【2027年度】名古屋大学の共通テストボーダーは何割?学部別に解説
「名古屋大学に合格するには、共通テストで何割必要?」「何点取れなければ足切りになるの?」と気になっている受験生も多いのではないでしょうか。
河合塾が予想する2027年度入試の共通テストボーダー得点率は65〜92%で、医学部を除く8学部は75〜80%に集まっています。一方、足切り(第1段階選抜)を行うのは医学部医学科のみで、前期日程の基準は950点満点中650点以上です。
この記事では、学部・学科別のボーダーと必要点数、合格最低点、足切りの条件、二次試験(個別学力検査)との配点比率まで解説します。
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目次
名古屋大学の共通テストボーダーは何%?【2027年度】

2027年度入試における名古屋大学の共通テストボーダー得点率は、65〜92%です。
ここでいうボーダーとは、河合塾が予想する合格可能性50%のラインを指します。ボーダーに達すれば合格できるという意味ではなく、合否が五分五分になる目安です。
学部・学科別のボーダー一覧
名古屋大学の一般選抜は、医学部医学科を除き、すべて前期日程で実施されます。以下の表では、学部・学科別のボーダー得点率と、大学の配点に換算したボーダー得点をまとめました。
| 学部・学科 | ボーダー得点率 | ボーダー得点/満点 |
|---|---|---|
| 文学部 人文 | 79% | 751/950 |
| 教育学部 人間発達科学 | 78% | 741/950 |
| 法学部 法律・政治 | 78% | 741/950 |
| 経済学部 | 79% | 751/950 |
| 情報学部 自然情報 | 79% | 751/950 |
| 情報学部 人間・社会情報 | 78% | 741/950 |
| 情報学部 コンピュータ科学 | 80% | 760/950 |
| 理学部 | 78% | 702/900 |
| 医学部 医(一般枠・前期) | 86% | 817/950 |
| 医学部 医(地域枠・前期) | 86% | 817/950 |
| 医学部 医(一般枠・後期) | 92% | 874/950 |
| 医学部 保健-看護学 | 65% | 618/950 |
| 医学部 保健-放射線技術科学 | 71% | 675/950 |
| 医学部 保健-検査技術科学 | 70% | 665/950 |
| 医学部 保健-理学療法学 | 70% | 665/950 |
| 医学部 保健-作業療法学 | 65% | 618/950 |
| 工学部 化学生命工 | 76% | 483/635 |
| 工学部 物理工 | 77% | 489/635 |
| 工学部 マテリアル工 | 75% | 476/635 |
| 工学部 電気電子情報工 | 78% | 495/635 |
| 工学部 機械・航空宇宙工 | 78% | 495/635 |
| 工学部 エネルギー理工 | 75% | 476/635 |
| 工学部 環境土木・建築 | 76% | 483/635 |
| 農学部 生物環境科学 | 76% | 722/950 |
| 農学部 資源生物科学 | 77% | 732/950 |
| 農学部 応用生命科学 | 77% | 732/950 |
出典:河合塾Kei-Net|国公立大 2027年度入試難易予想一覧表(方式別ランク)【東海・北陸地区】P.3、河合塾Kei-Net|名古屋大学 偏差値(ボーダーライン)(2026年10月現在のデータ)
※ボーダー得点は河合塾の公表値です。一般選抜の日程・方式ごとに設定された「方式別ランク」を使用しています。
学部別に見るボーダーの特徴
文系の4学部(文・教育・法・経済)は78〜79%で、ほぼ横並びです。情報学部ではコンピュータ科学科の80%が、医学科を除く全学科で最も高い数値となっています。
理・工・農学部は75〜78%の範囲です。工学部は学科によって3ポイントの差がありますが、数ポイントの違いだけで合格の難しさを断定することはできません。
一方、医学科の前期日程は86%、後期日程は92%です。保健学科は65〜71%で、同じ医学部でも大きな開きが見られます。
名古屋大学の共通テストでは何点必要?

