【2027年度】共通テストの時間配分|英語・国語・数学、本番までの身につけ方
共通テストの本番や模試で、「時間が足りない」と感じたことはありませんか。特に英語リーディング・国語・数学は、知識があっても時間内に処理できなければ得点につながりにくい科目です。
この記事では、英語・国語・数学における時間配分の基本的な考え方を整理したうえで、本番までに時間配分を身につける練習法や、当日避けたい失敗例まで解説します。
大問ごとの詳しい時間配分は各科目の詳細記事で紹介していますので、まずはこの記事で「英国数の時間配分をどう考えればよいか」という土台をつかんでいきましょう。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
目次
共通テストの時間配分はなぜ重要?

共通テストで安定して得点するためには、知識量だけでなく「限られた時間内に解き切れるか」が大きな分かれ目になります。
ここでいう時間配分とは、単に試験時間を確認することではありません。どの大問にどれくらい時間を使うか、迷ったときにどう判断して飛ばすか、そして見直しの時間をどう確保するか。この一連の考え方すべてを含めて、時間配分と捉えておく必要があります。
共通テストは知識だけでなく時間内に処理する力が問われる
共通テストでは、教科書の知識を覚えているだけでは対応しきれない場面が多くあります。文章や資料、図表、設問の条件を短時間で読み取り、必要な情報を的確に判断する力が求められるからです。
新課程の共通テストでは、文章や資料、図表を読み取って考える問題が重視されており、時間内に必要な情報を処理する力がより重要になっています。じっくり考えれば解けるはずの問題でも、時間内に処理できなければ得点にはつながりません。
時間配分とは「急いで解くこと」ではなく、取るべき問題に時間を使い、迷う問題に時間を使いすぎないための戦略です。この視点を持っておくと、以降の科目別対策も理解しやすくなります。
英語・国語・数学は時間切れになりやすい主要科目
数ある科目の中でも、英語・国語・数学は特に時間不足を感じやすい科目です。
英語はリーディングの文章量が多く、後半の長文にたどり着く前に時間を使い切ってしまうケースが目立ちます。国語は現代文の選択肢で迷い続けると、古文・漢文にしわ寄せが出やすくなります。数学は1問に詰まってしまうと、その後に続く取れるはずの問題まで落としてしまう危険があります。
科目ごとに時間切れの起こり方には特徴があり、それぞれに合った対策が必要です。
時間配分は本番で考えるのではなく演習で身につける
「何分で解くか」を試験当日に考え始めるのでは、すでに遅いといえます。
過去問や予想問題、模試の段階から、どの順番で解くか、何分経ったら次の大問に進むか、見直しにどれくらい時間を残すかを試しておくことが欠かせません。
時間配分は一度決めて終わりのものではなく、演習を重ねながら自分に合う形へ調整していくものです。
共通テスト英国数の時間配分は?

英語・国語・数学は、共通テストの中でも特に時間管理が得点を左右する科目です。まずは科目ごとの基本方針を早見表で確認し、自分がどこを重点的に見直すべきか把握しましょう。
共通テスト英語・国語・数学の時間配分早見表
| 科目 | 試験時間 | 時間配分の基本方針 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 英語リーディング | 80分 | 前半を素早く処理し、後半の長文に時間を残す | 全文を丁寧に読みすぎない |
| 国語 | 90分 | 現代文・古文・漢文の解く順番を事前に決める | 選択肢で迷いすぎない |
| 数学ⅠA | 70分 | 解ける問題を優先し、詰まったら飛ばす | 1問に固執しない |
| 数学ⅡBC | 70分 | 計算量を見て、深追いしない判断をする | 後半に時間を残す |
上の表からわかるように、科目ごとに時間切れの原因は異なり、それぞれに合った基本方針を持っておくことが対策の第一歩です。
ここからは、科目別の考え方を簡単に見ていきます。
英語の時間配分|リーディングは前半を素早く処理し後半に時間を残す
英語リーディングは80分で多くの英文・資料を処理するため、前半の大問に時間をかけすぎないことが重要です。本文を最初から丁寧に読むより、設問を先に確認して必要な情報を探す読み方が、後半の長文に時間を残す鍵になります。
国語の時間配分|現代文・古文・漢文の解く順番を決めておく
国語は90分ありますが、現代文・古文・漢文をすべて解くため余裕はありません。現代文で迷いすぎると古典にしわ寄せが出るため、古文・漢文が得意なら先に解いて得点を確保するなど、自分に合った解く順番を事前に固定しておくことが大切です。
数学の時間配分|1問に固執せず取れる問題を優先する
数学は1問に詰まると一気に時間を失う科目です。誘導の途中で詰まったら印をつけて後回しにし、次の問題へ進む判断が欠かせません。以下の記事では「60秒以上悩んだら飛ばす」という具体的な基準を紹介していますので、あわせて確認してみてください。
共通テスト本番までに時間配分を身につけるには?時期別の取り組み方

