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全統記述模試とは?答案構成力と苦手分野が丸わかり!受けるべき人・対策まで全解説

更新日:
大学受験
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「全統記述模試、受けたけど偏差値が低くて……これって意味あるの?」と感じたことはありませんか。

全統記述模試は、河合塾が実施する全国規模の記述式・論述式模試です。国公立大学の二次試験や、記述・論述力を求められる私立大学入試に向けた実力養成を目的とし、全国レベルで自分の立ち位置と志望校への距離を把握できる模試として、毎年多くの受験生が活用しています。

ただし、難易度が高く偏差値が低く出やすいこともあって、「受けても意味があるのか」「マーク模試との違いがわからない」と感じる人も多いのが実情です。

この記事では、全統記述模試の特徴からメリット、日程・範囲・難易度、そして受けるべき人の判断基準まで、初めての人でも理解できるよう網羅的に解説します。読み終えるころには、「自分が受けるべきか」「どう対策すればいいか」が具体的にイメージできるはずです。

塾選ジャーナル編集部

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目次

全統記述模試とは

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全統記述模試は、河合塾が実施する全国規模の記述式・論述式模試です。国公立大学の二次試験や記述・論述力を求められる私立大学入試への対策を目的としており、志望校への合格可能性評価(高3・高卒生は国公立大学最大第5志望まで、私立大学と合わせて最大第9志望まで)も提示されます。

学年ごとの模試名称と実施回数は以下のとおりです。

学年 模試名 年間実施回数
高3生・高卒生 全統記述模試(記述式・論述式) 年3回(第1〜3回)
高2生 全統高2模試(記述式)/全統記述高2模試 計4回
高1生 全統高1模試(記述式) 年4回(第1〜4回)

「共通テストで使う力」と「二次試験で使う力」は別物です。同じ全統模試シリーズには、マーク式の「全統共通テスト模試」もありますが、この2つは目的がまったく異なります。

  全統記述模試 全統共通テスト模試
形式 記述式・論述式 マーク式
対策目的 国公立大学二次・難関私立大学対策 大学入学共通テスト対策
測れる力 記述力・論述力・思考力 知識の正確さ・処理速度
出題傾向 自分の考えを文章で表現 選択肢から正答を選ぶ

マーク模試でいい点が取れていても、記述模試では大きく崩れるケースはよくあります。国公立大学・難関私立大学を志望するなら、この2種類の模試をそれぞれ受けて、両方の実力を把握しておくことが重要です。

参考:全統模試ラインナップ|河合塾 / 第1回全統記述模試|河合塾

全統記述模試を受ける5つのメリット

全統記述模試のメリット

全統記述模試は、ただ「腕試し」をするだけの模試ではありません。受け方次第で、勉強の質を大きく変えるきっかけになります。具体的なメリットを5つ紹介します。

①全国168,000人超の母集団の中で記述レベルが測れる

2025年度第1回の受験者総数は168,561名です。これだけの規模で記述式・論述式の答案が採点・集計されるため、「全国の難関大志望者の中で自分の記述レベルがどこにあるか」を数値で把握できます。

受験者数が少ない模試では偏差値の信頼性が下がりますが、全統記述模試はその規模の大きさが信頼性を担保しています。

②国公立大学二次・難関私立大学レベルの問題で実戦経験が積める

全統記述模試の問題は、国公立大学二次試験や難関私率大学入試を想定して河合塾が設計しています。長年の入試分析データを持つ河合塾だからこそ、本番に近い問題の質と形式が担保されており、参考書や問題集では再現しにくい実戦環境が整っています。

この模試で特に鍛えられるのは2つの力です。1つは答案構成力と論理的思考プロセスです。記述式では「答えにたどり着くまでの過程」が採点対象になるため、自分の思考プロセスが答案上に可視化されます。「なんとなく解けた」では通用しない、論理の組み立て方の粗さが浮き彫りになります。