名古屋大学の共通テストで必要な点数は、志望する学部・学科によって異なります。例えば、2027年度のボーダー得点は法学部が950点満点中741点、工学部電気電子情報工学科が635点満点中495点です。
名古屋大学では学部によって共通テストの科目別配点が異なるため、自己採点の結果を志望学部の配点に換算して、ボーダー得点と比較する必要があります。
共通テストの満点は950点・900点・635点の3種類
名古屋大学の共通テストの満点は、多くの学部が950点ですが、理学部は900点、工学部は635点です。
主な学部の科目別配点は以下のとおりです。
| 区分 | 国語 | 地歴・公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 情報 | 満点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 文・法・経済・情報(人間・社会情報) | 200 | 200 | 200 | 100 | 200 | 50 | 950 |
| 教育 | 200 | 100または200 | 200 | 100または200 | 200 | 50 | 950 |
| 情報(自然情報・コンピュータ科学)・医・保健・農 | 200 | 100 | 200 | 200 | 200 | 50 | 950 |
| 理 | 300 | 100 | 100 | 100 | 250 | 50 | 900 |
| 工 | 200 | 100 | 100 | 100 | 100 | 35 | 635 |
※教育学部は、地歴・公民と理科の選択によって配点が異なります。
出典:名古屋大学|令和9(2027)年度入学者選抜要項 P.26〜30
英語はリーディングとリスニングを3:1の比率で換算します。理学部は合計250点、工学部は100点、それ以外の学部は原則200点満点です。
特に注意したいのは、理学部・工学部の科目配点です。両学部は数学・理科の得点を圧縮する一方、国語の配点が相対的に大きくなっています。
【参考例】共通テストの得点換算(理学部)
- 国語:120/200点 → 180/300点
- 数学(2科目):180/200点 → 90/100点
※名古屋大学「令和9(2027)年度入学者選抜要項」P.26〜30に基づく換算例
このように、名古屋大学では学部によって科目ごとの得点の重みが異なります。自己採点後は、志望学部の配点に換算した得点率をボーダーと比較しましょう。
2026年度入試の合格最低点一覧
名古屋大学は、一般選抜前期日程の合格最低点を公表しています。ただし、これは共通テストと二次試験を合計した総合点の最低点です。共通テスト単独の合格最低点は2026年度の公式資料では確認できず、合格者の平均得点率が公表されています。
以下に、2026年度一般選抜前期日程の総合点の合格最低点と、合格者の共通テスト平均得点率をまとめました。
| 学部・学科 | 総合点満点 | 合格最低点 | 合格最低得点率 | 共テ平均得点率 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 2,150 | 1,451 | 67.49% | 82.25% |
| 教育学部 | 2,750 | 1,797 | 65.35% | 79.66% |
| 法学部 | 1,550 | 1,068 | 68.90% | 81.07% |
| 経済学部 | 2,450 | 1,615 | 65.92% | 80.87% |
| 情報・自然情報 | 2,050 | 1,360 | 66.34% | 81.22% |
| 情報・人間・社会情報 | 2,050 | 1,403 | 68.44% | 81.05% |
| 情報・コンピュータ科学 | 2,250 | 1,521 | 67.60% | 83.90% |
| 理学部 | 2,400 | 1,524 | 63.50% | 80.86% |
| 医・医学科 | 2,750 | 2,058 | 74.84% | 88.23% |
| 医・保健(看護学) | 2,600 | 1,317 | 50.65% | 69.23% |
| 医・保健(放射線技術科学) | 2,600 | 1,418 | 54.54% | 72.78% |
| 医・保健(検査技術科学) | 2,600 | 1,373 | 52.81% | 72.12% |
| 医・保健(理学療法学) | 2,600 | 1,264 | 48.62% | 72.23% |
| 医・保健(作業療法学) | 2,600 | 1,282 | 49.31% | 67.84% |
| 工・化学生命工 | 1,935 | 1,197 | 61.86% | 78.31% |
| 工・物理工 | 1,935 | 1,191 | 61.55% | 78.33% |
| 工・マテリアル工 | 1,935 | 1,190 | 61.50% | 77.03% |
| 工・電気電子情報工 | 1,935 | 1,266 | 65.43% | 79.13% |
| 工・機械・航空宇宙工 | 1,935 | 1,239 | 64.03% | 79.94% |
| 工・エネルギー理工 | 1,935 | 1,200 | 62.02% | 76.64% |
| 工・環境土木・建築 | 1,935 | 1,192 | 61.60% | 78.66% |
| 農・生物環境科学 | 2,500 | 1,576 | 63.04% | 77.91% |
| 農・資源生物科学 | 2,500 | 1,607 | 64.28% | 79.26% |
| 農・応用生命科学 | 2,500 | 1,592 | 63.68% | 80.22% |
※2026年度一般選抜前期日程の結果です。合格最低得点率は共通テストと二次試験の合計に対する割合で、共テ平均得点率とは異なる指標です。
出典:名古屋大学|令和8年度 合格最高・最低点及び合格者の平均点一覧、名古屋大学|令和9(2027)年度入学者選抜要項 P.61
2026年度の合格者の共通テスト平均得点率は、文学部82.25%、法学部81.07%、医学科88.23%などでした。いずれも2027年度の予想ボーダーを上回っていますが、対象年度が異なるため、直接的な合格ラインの比較には使えません。
また、工学部・農学部の合格最低点は、高得点者選抜を除く合格者の数値です。医学科の前期日程は一般枠・地域枠を合わせた結果で、保健学科・工学部・農学部には第2志望以下での合格者も含まれます。
なお、医学科の後期日程は試験成績が開示されていないため、合格最低点を掲載していません。
前年度と比べて合格者の得点率はどう変わった?