時間配分は、直前に一覧表を眺めて覚えれば身につくものではありません。時期ごとに演習の目的を変えながら、段階的に固めていく必要があります。
ここでは、高2〜高3春・高3夏・高3秋〜冬・直前期の4つに分けて、それぞれの時期でやるべきことを整理します。自分の現在地に近い時期から読み進めてみてください。
高2〜高3春|まずは時間無制限でもよいので解き方を固める
この時期は、いきなり本番と同じ時間で解き切ることを目標にしなくてもかまいません。
まずは共通テストの問題形式に慣れ、英語なら設問の見方、国語なら本文と選択肢の読み方、数学なら誘導の流れを理解することを優先しましょう。時間を測ること以上に、なぜ正解できたのか、なぜ迷ったのかを一つひとつ確認する段階と位置づけてください。
まったく時間を意識しないのではなく、「自分はどの科目・大問で時間がかかりやすいか」を把握し始める程度で十分です。この気づきが、次の段階の土台になります。
高3夏|大問別に時間を測り、苦手な大問を把握する
高3夏は、通し演習に入る前に、大問別・分野別に時間を測る時期です。
英語ならどの大問で時間を使いすぎているか、国語なら現代文・古文・漢文のどこで詰まるか、数学ならどの分野や大問で手が止まるか。ここで、自分の時間不足の原因を具体的に見つけることが重要です。
この段階では、本番の時間内に終わらなくても問題ありません。「何となく遅い」で終わらせず、どこに時間がかかっているかを記録することが、夏にやるべき最大の課題です。
高3秋〜冬|本番時間で通し演習を行い、解く順番を固定する
高3秋〜冬は、本番と同じ時間で通し演習を行い、実戦的な時間配分を固める時期です。
英語・国語・数学それぞれで、解く順番、各大問にかける目安時間、飛ばす基準、見直し時間を決めていきます。模試や過去問を解くたびに、「時間配分が守れたか」「どこで崩れたか」を振り返ることが大切です。
この時期は、毎回違う解き方を試し続けるのではなく、いくつか試したうえで自分に合う解き方を一つに固定していく段階だと考えてください。
直前期|新しい解き方に変えず、見直し・マーク確認のルールを決める
直前期は、これまでの解き方を大きく変えないことが何より重要です。
直前に解く順番や読み方を変えると、本番で迷いが生じやすくなります。演習の中で安定していた方法を基本とし、見直し時間やマーク確認のタイミングを最終確認する時期と捉えましょう。
また、本番で時間配分が多少崩れても立て直せるように、「予定より5分遅れたらどうするか」「分からない問題に何分まで粘るか」といった、崩れたときのルールも事前に決めておくと安心です。
共通テスト本番で避けたい時間配分の失敗例

