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【2027年度】共通テスト4割で合格できる大学98選!国公立・私立のボーダーと出願戦略

更新日:
大学受験
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共通テストの自己採点が4割前後で、「合格できる大学なんてあるのだろうか」と不安になっていませんか。

4割前後でも、学部や地域、入試方式まで視野を広げると出願候補は見つかります。この記事で紹介するのは、河合塾のボーダー得点率が40〜49%の国公立大学(前期日程)と私立大学です。

あわせて、大学の選び方や出願前の注意点、今やるべきことも解説します。読み終えるころには、自分の得点から出願候補を絞り込む手順が見えているはずです。

データ確認時点:2026年9月
対象:2027年度入試(国公立大学は前期日程、私立大学は共通テスト利用入試)
出典:河合塾Kei-Net

※予想値や入試科目は変更される可能性があるため、最新の募集要項を確認してください。

塾選ジャーナル編集部

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目次

共通テスト4割で合格を狙える大学一覧

共通テスト4割で合格を狙える大学一覧

ここでは、河合塾の2027年度入試難易予想で、共通テストのボーダー得点率が40〜49%の大学を紹介します。国公立大学は前期日程の該当する募集区分をすべて掲載し、文系・理系に分けました。私立大学は該当数が多いため、地域ごとに主な大学を抜粋しています。

なお、同じ「4割台」でも、40%と49%では狙える大学が大きく異なります。自分の得点率に近い募集区分から確認してください。

※ボーダー得点率は「その得点率なら必ず合格」という意味ではなく、各大学の配点に沿って算出された値です。

共通テスト4割で合格を狙える国公立大学【文系】

河合塾のボーダー得点率が40〜49%に設定されている国公立大学(前期日程)のうち、文系の学部・学科を地域別に掲載します。

文系で得点率40%台の募集区分は、教育学部の実技系コースと、地方公立大学の経済・経営・国際系学部に集中しています。

参考:入試難易予想ランキング表|河合塾Kei-Net

北海道・東北地方

以下は、北海道・東北地方で条件に該当する文系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
岩手大学 教育(中学-美術) 49%
青森公立大学 経営経済(地域みらい) 48%
青森公立大学 経営経済(経営) 47%
青森公立大学 経営経済(経済) 47%
青森県立保健大学 健康科学(社会福祉) 47%
釧路公立大学 経済(経済) 47%
北海道教育大学 教育旭川(教員-芸術〈美術〉) 47%
北海道教育大学 教育函館(国際-地域教育) 46%
北海道教育大学 教育釧路(教員-地域学校教育実践) 44%
北海道教育大学 教育岩見沢(芸術-声楽) 43%
名寄市立大学 保健福祉(社会保育) 41%
北海道教育大学 教育岩見沢(芸術-音楽教育・音楽文化) 40%
北海道教育大学 教育旭川(教員-芸術〈音楽〉) 40%
名寄市立大学 保健福祉(社会福祉) 40%

関東・甲信越地方

以下は、関東・甲信越地方で条件に該当する文系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
筑波技術大学 共生社会(共生社会創成〈聴覚障害コース〉) 40%

関東・甲信越地方の文系で該当するのは、この1区分のみです。筑波技術大学は聴覚・視覚に障害のある学生を対象とした大学で、出願資格が定められています。

北陸・東海地方

以下は、北陸・東海地方で条件に該当する文系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
岐阜大学 教育(学校-音楽) 48%
岐阜大学 教育(学校-美術) 47%
三重大学 教育(学校-音楽〈初〉) 46%

いずれも教育学部の芸術系コースです。二次試験で実技が課されることが多いため、実技の準備が間に合うかも確認してください。

近畿地方

以下は、近畿地方で条件に該当する文系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
奈良教育大学 教育(教科-美術) 49%

近畿地方の国公立文系で該当するのは、奈良教育大学の美術コースのみでした。

中国・四国地方

以下は、中国・四国地方で条件に該当する文系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
愛媛大学 教育(初中-音楽) 49%
山口大学 教育(学校-美術) 47%

