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共通テスト平均点の推移|過去6年間のデータで見る難化・易化と対策

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大学受験
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「今年の共通テストは、例年より難しかったのだろうか」。自己採点を終えたあと、そんな疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。

共通テストの平均点は、年度によって上下します。自分の得点が高いのか低いのかを正しく判断するには、最新年度の数字だけでなく、過去数年の推移とあわせて見ることが欠かせません。

この記事では、大学入試センターが公表する確定値をもとに、2026年度の科目別平均点と、2021年度からの推移を整理します。あわせて、平均点が大きく動いた科目や、文系・理系の総合平均点の考え方、平均点を受験戦略にどう生かすかまで解説します。

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目次

2026年度共通テストの平均点一覧

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まずは、2026年度の結果を確認しましょう。長期的な推移を見る前に、最新年度の数字を押さえておくことが大切です。

以下は、2026年度と2025年度の科目別平均点を示した表です。数値は大学入試センターが公表する100点満点換算の平均点で、前年差は2026年度から2025年度を引いた値です。

教科 科目 2026年度 2025年度 前年差
国語 国語 58.18 63.33 -5.15
数学 数学Ⅰ,数学A 47.20 53.51 -6.31
数学 数学Ⅱ,数学B,数学C 54.52 51.56 +2.96
英語 英語(リーディング) 62.81 57.69 +5.12
英語 英語(リスニング) 54.65 61.31 -6.66
地理歴史 地理総合,地理探究 61.87 57.48 +4.39
地理歴史 歴史総合,日本史探究 62.29 56.99 +5.30
地理歴史 歴史総合,世界史探究 60.88 66.12 -5.24
公民 公共,倫理 64.24 59.74 +4.50
公民 公共,政治・経済 63.59 62.66 +0.93
理科基礎 物理基礎 69.36 49.56 +19.80
理科基礎 化学基礎 57.16 54.00 +3.16
理科基礎 生物基礎 72.92 62.78 +10.14
理科基礎 地学基礎 56.34 68.98 -12.64
理科 物理 45.55 58.96 -13.41
理科 化学 56.86 45.34 +11.52
理科 生物 55.01 52.21 +2.80
理科 地学 44.29 41.64 +2.65
情報 情報Ⅰ 56.59 69.26 -12.67

※各科目の平均点は、大学入試センター公表の100点満点換算値です。国語(実配点200点満点)や理科基礎(実配点各50点満点)など、実際の配点とは異なる点にご注意ください。

表を見ると、2026年度は科目によって平均点の動きが大きく異なることがわかります。特に理科基礎の物理基礎は前年より約20点上昇した一方、専門科目の物理は前年より13点以上下がっており、同じ「物理」でも対照的な動きとなりました。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

2025年度との前年差を確認しよう

前年差の大きい科目から見ていきましょう。2026年度は、物理基礎の上昇と物理の低下が特に目立ちます。

前年から大きく上昇したのは、物理基礎(+19.80)、化学(+11.52)、生物基礎(+10.14)です。一方、物理(-13.41)、情報Ⅰ(-12.67)、地学基礎(-12.64)は10点以上低下しました。特に、物理基礎は大きく上昇した一方、専門科目の物理は大きく低下しており、同じ物理分野でも対照的な動きとなっています。

英語も同じ教科でリーディングとリスニングで動きが異なりました。リーディングは前年より上がった一方、リスニングは下がっており、教科全体として見るとどちらが動いたのかが見えにくくなります。

情報Ⅰは新課程2年目にあたる科目です。実施回数がまだ少ないため、この1年の変化だけで傾向を断定するのは早計といえるでしょう。

2026年度は文系・理系とも平均点が低下

科目別の動きを踏まえたうえで、文系型・理系型それぞれの総合平均点を見てみましょう。

河合塾の調査では、2026年度の総合平均点は6教科文系が596点、6教科理系が603点でした。2025年度と比べると、文系は24点、理系は30点低下しています。

低下に影響したと考えられるのは、物理や情報Ⅰ、数学Ⅰ・数学Aなど、前年から大きく下がった科目です。一方で、化学や地理歴史・公民の一部科目は上昇しており、すべての科目が一様に下がったわけではありません。

