【2027年度】共通テスト英語の対策・勉強法|8大問の解き方と攻略
「共通テストの英語は文章量が多くて時間が足りない」「単語や文法は勉強しているのに、共通テスト形式になると点数が伸びない」と悩んでいませんか。
共通テスト英語で安定して得点するには、単語や文法といった基礎的な英語力だけでなく、必要な情報を素早く探す力、複数の資料を整理する力、事実と意見を区別する力なども必要です。
この記事では、独自のメソッド「お金も時間も節約する自習術」を編み出して東大へ合格し、現在はカルペ・ディエムで全国各地の教育・勉強法に関する講演活動を行っている教育ライター・布施川天馬さんの監修のもと、2026年度の出題傾向から、リーディングの大問別攻略法、勉強の進め方、時間不足への対策、過去問の使い方まで解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
布施川天馬
著述家、教育ライター。東京大学文学部卒。 教育メディア「未来図」副編集長。一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
目次
2026年度の共通テスト英語はどうだった?平均点と出題傾向

まずは、直近の2026年度共通テスト英語がどのような試験だったのかを確認しましょう。
平均点はリーディング62.81点・リスニング54.65点
大学入試センターが公表している2025年度・2026年度の平均点は以下のとおりです。
| 科目 | 2025年度 | 2026年度 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 英語(リーディング) | 57.69点 | 62.81点 | +5.12点 |
| 英語(リスニング) | 61.31点 | 54.65点 | -6.66点 |
2026年度は、リーディングの平均点が上昇する一方、リスニングは低下しました。前年の記事で予想されていた「新課程2年目でリーディングが難化する」という単純な結果にはなっていません。
ただし、「平均点が上がった=簡単な英語だけできればよい」という意味ではありません。リーディングでは引き続き、複数の英文や図表から必要な情報を探し、比較・整理して答える問題が中心です。
リーディングは8大問・100点・80分の構成が継続
2026年度のリーディングは、2025年度と同じく8大問構成でした。大問数・設問数・マーク数にも変更はありませんでした。
| 大問 | 2026年度の主な内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | ショートメールのやり取り | 6点 |
| 第2問 | ウェブサイトの読み取り | 12点 |
| 第3問 | 体験記の読み取り | 9点 |
| 第4問 | ニュースレターとコメントの読み取り | 12点 |
| 第5問 | チラシ・フォーム・Eメールの読み取り | 16点 |
| 第6問 | 物語文の読み取り | 12点 |
| 第7問 | 論理的文章の読み取り | 16点 |
| 第8問 | 複数の意見と資料の読み取り | 17点 |
第1〜4問は180〜350語程度、第5問以降は560〜710語程度と後半になるほど文章量が増え、試験全体では約5,640語に達しました。
80分ですべてを処理するには、ただ英文を速く読むだけでなく、問題ごとに必要な情報へ効率よくアクセスすることが重要です。
「読む」だけでなく情報を整理・判断する力が問われた
2026年度も、単純に長文の意味を理解するだけでは解きにくい問題が多く見られました。
たとえば第2問では、ウェブサイト上の満足度調査とコメントから、書かれている内容が事実(fact)なのか意見(opinion)なのかを判断する問題が出題されています。
第4問では、ニュースレターの草稿を教師のコメントに従って修正する問題、第5問では複数資料を横断して必要情報を集める問題、第8問では複数人の意見とグラフを整理しながらエッセイのアウトラインを完成させる問題が出題されました。
共通テスト英語では、英語そのものを理解する力に加えて、「情報を探す」「比べる」「整理する」「判断する」といった情報処理力を鍛える必要があります。
共通テスト英語で問われる5つの力

