勉強のモチベが上がらない原因と対処法!先輩100人が実践した工夫も紹介
「勉強しなきゃとわかっているのに、なぜか机に向かえない」「やる気が出た日も、数日経てば元通り」「模試の結果を見て、頑張る意味がわからなくなった」。そんな悩みを抱えていませんか。
受験期間中、モチベーションを常に高く保つのは難しいものです。大切なのは、やる気が出るのを待つことではなく、始めるハードルを下げること。そして、動けない原因に合った戦略と、やる気が低い日にも続けられる仕組みを持つことです。
本記事では、大学受験を経験した先輩100人へのアンケートをもとに、モチベーションが下がる原因の整理から、勉強を始めて続けるための工夫、下がったときの立て直し方まで紹介します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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目次
勉強モチベの本質:「感情」より「着手」

モチベーションは、勉強を始める前に自然と湧いてくるとは限りません。教材を開く、問題を1問解くといった小さな行動を起こした後に、気持ちが勉強へ向くこともあります。
そのため、モチベーションを上げること自体を目的にするのではなく、勉強を始められる状態をつくることを目指しましょう。まずは、今すぐできることから確認していきます。
必要なのは、モチベではなく「切り替え」
「やる気が出ない」という悩みには、実は2つの側面があります。
| 項目 | 主な悩み |
|---|---|
| モチベーション | 勉強を始められない、続ける意味を見失う |
| 集中力 | 勉強を始めても気が散る、注意が続かない |
おおまかにいえば、モチベーションは勉強を始めたり続けたりする意欲、集中力は始めた勉強へ注意を向け続ける力です。両者は影響し合いますが、対策の中心は異なります。
ここで扱うのは、勉強を始めるきっかけ、受験勉強を続ける仕組み、模試や成績で落ち込んだ後の立て直し、モチベーションが下がりやすい時期への備えです。
やる気を待たず「5分だけ動く」3ステップ
原因の説明に入る前に、今この瞬間から試せる方法を紹介します。
- 今日使う教材を1冊だけ決める
- 最も簡単な問題や暗記項目を開く
- 5分だけ手を動かす
必要であれば、スマホを手の届かない位置へ移すのも効果的です。
5分で終えても、それは失敗ではありません。まずは勉強との接点をつくることが目的だからです。5分後に続けられそうなら延長し、難しければ翌日に再開しやすい状態を整えておきましょう。
アンケートでも、まず手を動かすことで勉強モードへ切り替わったという回答が見られました。
「勉強を始める前は『面倒くさい』『やりたくない』という気持ちが強かったのですが、やる気が出るのを待っていても時間が過ぎるだけだと気づきました。そこで、『まずは5分だけ』とハードルを極限まで下げて手を動かすようにしました。」
——オカアキさん
もちろん、全員がそのまま長時間勉強できるとは限りません。それでも、行動を小さくするという考え方は、勉強を始める際の抵抗を減らすのに役立ちます。
【先輩100人調査】モチベを保つ:「気合」より「環境」

