共通テストの時計、結局どれが正解?受験生100人アンケートでわかったこと
「共通テストの時計、アナログとデジタルどっちがいいの?」そう迷う受験生は少なくありません。共通テストでは時計を使用できますが、辞書・電卓・端末等の機能があるものや、スマートウォッチなど、使用できない時計・機器もあります。
今回、受験経験者100人にアンケートを行ったところ、実際にはアナログ腕時計を使った人が最も多いという結果でした。
この記事では、大学入試センターの最新の受験案内をもとに使える時計・使えない時計を整理し、アンケートも交えながら本番で困らない選び方や準備方法を紹介します。
編集部
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目次
共通テストで使える時計・使えない時計は?まず公式ルールを確認

共通テストの時計選びで最初に確認すべきは、大学入試センターが定める公式ルールです。「結局、何なら使えるのか」を先に整理してから、選び方や準備の話に進みます。
以下は、使える時計・使えない時計の早見表です。
| 種類 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| シンプルなアナログ・デジタル腕時計 | ○ | 辞書・電卓・端末等の機能がないもの |
| 秒針音がしない時計 | ○ | 「秒針音のするもの」は不可。アラーム・時報は事前にOFFを推奨 |
| 辞書・電卓・端末等の機能がある時計 | × | 機能の有無が判別しづらいものも不可 |
| キッチンタイマー・学習タイマー | × | 時計であっても不可 |
| 大型の時計 | × | サイズが大きいものは不可 |
| スマートウォッチ・ウェアラブル端末 | × | 試験時間中に使用できない電子機器類として明記 |
この表からわかるのは、時計そのものが禁止されているわけではなく、機能や音、サイズに条件があるという点です。
共通テストで机の上に置ける時計の条件
大学入試センターの受験案内によると、時計は机の上に置けるものとして明記されています。
ただし、時計であれば何でもよいわけではなく、機能や音に関する条件が定められています。
時計そのものは禁止されていないが、置ける時計には条件があると理解しておきましょう。
つまり、この後に説明する禁止条件に当てはまらなければ、机上に置いて使用できるということです。
共通テストで使えない時計・機能
大学入試センターの規定では、机上に置ける時計について次のような条件が示されています。
- 辞書・電卓・端末等の機能があるもの
- それらの機能の有無が判別しづらいもの
- 秒針音がするもの
- キッチンタイマーや学習タイマー
- 大型のもの
また、試験時間中に使用してはいけないものとして、スマートウォッチやスマートグラスなどのウェアラブル端末も電子機器類として明記されています。さらに、通信機能のある電子機器類は、かばんの中にしまっていなければ、電源を切っていても「使用している」ものとされ、不正行為となる点にも注意が必要です。
辞書・電卓・端末などの禁止機能がある時計や、機能の有無を判別しづらい時計は避け、できるだけシンプルなものを選ぶと安心です。
禁止されているものを机上に置いていると、所持品を確認されたり、試験終了まで預かられたりすることがあります。
参考:令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト受験案内|独立行政法人大学入試センター
アナログ・デジタル・置き時計は使える?種類別にチェック
「アナログとデジタル、どちらが使えるのか」と迷う人も多いのではないでしょうか。
結論として、表示方式そのものが可否を決めるわけではありません。
| 種類 | 使用の可否 | ポイント |
|---|---|---|
| アナログ腕時計 | ○ | 公式の禁止条件に該当しなければ使用可能 |
| デジタル腕時計 | ○ | 公式の禁止条件に該当しなければ使用可能 |
| 置き時計 | ○ | 受験案内は腕時計に限定していない。ただし大型・タイマー等は禁止 |
| 多機能時計 | △ | 搭載機能が公式の禁止条件に該当しないか確認 |
| スマートウォッチ | × | ウェアラブル端末は使用禁止 |
アナログかデジタルかではなく、禁止されている機能があるかどうかで判断しましょう。
なお、受験案内はアナログ・デジタルという表示方式や「時刻表示のみ」といった条件そのものは定めていません。
実際は7割がアナログ!共通テスト用の時計を選ぶ5つの条件

