【中高生向け】英単語の効率的な覚え方とは?コツと勉強法を解説!
「英単語を覚えてもすぐ忘れる」「何度書いてもなかなか定着しない」と悩んでいる中高生へ。英単語を効率よく覚えるには、一度で完璧に覚えようとせず、何度も思い出す練習をくり返すことが大切です。
ただし、書く・音読する・アプリを使うなど、覚え方にはさまざまな方法があります。自分の目的や学年に合ったやり方を選ぶことも欠かせません。
読み終える頃には、自分に合った覚え方が見つかり、「1日何個覚えればいい?」「中学生と高校生で覚え方は違う?」といった疑問も解消して、今日から迷わず取り組めるようになります。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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目次
英単語の効率よい覚え方は「くり返し思い出す」こと

「英単語を覚えてもすぐ忘れてしまう」という悩みの多くは、覚え方そのものよりも、記憶の仕組みに合わない勉強法を続けていることが原因です。
人の記憶は、覚えた直後から少しずつ薄れていくものです。だからこそ、忘れる前提に立ち、思い出す機会を自分から作ることが、効率的な暗記につながります。ここでは、そのための3つのコツを紹介します。

一度ですべて覚えようとしない
一度に大量の単語を覚えようとすると、脳が処理しきれません。かえって記憶に残りにくくなってしまいます。特にテスト前の一夜漬けは要注意です。その場では覚えた気がしても、数日後にはほとんど忘れてしまうことが少なくありません。
大切なのは、一度に覚える範囲を小さく区切ることです。小さな成功をくり返すほうが、結果的に多くの単語が定着します。
覚えるだけでなく「思い出す」練習をする
単語帳を眺めて「見て覚える」だけでは、実際のテストで使える記憶にはなりにくいものです。効果的なのは、単語を隠して意味を自力で思い出す練習です。声に出したり書いたりする前に、まず「答えを見ずに思い出そうとする」一手間を加えることで、記憶の定着は大きく変わります。
この「思い出す」を重視する勉強法は、英単語に限らず、さまざまな教科の学習にも応用できる考え方です。
【こちらの記事でも「思い出す勉強法」をおすすめしています】
間隔を空けてくり返し復習する
一度思い出せた単語でも、時間が経てば再び忘れてしまいます。そこで意識したいのが、復習のタイミングです。覚えた直後だけでなく、翌日、さらに数日後というように、間隔を空けてくり返し確認(復習)しましょう。そうすることで、記憶は少しずつ長期的なものに変わっていきます。
【効率のいい暗記法について、こちらの記事もおすすめ】
英単語の効率的な覚え方|基本の5ステップ

「英単語をどう覚えればいいのかわからない」という中高生には、次の5つのステップで進める方法がおすすめです。覚える範囲を決めてから、確認・復習までを1つの流れにすることで、迷わず学習を進められます。この流れをくり返すことで、単語帳の内容が着実に身についていきます。
STEP① 覚える範囲を決める
今日覚える単語の数を、先に決めておきましょう。範囲があいまいなまま始めると、どこまで終わればよいのかわからず、集中力も続きにくくなります。まずは「今日はこの見開きの20語」のように、区切りを明確にすることが大切です。
STEP② 英単語と意味を確認する
決めた範囲の単語を、意味・発音とセットで声に出して確認します。この段階では完璧に覚えようとせず、まず全体にひととおり目を通すことを意識してください。
STEP③ 単語を隠して意味を思い出す
紙やしおり、アプリの暗記機能などを使って単語や意味の部分を隠し、答えを確認する前に自分の中で答えを出してみましょう。1語あたり数秒で判断し、すぐに浮かばない場合は考え込まず次に進むのがポイントです。
STEP④ 覚えられなかった単語を絞り込む
STEP③で思い出せなかった単語だけを、チェックマークなどで印をつけて絞り込みます。すでに覚えている単語までくり返し確認する必要はありません。苦手な単語だけに時間を使うことで、限られた学習時間を効率よく活用できます。
STEP⑤ 翌日以降にくり返し復習する
その日のうちに、STEP④で絞り込んだ単語をもう一度確認(復習)しましょう。さらに翌日、数日後というように期間を空けて見直す作業を続けてください。具体的な復習のタイミングは、後の章で紹介します。
さらに英単語が覚えやすくなる6つの工夫