大学受験を経験した先輩100人に、受験当時、勉強のモチベーションを上げるために実際に行っていたことを聞きました。
ここでは順位付けをせず、回答を目的別に整理し、それぞれがどのように勉強の開始や継続につながったのかを紹介します。
| 工夫 | 実践していた人数 | 本人が特に効果を感じた人数 |
|---|---|---|
| ハードルの低い内容から始める | 47人 | 12人 |
| タスクを細かく分ける | 44人 | 19人 |
| 5分だけ手を動かす | 21人 | 9人 |
| 自習室や図書館を利用する | 55人 | 21人 |
| ご褒美を用意する | 51人 | 19人 |
| ペンやノートを見返す | 24人 | 7人 |
| 勉強時間や成果を記録する | 22人 | 4人 |
回答数は、方法の優劣やすべての受験生への効果を示すものではありません。
開始のハードルを「極限まで下げる」
好きな科目や簡単な内容から始めることも、タスクを小さく分けることも、モチベーションを無理に高めるのではなく、勉強を始めるために必要なエネルギーを減らすという発想です。
やる気を出そうとするのではなく、始めるための負担そのものを軽くすることがポイントです。
「『英語をただやる』ではなく、『英文法20問』『英単語100個』『長文1題』のように小さな目標として定めることで、始めるハードルを下げることができ、終わるたびに達成感を得られるようになりました。」
——ココアパンさん
細分化しすぎると計画作成自体に時間を取られてしまうため、教材・範囲・終了条件がわかる程度で十分です。
自習室など「強制力のある場所」へ行く
アンケートでは、55人が自習室や図書館などを利用していました。周囲の受験生が勉強している姿から刺激を受けること、家を出て自習室へ向かう行為そのものを勉強開始のスイッチにすることに注目します。
自宅では始められない日に、場所の力を借りるという考え方です。
「自宅で1人で勉強していると孤独感でモチベーションが下がる時がありました。そんな時に自習室などへ行くと、自分以外にも必死に頑張っている人がいて、『私も頑張らなきゃ』とやる気が湧いてきました。」
——お茶の目さん
ただし、他人との比較が苦しく感じられる人には向かない場合もあります。
小さなご褒美で「達成感」をつなぐ
合格という最終目標だけでは、達成感を得られるまでの道のりが長すぎます。タスクが終わったらチェックをつける、週の目標を達成したら小さなご褒美を用意するなど、短い区切りをつくる方法が役立ちます。
ご褒美は、勉強を始めるきっかけとして活用するのが効果的です。
「小さなご褒美を楽しみにすることで最後まで頑張れました。勉強が苦になりにくくなりました。」
——まほさん
動画やゲームをご褒美にする場合は、終了時刻を決めておかないと戻れなくなる点には注意しましょう。
使い切ったペンなど「努力」を見える化する
アプリや手帳に勉強内容を記録する、書き終えたノートを残す、使い切ったペンを見返す。こうした工夫の目的は、勉強量を競うことではなく、成績がすぐに伸びない時期に自分が進んでいる証拠を確認することです。
記録する項目は、勉強時間だけでなく内容や変化も残しておくとよいでしょう。
「インクが完全に切れたボールペンや、文字で真っ黒になったノートの束が机の横に積み上がっていくのを見ると、『自分はこれだけやったんだ』という事実が目に見えてわかり、大きな自信につながりました。」
——たかこさん
キャンパス写真で「合格後の姿」を固定する
「目標を明確にする」というアドバイスは多くの記事で語られますが、ここでは実行できる形に落とし込みます。志望校の写真を見る、今週の目標を確認する、教材を開く、という流れをつくることが大切です。
大切なのは、志望校の写真や壁紙を眺めるだけで終わらせず、必ず次の行動につなげることです。
「志望校のキャンパスの写真をスマホのロック画面に設定し、気持ちを前向きにする工夫もしました。」
——みなみんさん
壁紙や名言は、見慣れてしまうと効果が薄れるケースもあります。この点はFAQで改めて触れます。
動けない原因:「意志」より「戦略のズレ」

勉強のモチベーションが上がらない原因は、一つではありません。原因が異なれば、必要な対策も変わってきます。
まずは、自分の状態がどれに近いかを確認できる早見表を用意しました。
| 今の状態 | 考えられる原因 | 最初に試したいこと |
|---|---|---|
| 何から始めるか決められない | やることが多すぎる | 今日のタスクを1〜3個に絞る |
| 勉強する意味がわからない | 目標が曖昧 | 志望校や合格後の生活を調べる |
| 模試後に手が止まった | 成果を実感できない | 判定ではなく失点原因を見る |
| 計画を守れず諦める | 完璧主義 | 最低限やる内容を決める |
| 周囲を見ると焦る | 他人との比較 | 前週の自分と比べる |
| 言われるほどやりたくない | やらされている感覚 | 自分で決める範囲を増やす |
| 強い眠気や疲労がある | 心身の疲れ | 先に休息を取る |
この表は、あくまで自分の状態を整理するための目安です。当てはまるものが複数ある場合も、珍しくありません。
【目標】志望校が「名前だけ」になっている
学校名だけを決めても、モチベーションが上がるとは限りません。大学で学びたい内容や合格後に送りたい生活まで具体化し、「そのために今日何をするか」まで落とし込むことが大切です。
志望校を調べて終わりにせず、今日の1つの行動につなげましょう。
【タスク】やることが多く「一歩目」が出ない
「英語を勉強する」のように終わりが見えない予定は、始めにくいものです。「英単語を30語確認する」のように、行動がわかる単位に変えてみましょう。
タスクを小さく分けるのは、集中力を管理するためではなく、勉強を始める心理的な負担を減らすための工夫です。
【成果】模試の「判定」だけに一喜一憂する
模試の判定だけを見ると、「これまでの勉強が無駄だった」と感じやすくなります。判定ではなく科目別の得点や失点した単元を確認し、次の1週間で直す項目を絞りましょう。
「成績が伸びないから勉強時間を増やす」と短絡的に考える前に、復習方法や教材の難易度が合っているかを見直すことが大切です。
【計画】1日の失敗で「すべて放棄」する
「1日計画を守れなかった、だから受験勉強全体が失敗だ」という、全か無かの考え方に陥っていないか確認しましょう。
毎日必ずゼロを避ける必要はなく、体調不良や強い疲労がある日には、休むこと自体も計画の一部です。
【環境】他人との比較で「やらされ感」を抱く
SNSで見る勉強時間や友人の模試結果を見て、焦りや無力感を抱くこともあるでしょう。比較を完全にやめる必要はなく、比較する対象を「前週の自分」に変えるだけでも気持ちは変わります。
親や先生から言われるほどやりたくなくなる場合は、勉強時間・教材・開始時刻など、自分で決められる部分を増やす方向で考えてみてください。
挫折の立て直し:「気合」より「リセット」