中国・四国地方も、該当は教育学部の芸術系コースに限られます。

九州・沖縄地方

以下は、九州・沖縄地方で条件に該当する文系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
大分大学 教育(特別支援教育) 49%
宮崎大学 教育(学校-子ども理解) 49%
宮崎大学 教育(学校-特別支援教育) 49%
長崎県立大学 地域創造(公共政策) 49%
長崎県立大学 経営(国際経営) 49%
鹿児島大学 教育(中等-美術) 49%
長崎県立大学 経営(経営) 48%
長崎県立大学 地域創造(実践経済〈数学〉) 48%
名桜大学 国際(国際観光産業A方式) 48%
福岡教育大学 教育(初等-芸術・実技教育〈音楽〉) 48%
福岡教育大学 教育(中等-美術) 48%
福岡教育大学 教育(中等-家庭) 48%
福岡教育大学 教育(中等-音楽) 47%
福岡教育大学 教育(特別-中等教育) 47%
鹿児島大学 教育(中等-音楽) 47%
名桜大学 国際(国際文化A方式) 47%
長崎県立大学 地域創造(実践経済〈英語〉) 46%
名桜大学 国際(国際文化B方式) 46%
沖縄県立芸術大学 音楽(音楽表現) 46%
福岡教育大学 教育(初等-芸術・実技教育〈美術〉) 44%
沖縄県立芸術大学 音楽(音楽文化) 44%
琉球大学 教育(特別支援教育) 44%
沖縄県立芸術大学 音楽(琉球芸能) 42%
琉球大学 教育(小中-美術教育) 42%

長崎県立大学の実践経済は、数学選択と英語選択で得点率が2ポイント違います。名桜大学の国際文化も、5教科型のA方式と3教科型のB方式で得点率が異なります。

共通テスト4割で合格を狙える国公立大学【理系】

続いて、ボーダー得点率40〜49%の国公立大学(前期日程)のうち、理系の学部・学科を地域別に掲載します。工学・理工系を中心に、農学系や看護・保健系にも該当があります。

理系学部は数学や理科の指定科目が細かく決められていることが多いため、自分が受験した科目で出願できるかを最優先で確認してください。

参考:入試難易予想ランキング表|河合塾Kei-Net

北海道・東北地方

以下は、北海道・東北地方で条件に該当する理系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
北海道教育大学 教育旭川(教員-理科) 49%
福島大学 理工(共生システム理工) 49%
福島県立医科大学 看護(看護) 49%
青森県立保健大学 健康科学(理学療法) 49%
公立はこだて未来大学 システム情報科学(システム) 48%
岩手県立大学 看護(看護) 48%
山形大学 工(高分子・有機材料工) 48%
秋田大学 総合環境(社会システム工a) 47%
秋田県立大学 生物資源(生物環境科学) 47%
秋田大学 総合環境(応用化学生物b) 46%
秋田大学 総合環境(環境数物科学b) 46%
秋田県立大学 システム(情報工) 46%
秋田県立大学 生物資源(応用生物科学) 46%
秋田県立大学 生物資源(生物生産科学) 46%
秋田県立大学 生物資源(アグリビジネス) 46%
名寄市立大学 保健福祉(栄養) 45%
山形大学 工-フレックス(システム創成工) 45%
山形県立米沢栄養大学 健康栄養(健康栄養) 45%
秋田大学 総合環境(社会システム工b) 45%
秋田県立大学 システム(知能メカトロニクス) 45%
青森県立保健大学 健康科学(栄養) 45%
秋田県立大学 システム(機械工) 45%
秋田県立大学 システム(経営システム工) 45%
北海道教育大学 教育函館(国際-地域環境科学) 44%
北海道教育大学 教育旭川(教員-生活・技術) 43%
室蘭工業大学 理工(システム理化学) 42%
室蘭工業大学 理工(創造工) 41%
東北農林専門職大学 農林業経営(農業経営) 40%
東北農林専門職大学 農林業経営(森林業経営) 40%
北見工業大学 工(先進工) 39%