英単語を覚えやすくするには、単語帳を眺めるだけでなく、いくつかの工夫を組み合わせることが効果的です。ここでは、代表的な6つの方法を紹介します。すべてを一度に行う必要はありません。自分に合ったものを選んで、試してみてください。
声に出して発音しながら覚える
単語を目で追うだけでなく、実際に声に出してみましょう。発音しながら覚えることで、正しい読み方が身につくだけでなく、リスニング問題で単語を聞き取りやすくなるという利点もあります。恥ずかしいと感じる場合は、小さな声でつぶやく程度でも構いません。
書いてスペルを確認する
意味がわかっても、スペルを正確に書けなければ記述問題で得点できません。単語を見ながら1回書いたら、次は何も見ずに書いてみましょう。書けなかった部分だけ確認して、もう一度書き直します。このくり返しが、正確なスペルの定着につながります。
例文とセットで覚える
単語1つだけを覚えようとすると、実際の文の中でどう使うのかがわからないままになりがちです。短い例文ごと覚えることで、意味だけでなく使い方も同時に身につきます。単語帳に例文が載っている場合は、積極的に活用しましょう。
音声を活用して耳から覚える
自分で発音するだけでなく、ネイティブスピーカーの音声を聞くことも効果的です。単語帳付属の音声を使えば、正しい発音・アクセントを確認しながら、通学中などのスキマ時間にも取り組めます。目で見る勉強とあわせることで、記憶の入り口を増やせます。
アプリでスキマ時間に復習する
暗記アプリには、スキマ時間で単語をテストできる機能や、間違えた単語を自動でくり返し出題する機能があるものが多くあります。紙の単語帳が持ち歩きにくい場面でも、スマートフォン1つで復習が完結する手軽さが魅力です。
語源から関連づけて覚える
単語の語源(接頭辞・接尾辞・語根)を知ると、知らない単語でも意味を推測しやすくなります。たとえば「re-」には「再び」、「un-」には「否定」という意味があり、これを知っているだけで初見の単語にも対応できるようになります。単語数が多い高校生・大学受験レベルで特に役立つ方法です。
基本の5ステップに6つの工夫を組み合わせた勉強例
| 順番 | やること | 組み合わせやすい工夫 |
|---|---|---|
| 1 | 今日取り組む単語の範囲を決める | (まずは1日10〜30語を目安にする) |
| 2 | 意味・発音を確認する | ・声に出して発音する ・音声を聞く ・例文とセットで覚える ・語源から関連づける |
| 3 | 単語を隠して自力で意味を思い出す | (思い出す過程が記憶の定着を促す) |
| 4 | 覚えられなかった単語だけに絞る | ・書いてスペルを確認する |
| 5 | 間隔を空けて復習する | ・アプリでスキマ時間に復習する |
「単語帳を何周しても、覚えている実感がない」という人ほど、実は5ステップのどこかを飛ばしていることが少なくありません。たとえば、部活と両立しながら大学受験を意識し始めた高校2年生の場合なら、次のような1日の流れになります。
1日の流れ(時間の目安)
| タイミング | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| 放課後 | 単語帳の見開き1ページを決める | 1〜2分 |
| 下校中 | 音声を聞きながら発音を確認する | 10〜15分 |
| 帰宅後すぐ | 単語を隠して思い出せるか確認する | 5〜10分 |
| 帰宅後・就寝前 | 思い出せなかった単語だけをノートに書き出す | 5分 |
| 翌日の下校中 | アプリでその単語だけ復習する | 5分 |
量をこなすことより、この流れを1つの範囲ごとに実践することのほうが、結果的に定着への近道になります。
英単語を覚えられない原因と避けたい勉強法

