策は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
第5問「統計的な推測」は10分で解こう
第5問では、選択問題として「統計的な推測」が出題されます。統計分野は、数値そのものを計算するというよりも、与えられたデータやグラフからどのような結論が導けるかを判断する力が問われる大問です。全体としては 10分前後で解き終える のが理想です。
統計は計算そのものに時間がかかることは少ないため、読み取りの段階で手間取らなければ短時間で得点しやすい分野です。逆に言えば、データの意味を取り違えると不要な計算に時間を奪われてしまうので、まずは状況整理を丁寧に行うことが大切です。
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東大卒教育ライター・永田さん「第5問は、できるだけ短い時間で解けるようにしておくことが重要」 新課程になって初めて追加された単元なので、過去問が少ないですが、直前パックなどでできるだけ共テ型の問題をかき集めて解くようにしましょう。統計の問題はあまり難しくなりようがないので、基礎を押さえられたらあとは問題演習を繰り返して、できるだけ短い時間で解けるようにしておくといいかもしれません。 |
第6問「ベクトル」は10分で解こう
第6問では、選択問題として「ベクトル」が出題されます。ベクトルは、図形の性質と計算の両方を扱う分野であり、位置関係を式に落とし込む力が問われます。与えられた座標や比の情報を整理し、状況を図示しながら進めることで、複雑に見える問題でもスムーズに解きやすくなります。
最初に与えられた図形の状況を丁寧に整理し、それをベクトルでどう表すかを意識することが、時間短縮の大きなポイントです。解く時間の目安は 10分前後です。ベクトルは慣れてしまえば処理が速い分野なので、ここで時間を節約できると全体の見通しがぐっと良くなります。
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東大卒教育ライター・永田さん「第6問は、できるだけ短い時間で解ける道筋を見つけることが重要」 ベクトルは無理やりこねくり回したらなんとか答えが出るという特徴がありますが、道筋を間違えると計算量がとてつもなく多くなってしまいます。誘導に従いつつ、どのやり方が一番手っ取り早いかを吟味しましょう。 |
第7問「平面上の曲線と複素数平面」は10分で解こう
第7問では、選択問題として「平面上の曲線と複素数平面」が出題されます。2025年度は複素数平面のみの出題でしたが、2026年度では複素数平面と二次曲線(楕円など)の両方が扱われる融合的な出題に変わりました。複素数を点として図に整理し、回転や平行移動といった変化を視覚的に理解できれば問題の流れが格段に追いやすくなります。二次曲線については、楕円の定義や方程式の基本的な性質をあらかじめ整理しておくことで、複素数との融合問題にも対応しやすくなります。
複素数の計算は途中で符号を誤りやすいため、式変形は必ず一段階ずつ確認しながら処理するとミスを防ぐことが可能です。手元で軽く図を描いて確認することで、位置関係と計算結果の一致が取れるため、時間短縮にもつながります。解答時間の目安は10分前後。
そして、第7問までを予定どおりに進められれば、ここまでで約10分の見直し時間を確保できているはずです。微積分・ベクトルなどは計算ミスが起きやすいため、最後の数分で解答を確認するだけでも得点は安定します。残り時間は必ず見直しに充て、取りこぼしを防ぎましょう。
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東大卒教育ライター・永田さん「第7問は、少しでも多くの時間をかけることが重要」 複素数平面はミスが起きやすい単元です。第7問を選ぶ場合は、ここに少しでも多くの時間をかけられるといいかもしれません。ただ、やはり見直しの時間は用意しておきたいので、時間がかかりそうだったら飛ばすという意識は持っておきましょう。 |
どうしても時間が足りない?共通テスト「数学」で時間切れを防ぐ方法

ここでは、共通テストの数学で「時間が足りない」と感じる受験生に向けて、すぐに実践できる時間対策を紹介します。どれも特別な解法が必要なわけではなく、普段の演習に少し意識を加えるだけで、解くスピードと安定感が大きく変わる方法です。
時間配分のイメージは持つがこだわりすぎない
時間配分の目安を持ちながら練習することは、共通テスト攻略において非常に大切です。しかし、試験本番では問題の難易度や文章量が年によって変わるため、「目安の時間に必ず合わせないといけない」という考えに縛られる必要はありません。