もう1つは基礎力の定着度と苦手分野の所在です。設問別の成績データと全国平均との比較により、「どの分野でどれだけ得点できているか」が数値で把握できます。感覚ではなくデータで弱点を特定できるのは、全統記述模試ならではの強みです。

③難関大志望者が集まる母集団の中で偏差値が出る

全統記述模試の受験層は、国公立大学・難関私立大学を目指して本格的に勉強している受験生が中心です。その母集団の中での偏差値・順位が出るため、「難関大を狙うライバルたちの中で自分が今どこにいるか」が正確にわかります。

受験生全体の平均的な層が集まるマーク模試とは、母集団の質が根本的に異なります。

④最大9志望校へのA〜E判定+ドッキング判定で合格可能性が見える

高3・高卒生向けでは、国公立大学は最大第5志望まで、私立大学と合わせて最大第9志望までの合格可能性評価(A〜E判定)が提示されます。

さらに共通テスト模試の結果と組み合わせた「ドッキング判定」で、共通テスト+二次試験の総合的な合格可能性も確認できます。記述力込みで志望校との距離を測れるのは、全統記述模試ならではです。

ドッキング判定とは?

ドッキング判定とは、全統共通テスト模試の結果と全統記述模試の結果を合算して、志望校の合格可能性を総合的に評価する仕組みです。多くの国公立大入試は「共通テスト+二次試験」の合計点で合否が決まるため、どちらか一方の結果だけでは正確な合格可能性が測れません。

例えば共通テスト:二次試験の配点比率が500:500の大学を志望している場合、イメージとしては以下のようになります。

ドッキング判定の例

  共通テスト模試 全統記述模試 合算イメージ
配点比率 500点 500点 1000点満点
自分の得点率 70%(350点) 50%(250点) 600点/1000点
合格ラインの目安 75%(375点) 60%(300点) 675点/1000点

この例では共通テストは健闘しているものの二次試験で差がついており、合算するとまだ合格ラインに届いていないことがわかります。

ドッキング判定はこのような「2つの模試を合わせたリアルな立ち位置」を可視化してくれる仕組みです。記述模試単体の判定だけを見て安心・落ち込むのではなく、必ずドッキング判定も確認するようにしましょう。

⑤模試ナビで復習まで完結する

全統記述模試は、受験後に河合塾の模試ナビと連動しています。

河合塾講師による解説講義動画を無料で視聴できるのが特徴です。「受けて終わり」ではなく、模試の結果をそのまま学習コンテンツとして活用できる仕組みが整っている点は、全統記述模試特有の強みです。

参考:全統模試ラインアップ|河合塾 / 模試ナビ|河合塾

全統記述模試の3つのデメリットと対処法

全統記述模試のデメリット

メリットが多い一方で、事前に知っておくべき注意点もあります。デメリットとその対処法を併せて解説します。

①偏差値が普段より大幅に低く出る

全統記述模試は難関大学志望者が中心の母集団です。共通テスト模試と同じ感覚で偏差値を見ると、10以上低く出ることも珍しくありません。記述模試の偏差値は「難関大学志望者の中での立ち位置」として切り離して見ることが重要です。

偏差値が低く出る最大の理由は、母集団の構成がまったく異なるからです。

  全統共通テスト模試 全統記述模試
受験層 大学進学を目指す受験生全般 国公立大学・難関私立大学志望の上位層が中心
母集団のイメージ 広くて浅い(幅広いレベルが混在) 狭くて深い(上位層が集中)
偏差値50の意味 全受験生の平均 難関大学志望者の中での平均

共通テスト模試と全統記述模試の違い

同じ実力でも、比べる相手が「全受験生」から「難関大学志望の上位層」に絞られるだけで、偏差値は大きく下がります。記述模試で偏差値が低く出ても、それは「あなたの実力が落ちた」のではなく「比べる相手が変わった」だけです。

②答案を復習しないと受験した意味がない

採点済み答案の返却と詳細な解答・解説が全統記述模試最大の価値です。答案を見直さず解説も読まないまま終わらせると、受験料と時間を捨てたのと変わりません。「受験すること」ではなく「返却後の復習まで完了すること」を1セットとして考えてください。