時間配分を意識していても、本番では思わぬところで崩れることがあります。ここでは、受験生が実際にやりがちな失敗例を4つ紹介します。自分の模試や過去問演習を振り返りながら読んでみてください。
序盤の大問を丁寧に解きすぎて後半の時間がなくなる
英語や数学で特に多いのが、序盤の大問を丁寧に解きすぎてしまう失敗です。
序盤は比較的取り組みやすい問題も多いため、満点を狙って細かく確認しすぎると、後半の配点が高い問題や長い問題に十分な時間を使えなくなります。英語であれば前半の短文・資料問題、数学であれば序盤の小問集合が典型例です。
英語リーディングでは、前半の第1〜4問を20分、第5問を10分、後半の第6〜8問に45分というチェックポイントを設け、通過時にかかった時間を確認する方法が有効です。予定より遅れているかどうかをその都度把握できれば、後半で焦らずに済みます。
分からない問題を飛ばせず、取れる問題まで落とす
分からない問題に固執し、飛ばす判断ができないことも、よくある失敗です。
数学では1問に長く粘ることで、後半の基本問題に手をつけられなくなるケースがあります。国語でも選択肢2つで迷い続けると、次の大問への時間が不足しがちです。英語でも根拠探しに戻りすぎると、後半の処理が雑になってしまいます。
「飛ばす」とは「あきらめる」ことではなく、「あとで戻るための判断」です。科目によって目安は異なりますが、数学であれば60秒を目安に判断する受験生が多く、迷ったらいったん印をつけて次に進む習慣をつけておくとよいでしょう。
見直し時間を残さず、マークミスに気づけない
時間配分では、解く時間だけでなく、見直しやマーク確認の時間も含めて考える必要があります。
共通テストはマーク式のため、解答欄のずれや選択肢の読み間違い、単純な計算ミスによって失点する可能性があります。特に数学や国語では、最後に数分でも確認時間を残せるかどうかで、得点の安定感が大きく変わります。
国語では、漢文を15分以内で解き終えて次の大問に進むというように、大問ごとに区切りの目安を決めておくと、終盤の見直し時間を確保しやすくなります。すべての問題を解き直す必要はなく、マークのずれや未回答、計算の符号など、確認すべきポイントを絞っておくことが効果的です。
模試ごとに解く順番を変えて本番で迷ってしまう
解く順番を毎回変えすぎることも、本番での迷いにつながります。
夏〜秋の演習段階では、自分に合う順番を探すために試行錯誤してもかまいません。しかし直前期まで毎回違う順番で解いていると、本番で「どれから解くべきか」と考える時間が生まれ、それ自体が焦りの原因になります。
最終的には、英語・国語・数学それぞれで、自分の基本ルートを一つに決めておくことが、当日落ち着いて解き進めるための土台になります。
共通テストの時間配分に関するよくある質問(FAQ)

ここでは共通テストの時間配分に関するよくある質問を解説します。
時間が足りない科目は、全部解き切ることを目標にすべきですか?
最終的には時間内に最後まで到達することを目指すべきですが、現時点で必ず全問完答にこだわる必要はありません。
特に苦手科目では、まず取れる問題を確実に取ることを優先しましょう。全部を雑に解いて失点するより、基礎〜標準問題を落とさず、難しい問題や時間のかかる問題を見極めるほうが、結果的に得点につながる場合があります。
ただし、本番までには「どこまで解くか」「どこで飛ばすか」の基準を持ち、できるだけ最後まで目を通せる状態を目指すことが大切です。
共通テスト本番で時間配分が崩れたらどうすればよいですか?
予定どおりに進まないことは十分にあり得るため、崩れたときの立て直し方も事前に決めておくべきです。
たとえば、予定より時間を使いすぎた場合は、次の大問で取りやすい問題を優先する、迷う問題は早めに仮マークして進む、見直し時間をすべて削らず最低限のマーク確認だけは残す、といった対応が考えられます。
重要なのは、1問の遅れを引きずらないことです。焦ってすべての問題を雑に解くのではなく、残り時間で最も得点につながる行動を選ぶようにしましょう。
英語・国語・数学のうち、どの科目から時間配分を対策すべきですか?
まずは、模試や過去問で最も時間切れになりやすい科目から対策するのがよいでしょう。
一般的には、英語リーディングと数学は時間配分の影響が大きく出やすい科目です。英語は読み方と設問処理の型を作る必要があり、数学は飛ばす判断を練習する必要があります。一方、国語は解く順番や選択肢で迷う時間を見直すことで、時間切れの原因を整理しやすい科目です。
ただし、受験生によって苦手科目は異なるため、まずは模試・過去問の結果を見て、「時間が足りなかった科目」「最後まで解けなかった大問」から優先して対策するのが現実的です。
まとめ 共通テストの時間配分は本番前の演習で差がつく

共通テストで安定した得点を取るためには、知識量だけでなく、限られた時間の中でどう解き進めるかが大きな分かれ目になります。
英語は前半を素早く処理し後半に時間を残す、国語は解く順番を事前に決める、数学は取れる問題を優先して1問に固執しない。この基本方針を押さえておくだけでも、時間切れのリスクは大きく減らせます。
そして何より大切なのは、時間配分は本番で考えるものではなく、演習を通じて自分に合う形へ育てていくものだという視点です。高2〜高3春は解き方を固める時期、夏は苦手な大問を把握する時期、秋〜冬は本番時間での通し演習で型を固める時期、直前期はその型を守り抜く時期。今の自分がどの段階にいるかを確認し、そこでやるべきことから一歩ずつ取り組んでいきましょう。
【科目別の時間配分まとめはこちら】
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
注目の塾
PR