参考:2026年度平均点|河合塾 Kei-Net

共通テスト平均点の推移【2021~2026年度】

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ここからは、共通テストが始まった2021年度(令和3年度)から2026年度(令和8年度)までの平均点を、教科別に整理します。

なお、2025年度からは新課程へ移行し、一部の科目名や出題範囲、配点が変わりました。そのため、すべての科目を6年間の一本の折れ線でつなげられるわけではない点にご注意ください。

国語の平均点推移

2021~2026年度の国語の平均点は、以下のとおりです(100点満点換算)。

年度 平均点
2021年度 58.75
2022年度 55.13
2023年度 52.87
2024年度 58.25
2025年度 63.33
2026年度 58.18

国語の平均点推移

この6年間で最も平均点が高かったのは2025年度、最も低かったのは2023年度です。国語は年によって上下しており、一方向に難化し続けているわけではありません。

2025年度からは試験時間や問題構成が変わっているため、2024年度以前と2025年度以降を単純に並べて比較する際は、出題形式の違いを踏まえる必要があります。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

数学の平均点推移

数学は、数学Ⅰ・数学Aと、数学Ⅱ系に分けて確認します。数学Ⅱ系は、2021~2024年度が「数学Ⅱ・数学B」、2025~2026年度が「数学Ⅱ・数学B・数学C」と、含まれる範囲が異なります。

年度 数学Ⅰ・数学A 数学Ⅱ系
2021年度 57.68 59.93
2022年度 37.96 43.06
2023年度 55.65 61.48
2024年度 51.38 57.74
2025年度 53.51 51.56
2026年度 47.20 54.52

数学の平均点推移

数学Ⅱ系のグラフは、2021~2024年度の「数学Ⅱ・数学B」と2025年度以降の「数学Ⅱ・数学B・数学C」を、線種を分けて表示しています。出題範囲が異なるため、一本の線ではつないでいません。

数学ⅠAは、2022年度に37.96まで落ち込んだ一方、2023年度には55.65まで回復しています。数学は前年差だけでなく、複数年度の幅で見たほうが傾向をつかみやすい科目です。

2021~2024年度の「数学Ⅱ・数学B」と、2025年度以降の「数学Ⅱ・数学B・数学C」は出題範囲が異なるため、同一科目として単純比較はできません。また、平均点が低い年度があっても、翌年以降も下がり続けるとは限りません。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

英語の平均点推移

英語は、リーディングとリスニングを分けて確認します。

年度 リーディング リスニング
2021年度 58.80 56.16
2022年度 61.80 59.45
2023年度 53.81 62.35
2024年度 51.54 67.24
2025年度 57.69 61.31
2026年度 62.81 54.65

英語の平均点推移

リーディングとリスニングは、年度ごとの動きが異なることがほとんどです。英語を「全体」として一つの数字で捉えると、どちらが変動したのかが見えにくくなります。

大学によって、リーディングとリスニングの換算比率は異なります。共通テストの平均点はあくまで受験者全体の実点数であり、志望大学ごとの換算後の点数とは分けて考える必要があります。この点は、後述の受験戦略のパートで改めて扱います。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

地理歴史・公民の平均点推移

地理歴史・公民は、2025年度から科目名が大きく変わったため、旧課程と新課程に分けて確認します。

2021~2024年度(旧課程)

年度 世界史B 日本史B 地理B 現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済
2021年度 63.49 64.26 60.06 58.40 71.96 57.03 69.26
2022年度 65.83 52.81 58.99 60.84 63.29 56.77 69.73
2023年度 58.43 59.75 60.46 59.46 59.02 50.96 60.59
2024年度 60.28 56.27 65.74 55.94 56.44 44.35 61.26