秋田大学の総合環境理工学部は、a方式とb方式で共通テストの満点と得点率が異なります。同じ学科でも、方式名まで確認して比較してください。

関東・甲信越地方

以下は、関東・甲信越地方で条件に該当する理系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
前橋工科大学 工(建築-土木・環境) 47%
前橋工科大学 工(情報-医工学) 47%
前橋工科大学 工(情報-生物応用) 47%
公立諏訪東京理科大学 工(機械電気工A方式〈7科目型〉) 45%
三条市立大学 工(技術・経営工A) 43%
三条市立大学 工(技術・経営工B) 43%
筑波技術大学 保健科学(保健) 43%
筑波技術大学 産業技術(総合デザイン) 40%

公立諏訪東京理科大学の機械電気工学科は、4科目型のB方式だと得点率50%に上がります。科目数の多いA方式のほうが、得点率では狙いやすい設定です。

北陸・東海地方

以下は、北陸・東海地方で条件に該当する理系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
富山県立大学 工(機械システム工) 49%
富山県立大学 工(環境・社会基盤工) 49%
福井県立大学 生物資源(生物資源A) 49%
富山県立大学 情報工(知能ロボット工) 48%
公立小松大学 生産システム科学(生産システム科学) 42%
静岡県立農林環境専門職大学 生産環境経営(生産環境経営) 41%

公立小松大学は前期日程のほかに中期日程も実施しています。前期と中期の両方で出願を検討できる大学です。

近畿地方

今回のデータでは、近畿地方の国公立大学(前期日程)に、ボーダー得点率40〜49%の理系区分はありませんでした。近畿地方で理系を志望する場合は、北陸や中国・四国地方まで範囲を広げて探す必要があります。

中国・四国地方

以下は、中国・四国地方で条件に該当する理系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
徳島大学 理工(機械科学) 49%
徳島大学 理工(応用化学システム) 49%
香川県立保健医療大学 保健医療(看護) 49%
高知工科大学 情報(A方式) 49%
高知工科大学 理工(C方式) 49%
鳥取大学 工(機械物理系) 48%
鳥取大学 工(電気情報系) 46%
鳥取大学 工(化学バイオ系) 48%
島根大学 材料エネルギー(材料エネルギー) 48%
島根大学 生物資源(環境共生科学) 48%
県立広島大学 生物資源(生命-環境科学) 48%
高知大学 理工(数学物理〈理科受験〉) 48%
公立鳥取環境大学 環境(環境A方式) 47%
岡山県立大学 情報工(人間情報工) 47%
県立広島大学 生物資源(地域資源開発) 47%
高知大学 理工(地球環境防災) 47%
山陽小野田市立大学 工(機械工A方式・B方式) 46%
山陽小野田市立大学 工(電気工A方式・B方式) 45%
徳島大学 理工-夜(社会基盤デザイン) 45%
徳島大学 理工-夜(電気電子システム) 45%
高知工科大学 理工(A方式) 45%
徳島大学 理工-夜(機械科学) 44%
徳島大学 理工-夜(知能情報) 44%

徳島大学の理工学部は、夜間主コースの得点率が昼間より4〜5ポイント低く設定されています。山陽小野田市立大学はA方式とB方式で得点率は同じですが、共通テストの科目数が異なります。

九州・沖縄地方

以下は、九州・沖縄地方で条件に該当する理系の募集区分です。

大学名 学部・学科 ボーダー得点率
大分大学 理工(DX人材育成基盤) 49%
大分大学 理工(知能機械システム) 49%
大分大学 理工(生命・物質化学) 49%
長崎県立大学 情報システム(情報セキュリティ) 49%
宮崎県立看護大学 看護(看護) 49%
琉球大学 理(数理科学) 49%
琉球大学 農(亜熱帯生物資源科学) 49%
鹿児島大学 工(先進-海洋土木工学) 49%
鹿児島大学 教育(中等-技術) 49%
福岡教育大学 教育(初等-芸術・実技教育〈技術ものづくり〉) 47%
琉球大学 理(物質地球科学〈地球環境系〉) 47%
琉球大学 教育(小中-保健体育) 47%
鹿屋体育大学 体育(武道) 47%
宮崎大学 工(工) 46%
琉球大学 理(物質地球科学〈物理系〉) 46%
名桜大学 人間健康(健康情報A方式) 45%
琉球大学 農(地域農業工) 45%
琉球大学 工(工) 44%
琉球大学 教育(小中-技術教育) 42%