③記述模試の対策が共通テスト対策に直結するわけではない

記述・論述の練習を積むことで思考力や表現力の土台は養われますが、マーク式の処理速度や選択肢の読み方は別途鍛える必要があります。

特に共通テストの配点比率が高い受験方式を選んでいる人は、記述模試の対策に時間をかけすぎるとバランスが崩れるリスクがあります。記述模試はあくまで「二次力を測る場」として位置づけ、共通テスト対策とは目的を分けて取り組みましょう。

参考:全統模試ラインアップ|河合塾

全統記述模試を受けるべき人・受けなくてもよい人

フローチャート (1)

全統記述模試は「取あえず全員受けるもの」ではありません。自分の学年・志望校・現在の勉強段階に合わせて、受けるべきかどうかを判断することが大切です。

全統記述模試を受けるべき人

以下に当てはまる人は、全統記述模試を積極的に受けることをおすすめします。

国公立大学・難関私立大学を志望している人

国公立大の二次試験ではほぼ必ず記述・論述問題が出題されます。早慶・上智などの難関私大学も同様です。全統記述模試はまさにこのレベルの入試を想定して作られているため、受験しないと二次試験レベルで自分がどこに立っているかを把握する機会がほとんどありません。

記述答案の書き方を鍛えたい人

「解き方はわかるのに記述で点が取れない」という状態は、記述答案を実際に書いて採点を受けるという経験でしか改善できません。プロによる採点・返却がある全統記述模試は、記述トレーニングの場として最適です。

自分の実力を全国レベルで正確に測りたい人

学校の定期テストや学校内模試では母集団が限定的すぎて、全国の受験生の中での立ち位置がわかりません。全国規模で難関大学志望者が集まる全統記述模試を受けることで、初めてリアルな現在地が把握できます。

全統記述模試を受けなくてもよい人

一方で、以下に当てはまる人は今すぐ受ける必要はありません。まずやるべきことを優先しましょう。

英数国の基礎が固まっていない人

基礎知識が不十分な状態で受けても、ほぼ手が動かず「撃沈して終わり」になりがちです。目安として、英数国のどれか1科目でも教科書レベルの内容が怪しい段階では、受験を急ぐ必要はありません。

共通テスト対策を最優先すべき時期の人

高3秋以降、共通テストまで残り数ヶ月という時期に記述模試の対策に多くの時間を割くのは得策ではありません。特に共通テストの配点比率が高い受験方式を選んでいる人は、この時期は共通テスト模試の結果を優先して分析すべきです。

まだ記述対策の段階に入っていない人

記述問題の解き方を全く学んでいない状態で受けても得られるものは少ないです。まずは学校や参考書で記述答案の基本的な書き方を学んでから受験する方が、模試の効果を最大化できます。

全統記述模試を受けるか迷っている人の判断基準

「受けるべきかどうか迷っている」という人は、学年別に以下の表を目安にしてください。

学年 推奨度 ポイント 受け時の目安
高1生 △ 任意 難関大学志望・早期受験意識がある人は受ける価値あり。進研模試を優先している人は無理に受けなくてOK 基礎が固まってきたタイミング
高2生 ○ 1回は受けたい 全国の難関大学志望者の中での立ち位置を把握できる。高3での対策をスムーズにするための体験として有効 高2の2学期以降
高3・高卒生 ◎ 原則必須 国公立大学・難関私立大学志望なら受験の必須ツール。年3回すべて受けて成長を追跡するのが理想。最低でも第2回(夏)は受けること 第1回から受け始め、第2回・第3回と継続

高1・高2の段階では進研模試で基礎力を確認しながら、全統記述模試で全国の難関大学志望者の中での立ち位置を把握するという使い分けが効果的です。

参考:高3・高卒生対象 全統記述模試|河合塾 / 高2生対象模試|河合塾 / 高1生対象模試|河合塾

全統記述模試の日程・申し込み方法・受験の流れ

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受験を決めたら、まずスケジュールと申し込み手順を把握しておくことが大切です。申し込みの締め切りを過ぎると受験できなくなるため、早めに確認しておきましょう。

