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高校生のレポートの書き方ガイド!構成メモと1,200字の完成例ですぐ書ける

更新日:
大学受験
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高校で初めてレポート課題が出され、書き方に戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

レポートは文章力だけで完成させるものではなく、条件確認→問い設定→情報整理→構成メモ→本文作成という順番で進めれば、書き進めやすくなります。

この記事では、レポートと作文の違い、課題の種類に合った構成、完成までの7ステップ、序論・本論・結論の書き方、1,200字レポートが完成するまでの実例、引用・参考文献・生成AIの注意点、手書き・パソコンでの整え方を順番に扱います。

塾選ジャーナル編集部

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目次

「作文と何が違う?」レポートは“型”さえ知れば8割完成!

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本題に入る前に、レポートで求められていることを整理しておきましょう。作文や感想文との違い、序論・本論・結論の関係、課題の種類による違いを押さえておくと、この後の手順や例文が理解しやすくなります。

レポートは事実・根拠・考察をまとめる文章

レポートは、調べた事実やデータを根拠として示し、そこから自分が考えたことをまとめる文章です。自分の意見を書いてはいけないわけではありません。根拠のない感想だけで終わらせないことが重要なのです。

作文・感想文・レポートがそれぞれ何を中心に書く文章かをまとめた表です。

種類 主に書く内容 根拠の扱い
作文 体験や考え 必須ではない
感想文 読んで感じたことや考えたこと 作品の内容をもとにする
レポート 調べた事実と、それをもとにした考察 資料やデータを示す

レポートでは、作文や感想文よりも、資料やデータなどの外部の根拠が重視されます。

課題の種類によって使う構成は変わる

レポートはすべて序論・本論・結論で書けばよいわけではありません。課題の種類によって、具体的に書く項目が変わります。

課題の種類ごとに、基本的な流れをまとめた早見表です。自分の課題に近いものを確認してください。

課題の種類 基本的な流れ
調べ学習 問い→調査内容→考察→結論
意見型 問題提起→主張→理由・根拠→結論
探究レポート 背景→問い→方法→結果→考察
実験レポート 目的→方法→結果→考察
読書レポート 本の概要→着目点→考察→結論
数学レポート 問題→考え方・計算→検証→結論

呼び方は違っても、大きな役割としては、導入・中心部分・まとめの3つに整理できます。ただし、学校や先生から構成を指定されている場合は、この早見表よりも指定を優先してください。

【マネするだけ】スイスイ進む!高校生のレポートの書き方7ステップ

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ここからは、レポートについての説明ではなく、今ある課題を実際に進めるための手順です。記事全体を通して「食品ロス」という課題例を使いながら、完成までの流れを見ていきます。

1.課題の条件を確認する

本文を書き始める前に、課題プリントや先生の指示から条件を抜き出しましょう。レポートの一般的な書き方より、課題ごとの指示のほうが優先されます。

確認しておきたい項目は、次のチェックリストのとおりです。

  • 課題のテーマ
  • 自分で問いを設定する必要があるか
  • 文字数・枚数
  • 提出期限
  • 手書きかパソコンか
  • 用紙・ファイル形式
  • 表紙の有無
  • 図表や画像の使用可否
  • 引用・参考文献の指定
  • 生成AIの利用ルール
  • 提出方法

たとえば「食品ロスについて調べ、自分の考えを1,200字程度でまとめなさい。使用した資料は最後に記載すること。」という課題文があれば、テーマは食品ロス、文字数は1,200字程度、参考文献の記載が必須、と分解できます。この分解の仕方は、後半の完成例でも詳しく説明します。

2.テーマを「問い」に変える

「食品ロス」「SNS」「環境問題」のような広いテーマのままでは、何を調べ、どこで結論を出せばよいかがわかりにくくなります。テーマは、レポートで答えを出したい疑問に変えましょう。

たとえば、次のように変換します。

  • 食品ロス→家庭の食品ロスを減らすには、どのような対策が有効か
  • SNS→高校生がSNSを利用するとき、どのような点に注意すべきか
  • 地球温暖化→高校生の日常生活で温室効果ガスを減らすには何ができるか