一度モチベーションを上げれば、それが受験まで続くわけではありません。調子が良い日に進める、調子が悪い日にも完全に崩れない、数日止まった後に再開する。この3段階を想定しておくことが重要です。
やる気ゼロ日:「最低ライン」だけやる
やる気が低い日のために、英単語を10語確認する、ノートを5分読み返すなど、短時間で終えられるメニューをあらかじめ決めておきましょう。
最低ラインは、勉強量を確保するためではなく、翌日に再開しやすくするためのものです。
「調子が出ない日があっても、小さなことを1つでも進めれば前に進んでいます。」
——みかんさん
ただし、発熱や強い疲労、体調不良がある日は、無理に最低ラインを達成しようとせず、休むことを優先してください。
計画の崩れ:「1週間単位」で調整する
1日ごとの達成・未達成だけで判断すると、少し予定が崩れただけでモチベーションを失いやすくなります。週の最初にやることを決め、休日に調整時間を入れ、週末に進捗を見て翌週を修正しましょう。
「毎日同じ時間勉強する」よりも、1週間全体で必要な内容を進めるという考え方が役立ちます。
実際に、やる気が出ない日はさっさとやめて気持ちのメリハリをつけ、1週間の中で平均して勉強量を確保できていれば日々の増減は気にせず継続することを大切にしていたという先輩もいました。
魔の時期:夏や秋の「停滞期」をあらかじめ覚悟
アンケートでは、受験中にモチベーションが下がった、または集中できなかった「魔の時期」について、次の回答が得られています。

「特になかった」と回答した46人を除き、夏休み中が28人、秋頃(9〜11月)が15人、直前期が(12〜1月)9人、春頃・新学期が2人と、具体的な時期を挙げた54人の中では、夏休みが28人で最も多く、約半数を占めました。
夏休みは時間が多く無理な計画を立てやすい時期、秋は夏の努力が模試結果に表れず焦りやすい時期、直前期は不安から新しい教材へ手を広げやすい時期です。
大切なのは時期ごとの対策を細かく覚えることではなく、停滞する時期があることを前提に、計画へあらかじめ余白を持たせておくことです。
中断の後:タスクを大幅に減らして「再開」
遅れた予定をすべて翌日へ移そうとすると、再び達成できず、さらに動けなくなってしまうことがあります。崩れた計画をいったん見直し、今日やることを1〜3個に絞り、基礎や復習など成功しやすい内容から始めましょう。
「遅れを取り戻す」ことより、「勉強できる状態へ戻る」ことを優先しましょう。
「一度勉強の計画をすべて白紙に戻し、『今日やるべきこと』を3つだけに絞って確実にこなすようにしました。」
——オカアキさん
孤立した時:一人で抱え込まず「先生」に相談
何を優先すべきかわからない、模試の失点原因を整理できない。こうした状態では、一人で計画を考え続けるより、学校や塾の先生に相談したほうがよいでしょう。
一人で抱え込まず、周囲の力を借りることも立て直しの一つの手段です。
「一人で抱え込まずに塾の先生や友人に不安を打ち明け、あえて基礎的な問題集に戻って解ける楽しさを思い出すことで自信を取り戻しました。」
——はるさん
落とし穴:体験談の読み漁りは逆効果
ここで紹介する失敗は、方法そのものが悪いわけではなく、使い方によって勉強時間を減らしてしまうケースです。勉強法や合格体験談を調べ続ける、予定を細かく立てすぎる、新しい参考書を何冊も買う、といった行動が挙げられます。
モチベーションを上げるための情報収集そのものが、勉強から逃げる行動になってしまうケースがあることに注意しましょう。
「やる気を出そうと思って勉強法の本や体験談ばかり読んでいた時期がありました。その場ではやる気になった気がするのですが、実際には勉強する時間が減ってしまいました。」
——夏賀北造さん
情報を見ることだけで終わらせず、教材を開く行動までセットにすることが大切です。
勉強モチベに関するFAQ