全統記述模試の年間スケジュール(実施時期の目安)

全統記述模試(高3・高卒生向け)は年3回実施されます。以下は例年の実施時期の目安です。

実施時期(目安)
第1回 5〜6月頃
第2回 7〜8月頃
第3回 10〜11月頃

参考:全統模試 年間スケジュール|河合塾

なお、全統記述模試の日程については以下で詳しく解説しています。

全統記述模試の申し込み方法

申し込みルートは学校経由と個人申込の2つです。学校から「専用申込案内書」が配付されている場合はそちらを優先し、配布されない場合は河合塾PORTALから個人で申し込みます。

参考:お申し込み方法・お申し込み|河合塾

試験当日の流れ・時間割

以下は2026年度第1回全統記述模試(高3・高卒生)の会場受験時間割です。文系で地歴公民2科目、理系で理科2科目+国語を受験する場合、最大18:15頃まで及ぶことがあります。朝9時台から夕方まで最大約9時間の長丁場になるため、昼食・飲み物の持参と体調管理は必須です。

時間 内容
9:10〜 入室(予定)
9:30〜11:30 数学(型により80〜120分)
11:45〜13:25 英語(100分)
13:25〜14:10 昼休み(45分)
14:10〜15:50 国語(型により80〜100分)
16:05〜18:15 地歴公民または理科(選択)

参考:受験準備・受験当日の手順|河合塾

第1回・第2回・第3回の違い

全統記述模試は年3回実施されますが、回ごとに難易度・出題範囲・母集団のレベルが異なります。具体的な実施日や受験者数は日程記事に譲り、ここでは各回の性格の違いに絞って整理します。

  第1回(春) 第2回(夏) 第3回(秋)
出題範囲 理科・地歴の一部に範囲限定あり 範囲が広がる ほぼ全範囲
難易度 3回の中では得点しやすい 中程度 最高水準
母集団レベル 普通 最も高い(本気勢が集まる) 高い
偏差値の出方 比較的高く出やすい 最も厳しく出る 厳しめ
高3・高卒生へのおすすめ度 ◎ 最優先

高2生は1〜2回、特に2学期以降を優先して受けることをおすすめします。高3・高卒生はできれば3回すべて受けるのが理想ですが、1回だけ選ぶなら第2回(夏)が最優先です。

参考:全統模試ラインアップ|河合塾

全統記述模試の出題範囲とレベル【学年別まとめ】

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全統記述模試は学年・回によって出題範囲とレベルが大きく異なります。「自分が今どの範囲を受けるのか」を事前に把握しておくことが、効果的な対策の第一歩です。

学年別の出題範囲とレベル

学年ごとに出題範囲・難易度が大きく異なります。自分の学年の模試がどのような内容かを事前に確認しておきましょう。

  高1生 高2生 高3・高卒生
模試名 全統高1模試(記述式) 全統高2模試(記述式)/全統記述高2模試 全統記述模試
レベル感 基礎中心。授業進度に合わせた内容 共通テストレベルと二次試験レベルの中間 ほぼ入試本番レベル
英語 英語コミュニケーションⅠ・論理・表現Ⅰ 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・論理・表現Ⅰ・Ⅱ 長文総合問題・英作文・リスニング
数学 数学Ⅰ・数学A(中学範囲含む) 数学ⅠA・ⅡB中心 数学ⅠA〜ⅢC(選択式)
国語 現代文(評論・随筆)・古文 現代文・古文・漢文 現代文・古文・漢文(論述形式)
理科・地歴公民 なし 全統記述高2模試(高2冬)から追加 全科目から選択受験可
特記事項 回が進むごとに範囲が拡大 高2冬の全統記述高2模試で一気に難度が上がる 第1回は理科・地歴の一部に範囲限定あり