よい問いには、調べれば答えに近づける、広すぎない、「はい・いいえ」だけで終わらない、課題の条件から外れていない、という条件があります。テーマ自体が先生から指定されていても、その中で何を明らかにするかは自分で絞れる場合が多いです。

3.信頼できる資料を探す

検索結果に出てきたページをそのまま使うのではなく、誰が発信している情報かを確認する必要があります。

優先したい情報源は、国や自治体、大学・研究機関、教科書・書籍、新聞社、業界団体、原典となる統計・調査です。資料を確認するときは、発信者、公開日・更新日、数字の調査時期、情報の根拠、ほかの資料と食い違っていないかを見てください。

Wikipediaや個人ブログを使ってはいけないわけではありません。調べる入口としては役立ちますが、最終的な根拠は公的資料や原典で確認しましょう。資料を読んだ段階で、サイト名、ページ名、URL、閲覧日を控えておくと、最後に参考文献を作りやすくなります。

4.調べた情報をメモに整理する

検索結果や資料を見ながら、いきなり本文を書き始めるのは避けましょう。調査メモでは、調べてわかった事実と、自分が考えたことを必ず分けて記録してください。

調べてわかった事実、数字やデータ、具体例、資料の情報、資料を見て疑問に思ったこと、自分が考えたことを分けてメモします。次のような表にすると整理しやすくなります。

調べた内容と、そこから考えたことを分けて記録するためのメモ例です。

調べてわかったこと 出典 そこから考えたこと
家庭からも食品ロスが発生している 農林水産省の食品ロス統計 買いすぎだけでなく、保存方法も関係しているのではないか

この段階では、文章を整える必要はありません。短い言葉や箇条書きのままで十分です。

5.序論・本論・結論の構成メモを作る

調査メモができたら、レポートに使う情報を選び、書く順番を決めていきます。次のようなテンプレートに、そのまま書き込んでみてください。

テーマ:

明らかにしたい問い:

テーマを選んだ理由:

調べてわかったこと①:

その情報の出典:

調べてわかったこと②:

その情報の出典:

事実から考えられること:

問いに対する答え:

今後さらに調べたいこと:

書き出した内容は、序論・本論・考察・結論に振り分けます。

構成 入れる内容
序論 テーマ、問い、選んだ理由、目的
本論 調べた事実、データ、具体例
考察 事実から考えられる理由や意味
結論 問いに対する答え、今後の課題

この段階では、文章表現よりも「何をどこに置くか」に集中してください。各部分の詳しい書き方は、次の見出しで説明します。

6.構成メモに沿って本文を書く

構成メモができたら、メモを文章に変えていきましょう。一つの段落に複数の話題を詰め込まず、一段落一内容を意識してください。

本論では、事実・主張→根拠となる資料やデータ→具体例→そこから考えられること、という流れを意識します。最初からきれいな文章を作ろうとせず、まず最後まで下書きを作り、そのあとで表現を整えるとスムーズです。

資料から得た情報を、自分の考えのように書かないよう注意しましょう。引用文と自分の文章を区別することも大切です。引用の詳しいルールは、後半で改めて説明します。

7.内容と提出形式を見直す

見直しは、誤字脱字の確認だけではありません。課題に答えているか、序論の問いと結論がつながっているかを、この順番で確認しましょう。

  • 課題に答えているか
  • 序論の問いと結論がつながっているか
  • 根拠や考察があるか
  • 引用・参考文献が記載されているか
  • 文字数や形式を守っているか
  • 誤字脱字や文体の乱れがないか

提出直前には、ファイル名、氏名、提出先、締め切りも忘れずに確認してください。より詳しいチェック項目は、後半の提出前チェックリストで紹介します。

序論・本論・結論には何を書く?例文付きで解説

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ここまでは作業の順番を説明しました。ここからは、実際に文章を書くとき、各部分に何を書けばよいかを詳しく見ていきます。例文は、これまでと同じ「食品ロス」の題材で統一します。

