英検®CSEスコアとは?目安・成績表の見方・大学受験での使い方を解説
英検®の結果画面に「CSEスコア1980」のような数字が出て、意味がわからず戸惑った経験はありませんか。
英検®CSEスコアとは、英検®の成績を技能別に数値化し、英語力を共通の尺度で表したものです。級ごとの合格基準があり、技能別に自分の得意・苦手も確認できます。さらに、大学入試では級ではなくCSEスコアそのものが条件になる場合もあります。
この記事では、CSEスコアの目安、成績表での見方、出し方の考え方、大学受験での使い方まで順番に解説します。
編集部
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目次
英検®CSEスコアとは?

英検®CSEスコアとは、英検®の成績を技能別に数値化し、英語力を共通の尺度で示したものです。
従来の「合格・不合格」だけでは、どれくらい合格基準を超えたのか、どの技能が得意でどの技能が苦手なのかまではわかりません。CSEスコアは、その部分を補うために導入された指標です。
同じ英検®2級の合格者でも、CSEスコアや技能別のスコアは一人ひとり異なります。まずは、この数字が何を教えてくれるのかを見ていきましょう。
CSEスコアで何がわかる?
CSEスコアを見ることで、合否だけでは見えない「自分の英語力の中身」がわかります。
具体的には、次のような情報を読み取ることができます。
- 現在の英語力の目安
- 受験級の合格基準との位置関係
- Reading・Listening・Writing・Speakingの技能別の出来
- 級をまたいだ英語力の比較
たとえば英検®2級に合格した2人がいても、片方はライティングが強く、もう片方はリスニングが強い、といった違いがCSEスコアからわかります。合否を見るためだけの数字ではなく、自分の英語力を細かく把握するための数字だと考えてください。
普通の点数との違い
学校の定期テストのように、正答数をそのまま足し算した点数ではない。これが、CSEスコアで多くの中高生がつまずくポイントです。
英検®では、正答数などをもとに統計的な方法でCSEスコアが算出されます。そのため、「30問中20問正解したからCSE○点のはず」と自分で単純計算することはできません。詳しい仕組みは、後半の「CSEスコアの出し方は?」で改めて解説します。
英検®バンド・CEFRとの違い
成績表を見ると、CSEスコアのほかに「英検®バンド」や「CEFR」という表示もあり、混乱しやすい部分です。
それぞれ役割が異なるので、以下の表で全体像をつかんでください。
| 指標 | 主にわかること |
|---|---|
| CSEスコア | 自分の英語力を数値で確認できる |
| 英検®バンド | 合格基準からどれくらい離れているかがわかる |
| CEFR | 国際的な基準で見た英語力の目安がわかる |
CSEスコアは英語力を数値化した指標、英検®バンドは合格基準との距離、CEFRは国際的な物差しでの位置づけと、3つは見る目的が異なります。CEFRの各レベルの詳細な定義まで覚える必要はなく、まずは役割の違いを押さえておけば十分です。
英検®CSEスコアの目安は?