大問ごとの解き方を覚える前に、共通テスト英語全体でどのような力が問われているのかを整理しておきましょう。
必要な情報を素早く探す力
共通テストでは、文章を最初から最後まで同じ密度で読む必要がない問題もあります。
案内文、ウェブサイト、メール、チラシなどでは、設問が求めている情報を確認し、本文のどこに答えの根拠があるかを探す読み方が重要です。
特に前半の大問では、全文を精読するよりも、目的を持って必要情報を探すほうが時間を短縮しやすくなります。
言い換え表現を見抜く力
本文と正解選択肢がまったく同じ表現になっているとは限りません。
共通テストでは、本文中の単語や表現を別の言葉に言い換えた選択肢が多く見られます。
単語が一致しているかだけで判断するのではなく、「意味として同じことをいっているか」を見る習慣をつけましょう。
事実と意見を区別する力
2026年度第2問では、文章に書かれている内容が客観的な事実なのか、書き手の主観的な意見なのかを区別する問題が出題されました。
たとえば数値や実際に起きた出来事はfactになりやすい一方、「良い」「便利だと思う」といった評価はopinionになりやすいと考えられます。
英文を読むときに、「これは客観的情報か、それとも書き手の評価か」と考える癖をつけておくとよいでしょう。
図表と英文を結びつける力
2026年度は、第4問以外のすべての大問で図・表・イラストなどが使用されました。
共通テストでは、英文だけを読んで終わりではなく、
- 英文
- 表
- グラフ
- イラスト
- メモ
- アウトライン
などを組み合わせて判断する必要があります。
図表は飾りではなく、本文と同じくらい重要な問題文の一部と考えましょう。
複数の文章から主張と根拠を整理する力
後半の大問では、複数人の意見や複数資料を同時に扱う問題が増えます。
このとき、文章をすべて記憶しようとすると混乱しやすくなります。
「Aさん=賛成」「Bさん=反対」「この資料=Aの主張を裏付ける」といった形で、人物・立場・主張・根拠の関係を簡単に整理することがポイントです。
共通テスト英語リーディングの大問別攻略法

ここからは、2026年度の出題内容を踏まえて第1問〜第8問の攻略ポイントを見ていきます。
【第1問】設問を先に読み、必要な情報を探す
2026年度の第1問は、ダンスコンテストの衣装について4人がやり取りするショートメールが題材でした。文章量は約180語です。メールの要点、衣装を表すイラスト、翌日に行うことなどを読み取る問題が出題されました。
第1問は文章量が少なく、ここで時間をかけすぎないことが重要です。
本文を読む前に設問を確認し、「何を探せばいいか」を決めたうえでメールを見ると効率よく解けます。
布施川先生のアドバイス
第1問は設問を先に読んでしまえば、本文を全部読む必要はありません。問われていることが書かれている部分を探す方が手っ取り早いです。
【第2問】言い換えとfact・opinionを見分ける
2026年度第2問では、大学のキャンパス宿泊施設に関するウェブサイトが題材となり、満足度調査の結果と住人のコメントを読み取る問題が出題されました。
特に特徴的だったのが、文章の内容をfactとopinionに区別する問題です。数値情報とコメントを組み合わせて判断する必要もありました。
第2問では、本文と選択肢の単語が同じかではなく、「同じ意味を表しているか」を確認しましょう。
【第3問】出来事を時系列で整理する
2026年度第3問は、ワークショップに参加した筆者の体験記でした。
参加した理由や学んだことのほか、出来事を時系列に並べる問題も出題されています。
時系列問題では、本文中の
- before
- after
- first
- later
- finally
など、「いつ起きたか」を示す表現に注目すると整理しやすくなります。
布施川先生のアドバイス
皆さんは日本語の文章を読むとき、いつ何が起こったか、なぜそんな展開になったのかを押さえようとするはずです。
英語もそれと一緒。時系列を追う、人々の行動原理を理解する。これだけで流れに振り落とされることなく、正確に情報を読み取ることができるはずです。
【第4問】文章全体の論理を見ながら推敲する
2026年度第4問では、高校の「エコ週間」を紹介するニュースレターの草稿を、顧問のコメントに従って修正する問題が出題されました。
情報を補ったり、段落や文章全体の趣旨に合わせて表現を修正したりするなど、「書くこと」まで意識した問題です。
一文だけを見るのではなく、
- 「この段落は何を伝えようとしているのか」
- 「前後の文章と自然につながるか」
を確認しながら判断しましょう。
布施川先生のアドバイス
このタイプの問題を解くときは、先生の立場に立って考えてみるといいでしょう。自分を厳しい先生だと思って、文章に次々ダメ出しするのです。そこはもっと説明しないとわからない!その接続詞はここで使ったら変だよね?と。
普段から英語でも日本語でも作文をするときに、先生の立場に立って厳しくチェックするよう意識すると解きやすくなるかもしれません。
【第5問】複数資料から必要情報を拾う
2026年度第5問では、図書館イベントに関するチラシ・推薦フォーム・Eメールという3種類の資料が使用されました。
複数資料を見比べる問題もあり、どの資料を読めば答えが見つかるのかを判断する力が必要でした。
すべてを最初から細かく読むのではなく、設問を確認してから参照すべき資料を絞り込みましょう。
布施川先生のアドバイス
メールのやり取りなのですから、送り手は情報を提示して意見を聞いたり、逆にわからない情報を質問したりしているはずですよね。そして、受け手は送り手のメールを踏まえて、それに応答する形で返信しているはずです。
この双方の情報の対応を意識すると、混乱することは防げます。
【第6問】登場人物と時系列を整理する
2026年度第6問は、おにぎり屋の主人との交流を描いた物語文でした。
文章そのものは単純な時系列順ではなく、過去を振り返る形で出来事が前後する構成になっています。また、本文に直接書かれていない内容を推測する問題も出題されました。
物語文では、
- 誰の話なのか
- いつの出来事なのか
- なぜその行動をしたのか
を整理しながら読みましょう。
布施川先生のアドバイス
物語文を読むとき、必ずやってほしいことがあります。それは、「時に関する表現に印をつける」こと。
1970年とか一昨年とか、その出来事が起こったタイミングを表している表現はすべて下線を引くなり、丸印をつけるなり、すぐ戻れるようにしておきましょう。そうすれば、回想シーンなどで時系列を見失うことはないはずです。
【第7問】設問と資料から読むポイントを絞る
2026年度第7問は「マインド・ワンダリング」を扱った論理的文章で、英文は約610語でした。
本文の内容を発表資料にまとめたり、生徒の発言と本文を照らし合わせたりする問題が出題されています。
文章量が増える後半では、ただ速く読むのではなく、設問やアウトラインなどから「何を探しながら読めばいいか」を把握することが大切です。
【第8問】人物の立場・主張・根拠を整理する
第8問は「スポーツテクノロジー」をテーマに、5人の意見と資料を読みながらエッセイのアウトラインを完成させる問題でした。
複数人の意見の共通点や、主張を支える資料を判断する必要があり、英文量も約710語と8大問の中で最大でした。
誰が何を主張しているのかを頭の中だけで管理せず、〇・×や短いメモを使って整理すると混乱しにくくなります。
布施川先生のアドバイス
さまざまな立場の意見を読むことになりますが、このとき必ず、その人が賛成の立場なのか反対の立場なのかをメモしておきましょう。
例えば賛成はマル、反対はバツなど、わかりやすい印をつけておくと、あとで資料選びが簡単になります。
共通テスト英語の勉強法|5ステップで対策する