序論ではテーマ・問い・目的を示す

序論は、これから何について、何を明らかにするのかを読み手に伝える部分です。

主に入れる内容は、テーマ、テーマを選んだ理由、疑問や問題意識、明らかにしたい問い、調べる目的です。

例文は次のとおりです。「食品を無駄にしてしまった経験から、食品ロスの問題に関心を持った。そこで、家庭の食品ロスを減らすには、どのような対策が有効かを明らかにすることを目的とした。」序論では調査結果や結論を詳しく書きすぎず、本文の予告にとどめておきましょう。

本論では事実・根拠・考察を順番に書く

本論は、レポートの中心となる部分です。調べた内容をただ並べるのではなく、序論で示した問いに答えるために必要な情報を選びます。

本論の基本的な流れは、調べてわかった事実、根拠となる資料やデータ、具体例や比較、事実から考えられること、の順です。

例文は次のとおりです。「農林水産省によると、令和6年度の食品ロス量は年間461万トンであり、そのうち家庭系は224万トンを占める。このことから、食品ロスは事業者だけでなく、それぞれの家庭でも取り組む必要がある問題だとわかる。」「〇〇というデータがある」で終わらせず、そのデータが問いとどう関係するのかまで書きましょう。

結論では問いに対する答えを示す

結論では、序論で示した問いに対して、自分なりの答えを示します。

主に入れる内容は、本論でわかったことの要約、問いに対する答え、必要に応じた今後の課題です。

例文は次のとおりです。

「以上のことから、家庭の食品ロスを減らすには、在庫の把握と適切な購入量の見直しが有効である。今後は、家庭ごとの取り組みやすい工夫についても調べていきたい。」

「調べて勉強になった」だけで終わらせず、本論の根拠を踏まえた答えを書いてください。結論で新しい資料や主張を突然出すのは避けましょう。

文字数は序論15〜20%、本論60〜70%、結論15〜20%が目安

文字数配分は、指定がない場合に書く量を決めるための目安であり、絶対的なルールではありません。

全体の文字数 序論 本論・考察 結論
800字 120〜160字 480〜560字 120〜160字
1,200字 180〜240字 720〜840字 180〜240字
2,000字 300〜400字 1,200〜1,400字 300〜400字

実験レポートや図表を含むレポートでは、配分が変わることがあります。学校から指定がある場合は、そちらを優先してください。文字数が足りないときの具体的な対策は、後半のFAQで紹介します。

書き出し・つなぎ・締めくくりに使える表現

「内容は決まったが、文章の形にできない」という人のために、場面ごとに入れ替えて使える表現をまとめました。

使う場面 表現例
テーマを示す 本レポートでは、〇〇について取り上げる
資料を示す 〇〇の資料によると、△△とされている
比較する 一方で、〇〇という結果も見られる
考察する この結果から、〇〇と考えられる
結論を示す 以上のことから、〇〇と結論づけられる

ただし、根拠がない状態で接続表現だけを使っても、内容が深まるわけではありません。表現はあくまで、根拠と考察がそろったうえで使うものです。

【1,200字の実例】書き方がひと目でわかる!高校生のお手本レポート

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ここでは、課題文が調査メモ、構成メモ、本文へと変わっていく過程を、順番に見ていきます。題材は、これまでと同じ「食品ロス」です。

課題文から条件を整理する

次のような課題文が出されたとします。

「食品ロスについて調べ、自分の考えを1,200字程度でまとめなさい。使用した資料は最後に記載すること。」

この課題文からは、テーマは食品ロス、課題の種類は調査・考察型、文字数は1,200字程度、必要な内容は調べたことと自分の考え、必要な形式は参考文献の記載、と読み取れます。「調べ」「自分の考え」という言葉から調査・考察型だと判断し、「資料は最後に記載」という一文から参考文献が必須だとわかります。この読み取り方は、他の課題文にも応用できます。