この記事で紹介した「共通テスト数学の時間配分」は、あくまでひとつのモデルケースです。得意な分野の問題が出て、スムーズに解けそうであれば予定より早めに進めても構いませんし、反対に苦手な分野では、必要に応じて少し長めに時間を取っても問題ありません。
重要なのは、自分の得意・不得意を踏まえて状況に応じて調整する柔軟さです。固定された時間に合わせようと焦るより、全体のペースを見ながら臨機応変に切り替えることで、むしろ安定して高得点を狙えるようになります。
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東大卒教育ライター・永田さん「自分にぴったりな時間配分に変えていくとよい」 最初のうちは代表的な時間配分を使って解いてみて、過去問演習を繰り返すうちに、自分にぴったりな時間配分に変えていくといいでしょう。とにかく色々なパターンを試してみることが大切です。 |
解く順番を決めておく
テストでは、解きやすい問題から取り組むのが基本です。しかし、共通テストの数学は短時間で多くの問題を処理しなければならず、本番中に「どの大問から解こうか」を迷っている余裕はありません。迷いが生じると、それだけで数分が失われてしまうこともあります。
そのため、試験前の段階で自分はこの順番で解くという型を決めておくことが非常に重要です。特にこだわりがなければ、初めから順番に解いていく方法が最もシンプルで、時間管理の面でも安定します。
解く順番を迷わないだけで、試験の進行は驚くほどスムーズになります。本番で焦らないためにも、事前に自分の最適な「解く順番」を確立しておきましょう。
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東大卒教育ライター・永田さん「苦手な単元からスタートするのはあまりおすすめしない」 もちろん、最初から順番に解くもよし、好きな単元、得意な単元から解いて調子を上げるもよし。ただ、苦手な単元からスタートするのはあまりおすすめしません。最初に時間を使いすぎると、得意な問題に時間をかけられず、取るべき問題を落としてしまう可能性があります。 |
60秒以上悩んだら飛ばす勇気を持つ
共通テストの数学では、全問正解を目指すあまり、難しい問題にこだわってしまい、気づけば時間だけを失っているというケースが少なくありません。こうした時間の浪費が積み重なると、本来なら確実に得点できる問題が手つかずになり、全体の点数が大きく下がってしまいます。
そのため、ある問題で考えが止まってしまったら、60秒をひとつの目安にして思い切って次へ進む勇気が必要です。「飛ばす=負け」ではありません。むしろ、時間をコントロールしながら進めるための重要な戦略といえます。共通テストはスピード勝負です。完璧を求めすぎず、時間を守るために飛ばす勇気を持つことが、高得点への近道になります。
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東大卒教育ライター・永田さん「わからないときは飛ばす癖をつけておく」 試験本番にわからない問題とぶつかったら焦ってパニックになってしまいがちです。だからこそ、過去問演習などの練習の段階で、「わからないから飛ばす」癖をつけておくことが大切。あとで戻ってくれば大丈夫、と自分に言い聞かせるようにしましょう。 |
直前でも間に合う!共通テスト「数学」の時間配分を練習するコツ

ここでは、本番直前でも効果が出る、共通テスト「数学」の時間配分を身につけるための練習法を紹介します。
1日1回でOK!70分の本番シミュレーションをする
直前期の時間配分対策で最も効果的なのが、本番と同じ70分で問題を通しで解く練習です。難しい問題集をやり込む必要はありません。過去問でも予想問題でもよいので、実際の試験時間と同じ条件で解くことが重要です。
本番と同じ「第1問から第7問までを70分で解く」練習を1日1回するだけで、時間の流れや焦り方、自分の弱点がはっきり見えてきます。
特に、
- どの大問で時間がかかりやすいのか
- 見直しにどれくらい残せるのか
- 焦るタイミングがいつ訪れるのか
といった本番でしか気づけない感覚を、事前に体に染み込ませることができます。
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東大卒教育ライター・永田さん「本番と同じ時間帯に解くとさらに効果抜群」 できれば、本番と同じ時間帯に解くとさらに効果抜群です。数学は昼食を摂ったすぐあとなので、頭が回らなかったり眠くなったりしてしまうかもしれません。それらすべてをシミュレーションするためにも、本番と同じ時間帯、決めた時間配分で演習をすることをおすすめします。 |
捨て問の基準を明確にしておく
直前期に最も大きな効果を生むのが、「どこで見切りをつけるか」という基準をはっきりさせておくことです。共通テストでは全問を完璧に解こうとすると、どうしても時間が足りなくなり、本来取れる問題まで落としてしまう危険があります。