2025~2026年度(新課程)

年度 地理総合,地理探究 歴史総合,日本史探究 歴史総合,世界史探究 公共,倫理 公共,政治・経済
2025年度 57.48 56.99 66.12 59.74 62.66
2026年度 61.87 62.29 60.88 64.24 63.59

地理歴史・公民の平均点推移

上のグラフは代表的な科目を抜粋したものです。旧課程(2021~2024年度)と新課程(2025年度以降)は線を分けて表示しており、そのままつなげていません。

新旧の科目は名称だけでなく、出題範囲や受験者層も異なります。そのため、折れ線グラフをそのままつなげて6年間の推移とすることは適切ではありません。

また、同じ年度で科目間の平均点を横並びにして「平均点が高い科目ほど簡単」と判断するのも早計です。選択科目ごとに受験者層が異なるため、単純な難易度比較にはならないためです。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

理科の平均点推移

理科は、理科基礎と、物理・化学・生物・地学(専門科目)に分けて確認します。数値はすべて大学入試センター公表の100点満点換算値で統一しています。

理科基礎(100点満点換算)

年度 物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎
2021年度 75.10 49.30 58.34 67.04
2022年度 60.80 55.46 47.80 70.94
2023年度 56.38 58.84 49.32 70.06
2024年度 57.44 54.62 63.14 71.12
2025年度 49.56 54.00 62.78 68.98
2026年度 69.36 57.16 72.92 56.34

理科(100点満点)

年度 物理 化学 生物 地学
2021年度 62.36 57.59 72.64 46.65
2022年度 60.72 47.63 48.81 52.72
2023年度 63.39 54.01 48.46 49.85
2024年度 62.97 54.77 54.82 56.62
2025年度 58.96 45.34 52.21 41.64
2026年度 45.55 56.86 55.01 44.29

理科専門科目の平均点推移

同じ理科でも、科目によって前年差は大きく異なります。2026年度は、理科基礎のうち物理基礎が前年比+19.80点と最も大きく上昇した一方、専門科目の物理は前年比-13.41点と最も大きく低下しました。同じ「物理」でも、基礎科目と専門科目では前年からの動きがまったく逆になっています。

なお、年度によっては得点調整が行われることがあります。得点調整の条件については、後述のFAQで改めて説明します。科目間の平均点を比較する際は、受験者層や出題内容が異なることにも注意が必要です。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

情報Ⅰの平均点推移

情報Ⅰは2025年度から新たに加わった科目で、公表されているのは2025年度と2026年度の2年分のみです。

年度 平均点
2025年度 69.26
2026年度 56.59

2年目にあたる2026年度は、前年より12点以上平均点が下がりました。ただし、実施年度がまだ2回しかないため、「例年の平均点」と呼べるほどのデータは蓄積されていません。

今後、実施年度が増えるにつれて傾向が見えてくる科目といえます。現時点での2年分の数字だけで、情報Ⅰの難易度を断定しないよう注意しましょう。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

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平均点の推移からわかる難化・易化の傾向

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ここまで見てきたデータを、受験生の視点から読み解いていきます。単に「平均点が下がったから難化した」と結論づけるのではなく、平均点からわかることと、わからないことを整理します。

2026年度に平均点が大きく動いた科目

2025年度から2026年度にかけて、前年差が大きかった科目を抜き出すと、以下のとおりです。

科目 2025年度 2026年度 前年差 主な見方
物理基礎 49.56 69.36 +19.80 大幅上昇
物理 58.96 45.55 -13.41 大幅低下
情報Ⅰ 69.26 56.59 -12.67 大幅低下
地学基礎 68.98 56.34 -12.64 大幅低下
化学 45.34 56.86 +11.52 大幅上昇
生物基礎 62.78 72.92 +10.14 大幅上昇

2026年度前年差が大きい科目

2026年度は、理科基礎・専門科目とも上昇・低下が大きく分かれ、教科内でも明暗が分かれています。

物理や情報Ⅰの低下については、予備校の講評でも出題難易度の変化が指摘されていますが、平均点の変化だけを根拠に、原因を一つに断定することはできません。

平均点の振れ幅が特に大きい科目は?