テーマを問いに変えて調査メモを作る

広いテーマである「食品ロス」を、「家庭の食品ロスを減らすには、どのような対策が有効か」という問いに絞ります。

この問いに答えるために、食品ロスの意味、発生量や内訳、家庭で発生する原因、現在行われている対策、高校生や家庭でできることを調べる必要があります。

農林水産省の発表によると、食品ロスの量は令和6年度推計値で年間461万トンにのぼり、このうち家庭系食品ロスは224万トンを占めます。一人当たりに換算すると、年間約37kgです。

また、消費者庁が平成29年度に徳島県で実施した食品ロス削減の実証事業では、飲料を含めて集計した場合、家庭でまだ食べられる食品を捨てた理由として、食べ残しが57%、傷んでいたことが23%、期限切れが11%と報告されています。この数字を出典・調査年とともにメモに残しておくと、後で本論に使いやすくなります。

調査メモを構成へ振り分ける

調べた情報のうち、どれを序論・本論・考察・結論に置くかを整理します。

構成 主な内容
序論 食品ロスに関心を持った理由、調べる問い
本論① 食品ロス全体の量と、家庭系・事業系の内訳
本論② 家庭で発生する具体的な原因
本論③ 家庭でできる対策の比較
考察 特に有効だと考える対策と、その理由
結論 問いに対する答え、今後の課題

1,200字であれば、序論と結論をあわせて300〜400字程度、本論・考察を800字前後にするイメージです。調べた情報をすべて入れる必要はありません。問いに答えるために必要な情報だけを選ぶことが、読みやすいレポートにつながります。

構成メモを文章にした完成例

構成メモをもとにした完成例は、次のとおりです。

【序論】 日本では、本来食べられる食品が家庭や事業者から大量に捨てられている。私自身も、冷蔵庫に入れたまま期限を過ぎた食品を捨てた経験があり、食品ロスを身近な問題だと感じた。そこで、家庭の食品ロスを減らすには、どのような対策が有効かを明らかにすることを目的とした。

【本論①:食品ロスの現状】 農林水産省によると、令和6年度推計値で食品ロスの量は年間461万トンにのぼり、このうち事業系は237万トン、家庭系は224万トンを占める。1人当たりに換算すると、年間約37kgとなる。事業系だけでなく、家庭からも同程度の量が発生している点は、見落とされやすい事実である。

【本論②:家庭で発生する原因】 消費者庁が平成29年度に徳島県で実施した実証事業によると、飲料を含めて集計した場合、家庭でまだ食べられるのに捨てた理由は、食べ残しが57%と最も多く、次いで傷んでいたことが23%、期限切れが11%であった。この結果から、家庭の食品ロスを減らすには、食べきれる量を用意することに加え、購入した食品が傷む前に使い切る工夫が重要だと考えられる。

【本論③:家庭でできる対策の比較】 消費者庁は、買いすぎない、作りすぎない、食べきることを基本の対策として挙げている。加えて、賞味期限は「おいしく食べられる期限」であり、過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないこと、消費期限は「安全に食べられる期限」であり、期限内に食べきる必要があることも示している。冷蔵庫の在庫を把握して必要な量だけ購入する対策と、期限表示の意味を正しく理解する対策は、どちらも家庭で取り組みやすい。

【考察】 現状と原因を踏まえると、家庭の食品ロスを減らすには、食べ残しと傷みの両方に対応する必要がある。買い物前に冷蔵庫を確認して必要な量だけ購入すること、食材に合った方法で保存すること、賞味期限と消費期限の違いを理解して安易に廃棄しないことを組み合わせると、特に効果が見込めると考えられる。

なかでも高校生自身が家庭で取り組みやすいのは、買い物前に冷蔵庫の中を確認することである。購入する食品を決めるのは保護者であっても、冷蔵庫に残っている食材を共有したり、期限の近い食品を家族に知らせたりすることはできる。また、食べ残しを防ぐには、最初から多く盛り付けず、足りない場合に少しずつ追加する方法も有効だろう。傷みによる廃棄については、購入後すぐに使う食材と、日持ちする食材を分けて保存し、傷みやすいものから調理に使う順番を決めておくことで防ぎやすくなると考えられる。