公式ルールを満たしたうえで、実際にどんな時計を選べばよいのか気になる人も多いでしょう。特に気になるのは「結局、アナログとデジタルどちらがいいのか」という点ではないでしょうか。
今回、共通テスト・センター試験の受験経験者100名にアンケートを実施したところ、当日持参した時計のタイプは次のグラフの通りです。

全体の7割以上にあたる72%がアナログ派という結果でした。内訳は、アナログ腕時計1本が66人、アナログ腕時計を2本以上持参した人が6人です。
一方、デジタル派は20%(デジタル腕時計1本が20人)でした。残る8%は、アナログとデジタルの併用(2本以上)が6人、置き時計タイプとその他がそれぞれ1人ずつという内訳です。
数のうえではアナログが優勢ですが、「秒単位まで正確に把握したかったから」という理由を選んだデジタル派の回答も一定数あり、アナログ・デジタルのどちらを選んだ人にも、それぞれ納得できる理由があります。どちらか一方が正解というわけではなく、まずは禁止機能がないかを確認したうえで、自分に合うタイプを選ぶことが大切です。
ここからは、視認性や静音性など、当日困らないための具体的な条件を紹介します。
余計な機能がないシンプルな時計を選ぶ
機能が多いほど便利というイメージがあるかもしれませんが、共通テストでは逆効果になることがあります。
時刻確認に必要な機能だけの時計のほうが、当日「これは大丈夫かな」と迷う場面が少なくなります。
シンプルな時計ほど、本番で余計な不安を持ち込まずに済みます。
なお、公式に明確に禁止されていない機能まで一律に「禁止」と断定する必要はありません。ただし、判断に迷う要素をあえて本番に持ち込む必要もないでしょう。
実際、事前対策としてシンプルな時計を選んだという回答は23件寄せられており、決して少なくありません。シンプルさを重視する姿勢は、機能を削ることが目的ではなく、当日「これは大丈夫だろうか」と気を取られる要素を減らすための工夫だといえるでしょう。
アナログ時計がシンプルで見やすく一番良いです。
――山本真一さん(アナログ腕時計1本を使用)
アナログ・デジタルより「使い慣れているか」を優先する
アナログ時計は針の位置から残り時間を直感的に把握しやすく、デジタル時計は時刻を数字で正確に読み取れます。
どちらか一方が絶対的に優れているわけではありません。
本番で選ぶべきは「最高の時計」ではなく「使い慣れた時計」です。
今回のアンケートで、時計を選んだ理由(複数選択可)を集計すると、次のグラフの通りです。