長崎大学の工b方式は、二次試験の比重が大きい個別学力検査等重視型です。共通テストの配点が小さい分、二次試験の得点力が合否を大きく左右します。

共通テスト4割で合格を狙える主な私立大学

国公立大学が第一志望でも、私立大学の共通テスト利用入試を組み合わせておくと、出願全体の安心材料になります。私立大学は該当する募集区分が多いため、ボーダー得点率40〜49%の主な大学を地域ごとに抜粋しました。

私立大学の共通テスト利用入試は2〜3科目型が多く、苦手科目を外して受けられる方式を選べる点が大きな特徴です。

参考:入試難易予想ランキング表|河合塾Kei-Net

北海道・東北地方

以下は、北海道・東北地方の私立大学(共通テスト利用入試)の主な例です。

大学名 学部・学科(方式) ボーダー得点率
東北学院大学 工(電気電子工) 49%
藤女子大学 文(日本語・日本文学〈A〉) 49%
北海道医療大学 リハビリテーション科学(作業療法〈前期B・後期〉) 49%
札幌大学 地域共創(経済学) 48%
北海道医療大学 リハビリテーション科学(作業療法〈前期A〉) 47%
酪農学園大学 農食環境(循環農) 46%
東北福祉大学 総合福祉(社会福祉) 45%
北海学園大学 工(電子情報工〈Ⅰ〉) 40%

北海道医療大学の作業療法学科は、前期Aと前期B・後期で利用する科目数が異なり、得点率にも2ポイントの差があります。

関東・甲信越地方

以下は、関東・甲信越地方の私立大学(共通テスト利用入試)の主な例です。

大学名 学部・学科(方式) ボーダー得点率
大東文化大学 文(中国文〈中期4科目〉) 49%
拓殖大学 工(情報工〈前期4科目〉) 48%
関東学院大学 栄養(管理栄養〈前期〉) 48%
桜美林大学 健康福祉(社会福祉〈3科目〉) 48%
帝京大学 理工(総合理工-機械航空) 48%
玉川大学 農(先端食農〈3科目〉) 48%
新潟医療福祉大学 リハビリテーション(理学療法〈前期〉) 48%
亜細亜大学 経営(データサイエンス〈3科目A〉) 42%
東海大学 工(医工) 41%
日本大学 工(情報工〈C方式2教科〉) 40%
日本大学 工(情報工〈C方式4教科〉) 39%

日本大学工学部は、2教科型と4教科型で必要な得点率がほとんど変わりません。科目数が少ない方式でも、得点率の条件はほぼ同じです。

北陸・東海地方

以下は、北陸・東海地方の私立大学(共通テスト利用入試)の主な例です。

大学名 学部・学科(方式) ボーダー得点率
金沢工業大学 工(航空宇宙工〈A〉) 49%
椙山女学園大学 外国語(国際教養〈A2科目〉) 49%
常葉大学 教育(心理教育〈5科目〉) 49%
金沢星稜大学 経済(経営〈A〉) 48%
大同大学 情報(総合情報〈前期CD理系〉) 47%
日本福祉大学 経済(経済〈前期3科目〉) 45%
静岡理工科大学 理工(機械工学〈A3科目〉) 40%

日本福祉大学は2・3・5科目型など方式の選択肢が多く、得意科目の数に合わせて方式を選べます。

近畿地方

以下は、近畿地方の私立大学(共通テスト利用入試)の主な例です。

大学名 学部・学科(方式) ボーダー得点率
追手門学院大学 理工(数理・データサイエンス〈4科目〉) 49%
天理大学 人文(国文学国語〈4科目〉) 49%
近畿大学 産業理工(生物環境化学〈前期5科目〉) 48%
京都先端科学大学 経済経営(経済) 48%
神戸学院大学 薬(薬〈2科目〉) 48%
桃山学院大学 経営(経営〈前期5科目〉) 48%
大阪産業大学 経営(経営〈前中期選択2科目〉) 47%

