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【2027年度版】共通テスト情報Ⅰ対策はこれでOK!点数アップできる最短ルート

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大学受験
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「共通テストの情報、どう対策したらいいのかわからない……」と悩んでいませんか?

情報Ⅰの勉強を始めてはみたものの、なかなか点数が伸びずに不安を感じている受験生も多いでしょう。

共通テスト「情報Ⅰ」は2025年度から新たに導入された科目です。初年度の平均点は69.26点でしたが、2026年度は56.59点まで低下しました。2027年度に向けては、基本知識を覚えるだけでなく、問題の中で知識を使う練習も重要になります。

この記事では、偏差値35から独自の「暗記術」「読書術」「作文術」を生み出し、東大に合格した西岡壱誠さん(カルぺ・ディエム所属・講演家)の監修のもと、共通テスト「情報Ⅰ」を基礎から効率よく攻略する方法をわかりやすく解説します。

塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

西岡壱誠

監修者

西岡壱誠

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。 そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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目次

共通テスト「情報Ⅰ」とは?試験概要を徹底解説

共通テスト「情報Ⅰ」とは?試験概要を徹底解説

情報Ⅰは、2022年度に施行された新学習指導要領で新たに設けられた高校の必修科目で、2025年度の共通テストから新たに出題されています。

数学のような計算力や国語のような長文読解力に偏らないため、文系・理系どちらの受験生でも努力次第で得点を伸ばしやすい科目です。

ここでは、試験時間・配点・問題数といった基本情報を確認しておきましょう。

試験時間・配点・問題数

共通テスト「情報Ⅰ」の基本情報は以下のようになっています。

共通テスト「情報Ⅰ」  
日程 2027年1月17日(日)17:00~18:00
試験時間 60分
配点 100点満点
問題数 4つの大問で構成され、おおよそ40~50問前後

共通テスト「情報Ⅰ」の試験時間は60分です。2027年度入試では、2日目の最後の時間帯(1月17日17:00〜18:00)に実施される予定となっています。つまり、共通テスト本番では、ここまでに複数科目を受け終えた状態で臨むことになりますので、「試験体力」を鍛えておきましょう。

共通テスト「情報Ⅰ」の配点は100点満点です。出題は4つの大問で構成され、おおよそ40~50問前後が出題されます。それぞれの大問の内容・配点のイメージは以下のとおりです。

大問 主な内容 配点 出題イメージ
第1問 コンピュータ、情報セキュリティ、情報デザイン、通信など 20点 パスワード管理や著作権など、身近な情報モラルを判断させる問題
第2問 情報システム、情報のデジタル化、コンピュータの仕組みなど 30点 会話文形式で、レジのPOSシステムなど身近な仕組みを読み解く問題
第3問 アルゴリズム、プログラミング、モデル化・シミュレーション 25点 擬似言語のプログラムを読んで処理結果を考える問題
第4問 データの表現・収集・分析・評価 25点 散布図や表から傾向を読み取り、分析する問題

ページ数だけ見ると、現行の数学や理科よりも多く、英語リーディングと同程度の分量です。また、単純な知識問題や計算問題にとどまらず、会話文・図表・状況文を読み取りながら解答する思考型問題が中心です。

60分という限られた時間の中でこれらを解き切る必要があるため、時間配分と読解スピードが得点のカギになります。

過去問はまだ少ない|2025・2026年度の問題を活用しよう

共通テスト「情報Ⅰ」は、2025年度に初めて実施された新しい科目です。2027年度入試で3回目となるため、国語や数学などと比べると、まだ過去問の蓄積は多くありません。

一方、2025年度と2026年度の本試験が実施されたことで、初年度より実践的な練習に使える問題は増えました。まずは実際の共通テストを使い、出題形式や文章量に慣れておきましょう。

過去問が少ないからといって、多くの問題集に手を広げる必要はありません。限られた問題でも繰り返し解き、復習まで徹底することが得点力につながります。

西岡先生のアドバイス

過去問を効率的に使うために一番重要なポイントは、正しく復習することです。間違えてしまった問題は「なぜ間違えてしまったのか」「何を覚えていなかったのか」「自分はどこで間違いやすいのか」を明確にすれば、試験当日のミスも格段に減らせるはずです。

間違えた問題をメモする「復習ノート」を用意しておくという方法もあります。完璧に解けるようになるまで何度も解き直せば、確実に実力をつけられるでしょう。徹底的に復習することは、情報の試験に限らず全ての過去問や模試について大事です。解いた問題は放っておかず、次に出た時は絶対に間違えないぞという気持ちで復習する習慣を普段からつけておきましょう。