比較可能な期間について、期間内の最高・最低平均点と、その差(振れ幅)を確認してみましょう。ここでは、2021年度以降の振れ幅が特に大きかった上位科目を掲載しています。

科目 対象期間 最高 最低 振れ幅
物理基礎 2021~2026年度 75.10 49.56 25.54
生物基礎 2021~2026年度 72.92 47.80 25.12
生物 2021~2026年度 72.64 48.46 24.18
数学Ⅰ・数学A 2021~2026年度 57.68 37.96 19.72
数学Ⅱ・数学B 2021~2024年度 61.48 43.06 18.42
物理 2021~2026年度 63.39 45.55 17.84

2021年度以降では、物理基礎・生物基礎・生物の振れ幅は20点を超えており、年度による変動が特に大きい科目です。数学Ⅰ・数学Aも19.72点の差があり、単年度の平均点だけで「簡単だった」「難しかった」と判断せず、複数年度の幅を踏まえて自分の得点を捉えることが大切です。

「数学Ⅱ・数学B」は2021~2024年度の旧課程科目です。2025年度以降の「数学Ⅱ・数学B・数学C」や、新設・再編された地理歴史・公民、情報Ⅰは比較可能な期間が短いため、表の対象外としています。

共通テストは年々難しくなっている?

結論から言うと、すべての科目が一方向に難化し続けているわけではありません。

平均点は年度によって上昇と低下を繰り返しており、同じ年度のなかでも、上昇した科目と低下した科目が同時に存在します。新課程への移行や科目再編が行われた年度は、出題範囲や科目構成が異なるため、前年度との単純比較が難しくなります。

また、平均点は問題の難易度だけでなく、受験者層や選択科目の分布にも左右されます。そのため、単年度や一科目だけの結果をもって、共通テスト全体の難易度を評価することは適切ではありません。

自分の得点を振り返る際は、受験した科目それぞれの推移を確認し、教科全体を一括りにしないことがポイントです。

センター試験との単純比較には注意

センター試験時代の平均点と比べたい方もいるかもしれませんが、この記事では2021年度以降の共通テストを中心に扱っています。

2021年度に共通テストへ移行した際、出題形式や問題文の分量、求められる思考力が大きく変わりました。英語をはじめ、科目構成や配点が変更された教科もあります。さらに2025年度には新課程への移行が加わっています。

こうした変化があるため、平均点の数字だけを単純に並べても、試験そのものの難しさを正確に比較することはできません。センター試験時代の詳しいデータを確認したい場合は、大学入試センターの公表資料をあわせて参照することをおすすめします。

文系・理系の総合平均点推移

ここまでは科目別の平均点を見てきましたが、国公立大学型の科目構成で受験した場合の総合的な位置づけを知りたい方も多いでしょう。

大学入試センターは、文系・理系別の総合平均点を公表していません。本記事では、河合塾が公表している推定値を掲載しています。大学入試センターの公式平均点ではない参考値である点にご注意ください。

文系の総合平均点推移

年度 科目構成 満点 文系総合平均点 得点率
2021年度 5教科7科目 900点 555点 61.7%
2022年度 5教科7科目 900点 507点 56.3%
2023年度 5教科7科目 900点 530点 58.9%
2024年度 5教科7科目 900点 536点 59.6%
2025年度 6教科8科目 1000点 620点 62.0%
2026年度 6教科8科目 1000点 596点 59.6%