大問別の解き方を覚えるだけでは、安定して高得点を取ることは難しいでしょう。
「基礎を固める→正確に読む→速く読む→形式に慣れる→本番形式で仕上げる」という順番で進めることがポイントです。
STEP1 単語・文法の基礎を固める
共通テストでは、単語や文法そのものを問う独立問題はありません。
しかし、英文を読んで情報を判断するためには、単語・文法の知識が前提になります。
単語の意味を何度も調べながら長文を読んでいる状態では、80分で8大問を処理するのは難しくなります。
まずは学校で使用している単語帳や文法教材を使い、教科書レベル〜大学入試基礎レベルの英文を大きな負担なく読める状態を目指しましょう。
STEP2 英文を正確に読む力をつける
単語を覚えたら、短めの英文を使って精読を行います。
重要なのは、英文を日本語に訳すこと自体ではなく、
- 主語は何か
- 何を主張しているのか
- 接続詞の前後はどうつながっているか
- 代名詞が何を指しているか
を理解できるようにすることです。
内容がよくわからないまま読む速度だけを上げても、選択肢判断の精度は上がりません。
STEP3 時間を測って読む練習をする
正確に読めるようになってきたら、今度は時間を意識します。共通テストリーディングは80分で約5,600語規模の英文・資料を処理する必要があります。
長文問題を解く際は、「何分かかったか」「どこで止まったか」を確認しましょう。
ただし、目標は単純な「速読」ではありません。必要な部分は丁寧に読み、不要な部分は素早く処理する読み方のメリハリを身につけることが大切です。
STEP4 共通テスト形式の問題に慣れる
基礎的な英文を読めるようになったら、共通テスト形式の問題に取り組みます。
この段階では得点だけを見るのではなく、
- 言い換えを見抜けなかった
- 図表を見るのを忘れた
- factとopinionを取り違えた
- 時系列を整理できなかった
- 複数資料で混乱した
など、どの処理で失点したのかを確認しましょう。
同じ「長文問題のミス」でも原因が違えば、対策も変わります。
STEP5 過去問で時間配分と解き方を仕上げる
最後は過去問を80分で通して解きます。
本番形式の演習では、
- 大問ごとの時間
- 解く順番
- 飛ばす基準
- 見直し時間
まで含めて練習しましょう。
2025年度から新課程の8大問構成になっているため、まず2025年度・2026年度を優先して形式に慣れるのがおすすめです。
共通テスト英語で時間が足りないときの対策