ここからは、「自分の級では何点が目安になるのか」を見ていきます。
CSEスコアは級をまたいで英語力を比較できる共通の尺度です。ただし、合否を確認するときは、自分が受けた級の合格基準スコアと比較します。
級別の合格基準一覧
級別の合格基準スコアは、一次試験と二次試験で別々に設定されています。
一次試験はリーディング・リスニング・ライティング(4級・5級はリーディング・リスニングのみ)で判定されます。二次試験(スピーキング)が課され、級の合否に関わるのは1級から3級までです。
4級・5級にもスピーキングテストはありますが、これは級認定とは別に判定される独立したテストで、4級・5級そのものの合否はリーディングとリスニングのみで決まります。
以下は、各級の満点と合格基準スコアです。
一次試験
| 級 | 満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|
| 1級 | 2550 | 2028 |
| 準1級 | 2250 | 1792 |
| 2級 | 1950 | 1520 |
| 準2級プラス | 1875 | 1402 |
| 準2級 | 1800 | 1322 |
| 3級 | 1650 | 1103 |
| 4級 | 1000 | 622 |
| 5級 | 850 | 419 |
二次試験(1級〜3級)
| 級 | 満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|
| 1級 | 850 | 602 |
| 準1級 | 750 | 512 |
| 2級 | 650 | 460 |
| 準2級プラス | 625 | 427 |
| 準2級 | 600 | 406 |
| 3級 | 550 | 353 |
4級・5級スピーキングテスト
| 級 | 満点 | 合格基準スコア |
|---|---|---|
| 4級 | 500 | 324 |
| 5級 | 425 | 266 |
4級・5級のスピーキングテストにはそれぞれ合否があります。ただし、この結果は4級・5級そのものの級認定には影響しません。
級が上がるほど満点・合格基準スコアは大きくなります。一方、CSEスコアそのものは級をまたいで比較できます。合否を確認するときは受験級の合格基準を、英語力の目安を知りたいときはCSEスコアそのものを見るとよいでしょう。
なお準2級プラスは2025年度に新設された級で、既存の級の合格基準スコアには影響していません。
英検®2級のCSEスコア
英検®2級では、一次試験1520点・二次試験460点が合格基準スコアです。
2級を受験した場合、まずは一次試験の合計スコアが1520点を超えているかを確認します。次に、二次試験を受けた場合はスピーキングのスコアが460点を超えているかを見てください。
なお、大学入試では合否そのものより、4技能を合計したスコアが基準として使われるケースもあります。この点は、記事後半の大学受験パートで詳しく取り上げます。
英検®準1級のCSEスコア
英検®準1級では、一次試験1792点・二次試験512点が合格基準スコアです。
準1級は2級よりも一段上の級にあたり、合格基準スコアも高く設定されています。ただし、「準1級のほうが大学入試で必ず有利になる」とは限りません。
大学が求めているのが「準1級の合格」なのか「CSEスコア○点以上」なのかによって、取るべき戦略は変わってきます。この視点は、後半で改めて解説します。
同じ級でスコアが複数ある理由
「英検®2級は1520点」「1980点」など異なる数字が出てきて混乱したことはありませんか。
これは、一次試験のみのスコアなのか、二次試験まで含めた4技能総合のスコアなのか、あるいは特定の大学が独自に定めた基準なのかが違うために起こります。数字が食い違って見えるのは、比べている数字の種類が違うだけなので、心配する必要はありません。
たとえば英検®2級の場合、1520点は一次試験、460点は二次試験の合格基準です。そして4技能総合の級合格基準スコアとして1980点が示されています。同様に、準1級なら2304点、準2級プラスなら1829点、準2級なら1728点が4技能総合の級合格基準スコアです。
ただし、4技能総合が1980点以上あれば必ず2級に合格するという意味ではありません。従来型の級認定は、一次試験と二次試験でそれぞれ合格基準を満たしているかによって判定されます。一方、4技能総合CSEスコアは、4技能全体の英語力を確認したり、大学入試の出願条件などを確認したりするときに使われます。
自分が何を知りたいかに応じて、見るべき数字を以下のように整理してください。
| 知りたいこと | 見るべき数字 |
|---|---|
| 一次試験に合格したか | 一次試験のCSEスコア |
| 二次試験に合格したか | Speaking(二次試験)のCSEスコア |
| 4技能全体の英語力 | 4技能総合のCSEスコア |
| 大学入試で使えるか | 志望大学が指定するCSEスコア |
この表を手元に置いておけば、どの数字を見ればよいか迷ったときも、自分の目的に合わせて確認できます。
CSEスコアはどこに書いてある?