モチベゼロの日は休んでもいい?
状態によって判断が変わります。始めるのが面倒なだけなら、まず5分だけ試してみましょう。やることが多く混乱している場合は、1つに絞ってください。強い眠気や疲労があるなら、先に休むことを優先します。不調が長く続く場合は、保護者や先生に相談するのがよいでしょう。
休む場合は、「翌日の開始時刻」「最初に開く教材」だけを決めておくと、再開しやすくなります。
名言や壁紙は本当に効果がある?
名言や壁紙は、気持ちを切り替えるきっかけになる人もいます。アンケートでは、名言・格言を見ていた人が10人、志望校や名言を壁紙にしていた人が5人いました。
たとえば、京セラ創業者・稲盛和夫氏の言葉として広く知られている「今日の成果は過去の努力の結果であり、未来はこれからの努力で決まる」という考え方があります。模試の結果がすぐに出なくても、今の努力が未来につながるという視点は、成果を実感しにくい時期の受験生にも響く言葉です。
また、「何かを始めるのに遅すぎるということはない」という格言もよく知られています。今の学年や時期に関わらず、動き出した時点から意味があるという考え方です。
ただし、名言は見るだけで終わったり、見慣れて何も感じなくなったりする場合もあります。名言を見たら教材を開く、壁紙を見たら英単語を10語確認するなど、行動と組み合わせることをおすすめします。
学習記録アプリは使っていい?
アプリは、勉強した内容を記録する、完了したタスクを確認する、努力を振り返るといった用途に絞ると活用しやすくなります。アンケートでは、22人がアプリや手帳で勉強時間・成果を記録していました。
「自分の行ったタスクを客観視することで、成果を確認できたり、足りないものを確認したりして、次からの行動を明確化できるからです。」
——モチさん
一方で、アプリを開いたつもりがSNSを見てしまったという回答もあります。スマホを使うこと自体が目的にならないよう、注意しましょう。
音楽やお菓子は味方になる?
音楽やお菓子が勉強開始のきっかけになる人もいますが、集中を妨げる場合もあります。音楽・飲食物・休憩の取り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
親の「勉強しなさい」はどう交わす?
保護者が「勉強しなさい」と伝えるほど、受験生本人はやらされている感覚を強め、かえってやる気を失うことがあります。
有効なのは、指示ではなく環境を整えるサポートです。自習室や図書館まで送る、模試の結果を責めずに次の行動を一緒に確認する、といった関わり方が挙げられます。本人が「自分で決めた」と感じられる範囲を残しておくことが、長期的なモチベーション維持につながります。
まとめ 「感情」より「仕組み」で動く

勉強のモチベーションは、自然に湧き上がるのを待つものではありません。小さく行動を起こした後に、気持ちがついてくることもあります。
原因は人によって異なります。目標が曖昧な人もいれば、タスクが多すぎて動けない人、完璧主義で計画倒れしてしまう人もいます。自分がどの状態に近いかを把握し、それに合った方法を選ぶことが、モチベーションを保つ近道になります。
受験期間中には、思うように勉強が進まない時期が訪れることもあります。そんなときこそ、最低ラインを決めておく、1週間単位で調整する、一人で抱え込まず周囲に相談するといった仕組みが力を発揮します。
「受験勉強において、モチベーションという不確定な感情に頼るのは避けたほうが賢明です。大切なのは、やる気が出なくても毎日淡々と机に向かえる習慣の力を味方につけることです。」
——おむれつさん
まずは今日使う教材を1冊選び、最も簡単な問題を5分だけ進めてみましょう。やる気を待たずに行動を小さく始めることが、今日の勉強を再開する第一歩になります。
調査対象:大学受験を経験したことがある方(有効回答数100名)
調査時期:2026年7月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:大学受験を経験した先輩に聞く!勉強のモチベーション維持&集中力UPに関するアンケート
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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