近畿大学の産業理工学部は、福岡県にキャンパスがあります。大学名から所在地を判断せず、通学先まで確認しておきましょう。

中国・四国地方

以下は、中国・四国地方の私立大学(共通テスト利用入試)の主な例です。

大学名 学部・学科(方式) ボーダー得点率
岡山理科大学 情報理工(情報理工〈Ⅰ期5科目〉) 49%
ノートルダム清心女子大学 文(英語英文〈5科目〉) 49%
広島国際大学 保健医療(臨床検査〈前期+〉) 49%
福山大学 経済(経済〈前期〉) 48%
四国大学 経営情報(経営情報) 48%
徳島文理大学 理工(ロボティクス) 46%
広島工業大学 情報(情報システム〈A理系〉) 45%

九州・沖縄地方

以下は、九州・沖縄地方の私立大学(共通テスト利用入試)の主な例です。

大学名 学部・学科(方式) ボーダー得点率
九州産業大学 地域共創(地域づくり〈前期・後期〉) 49%
久留米大学 商(商〈A〉) 49%
西九州大学 子ども(子ども) 49%
福岡工業大学 工(電子情報工〈前期B〉) 48%
筑紫女学園大学 人間科学(社会福祉) 47%
崇城大学 工(建築〈前期〉) 47%

共通テスト4割でも合格の可能性を広げる大学の選び方

共通テスト4割でも合格の可能性を広げる大学の選び方

共通テストが4割前後の場合、ボーダー得点率だけで大学を探すと候補はどうしても限られます。

ここでは、配点や入試方式、条件の広げ方に注目して、合格の可能性を広げる選び方を紹介します。

共通テストの配点が低く、得意科目を生かせる大学を探す

国公立大学の合否は、共通テストと二次試験の合計点で決まるのが一般的です。共通テストが4割前後なら、二次試験で取り返しやすい大学を選ぶことが合格への近道になります。

二次試験で逆転しやすい大学かどうかは、配点比率・二次試験の科目・過去問との相性の3点で判断できます。

  1. 配点比率:「共通テスト:二次試験」が1:1や1:2など、二次試験の比重が大きいか
  2. 二次試験の科目:数学のみ、理科1科目のみなど、得意科目で受けられるか
  3. 過去問との相性:出題形式や難易度が、自分の解ける範囲に近いか

たとえば「共通テスト:二次試験」が1:1の大学より、1:2の大学のほうが共通テストの差は総合点に響きにくくなります。配点比率は、各大学の募集要項や入試ガイドで確認してください。

たとえば一覧で紹介した長崎大学工学部の工b方式は、個別学力検査等を重視する方式です。このように、同じ大学の中に二次試験重視の方式を設けている例もあります。

私立は共通テスト利用だけでなく一般選抜も検討する

私立大学の共通テスト利用入試は、共通テストの得点だけで合否が決まる方式が中心です。そのため、自己採点の結果がそのまま合否に直結します。

共通テストで思うように得点できなかった場合は、大学独自の試験で勝負できる一般選抜も併願先に加えておくと安心です。

共通テスト利用入試では、共通テストでの失点を後から取り返すことができません。4割前後だった場合は、一般選抜で仕切り直す選択肢も持っておきましょう。

→【内部リンク:私立大学の共通テスト利用入試とは?仕組みとメリット・デメリット】

学部・地域の条件を広げて候補を探す

今回の一覧を見ると、得点率40%台の国公立大学は地域によって数が大きく偏っています。関東・甲信越の文系で該当するのは筑波技術大学の1区分のみで、近畿地方には理系の該当がありません。

地域を一つ広げるだけで、選べる学部の種類が大きく変わります。たとえば文系なら、九州・沖縄地方まで広げると、長崎県立大学の経営・地域創造学部や名桜大学の国際学部が候補に入ります。

理系なら、中国・四国地方に徳島大学や鳥取大学、山陽小野田市立大学などの工学・理工系が集まっています。学部名も「工学部」に限らず、情報工学部や総合環境理工学部、材料エネルギー学部まで見ると選択肢が増えるでしょう。