「普段から使い慣れていたものだから」という回答が68件と、全選択肢の中で最も多く挙げられました。次いで「会場に時計がない・見えづらいリスクに備えたから」が26件、「アラーム等の音事故を防ぐため(アナログ派)」が25件、「秒単位まで正確に把握したかったから(デジタル派)」が18件という結果です。
時計、鉛筆は結局のところ普段使いして慣れたものが良いです。急に対応を変えるとリズムの崩れとなって試験で力が発揮できないこともありえます。
――まいてぃさん(アナログ腕時計1本を使用)
親や学校からの勧めをきっかけに選んだという回答も11件見られました。ただし、勧められたものであっても、最終的に本番で頼りになるかどうかを決めるのは「使い慣れているか」です。本番用に新しい時計を用意する場合も、模試などで事前に使っておくと安心でしょう。
文字盤・数字が一目で見やすい時計を選ぶ
問題を解く手を止めずに、一瞬で時刻を確認できるかどうかも重要な基準です。
数字や針が読みやすいか、余計な表示が多すぎないか、机上に置いた状態でも自分の姿勢から見やすいかを確認しましょう。
視認性の高さは、時間配分のミスを防ぐ直接的な要素になります。
アンケートでも、机の上に立てかけやすく見やすい時計を選んだという回答が12件寄せられています。デジタル腕時計は文字盤の傾きによって数字が見づらくなることもあるため、事前に机上に置いた状態で確認しておくとよいでしょう。
音が出ない・鳴らない時計を選ぶ
秒針音、アラーム、時報は、いずれも試験中は避けるべき要素です。
「普段は鳴らさないから大丈夫」と考えず、前日までに設定を確認しておくことが欠かせません。
時計本体の静音性だけでなく、設定面の確認までがワンセットです。
今回のアンケートでも、アラームや時報の音機能を確実にOFFにしたという回答が20件見られました。
一方で、「アラームや時報が鳴ってしまった(鳴りそうになって焦った)」という回答も1件あり、その回答者からは「試験官に注意されました」という体験談が寄せられました。音機能のある時計を使う場合は、前日までに設定を確認しておきましょう。
電池切れ・故障の不安が少ない時計を選ぶ
長期間電池交換をしていない時計は、本番直前に不安要素になります。
前日・当日の動作確認に加え、必要であれば余裕を持って電池交換をしておきましょう。
電池切れや故障への備えは、時計選び以上に「事前確認」がものを言います。
アンケートでは、電池を試験直前に新品に交換したという回答が19件、万が一の故障・電池切れが不安だったからという理由が17件、予備の時計を2本以上持参したという対策が12件見られました。
予備の時計は全員に必須というわけではありません。ただし、不安が強い場合は、備えの一つとして検討する価値があるといえるでしょう。
電池交換のタイミングについては、直前ではなく早めに済ませておくという声もありました。
時計は試験の一か月前くらいに電池交換をしておくことをおすすめします。
――さくらもちさん(アナログ腕時計1本を使用)
共通テストにおすすめの時計は「条件」で選ぶ
時計選びに迷ったら、次のような条件で考えるとよいでしょう。
シンプルなアナログ時計がほしい人は、文字盤が大きく静音設計のモデルが向いています。デジタルに慣れている人は、時刻表示のみのシンプルなモデルを選びましょう。電池切れが不安な人は、ソーラー充電式や電池持ちのよいモデルが安心です。
「人気だから」ではなく「ルール・見やすさ・使い慣れ」の3条件で選ぶことが、後悔しない時計選びにつながります。
共通テスト本番で焦らない!時計の事前準備と当日の注意点

時計を持っているだけでは、本番の時間管理は完成しません。
ここでは、当日までにやっておきたい準備と、本番での使い方まで踏み込んで解説します。
会場の時計をあてにせず、自分の時計を準備する
「試験会場にも時計があるのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし、壁時計の有無だけでなく、自分の席から見えるかどうかも保証されていません。
「会場に時計があるか」ではなく「自分で時間を確認できる状態を作る」ことが大切です。
今回のアンケートで、時計に関して事前にやっておいた対策・工夫(複数選択可)を集計すると、次のグラフの通りです。

「会場の時計をあてにせず自分の手元時計のみを見る意識をした」という対策を挙げた回答は30件にのぼり、「特に何も対策しなかった」の31件に次いで多い結果でした。多くの受験経験者が、会場の時計を前提にしない準備を意識していたことがわかります。
その意識が実際に役立ったケースが、みずはさんの体験談です。アナログとデジタルを併用(2本以上)したみずはさんは、故障・電池切れへの不安や秒単位で正確に把握したいという理由から2本の時計を用意し、予備の持参・電池の新品交換・アラームや時報のOFF・会場の時計をあてにしない意識づけまで、事前に考えられる対策をほぼすべて実施していました。
それでも本番では、次のような体験をしたといいます。
教室の後方の席になってしまい会場の時計が柱に隠れてほとんど見えませんでした。持参していなかったら時間配分がかなり難しかったと思います。
――みずはさん(アナログとデジタルの併用〔2本以上〕を使用)
事前の対策と当日の備えの両方がそろって初めて安心できることを示すエピソードだといえるでしょう。
前日までに時刻・電池・アラーム・時報を確認する
前日までに確認しておきたいのは、次のような点です。
正しい時刻に合っているか、時計が正常に動いているか、電池残量に不安がないか、アラームと時報がOFFになっているか、そして禁止機能に該当していないかです。
前日の確認は、当日の焦りを減らすための最後のチェックポイントです。
前述のグラフの通り、事前対策の内訳は「特に何も対策しなかった」が31件と最も多いものの、「会場の時計をあてにせず自分の手元時計のみを見る意識をした」が30件、「シンプルな時計を選んだ」が23件、「音機能を確実にOFFにした」が20件、「電池を試験直前に新品に交換した」が19件と続きます。
何も対策しなかった人が3割程度いる一方で、残りの7割近くは何らかの形で事前確認をしていたことになります。前日の数分間で確認できる項目ばかりなので、直前期のチェックリストに加えておくとよいでしょう。
模試から同じ時計を使い、時間配分の基準を決めておく
時計を持っているだけでは、時間管理はできません。模試や過去問演習の段階から本番用の時計を使い、大問ごとの通過時刻を決めておくことがポイントです。
本番用の時計は、前日に準備するものではなく、模試から使い慣らしておくものと考えましょう。
「残り20分」ではなく「○時○分まで」と決めておくと、時計を見るたびに残り時間を計算し直す手間が減ります。時計を見るタイミングもある程度固定しておくと、当日も同じ感覚で臨めます。
共通テストの時計に関するよくある質問