2026年度は、全24の学部・学科で合格者の共通テスト平均得点率が2025年度を下回りました。
例えば、文学部は83.67%から82.25%、医学科は90.78%から88.23%に低下しています。総合点の合格最低得点率も、農学部資源生物科学科を除く23の学部・学科で下がりました。
特に保健学科の理学療法学専攻は、総合点の合格最低得点率が60.35%から48.62%へと11.73ポイント低下しています。
ただし、大学の公表資料だけでは変動の要因までは分かりません。前年度の最低点が低かったからといって、2027年度も同じ水準で合格できるとは限らない点に注意しましょう。
名古屋大学に足切りはある?

名古屋大学で足切り(第1段階選抜)を実施するのは、医学部医学科の前期・後期日程のみです。2027年度は前期が共通テスト950点満点中650点以上、後期が募集人員の約12倍までという条件が設けられています。
名古屋大学の第1段階選抜の条件は次のとおりです。
| 日程 | 学部・学科 | 第1段階選抜の条件(2027年度) |
|---|---|---|
| 前期 | 医学部医学科 | 共通テスト950点中650点以上 |
| 後期 | 医学部医学科 | 募集人員5名の約12倍まで |
| 前期 | その他の全学部・学科 | 第1段階選抜なし |
出典:名古屋大学|令和9(2027)年度入学者選抜要項 P.23〜24
医学科前期の650点という基準は、得点率に換算すると約68.4%です。文部科学省の集計では、2026年度の前期日程で名古屋大学の第1段階選抜による不合格者は16人でした。
足切りの基準とボーダー得点率は別物です。医学科前期のボーダー得点は817点で、足切り基準の650点を167点上回ります。650点以上なら第1段階選抜は通過できますが、それだけで最終合格を期待できるわけではありません。
足切りの仕組みや他大学の基準は、以下の記事でも詳しく解説しています。
共通テストと二次試験の配点比率

名古屋大学では、法学部を除くすべての学部で二次試験の配点が共通テストを上回ります。
共通テストの配点比率は、法学部が61.3%と最も高く、工学部が32.8%と最も低い割合です。志望学部によって、共通テストと二次試験のどちらに重点を置くべきかが変わります。
学部別の配点と二次試験の科目
2027年度入試の学部別の配点と二次試験の科目をまとめました。表の点数は各試験の満点を示しており、共通テストの比率は総合点に占める割合です。
| 学部・学科 | 共テ(点) | 二次(点) | 合計(点) | 共テ比率 | 二次試験の科目(配点) |
|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 950 | 1,200 | 2,150 | 44.2% | 国400・地歴200・数200・英400 |
| 教育学部 | 950 | 1,800 | 2,750 | 34.5% | 国600・数600・英600 |
| 法学部 | 950 | 600 | 1,550 | 61.3% | 数200・英200・小論文200 |
| 経済学部 | 950 | 1,500 | 2,450 | 38.8% | 国500・数500・英500 |
| 情報・自然情報 | 950 | 1,100 | 2,050 | 46.3% | 数400・理300・英400 |
| 情報・人間・社会情報 | 950 | 1,100 | 2,050 | 46.3% | 地歴または数400・英700 |
| 情報・コンピュータ科学 | 950 | 1,300 | 2,250 | 42.2% | 数500・理500・英300 |
| 理学部 | 900 | 1,500 | 2,400 | 37.5% | 数600・理600・英300 |
| 医・医学科(前期) | 950 | 1,800 | 2,750 | 34.5% | 数600・理600・英600、面接 |
| 医・医学科(後期) | 950 | - | 950 | 共テのみ配点 | 英文の課題に基づく面接(口頭試問) |
| 医・保健学科 | 950 | 1,650 | 2,600 | 36.5% | 国150・数500・理500・英500 |
| 工学部 | 635 | 1,300 | 1,935 | 32.8% | 数500・理500・英300 |
| 農学部 | 950 | 1,550 | 2,500 | 38.0% | 国150・数400・理600・英400 |