制度がわかったところで、次に気になるのは「自分のCSEスコアは、結局どこを見ればよいのか」だと思います。
CSEスコアは、英検®のWeb合否結果や個人成績表で確認できます。ここでは、実際に確認するときの流れを説明します。
Webの結果・成績表で確認できる
受験者マイページから合否結果を開くと、CSEスコアの表示を確認できます。続けて、技能別のスコアも同じ画面内で見られます。紙の個人成績表が届く場合も、同様にCSEスコアと技能別スコアが記載されています。
表示される項目名や画面の細かい仕様は年度によって変わることがあるため、最新の情報は英検®公式サイトで確認してください。
参考:英検®CSEスコアとは|公益財団法人 日本英語検定協会
結果でまず見る4項目
結果画面は、①合否→②CSEスコア→③技能別CSEスコア→④英検®バンドの順で見ると理解しやすくなります。
合否を確認したら、次に総合的なCSEスコアで大まかな位置を把握します。そのあと技能別のスコアで得意・苦手を確認し、最後に英検®バンドで合格基準からの距離を見る、という流れです。
この順番で見ることで、「受かった・落ちた」だけで終わらず、次に何をすべきかまで考えやすくなります。
技能別スコアの見方
技能別スコアは、次回の勉強内容を決めるための材料として使います。
Reading・Listening・Writing・Speakingのスコアを比べると、どの技能が相対的に弱いかが見えてきます。ただし、一番低い技能だけに注目するのではなく、合格基準や他の技能とのバランスも合わせて確認してください。
たとえば全体的には合格基準を超えていても、1つの技能だけが極端に低い場合は、その技能を優先して対策することで次回の合格率を高めやすくなります。
CSEスコアの出し方は?

「自分で計算できないのか」という疑問に、先に結論からお答えします。
自己採点の正答数だけから、CSEスコアを正確に算出することはできません。ここでは、その理由と、結果が出るまでにできることを説明します。
正答数から正確には計算できない
「○問正解したから○点」という固定の換算表は存在しません。
ネット上には、過去の結果から予測する計算ツールや目安表もありますが、あくまで参考値です。公式のCSEスコアと完全に一致するとは考えないほうがよいでしょう。自己採点で一喜一憂しすぎず、正式な結果を待つことをおすすめします。
CSEスコアの決まり方
CSEスコアは、各回の全答案を採点した後、IRT(項目応答理論)という統計的な方法を用いて算出されます。そのため、同じ正答数でも受験した回によってCSEスコアが異なる場合があります。
技能ごとの問題数に関係なく、各技能には均等にスコアが配分されます。同じ技能内であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じです。詳しい数式までは公表されていませんが、「正答数をそのまま点数に換算するのではない」という理解で十分です。
参考:英検®CSEスコアでの合否判定方法について|公益財団法人 日本英語検定協会
自己採点では何を目安にする?
正確なCSEスコアが出せなくても、自己採点でできることはあります。
Reading・Listeningは自己採点で正答率を確認し、間違えた問題や分野を洗い出しておきましょう。Writingは自分の解答を振り返り、Speakingも答えに詰まった質問などを整理しておくと、正式結果が出たあとの復習につなげやすくなります。そのうえで、正式な結果が出たらCSEスコアと照らし合わせて振り返ると、次の対策につなげやすくなります。
CSEスコアの予想に時間を使いすぎるより、できなかった部分を早めに把握しておくほうが、次回の学習には役立ちます。
大学受験ではCSEスコアをどう使う?

英検®は大学入試で広く活用されていますが、「級を持っていれば安心」とは言い切れません。
大学入試では、「英検®○級以上」という条件だけでなく、「CSEスコア○点以上」と指定される場合があります。志望大学が何を条件にしているかによって、取るべき戦略は変わってきます。
「級」と「CSEスコア」は条件が違う
大学ごとに、級を条件にする場合とCSEスコアを条件にする場合があります。具体的には、「英検®2級以上」「CSEスコア○点以上」「級とCSEスコアの両方」「CEFRレベル」など、条件の出し方はさまざまです。
そのため、「英検®2級に合格しているから、どの大学のCSE条件も満たしている」とは限りません。逆に、CSEスコアのみを条件にしている大学であれば、級の合否だけでは出願資格を判断できない場合もあります。志望校の最新の募集要項を必ず確認してください。
英検®2級で高スコアを狙う方法もある
大学が受験級を限定せずCSEスコアのみを条件にしている場合、2級で高スコアを狙う選択肢もあります。
準1級への合格だけを目標にするのではなく、英検®2級を再受験して必要なCSEスコアを取りにいく、という考え方です。
ただし、「2級のほうが簡単に高スコアが取れる」と一律に言えるわけではありません。現在のスコア、必要なスコアとの差、出願までの期間などを踏まえて判断する必要があります。また、大学側がどの試験結果を利用できるとしているかも、あわせて確認してください。
ただし、大学がCEFRを条件にしている場合は別です。英検®は受験級ごとにCEFRの算出範囲が決まっており、たとえば2級では高いCSEスコアを取ってもCEFR B2は表示されません。「CSEスコアを条件にしている」のか「CEFRを条件にしている」のかによって、2級で高スコアを狙う戦略が使えるかどうかは変わってきます。
英検®2級と準1級、どちらを受ける?
判断材料を整理すると、以下のようになります。
| 状況 | 考え方の目安 |
|---|---|
| 大学が準1級以上を指定している | 準1級を目指す |
| CSEスコアのみを指定している | 必要点を取れる級を検討する |
| 2級で目標CSEスコアに近い | 2級の再受験も検討する |
| 出願まで時間に余裕がある | 準1級への挑戦も選択肢になる |
| 出願が近い | 条件を満たすことを優先して判断する |
大切なのは「2級か準1級か」という級の比較ではなく、志望校の条件から逆算して現実的な選択肢を考えることです。
再受験する前に確認したいこと
再受験の前には、大学の出願条件を先に確認しておく必要があります。
具体的には、大学が利用を認めている試験方式、対象となる受験時期、級の合格が必須かどうか、CSEスコアのみで出願できるかどうかなどです。
英検®CSEスコアのよくある質問