一方で、家庭ごとの生活スタイルや調理の頻度によって、どの対策が効果的かは変わる可能性がある。今回の資料調査だけでは、食べ残しと傷みのどちらの対策を優先すべきか、また実際にどの程度食品ロスが減るのかまでは判断できなかった。

【結論】 以上のことから、家庭の食品ロスを減らすには、在庫の把握と購入量の見直し、適切な保存、期限表示への正しい理解を組み合わせることが有効である。特に、冷蔵庫の中身を家族で共有し、食べきれる量を調理することは、高校生自身にも実践しやすい対策だといえる。今後は、実際に家庭で対策を試み、どの程度食品ロスが減るかについても調べていきたい。

【参考文献】

この完成例では、序論で問いを示し、本論で複数の事実とデータを積み上げ、考察でそこから考えられることと判断できなかったことを述べ、結論で問いに答えています。本文で使った情報源は、すべて参考文献に反映しています。どこまでが事実で、どこからが自分の考察かを意識しながら読むと、構成のつながりが見えてきます。

この例文は、そのまま提出するためのものではありません。自分の課題では、テーマ、問い、調べた資料、数字、考察を、自分自身で調べた内容に置き換える必要があります。

先生の評価が変わる!高校生レポートで減点を防ぐ6つのポイント

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ここからは、下書きができた後に、内容の質と提出物としての完成度を高める方法を説明します。

結果・考察・感想を分ける

高校生が混同しやすいのが、結果・考察・感想の違いです。結果は確認できた事実、考察はそこから考えられる理由や意味、感想は自分が感じたことを指します。

項目 書く内容
結果 資料、調査、実験から確認できた事実
考察 結果から考えられる理由や意味
感想 自分が感じたこと

感想を書いてはいけないわけではありません。ただし、感想だけではレポートの考察にはなりにくいのです。「食品ロスが多いことを知り、驚いた。これから気をつけたい。」という文章は感想で終わっていますが、「家庭から食品ロスが発生する背景には、必要以上に購入することだけでなく、食べきれる量を見極められていないことも関係していると考えられる。」のように、原因や関係を加えると考察に近づきます。

主張には根拠や具体例を付ける

「私は〇〇だと思う」だけでは、なぜそう考えたのかが読み手に伝わりません。主張の後には、統計データや調査結果、具体的な事例、複数資料の比較などの根拠を置きましょう。

根拠を示したあとは、その根拠から何が考えられるかまで書く流れを意識してください。逆に、資料を並べすぎて自分の考察が薄くなってしまうケースにも注意が必要です。

引用と参考文献を正しく記載する

引用は資料の文章をそのまま示すこと、要約は資料の内容を自分の言葉で短くまとめること、参考文献は使用した資料を最後に一覧で示すことを指します。直接引用する場合は、引用部分をかぎ括弧などで明確にし、出典を示してください。自分の言葉で要約した場合も、情報源の記載は必要です。

書籍、Webサイト、PDF・論文の記載例をまとめた表です。学校の指定がない場合の一例として参考にしてください。

資料の種類 記載例
書籍 著者名『書籍名』出版社、出版年
Webサイト サイト運営者「ページ名」サイト名、URL、閲覧日
PDF・論文 著者・発行機関「資料名」発行年、URL、閲覧日

参考文献の形式には複数の流儀があるため、上の表は一例として扱ってください。画像やグラフ、表を参考にした場合も、出典の記載が必要になります。

生成AIの文章をそのまま提出しない

生成AIは、学校のルールを確認したうえで、補助として使う範囲を決めることが大切です。

補助として使える例は、調べる観点を整理する、構成案の抜けを確認する、自分で書いた文章のわかりにくい部分を探す、誤字脱字を確認する、といった使い方です。

避けたい例は、AIが作った文章をそのまま提出する、AIが示した数字や出典を確認せず使う、実施していない調査や実験を作らせる、自分の考察をすべて代行させる、といった使い方です。