自宅外通学になる場合は、家賃や生活費も含めた判断が必要です。公立大学は居住地によって入学料が異なることもあるため、費用面もあわせて確認しておきましょう。

共通テスト4割で出願する前に知っておきたい注意点

共通テスト4割で出願する前に知っておきたい注意点

ボーダー得点率が40%台の大学でも、数字の読み方や出願条件を誤ると、思わぬ不合格や出願ミスにつながります。一覧を見たあとに必ず確認したいポイントを解説します。

ボーダー40%は「40%取れば合格」の意味ではない

河合塾のボーダーラインは、合格可能性50%の目安となる予想ラインです。

ボーダーと同じ得点率は「合格圏」ではなく、合否が拮抗する位置だと考えてください。また、ボーダーは過去の合格者の最低点とは異なり、あくまで予想値です。

河合塾のボーダーは、前年度の入試結果や共通テストリサーチの志望動向をもとに設定されています。出願直前には、最新の判定結果もあわせて確認しましょう。

大学独自の換算で得点率が変わることがある

自己採点の素点が4割でも、大学ごとに換算すると4割を上回ることも下回ることもあります。原因は、大学によって利用する科目と各科目の配点が異なるためです。

苦手科目を利用しない、または配点を圧縮している大学では、換算後の得点率が素点より高くなります。反対に、苦手科目に傾斜配点がかかる大学では、素点より低くなってしまいます。

たとえば国語が苦手な受験生なら、国語の配点を小さくしている大学のほうが有利です。英語のリーディングとリスニングの比率や、情報Ⅰの扱いでも換算後の得点率は変わります。

国公立は足切り・二段階選抜を確認する

国公立大学の中には、志願者が募集人数の一定倍率を超えた場合に、共通テストの成績で第一段階選抜を行う大学があります。いわゆる「足切り」と呼ばれる仕組みです。

第一段階選抜で不合格になると、二次試験を受けることすらできません。二次試験で逆転を狙う場合ほど、足切りの有無と基準を事前に確認しておく必要があります。

二段階選抜の実施条件は、各大学の募集要項に記載されています。過年度に実際に実施されたかどうかも、大学の入試結果資料であわせて確認しておくと安心です。

後期日程なら入りやすいとは限らない

今回の一覧は前期日程が対象ですが、中期・後期日程も出願の選択肢になります。ただし、後期日程は募集人員が少なく、前期と併願する受験生も多いため、前期よりボーダーが高い大学もあります。

今回のデータでも、北海道教育大学の釧路校・函館校などでは、後期日程のほうが前期より得点率が高く設定されています。

後期日程を「保険」と考える場合も、前期と同じように得点率と二次試験の内容を確認してください。前期・中期・後期の組み合わせは、それぞれの難易度を比べたうえで決めましょう。

必要科目を受験しているか確認する

共通テストの得点率がボーダーに届いていても、大学が指定する科目を受験していなければ出願できません。文系学部でも数学や理科を指定するケースがあり、理系では物理・化学などを指定されることもあります。

一覧から候補を選んだら、まず募集要項の「利用教科・科目」の欄で、自分が受験した科目で出願できるかを確認してください。必要な教科数や指定科目、英語リスニング・情報Ⅰの扱いもこの欄で確認できます。

あわせて、二次試験で面接・小論文・実技が課されるかどうかも見ておきましょう。準備にかかる時間が大きく変わるためです。

共通テスト4割から合格するために今やるべきこと

共通テスト4割から合格するために今やるべきこと

共通テストが終わってから出願締切までの期間は限られています。ここでは、自己採点の結果をもとに出願先を決め、二次試験の準備に入るまでの手順を順番に解説します。

自己採点を大学ごとの配点に換算する

最初にやるべきことは、候補の大学ごとに自己採点を換算し、換算後の得点率を出すことです。次の手順で進めてください。

  • 候補の大学・学部・方式ごとに、募集要項の配点表を開く
  • 利用する科目と、各科目の満点を書き出す
  • 自分の科目別の得点を、大学の配点に合わせて計算する
  • 合計点を大学の満点で割り、換算後の得点率を出す