共通テスト英語リーディングでは、「英文の意味はわかるのに最後まで解き切れない」という受験生も少なくありません。
時間が足りない原因は、単純に英文を読む速度が遅いことだけではありません。設問を読んでから本文を何度も往復している、二択で長く迷っている、すべての英文を同じように精読しているなど、情報の処理方法に原因がある場合もあります。
まず過去問を解き、
- どの大問で時間を使っているか
- 本文を何度も読み直していないか
- 一つの問題で迷いすぎていないか
を確認しましょう。
また、共通テストでは大問によって読み方を変えることも重要です。メールやウェブサイトなどでは必要な情報を探し、物語文では時系列、論説文では文章全体の論理を意識するなど、問題に応じた読み方を身につけることで処理時間を短縮できます。
大問ごとの具体的な時間配分や、80分で8大問を解き切る方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
共通テスト英語の過去問はどう使う?

共通テスト対策では、過去問を「何点取れたか確認するだけの教材」にしないことが重要です。
まず80分を測って本番どおりに解く
ある程度基礎が固まったら、一度80分を測ってリーディングを解いてみましょう。
途中で時間を止めたり、わからない単語を調べたりせず、本番と同じ条件で解きます。
これによって、
- 現在の点数
- 時間不足の程度
- 得意な大問
- 苦手な大問
を把握できます。
復習では「なぜ間違えたか」を分類する
答え合わせでは、「正解は3番だった」で終わらせないようにしましょう。
たとえば、
- 単語を知らなかった
- 英文の構造を読み違えた
- 設問を読み違えた
- 言い換えに気づかなかった
- 時系列を間違えた
- 資料を見落とした
など、間違えた原因を分類します。
布施川先生のアドバイス
なぜ間違えたのかを分析し、どうすれば正解にたどり着けるかを考える。これは英語に限った話ではありません。どの科目でも大切なこと。
自分の間違いの癖を見つけるとともに、大問ごとの傾向にも気づくことができたら一石二鳥ですよね。
正解の根拠と誤答の理由まで確認する
正解した問題でも、たまたま選んだだけなら本番で再現できません。
問題を解いたあとに、「本文のどこが正解の根拠なのか」「残りの選択肢はどこが間違っているのか」を説明できるか確認しましょう。
布施川先生のアドバイス
確信を持って正答を選べる問題は特にメモする必要はないのですが、少しでも迷った問題は、各選択肢の「間違っている部分」にアンダーラインを引き、バツ印をつけておきましょう。
何を根拠に消去したのかが明確になり、解答根拠に自信を持てるようになります。あとから復習もしやすいでしょう。
新課程の2025・2026年度を優先して解く
2025年度からリーディングが8大問構成になったため、2027年度を受験する人は2025年度・2026年度の問題を優先するとよいでしょう。
それ以前の過去問も英文読解や情報処理の練習には使えますが、現在の構成を再現する演習としては直近年度のほうが適しています。
本試験を解き終えたあとに演習量を増やしたい場合は、大学入試センターが公開している追試験・再試験の問題も活用できます。
共通テスト英語リスニングの対策

共通テスト英語ではリーディングだけでなく、リスニングも100点分出題されます。
2026年度は前年と同じ6大問構成で、第1・2問は音声が2回、第3〜6問は1回読みでした。また、イラスト・表・グラフなどを見ながら音声を処理する問題も多く出題されています。
リスニングでは、
- 音声が流れる前に設問や選択肢を確認する
- 1回読みの問題を意識して集中する
- 図表のどこを見るべきか先に把握する
- 音読・シャドーイングなどで英語の音に慣れる
といった対策が重要です。
詳しい勉強法や大問別の攻略法については、以下の記事で解説しています。
直前期に共通テスト英語の点数を上げるコツ