参考:第1回全統高1模試|河合塾 / 第1回全統高2模試|河合塾 / 全統記述高2模試|河合塾 / 第1回全統記述模試|河合塾

科目別の出題傾向と対策ポイント

高3・高卒生向けの全統記述模試について、科目ごとの出題形式と対策ポイントをまとめました。マーク模試とは求められる力が大きく異なる点に注目してください。

科目 出題形式 特徴・注意点 対策ポイント
英語 長文総合問題2題・英作文(整序・自由英作文)・リスニング(選択可) 選択肢を選ぶだけでなく、英文を自力で組み立てる表現力が必要 自由英作文を簡単な英文から書き始め、添削を受けながら精度を上げる。リスニング選択者は普段から素材に触れる習慣をつける
数学 数学Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型から選択する記述式 途中式・論述プロセスも採点対象。答えが合っていても過程が不十分なら減点 「なぜこのステップに進むか」を言語化しながら記述する練習を意識する
国語 現代文・古文・漢文の記述・論述形式(型により選択可) 現代文は本文を自分の言葉でまとめる力、古文・漢文は文法知識と現代語訳力が問われる 「本文の言葉を使いながら聞かれていることに正確に答える」型を身につける。古文・漢文は文法・単語の基礎を固めてから現代語訳の練習を繰り返す
理科 物理・化学・生物・地学から選択 計算過程の記述が求められる問題が多く、標準〜発展レベルが混在 物理・化学は公式の意味を理解したうえで計算過程を丁寧に記述する。生物は重要語句を自分の言葉で説明できるかを確認しながら学習を進める
地歴・公民 世界史・日本史・地理・政治経済・倫理から選択 用語を「書ける」状態が前提。歴史は因果関係の論述力が問われる 歴史は「なぜ起きたか・どんな影響があったか」をセットで整理する。地理は資料集を活用しながら地名・統計データを正確に覚える

参考:第1回全統記述模試|河合塾

全統記述模試の平均点

2025年度第1回全統記述模試の総合成績表(受験者総数168,561名)によると、各科目の平均点は以下のとおりです。

科目 配点 平均点(全体) 得点率
英語 200点 77.3点 約39%
数学Ⅱ型 200点 81.4点 約41%
数学Ⅲ型 200点 82.2点 約41%
国語(現古漢) 200点 78.6点 約39%
化学 100点 39.8点 約40%
物理 100点 30.4点 約30%
日本史 100点 42.4点 約42%
世界史 100点 33.9点 約34%

主要科目の得点率はおおむね3〜4割台にとどまっています。「半分取れれば十分」という感覚で臨むのが現実的です。また受験層が難関大学志望者に偏っているため、共通テスト模試と比べて偏差値が5〜10程度低く出ることは珍しくありません。

偏差値50は「難関大学志望者の中での平均」を意味します。

参考:第1回全統記述模試 成績統計資料データ|河合塾 / 第2回全統記述模試 成績統計資料データ|河合塾 / 第3回全統記述模試 成績統計資料データ|河合塾

第1回・第2回・第3回の違い

全統記述模試は年3回実施されますが、回ごとに難易度・出題範囲・母集団のレベルが異なります。どの回を受けるか判断する際の参考にしてください。

  第1回(春) 第2回(夏) 第3回(秋)
実施時期 5〜6月頃 7〜8月頃 10〜11月頃
位置づけ 年度始めの力試し 夏の実力測定 入試直前期の最終確認
出題範囲 理科・地歴の一部に範囲限定あり 範囲が広がる ほぼ全範囲
難易度 3回の中では得点しやすい 中程度 最高水準
母集団レベル 普通 最も高い(本気勢が集まる) 高い
偏差値の出方 比較的高く出やすい 最も厳しく出る 厳しめ
高3・高卒生へのおすすめ度 ◎ 最優先

高2生は全統高2模試(記述式)の中から1〜2回、特に2学期以降の第3回と12月〜1月の全統記述高2模試を優先して受けることをおすすめします。高3・高卒生はできれば3回すべて受けるのが理想ですが、1回だけ選ぶなら第2回(夏)が最優先です。