※共テ比率は「共テ満点÷総合点満点」で算出。医学科後期は、共通テスト950点のほか、面接などによって総合的に選抜されます。
配点比率から分かる学部ごとの特徴
法学部は、名古屋大学で唯一、共通テストの比率が5割を超える学部です。総合点1,550点のうち950点を占めるため、共通テストでの失点が合否に与える影響は大きくなります。
一方、特に工学部・教育学部・医学科(前期)は、二次試験の比率が65%以上を占めます。これらの学部を志望する場合は、共通テストのボーダーだけでなく、記述模試の成績や過去問の得点状況も確認する必要があります。
学科固有の配点にも注意しましょう。情報学部人間・社会情報学科では、二次試験1,100点のうち英語が700点を占めます。
また、工学部には共通テストと個別学力検査の高得点者選抜があり、それぞれ第1志望学科に限り、各学科の前期日程募集人員の10%を限度に実施されます。共通テストの高得点者選抜でも、個別学力検査の成績が所定の基準を上回る必要があります。
農学部でも、第1志望学科に限り、各学科の前期日程募集人員の20%を限度として、個別学力検査の成績による高得点者選抜が実施されます。
このように、名古屋大学では学部ごとの配点だけでなく、選抜方法の違いも確認しておきたいところです。
名古屋大学に出願するときの注意点

名古屋大学への出願では、共通テストの得点だけでなく、前期・後期の日程や学部ごとの志望順位の仕組みも確認しておく必要があります。
2027年度の一般選抜では、医学科以外に後期日程がありません。受験できる機会と選べる学科の範囲を押さえておきましょう。
前期・後期日程と複数志望のルール
名古屋大学の前期日程に出願した場合、ほかの国公立大学・学部の前期日程には原則として出願できません。ただし、独自日程で入学者選抜を行う一部の公立大学・学部は例外です。一方、名古屋大学の前期日程の全学部と医学部医学科の後期日程は併願できます。
また、一部の学部では複数の学科・専攻を志望できます。
- 工学部:第2志望学科まで
- 農学部:第3志望学科まで
- 医学部保健学科:第2志望専攻まで
- 医学部医学科:地域枠を第1志望とする場合、一般枠を第2志望にできる
医学科の地域枠は、愛知県内の高校出身者や、本人・保護者の住所が愛知県内にある人などが対象です。前期日程の一般枠・地域枠のボーダーはともに86%ですが、地域枠には卒業後の地域医療への従事義務があります。
なお、2027年度の地域枠の募集人員5名は、定員増の延長申請を前提とした予定人数です。
2027年度入試の日程
名古屋大学の2027年度一般選抜は、以下の日程が予定されています。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| インターネット出願登録・検定料納入 | 2027年1月22日〜2月2日 |
| 出願期間 | 2027年1月25日〜2月3日 |
| 前期日程の二次試験 | 2027年2月25日・26日 |
| 医学科前期二次試験・面接 | 2027年2月25日〜27日 |
| 前期日程の合格発表 | 2027年3月10日 |
| 医学科後期 | 2027年3月12日 |
出典:名古屋大学|令和9(2027)年度入学者選抜要項 P.21
2027年度の一般選抜学生募集要項は2026年11月下旬に公開予定です。出願前には、最新の募集要項で日程や選抜条件を確認してください。
まとめ

名古屋大学の2027年度入試の共通テストボーダー得点率は65〜92%です。医学部を除く8学部は75〜80%に集まり、医学科は前期86%・後期92%、保健学科は65〜71%となっています。
合格に向けて、まずは自己採点を志望学部の配点に換算し、河合塾のボーダーと比較しましょう。理学部・工学部などは共通テストの科目別配点が独特なため、素点の得点率だけでは正確な位置を判断できません。
足切りがあるのは医学部医学科のみで、前期日程の基準は950点満点中650点以上です。ただし、これは二次試験に進むための条件であり、合格の目安となるボーダーとは異なります。
また、法学部以外のすべての学部で二次試験の配点が共通テストを上回ります。志望学部の配点や過去の合格最低点も参考にしながら、共通テストと二次試験の両方を見据えて準備を進めましょう。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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