直前期は、新しい参考書を次々と増やすより、これまで学習してきた内容を本番で再現できる状態に仕上げることを優先しましょう。
新しい教材ではなく使い慣れた教材を復習する
直前期に成果を出すためには、新しい知識を詰め込むより、すでに解いた問題を「次は確実に取れる問題」に変えることが重要です。
間違えた問題を見直し、「なぜ判断を誤ったのか」「何を見れば正解できたのか」を確認しましょう。
安定して取れる大問を作る
すべての大問を均等に対策する必要はありません。
まずは得意な大問で取りこぼしを減らし、安定して得点できる部分を作りましょう。
そのうえで、後半の情報量が多い大問や、自分が苦手としている大問を重点的に演習します。
布施川先生のアドバイス
得意な大問は安定した点数が取れるようになるまで演習して、あとは後半の情報量が多い大問や苦手な大問を2つほどピックアップして、そこに注力して過去問や予想問題を回すといいでしょう。
すべての大問に取りかかってどれも疎かになるより、安定して取り切れる大問を複数作っていった方が、当日焦っても練習通りの点数が出しやすいです。
本番の時間配分と解く順番を固定する
直前期には、「第1問は○分」「○分経ったら次へ進む」「最後に○分残す」といった自分なりのルールを固定しましょう。
本番で初めて解く順番を変えたり、時間配分を大幅に変更したりすると、焦りにつながる可能性があります。
普段の演習と同じ動きを本番でもできる状態を目指してください。
共通テスト英語でよくある質問

共通テスト英語は英検何級レベル?
共通テスト英語を英検の級だけで単純に表すことはできません。
語彙・文法については英検2級前後の知識が土台になりますが、共通テストでは大量の英文や図表を限られた時間で処理する必要があります。
そのため、英検2級を持っていても共通テスト形式に慣れていなければ、時間不足になる場合があります。
布施川先生のアドバイス
2級を取得している人は、早いうちから過去問や予想問題に触れ、自分なりの時間配分や解き方を確立しておくといいでしょう。単語は、わからないものが出てきたらその都度覚えてください。
準1級を取得しているのであれば、全文をハイスピードで読んで問題を解いていっても時間内に終わるでしょう。ただ、高得点を狙うためにはある程度共テ型に慣れておく必要があるので、できるだけ過去問には触れてください。
共通テスト英語は何割取ればいい?
必要な得点率は志望大学・学部によって異なります。
共通テストの得点だけで判断するのではなく、
- 志望校の共通テスト配点
- 英語の換算方法
- 二次試験との配点比率
- 合格者の得点状況
を確認して目標点を設定しましょう。
リーディングとリスニングを100点ずつそのまま利用する大学ばかりではなく、大学独自に比率を変更して換算する場合もあります。
長文は全部読んだほうがいい?
大問によります。
物語文や論説文では全体の流れを把握する必要がありますが、メール・ウェブサイト・チラシなどの実用文では、設問に必要な情報だけを探せる場合があります。
「共通テストでは全文を読む」「絶対に全文を読まない」と一つの方法に固定するより、問題形式によって読み方を変えることが重要です。
単語帳はどのレベルまでやればいい?
まずは学校で使用している大学入試向け単語帳を一冊仕上げることを優先しましょう。
難しい単語を際限なく覚えるよりも、頻出の基本単語を見た瞬間に意味がわかる状態にすることが重要です。
過去問を解いて知らない単語が出てきたら、その都度追加して覚えていきましょう。
まとめ 共通テスト英語は「英語力+情報処理力」で攻略する

共通テスト英語で安定して得点するには、単語や文法などの基礎的な英語力だけでなく、限られた時間の中で情報を処理する力が必要です。
2026年度も8大問構成が続き、約5,640語の英文に加えて、メール、ウェブサイト、図表、複数人の意見などさまざまな資料が使用されました。
対策では、
- 単語・文法を固める
- 英文を正確に読む
- 時間を測って読む
- 共通テスト形式に慣れる
- 過去問で時間配分まで仕上げる
という順番を意識しましょう。
また、大問ごとに同じ読み方をするのではなく、「必要情報を探す」「時系列を整理する」「人物の主張を比べる」など、問題形式に応じて読み方を変えることも大切です。
布施川先生のアドバイス
共通テスト英語リーディングは、とにかく単語数が多く、素早い情報処理能力が求められます。過去問をしっかり解いて、自分なりのペースを掴むことが最優先事項です。
とはいえ、英語の基礎基本ができていれば、必ず解ける問題なので、かまえすぎずにひたすら演習を繰り返しましょう。結局、勉強量がものを言います。
【英語の対策・勉強法はこちら】
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
著述家、教育ライター。東京大学文学部卒。 教育メディア「未来図」副編集長。一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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