AIの回答は情報源そのものではないため、数字や事実は必ず元の資料で確認しましょう。

手書き・パソコンともに読みやすく整える

内容がよくても、タイトルや段落が整理されていないと、読み手が確認しにくくなります。手書きでもパソコンでも、読み手が確認しやすい形に整えることが目的です。

項目 手書き パソコン
タイトル 1ページ目の上部など 本文より大きくする
氏名 学年・組・番号とともに記載 指定位置に記載
段落 文頭を一字下げる 段落を分ける
見出し 本文と区別する サイズや太字を統一
ページ番号 指定位置に記載 フッターなどに設定
図表 番号・タイトル・出典を付ける 同様に付ける

パソコンの場合は、文字サイズやフォントを装飾しすぎず、本文内で統一しましょう。余白、表紙、ホチキス、ファイル形式などは学校によって異なるため、課題の指定を必ず優先してください。

提出前に評価項目をチェックする

先生が確認すると考えられる項目をもとに、自己点検できるチェックリストをまとめました。

内容面

  • 課題で求められた内容に答えている
  • 問いが明確になっている
  • 根拠となる資料やデータがある
  • 事実と自分の考えを分けている
  • 結果から考察を導いている
  • 結論で序論の問いに答えている

引用・形式面

  • 引用部分と自分の文章を区別している
  • 参考文献を記載している
  • 指定された文字数・枚数に収まっている
  • タイトル・学年・氏名を書いている
  • 語尾が統一されている
  • 誤字脱字がない
  • ファイル名や提出方法を確認した

このチェックリストをすべて満たしたからといって、必ず高評価になるとは限りません。ただし、基本的な抜けや減点要因を防ぐためには役立ちます。

高校生のレポートの書き方に関するよくある質問

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レポートに表紙は必要?

表紙が必要かどうかは、課題の指定によって異なります。指定がある場合はその形式に従い、指定がなければ、タイトル、学年・組・番号・氏名を1ページ目の上部に記載する方法もあります。短いレポートでは表紙を付けない場合もあるため、必ず付けるものとは限りません。

「です・ます調」と「だ・である調」はどちらがよい?

どちらを使う場合も、文体を統一することが重要です。高校のレポートでは「だ・である調」が使われることも多いですが、先生や課題の指定があればそちらに従ってください。本文の途中で語尾が混ざらないよう注意しましょう。

指定文字数に足りないときはどうする?

同じことを言い換えて水増しするのではなく、問いに関係する情報や考察を深めましょう。根拠となる数字やデータ、具体例、原因と結果、複数資料の比較、反対の立場、調査前の予想との違い、調査の限界、今後の課題などを追加できます。

一方で、序論を不自然に長くしたり、同じ結論を繰り返したりするのは避けてください。

レポートの引用は何割までならよい?

引用の割合に、すべての高校や課題に共通する上限はありません。

先生から指定がある場合は、そのルールを優先してください。指定がなければ、引用は自分の説明や考察を裏付けるために必要な部分だけに絞ります。割合よりも、引用文より自分の説明・比較・考察が中心になっているかを確認することが大切です。

図や写真を入れてもよい?

課題で禁止されていなければ、内容の理解に役立つ図表や写真は使用できます。

ただし、飾りとして増やすのではなく、本文の内容と関係があるものに絞りましょう。図表には、番号、タイトル、出典、必要に応じた単位を付け、本文中でも「表1からわかるように」など、図表との関係を説明してください。

まとめ 型を選び、構成メモを作ってから書き始めよう

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高校生のレポートは、いきなり本文を書くのではなく、課題の条件を確認し、問いと構成メモを作ってから書き始めることが近道です。

課題条件を確認し、テーマを問いに変え、信頼できる資料を探し、事実と自分の考えを分けて整理し、課題に合う構成へ振り分け、構成メモに沿って書き、最後に引用・参考文献・提出形式を確認する。この流れをたどれば、文章を書くのが得意でなくても、レポートは着実に形になっていきます。

完成例をそのまま写すのではなく、自分のテーマ、資料、考察に置き換えて、まずは構成メモの空欄を埋めるところから始めてみてください。

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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