参考:全統模試ラインアップ|河合塾

全統記述模試の過去問・対策方法

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模試を受けっぱなしにするのではなく、事前の対策と受験後の復習までをセットで考えることが、全統記述模試を最大限に生かす鍵です。

全統記述模試の過去問の入手方法

全統記述模試の過去問は、市販されていません。書店で購入できる赤本・青本のような市販の過去問集は存在しないため、注意が必要です。入手できる主なルートは以下の2つです。

  • 高校・塾・予備校経由:河合塾が高校の先生向けに提供しているKei-Naviから「全統模試集冊版」を入手できます。学校の先生に「過去問を見たい」と相談するのが最も確実です。
  • 河合塾の塾生:塾を通じて過去問や解答・解説にアクセスできる場合があります。在籍校舎のスタッフに確認してみてください。

参考:全統模試ラインアップ|河合塾

効率的な全統記述模試の対策の進め方

全統記述模試の対策で最も重要なのは、「模試専用の対策」より「入試に向けた実力養成」を積み上げることです。以下のステップ順で進めてください。

ステップ 内容 ポイント
STEP1 基礎固め 各科目の基礎知識を徹底的に固める 記述模試で点が取れない最大の原因は基礎知識の不足。基礎が怪しい科目は模試前に集中補強
STEP2 記述練習 実際に答案を書く練習を積む 解答を見る前に自分で書き切る習慣をつける。書いた数だけ力がつく
STEP3 演習 過去問・類似問題で実戦練習 過去問が入手できない場合は志望校の過去問や難関大学の入試問題を代替素材として活用

参考:受験準備・受験当日の手順|河合塾

直前対策でやるべきこと

模試の1〜2週間前にやるべきことは、新しいことを始めるのではなく、これまでの学習の復習を固めることに尽きます。直前に初見の問題集を解き始めたり、未学習の範囲を詰め込んだりするのは逆効果です。

前回の模試の返却答案と解説を読み直し、「どこで・なぜ減点されたか」を確認して、同じミスをしないための意識を持って本番に臨むことが得点アップへの最短ルートです。

参考:受験準備・受験当日の手順|河合塾

全統記述模試の結果・偏差値の見方

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模試は受けて終わりではなく、返却後の成績表をどう読み解くかが重要です。正しく活用することで、次の勉強に直結する情報が得られます。

なお、全統記述模試の結果の見方などについては以下で詳しく解説しています。

成績返却は受験後およそ2〜3週間が目安

全統記述模試の成績返却までの期間は、受験後およそ2〜3週間が目安です。記述式のため採点に時間がかかり、マーク模試より返却に時間がかかります。成績表は河合塾PORTALの模試ナビで確認でき、採点済みの答案も返却されます。

参考:成績確認|河合塾

偏差値の目安と考え方

全統記述模試の偏差値は、共通テスト模試と同じ感覚で見てはいけません。偏差値50は「全受験生の平均」ではなく「難関大学志望者の中での平均」を意味します。成績表には以下の学力レベル区分が示されるため、自分の位置づけの確認に活用してください。

レベル 偏差値
S 65以上
A 60〜64
B 55〜59
C 50〜54
D 45〜49
E 40〜44
F 40未満

偏差値の数字だけで一喜一憂せず、「難関大学志望者の中でどこにいるか」という視点で捉えることが大切です。

志望校判定(A〜E)の見方

合格可能性評価の意味は以下のとおりです。

判定 合格可能性の目安
A 80%以上。そのころ合格圏
B 65%。合格圏。もう一頑張り
C 50%。ボーダーライン。合格圏めざして頑張ろう
D 35%。これからの努力でまだまだ伸びる
E 20%以下。再検討を要する

特に第1回(春)の時点でのD・E判定は、受験生の多くがまだ本格的な学習に入っていない段階での結果です。判定は「今の自分に何が足りないか」を知るための情報として使うのが正しい活用法です。