「単語帳を何周しても覚えられない」と感じるときは、勉強法そのものに原因があるかもしれません。多くの場合、非効率な覚え方を無意識にくり返してしまっています。ここでは、英単語が定着しにくくなる5つの原因と、避けたい勉強法を紹介します。心当たりがあれば、ここまでに紹介した方法に置き換えてみましょう。
一度に完璧に覚えようとしている
「今日は50語、明日も50語」と、毎回大量の単語を詰め込もうとする覚え方です。範囲を区切って覚えるコツはすでに紹介したとおりですが、実践できていない人が特に多いパターンでもあります。まずは無理のない範囲から始めてみましょう。
単語帳を眺めるだけで終わっている
ページをめくって「知っている単語だ」と確認するだけで、終わった気になってしまう勉強法です。目で見て理解したつもりでも、実際に自分の力で意味を引き出せるとは限りません。単語を隠して思い出す練習を組み込みましょう。
すべての英単語を何度も書き写している
すでに覚えている単語まで、律儀に何度も書き写す勉強法は、時間ばかりかかって非効率です。書く練習が力を発揮するのは、思い出せなかった単語に限られます。全部を同じ回数だけ書くのではなく、書く量に差をつけることを意識しましょう。
一度覚えた単語を復習していない
一度思い出せた単語について、そのあと確認しないまま放置してしまうケースです。復習をしないと、時間の経過とともに記憶は薄れていきます。「覚えた」で終わらせず、日を置いて何度もチェックする機会をつくりましょう。
テスト直前にまとめて暗記している
テスト前日にまとめて単語を詰め込む、一夜漬けの勉強法です。範囲の量が同じでも、日々コツコツ覚えるときと比べて、記憶に使える時間が圧倒的に足りません。加えて睡眠不足のまま試験に臨むことにもなりやすく、覚えた内容を本番で引き出しにくくなってしまいます。単語学習は、直前だけでなく普段から少しずつ進めておくことが大切です。
英単語は1日何個覚える?学習量と時間の目安

英単語を1日に何語覚えればよいか、決まった正解はありません。目安になる数は、学年や勉強の目的によって変わるからです。
定期テスト前の復習と、大学受験に向けた語彙の積み上げでは、必要なペースも異なります。ここでは、単語数の考え方と、10分・30分・1時間でできる具体的な学習例を紹介します。
1日の単語数は目的や学年に合わせて決める
1日に覚える単語数は、多ければよいというわけではありません。大切なのは、今の自分が無理なく続けられる数を見つけることです。
定期テストの範囲を確認するだけなら10語前後でも十分な場合がありますが、大学受験に向けて語彙を増やしたい場合は20〜30語程度を目安にするとよいでしょう。
「覚えた数」より「くり返し触れた数」を意識する
単語学習では、「今日は何語覚えたか」という新しい単語の数にこだわりがちです。しかし記憶の定着を左右するのは、1つの単語に何回触れたかという回数です。
新しい単語を増やすことよりも、覚えかけている単語をくり返し確認し、記憶の解像度を上げていくことを優先しましょう。焦って新しい単語ばかり増やすと、結局どの単語も定着しないまま範囲だけが広がってしまいます。
目安として、覚えた当日・翌日・1週間後の3回で確認すると、無理なくくり返し触れる機会をつくれます。
10分・30分・1時間でできる学習例
限られた時間でも、工夫次第で効率よく学習を進められます。忙しい日でも取り組める学習例を、時間別にまとめました。
学習時間別の英単語学習例
| 学習時間 | 取り組める学習内容の目安 |
|---|---|
| 10分 | 前日に覚えた単語の復習のみ、または新しい単語10語程度の確認 |
| 30分 | 前日分の復習と、新しい単語15〜20語程度の確認 |
| 1時間 | 複数日分の復習と、新しい単語20〜30語程度の確認、例文の音読 |
時間が取れない日は無理に新しい単語を増やそうとせず、復習だけに絞ることも大切です。
中学生と高校生では英単語の覚え方をどう変える?