そこで、自分の中で「捨て問ライン」をあらかじめ決めておくことが、本番の時間管理に非常に有効です。
例えば、
- 条件が複雑で整理に時間がかかりそうな問題
- 計算が長く、途中の見通しが立たない問題
- 苦手分野で、最初の誘導を読んでも理解が追いつかない問題
こうした問題は、深追いするほど時間を奪われる可能性が高いため、思い切って後回しにする判断を持っておくと、試験全体のリズムが崩れにくくなります。
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東大卒教育ライター・永田さん「捨て問の基準はしっかりともっておく」 捨て問の見極めというのは、案外難しいです。だからこそ、その基準を設けておいて、一定のラインを超えたら捨てることを意識しましょう。そしてその問題を、本当に時間が余っているとき以外振り返らないこと。さっき捨てた問題は実は捨て問じゃなかったかもしれない、と考えている時間がもったいないのですから。 |
復習は“間違えた理由の可視化”だけに絞る
直前期の復習では、新しい問題にどんどん取り組む必要はありません。むしろ、「なぜ間違えたのか」を一瞬で思い出せる状態にしておくことのほうが、点数に直結します。限られた時間で効率よく力を伸ばすためには、復習の範囲を“間違えた理由の可視化”に絞るのが効果的です。
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東大卒教育ライター・永田さん「演習するたびにミスを詳しく分析する」 どの単元で失点をしているのか、なぜ間違えたのか。演習するたびに詳しく分析しましょう。ケアレスミスなんだとしたら、なぜそのケアレスミスが起きたのかまで考えるのです。そして、その根本の原因を突き止めたら、それを無くす、変える。また同じ間違いをしないように防ぐ。これだけで、点数は少しずつ上がっていきます。 |
まとめ 共通テスト「数学」は時間を意識することが重要

共通テストの数学では、知識や計算力と同じくらい、時間の使い方 が得点に大きく影響します。どれだけ問題を解く力があっても、時間配分がうまくいかなければ本来取れるはずの点数を落としてしまいます。逆に、限られた時間の中で“どの大問に何分使うのか”を明確にし、迷わず進められるようになれば、点数は安定し、自信を持って試験に臨めるようになります。
この記事で紹介した時間配分は、あくまでも一つのモデルケースですが、自分に合った形に調整しながら使うことで、70分の流れが驚くほどスムーズになります。さらに、直前期にできるシミュレーションや見直し時間の確保、捨て問の判断などを意識すれば、時間切れのリスクは大きく減らせます。
共通テストは“時間との勝負”です。残りの期間で時間管理の感覚を磨き、自分だけの最適なペースをつかんでおきましょう。この記事の内容を実践し、ぜひ共通テスト本番の大きな武器にしてください。
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東大卒教育ライター・永田さん「共通テスト数学に臨むみなさんへ」 本番は予想だにしないハプニングが起こるものです。今のうちにできるだけ想定しておく、対処法を考えておくことも大事ですが、「ハプニングが起こるかもしれない」という想定をしておくことが何より大切でしょう。それは数学の時間中かもしれないし、別の科目のときかもしれません。いずれにせよ、ハプニングが起きても実力を発揮できるよう、いまは1点でも高める準備をするしかないです。時間配分という戦略を練り、間違えた問題を分析して潰し、より高い点数を取れるように精一杯足掻いてください。 |
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
2001年生まれ 東京大学教育学部卒 公立高校から学習塾に入らずに東大へ現役合格。中学・高校は野球部に所属、部活動と勉強を並行し 「練習で自分の苦手を潰して、試合で自分の力を最大限に発揮する準備をする」という努力の「型」を 勉強にも活かして受験勉強を乗り切る。得意科目は数学で、高校2年生のときに数学オリンピック本選に出場した経験がある。現在は(株)カルぺ・ディエムに所属し全国各地で年間100回以上の講演活動を行い、勉強モチベーションや計画の立て方などを伝えている。自著に、「東大生の考え型(2022,日本能率協会マネジメントセンター)」「東大式 数値化の強化書(2024,彩図社)」などがある。 X公式アカウント:https://twitter.com/nagatakosaku08
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