成績表の活用方法

返却後は以下の順番で活用するのがおすすめです。成績表を受け取ったら、公式の「全統模試見直しシート」も活用して次の模試に向けた具体的なアクションを言語化しておくことをおすすめします。

ステップ 確認項目 やること
STEP1 成績概況 各科目の得点・偏差値・全国順位を確認し、得意科目と苦手科目の差を把握する
STEP2 設問別成績 どの分野・設問で点を落としているかを確認し、具体的な弱点の所在を特定する
STEP3 採点済み答案 どこで・なぜ減点されたかを確認し、次回同じミスをしないための対策を立てる
STEP4 成績推移 前回模試からの変化を見て、自分の勉強が成果につながっているかを判断する

参考:成績確認・個人成績表|河合塾 / 成績統計資料データ|河合塾

全統記述模試を受験した後にやるべき復習法

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全統記述模試の本当の価値は、受験した後にあります。どれだけ真剣に受けても、復習をしなければ受験料と時間を捨てたのと変わりません。返却後の使い方まで含めて、初めて「模試を受けた意味」が生まれます。

返却後1週間以内に復習を完了させる

マーク模試であれば答え合わせをして正解・不正解を確認するだけでもある程度の学習効果があります。しかし記述模試の場合、「なぜその答案では点がもらえなかったのか」「どう書けば部分点が取れたのか」まで掘り下げないと、次回同じミスを繰り返すだけです。返却後1週間以内に復習を完了させることを習慣にしましょう。

ミスを3種類に分類して答案を見直す

答案を見直す際に確認すべきポイントは3つあります。

ミスの種類 内容 対処法
知識・理解の不足 そもそも知らなかった・理解できていなかった 解説を読んで理解したうえで、教科書・参考書の該当箇所を補強する
記述の表現・論述の型 内容はわかっていたのに書き方が不十分で減点 採点基準と照らし合わせて「どう書けば満点だったか」を自分で書き直す
時間配分・ケアレスミス 時間切れで書ききれなかった・計算ミスで失点 次回に向けて時間配分の戦略を修正する

なお、模試ナビでは河合塾講師による解説動画を無料で視聴できます。テキストの解説だけでは理解しにくい問題はこちらを活用してください。

弱点分野を特定して類題演習まで完結させる

答案の分析が終わったら、そのまま「次の勉強計画」に落とし込むことが重要です。弱点分野について教科書・参考書で再学習したうえで類題演習を行い、「模試で出た問題と同じ形式の問題を今度は自力で解き切れるか」を確認することがゴールです。

次回の模試に向けた目標も、「偏差値〇〇以上」という漠然とした形ではなく、「数学の整数問題で部分点を確実に取る」「英作文で文法ミスをゼロにする」という具体的な形で設定しておくと、日々の学習の方向性がより明確になります。

参考:模試ナビ|河合塾

まとめ 全統記述模試を活用して、志望校合格への道筋をつかもう

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全統記述模試は、河合塾が実施する全国規模の記述式・論述式模試です。国公立大学の二次試験や難関私立大学入試を想定したレベルで、難関大学志望者が集まる母集団の中で自分の実力を測れる、受験生にとって替えのきかない模試です。

難易度が高く偏差値が低く出やすいため、「受けても意味がない」と感じる人もいるかもしれません。しかし平均得点率が3〜4割台という数字が示すとおり、全受験生にとって難しい模試であり、低い偏差値は「あなたの実力が低い」ことを意味するわけではありません。

大切なのは偏差値の数字ではなく、「どこで点を落としているか」「志望校の合格ラインとどれだけ差があるか」を具体的に把握して、次の学習に生かすことです。

受けっぱなしにせず、返却された採点済み答案と成績表を丁寧に読み解き、弱点を補強するという一連のサイクルを繰り返すことが、全統記述模試を最大限に活用する方法であり、志望校合格への最も確実な近道です。

まだ受けるかどうか迷っている人は、まず1回受けてみることをおすすめします。「自分の記述答案がどう採点されるか」を体験するだけで、これまで見えていなかった課題が一気に明確になるはずです。

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