換算は大学単位ではなく、学部・学科・方式の単位で行ってください。計算結果は表にまとめておくと、次の候補選びでそのまま比較に使えます。

ボーダーと判定から出願候補を絞る

換算後の得点率がそろったら、各大学のボーダー得点率と比べます。共通テストリサーチなどの判定結果があれば、あわせて確認しましょう。

候補は、換算後の得点率とボーダーの位置関係で3つに分けて整理すると、出願の判断がしやすくなります。

  • 共通テストの得点に余裕がある候補:換算後の得点率がボーダーを上回る
  • 共通テストの得点がボーダー付近の候補:換算後の得点率がボーダーと同程度
  • 二次試験で挽回が必要な候補:ボーダーを下回るが、二次試験の配点や科目で取り返しを狙える

国公立大学の合否は二次試験まで含めて決まるため、共通テストに余裕があっても合格が保証されるわけではありません。どの候補でも、二次試験の準備は欠かさないようにしましょう。

まずは国公立大学の出願候補を数校まで絞り、前期・中期・後期の組み合わせを決めます。そのうえで、私立大学の共通テスト利用入試・一般選抜と組み合わせて受験プランを作りましょう。

二次試験の必要点を逆算し、過去問で届くか確認する

候補が絞れたら、二次試験で何点取れば合格に届くかを逆算します。目標とする総合点は、大学が公表している過年度の合格最低点や合格者平均点を参考に設定しましょう。

二次試験で必要な点数=目標とする総合点-共通テストの換算点

必要点が分かったら、志望校の二次試験の過去問を本番と同じ時間で1年分以上解いて採点します。過去問の得点が必要点に届くか、残りの期間で届きそうかが、出願を決める大きな判断材料になります。

差が大きい場合は、二次試験の配点がより高い大学や、科目が自分に合う大学への変更も検討してください。合格最低点が公表されていない場合は、正確な必要点を逆算することはできません。

共通テストリサーチの判定や二次試験のボーダー偏差値、過去問の得点状況を合わせて判断しましょう。

私立一般選抜を含めて受験日程を組み直す

国公立大学の出願先が固まったら、私立大学の一般選抜も含めて受験日程を一覧にまとめます。確認したい項目は次のとおりです。

  • 一般選抜の出願締切
  • 試験日
  • 合格発表日
  • 入学手続締切
  • 国公立大学の試験日・合格発表日との重なり

私立大学の入学手続締切が、国公立大学の合格発表より前に来ないかを必ず確認してください。締切が早い大学を選ぶと、入学金を払うかどうかの判断を先に迫られる可能性があります。

共通テスト4割前後で大学に合格した人の体験談

共通テスト4割前後で大学に合格した人の体験談

ここでは、共通テスト4割前後の得点で合格を目指す受験生に向けて、実際の合格者の声を交えて勉強法や戦略を解説します。

高2から学習開始時の偏差値37の受験生の前橋工科大学工学部への合格体験記には、以下のような記述があります。

ニックネーム:すんすんさん(生徒)

このように、科目ごとに使う教材を決めて繰り返し取り組み、塾の授業だけに頼らず自分で学習量を確保した例もあります。偏差値37という状態からでも、教材を絞って少しずつ積み重ねれば成績は上向くため、共通テスト4割前後を目指す場合も、まずは基礎的な教材を着実にやり込む姿勢が大切といえるでしょう。

まとめ 共通テスト4割でも入試方式まで見て出願先を探そう

まとめ|共通テスト4割でも入試方式まで見て出願先を探そう

共通テスト4割前後でも、ボーダーの数字だけで進路をあきらめる必要はありません。大切なのは、配点や二次試験まで含めて「自分が勝てる入試」を選ぶことです。

候補を見つけたら大学別に得点を換算し、共通テストと二次試験の配点、指定科目、過去問の得点状況まで確認しましょう。私立大学は、共通テスト利用だけでなく一般選抜も含めて考えることが大切です。

まずは今日、一覧から気になる大学をいくつか選び、募集要項を開くところから始めてください。出願先が決まったら、残りの時間を二次試験の対策に集中させましょう。

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塾選ジャーナル編集部

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