英単語の覚え方は、中学生か高校生かによって意識すべきポイントが変わります。中学校で習う単語は数が限られているため、1語ずつ丁寧に定着させることが大切です。
一方、高校生や大学受験生は覚えるべき単語数が大幅に増えるため、量をこなしながら語彙を広げていく姿勢が求められます。ここでは、学年に応じた覚え方の違いを整理します。
中学生は意味・発音・スペルをセットで覚える
中学校で学ぶ英単語は、中学3年間で1,600〜1,800語程度とされています。
参照:文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説外国語編」
数が限られているからこそ、1語ごとに意味だけでなく、発音・スペルまでセットで覚えることが大切です。読む・聞く・書くの土台をこの時期にしっかり築いておくと、高校での学習がスムーズになります。
【学年別の英単語一覧・覚え方はこちらも参考に】
高校生は多くの単語にくり返し触れて語彙を増やす
高校生になると、覚えるべき単語数は中学校までとは比べものにならないほど増えます。1語ずつ完璧に覚えようとするよりも、多くの単語にくり返し触れて語彙の幅を広げていく姿勢が優先されます。
ここまで紹介した「くり返し思い出す」勉強法は、まさにこの段階で力を発揮する考え方です。量をこなしながら、覚えかけの単語を少しずつ完成させていくイメージで取り組みましょう。
大学受験では長文の中で意味を判断できる状態を目指す
大学受験では、単語単体の意味を答える問題だけでなく、長文の文脈のなかで意味を判断する力が求められます。同じ単語でも、文脈によって意味やニュアンスが変わることは少なくありません。
単語帳での暗記だけに頼らず、長文読解のなかで出会った単語をそのつど確認する習慣も取り入れていきましょう。
英単語の覚え方についてよくある質問

英単語の覚え方について、よくある疑問をまとめました。ここまでの内容と重なる部分もありますが、質問形式で確認することで理解が整理しやすくなります。気になる項目から読んでみてください。
英単語は書いたほうが覚えられる?
書くことは効果的な方法ですが、必須というわけではありません。スペルを正確に確認したいときや、何度も思い出せない単語に取り組むときには、特に役立ちます。すべての単語を同じように書き写す必要はなく、目的に応じて使い分けることが大切です。
英単語は何回くり返せば覚えられる?
覚えられる回数に、明確な決まりはありません。単語の難易度や、得意・不得意によって差が出るためです。回数にこだわるよりも、時間を空けて何度も出会うことを意識しましょう。
英単語を短時間で覚える方法はある?
短時間でも、範囲を絞れば十分に学習を進められます。すきま時間には、新しい単語を増やすより、覚えられなかった単語だけを見直す復習に絞ると効率的です。時間別の具体的な学習例は、前の章で紹介したとおりです。
英単語を覚えるときノートはどう使えばいい?
ノートは、単語をすべて書き写す場所にする必要はありません。覚えられなかった単語だけをまとめる場所として使うと効果的です。単語・意味・簡単な例文を1行程度で記録し、テスト前にそのページだけ見返せる状態にしておきましょう。
一度覚えた英単語を忘れない方法はある?
残念ながら、一度覚えた単語を完全に忘れない方法はありません。どんなに覚えても、時間が経てば記憶の一部は抜け落ちていきます。完全に忘れないことを目指すよりも、忘れかけたタイミングでもう一度触れる習慣を続けることを心がけましょう。
まとめ 英単語は「覚える→思い出す→くり返す」で定着させよう

「英単語がなかなか覚えられない」という悩みの多くは、覚え方そのものではなく、記憶の性質に合わない勉強法を続けていることに原因があります。大量の単語を一度に詰め込むのではなく、覚える・思い出す・くり返すというサイクルを意識することが、遠回りに見えて実は近道です。
基本の5ステップに沿って範囲を決め、思い出す練習を重ねながら、自分に合った工夫を取り入れてみてください。間隔を空けた復習を続けることで、記憶は少しずつ長期的なものに変わっていきます。中学生・高校生・大学受験生と、それぞれの段階で意識すべきポイントは変わりますが、忘れることを前提に、くり返し思い出すという考え方は共通しています。
今日から、覚える単語の範囲を小さく区切ることを始めてみましょう。小さな積み重ねが、確実な語彙力につながっていきます。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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