共通テストで時計を忘れたらどうすればいい?
家を出た後に気づき、時間に余裕がある場合は、途中で時計を購入できる店舗がないか確認しましょう。すでに試験場に到着している場合は、試験場の係員や監督者に早めに相談してください。
「必ず借りられる」という前提を持たず、早めに申し出ることが最善の対応です。
共通テストの会場には時計がある?なくても大丈夫?
会場に時計が設置されているかどうかは、試験場によって異なります。設置されていても、自分の席から見えるとは限りません。
「なくても大丈夫」ではなく「会場の時計に依存しなくても大丈夫な準備をしておく」ことが大切です。
電波時計は共通テストで使える?
令和9年度の受験案内では、「電波時計」という名称自体は使用不可の時計として挙げられていません。
電波時計かどうかだけで判断せず、ほかの禁止条件に該当しないかを確認しましょう。
ストップウォッチ・タイマー機能付きの時計は使える?
キッチンタイマーや学習タイマーは、公式ルールで明確に不可とされています。
一方で、腕時計に内蔵されたストップウォッチ機能について、受験案内はキッチンタイマー・学習タイマーのように名指しはしていません。
公式に明記されている範囲を踏まえたうえで、判断に迷う場合はセンターへの確認、またはよりシンプルな時計を選ぶと安心です。
予備の時計を2本持っていってもいい?
令和9年度の受験案内には、時計の個数制限について記載されていません。ただし、複数の時計を机上に同時に置けると明記されているわけでもありません。予備として複数持参する場合、不安であれば事前に大学入試センターへ確認しておくと安心です。
今回のアンケートでも、アナログ腕時計を2本以上持参した人が6人、アナログとデジタルを併用(2本以上)した人が6人おり、合計12人が複数の時計を持参していました。
急な故障や電池切れがあるかもしれないので、持参する時計はなるべく2つ以上あった方が良いです。
――義卓さん(アナログ腕時計2本以上を使用)
私の場合腕時計1本のみしか用意しませんでしたが、電池切れ等を考えると置き時計との併用など、2つ用意できると安心感があると思います。
――Literaさん(アナログ腕時計1本を使用)
全員に2本が必要というわけではなく、故障や電池切れが心配な人が取れる対策の一つと考えましょう。
まとめ 共通テストの時計は「ルール・見やすさ・使い慣れ」で選ぼう

共通テストの時計選びで大切なのは、最新の公式ルールを確認すること、条件を満たしたシンプルで見やすい時計を選ぶこと、そして模試の段階から使い慣れ、本番前に電池や音の設定を確認しておくことです。
共通テスト用の時計は、高価だったり高機能だったりする必要はありません。公式ルールを満たし、一目で時間がわかり、普段から使い慣れている時計を準備することが、本番で時計を気にせず問題に集中するための近道です。
調査対象:共通テスト(旧センター試験を含む)の受験経験がある方(現役の大学生・大学院生、短大生・専門学生、および社会人)(有効回答数100名)
調査時期:2026年8月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:【100人調査】共通テスト当日の「時計・鉛筆・トイレ対策」に関する実態調査
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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