※河合塾の推定値。大学入試センターの公式平均点ではありません。

2025年度から、情報Ⅰが加わり6教科8科目・1000点満点に科目構成が変わりました。2026年度の文系総合平均点は596点で、2025年度から24点低下しています。

引用:2026年度平均点|河合塾 Kei-Net(https://www.keinet.ne.jp/center/average/26_index.html)

理系の総合平均点推移

理系型は、文系型に理科を組み込んだ科目構成になる点が特徴です。地理歴史・公民の代わりに理科を2科目含める場合が多く、文系型とは科目構成そのものが異なります。

年度 科目構成 満点 理系総合平均点 得点率
2021年度 5教科7科目 900点 571点 63.4%
2022年度 5教科7科目 900点 510点 56.7%
2023年度 5教科7科目 900点 548点 60.9%
2024年度 5教科7科目 900点 557点 61.9%
2025年度 6教科8科目 1000点 633点 63.3%
2026年度 6教科8科目 1000点 603点 60.3%

※河合塾の推定値。大学入試センターの公式平均点ではありません。

文系・理系総合得点の平均点推移

2026年度の理系総合平均点は603点で、2025年度から30点低下しています。文系型の低下幅(24点)と比べると、理系型のほうがやや大きく下がっています。

文系型の平均点と理系型の平均点を単純に比べて「理系のほうが得点が高い」といった評価はできません。科目構成や受験者層が異なるためです。

引用:2026年度平均点|河合塾 Kei-Net(https://www.keinet.ne.jp/center/average/26_index.html)

新旧課程は得点率で比べよう

2024年度以前は900点満点、2025年度以降は情報Ⅰが加わり1000点満点です。満点が異なる年度を比べる際は、総合点だけでなく得点率を確認する必要があります。

たとえば、2025年度の文系総合平均点620点は満点1000点に対して62.0%ですが、2021年度の555点は満点900点に対して61.7%です。総合点の大小だけでなく、得点率で見て初めて年度をまたいだ比較ができます。

年度をまたいで比較するときは、満点・平均点・平均得点率の3つをあわせて見るようにしましょう。

共通テストの平均点を受験戦略にどう生かす?

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ここまでの平均点を確認したうえで、自分の得点や出願先をどう考えればよいかを整理します。

平均点とボーダーは別の数字

平均点、ボーダー、志望者内順位は、それぞれ意味が異なります。

数値 意味 主な用途
平均点 科目受験者全体の平均 試験全体の結果を把握する
ボーダー 合格可能性の目安となる得点 出願候補を検討する
志望者内順位 同じ大学・学部を志望する人の中での位置 志望者集団内の状況を確認する

平均点が10点下がったからといって、志望大学のボーダーも同じだけ下がるとは限りません。平均点は全受験者の数字であるのに対し、ボーダーは大学・学部ごとの志望者データをもとにした数字であり、母集団が異なるためです。

平均点より低くても出願を諦める必要はない

平均点を下回った科目があるからといって、それだけで出願先を変更する必要はありません。合否に影響するのは、あくまで全科目の総合得点や、志望大学が重視する科目の得点だからです。

大学独自の傾斜配点、共通テストと二次試験の配点比率、同じ大学を志望する受験生全体の得点状況によっても、評価は変わってきます。

たとえば、国語は平均点を下回っていても、配点の高い英語や数学で得点できていれば、総合的な評価は大きく変わりません。共通テストの比重が低く、二次試験で挽回できる場合もあります。一方で、平均点より高い得点であっても、それだけで合格圏にあるとは限りません。

出願前に確認したい3つの数字

平均点を確認したあとは、次の3つの数字をあわせて見ていきましょう。

共通テストリサーチにおける判定と志望者内順位、志望大学・学部のボーダー、そして大学独自の換算点や傾斜配点と二次試験の配点です。

平均点は試験全体を振り返るための数字であり、出願の判断は志望大学ごとのデータをもとに行うものです。自己採点後の出願判断については、共通テストリサーチの判定や志望者内順位の見方もあわせて確認しておきましょう。

共通テストの平均点推移に関するFAQ

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共通テストの平均点はいつ確定する?