不合格でもCSEスコアはわかる?
わかります。CSEスコアは合否にかかわらず表示され、自分の英語力や合格基準までの距離を確認できます。不合格だからといってスコアが非表示になるわけではありません。
英検®S-CBTでもCSEスコアは同じ?
英検®S-CBTでも、従来型と同じ考え方でCSEスコアが算出されます。大学入試で利用する場合は、志望大学がS-CBTの結果を対象としているかを募集要項で確認してください。
CSEスコアに有効期限はある?
英検®の成績そのものに一律の有効期限が設定されているわけではありません。ただし、大学によっては「○年以内に受験したもの」といった出願条件を独自に定めている場合があります。
CSEスコア自体の扱いと、大学の出願条件は分けて確認する必要があります。
複数回のスコアは合算できる?
異なる受験回の技能別スコアを組み合わせて、1つの英検®CSEスコアにすることはできません。たとえば、前回のReadingと今回のWritingの高いほうだけを組み合わせることはできません。
複数回受験した場合に、どの回の成績を大学入試で提出できるかは、志望大学の募集要項を確認してください。
不合格でも大学入試に使える?
大学の条件次第です。「英検®2級合格」を条件にしている方式であれば合格が必要ですが、CSEスコアを条件にしている方式であれば、不合格であってもスコアが大学側の基準を満たしていれば出願できる学校・学部もあります。
志望校がどちらの方式かを必ず確認してください。
英検®2級の高スコアは準1級相当になる?
英検®2級で高いCSEスコアを取っても、準1級に合格したことにはなりません。
ただし、CSEスコアは級をまたいで英語力を比較できる尺度なので、同じCSEスコアであれば基本的には同等の英語力の目安になります。たとえば2級での高スコアと準1級での同じスコアは、英語力としては近い水準にあると考えられます。
ただし、大学入試では「準1級以上」のように受験級そのものを指定している場合もあります。またCEFRは受験級によって算出範囲が決まっているため、CSEスコアだけで級やCEFRを単純に置き換えられるわけではありません。
英検®CSEスコアを上げるには?
万能な対策方法があるわけではありません。
基本は、技能別スコアを確認し、相対的に弱い技能を優先して対策することです。
まとめ 英検®CSEスコアを次の目標に生かそう

英検®CSEスコアは、合否だけではわからない今の英語力を、数字で確認するための指標です。
まずは自分の成績表でCSEスコアを確認し、受けた級の合格基準スコアと比較してみてください。そのうえで、技能別のスコアから次に優先すべき学習内容を見つけることができます。
大学受験を考えている場合は、上の級を目指すことだけを目的にせず、志望大学が「級」と「CSEスコア」のどちらを条件にしているかを先に確認することが大切です。必要な条件から逆算して、次に受けるべき級やスコアの目標を決めていきましょう。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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