試験直後は、予備校による速報・予想平均点が先に公表されます。その後、大学入試センターによる中間集計を経て、最終的な確定値が発表される流れです。

過去年度との推移を比較する場合は、最終的な確定値を使うようにしましょう。発表日は年度によって異なるため、具体的な日付を確認したい場合は、その年度の大学入試センターの公式発表を参照してください。

共通テストの平均点は何割くらい?

科目によって異なるため、一律にはいえません。河合塾の推定では、2026年度の総合型平均点は文系が得点率59.6%、理系が得点率60.3%です。

参考:2026年度平均点|河合塾 Kei-Net(https://www.keinet.ne.jp/center/average/26_index.html)

ただし、数学Ⅰ・数学Aや物理のように得点率5割を下回る科目もあれば、生物基礎のように7割を超える科目もあります。最新年度の科目別一覧は、この記事冒頭の表をご確認ください。

平均点は目標点そのものでもありません。志望大学によって必要な得点率は異なるため、自分の目標点を決めるときは、志望校のボーダーや配点をあわせて確認する必要があります。

平均点が低いと得点調整される?

平均点が低いというだけで、必ず得点調整が行われるわけではありません。得点調整は、大学入試センターが定める対象科目や平均点差などの条件に基づいて判断されます。

得点調整が実施された年度の推移を確認する場合は、調整前と調整後のどちらの数値を使っているかをあわせて確認する必要があります。詳しい条件を確認したい場合は、該当年度の大学入試センターの発表を参照してください。

共通テストの過去最低平均点は何点?

共通テスト全体で一つの「過去最低平均点」があるわけではありません。国語・数学・英語など、科目ごとに最も低かった年度は異なります。2021~2026年度のうち、比較可能な主な科目について最も低かった年度と平均点をまとめると、以下のとおりです。

科目 過去最低平均点 年度
国語 52.87 2023年度
数学Ⅰ,数学A 37.96 2022年度
数学Ⅱ・数学B 43.06 2022年度
数学Ⅱ・数学B・数学C 51.56 2025年度
英語(リーディング) 51.54 2024年度
英語(リスニング) 54.65 2026年度
物理 45.55 2026年度
化学 45.34 2025年度
生物 48.46 2023年度
地学 41.64 2025年度
情報Ⅰ 56.59 2026年度(2年分のみ)

数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅱ・数学B(旧課程)は、いずれも2022年度が最も低くなっています。2026年度は、物理と英語リスニングが共通テスト開始後の最低平均点となりました。情報Ⅰも、実施された2年間では2026年度が低くなっています。

まとめ 平均点だけでなくボーダーや志望者内順位も確認しよう

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2026年度の平均点は、物理や情報Ⅰのように大きく下がった科目もあれば、化学のように大きく上がった科目もあり、教科によって明暗が分かれる結果となりました。

2021年度以降の推移を振り返ると、数学や理科のように振れ幅が10点以上と大きい科目もあれば、化学基礎のように振れ幅が10点未満に収まる科目もあります。2025年度からは新課程へ移行しているため、旧課程との単純比較には注意が必要です。文系・理系の総合平均点も、満点の違いを踏まえたうえで、合計点ではなく得点率で比較することが欠かせません。

共通テストの平均点は、あくまで受験者全体の傾向を示す数字であり、自分の合否を直接示すものではありません。自己採点結果を平均点と比較したあとは、共通テストリサーチで志望者内順位や判定を確認し、大学ごとの配点を踏まえて出願先を検討していきましょう。

平均点の推移は、自分の得点を客観的に見るための材料であり、そこに志望校別のデータを組み合わせることで、はじめて出願判断の土台が整います。

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