2026年度は難化|平均点は56.59点

2025年度の共通テスト「情報Ⅰ」の平均点は69.26点でした。一方、2026年度は56.59点となり、前年から12.67点低下しています。

年度 平均点
2025年度 69.26点
2026年度 56.59点

2026年度について、河合塾は難易度を「難化」と分析しています。前年より幅広い知識をもとに考察する問題が増えたほか、マーク数も51から60へ増加しました。

ただし、必要以上に難化を恐れる必要はありません。問われているのは、情報Ⅰで学ぶ基本知識と、それを具体的な場面で活用する力です。2027年度に向けては、知識を覚えるだけで終わらず、問題の中で使うところまで練習しておきましょう。

共通テスト「情報Ⅰ」の出題傾向と難易度を知ろう(2026年度版)

共通テスト「情報Ⅰ」の出題傾向と難易度を知ろう(2026年度版)

2025年度の難易度は「やや易〜標準」レベル

2025年度共通テストの「情報Ⅰ」は、比較的取り組み易かった科目といえます。

共通テスト全体では平均点が60点前後に調整されることが多い中で、「情報Ⅰ」の平均点は69.26点と高めに推移しました。

出典:大学入試センター プレス発表資料(令和7年2月6日付)

これは、しっかりと対策した受験生が得点を伸ばしやすい科目だったことを示しています。

初年度ということもあり、試験の難易度は全体的に「やや易〜標準」レベルといえるでしょう。

出題分野と配点イメージ

2025年度の共通テスト「情報Ⅰ」の大問の内訳は以下のようになっていました。

  • 小問集合
  • データの活用とシミュレーション
  • コンピュータとプログラミング
  • 情報通信ネットワークとデータの活用

共通テスト「情報Ⅰ」では、単純な知識暗記を問う問題はほとんどありません。場面設定や会話文を読み取りながら、与えられた情報を整理・分析して解答を導く問題が中心です。

初見の内容であっても、問題文内で必要な情報や定義が与えられており、論理的に考えれば解ける設計となっていました。

西岡先生のアドバイス

平均点が高いということは、その分解けるはずの問題も多かったということです。このような試験では、一つのミスが命取りになってしまうことも多々あります。

特に2025年度の情報の試験では、ほとんどの問題が2,3点の配点がありました。これは言い換えると、難しい問題を頑張って解くのと簡単な問題のミスを減らすのとではせいぜい1点しか違わないということです。

難しい問題を解く能力も大事ですが、いかにミスを減らせるか、ちゃんと見直しをできるかという点で最も差が開いたテストだったと言えるでしょう。

2026年度の難易度は2025年度より上昇

2026年度の共通テスト「情報Ⅰ」は、2025年度より難しい試験となりました。河合塾も難易度を「難化」としています。

2025年度と同様に多くの文章を読み解く問題が出題されましたが、2026年度はより幅広い知識をもとに考察する力が求められました。また、マーク数は前年の51から60へ9つ増えています。

そのため、知識を持っていても、問題文や資料の意味を読み取り、限られた時間で答えを導かなければなりません。2026年度は「知っている」だけでなく「知識を使って考えられるか」がより重要になった試験です。

2026年度の結果から考える2027年度の対策ポイント

2026年度が難化したからといって、「2027年度はさらに難しくなる」と考える必要はありません。共通テストの難易度は年度によって変わるため、予想に合わせて勉強するより、どのような問題にも対応できる力を身につけることが大切です。

2026年度は、情報Ⅰの全範囲からまんべんなく出題されました。また、複数の知識を関連づけ、身近な問題の解決に応用する力も求められています。

2027年度に向けては、教科書レベルの内容を一通り理解したうえで、過去問や模試を使って演習しましょう。間違えた問題では、「何を知らなかったか」だけでなく「知識をどう使えば解けたのか」まで振り返ることがポイントです。2027年度対策では「全範囲の基礎固め」と「知識を使う問題演習」を両立させましょう。

情報Ⅰの「カギとなる問題」は?攻略のポイント

情報Ⅰは出題範囲が広いため、「どこを勉強すればいいか分からない」と感じやすい科目です。ここでは、実際の本試験で受験生の差がついた問題タイプを振り返りながら、思考系問題への向き合い方を解説します。

過去の本試験で差がついた設問を振り返る

2025年度の第2問では、2人の会話文を読んだ上で解答する問題が出題されました。内容自体は、レジのPOSシステムの仕組みを教科書レベルの知識で丁寧に説明しているだけでした。POSシステムをよく理解していれば、ほとんど読む必要のない内容です。つまり、知識を「暗記するだけ」ではなく「現実の場面に当てはめて考えられるか」が問われた問題です。

また、プログラミング分野(第3問)では、擬似言語の問題文に工夫が見られました。2025年度の試験では、部員数を表す変数が"buinsu"、担当者を表す変数が"tantou"のように、変数名をローマ字読みすると状況に合致するよう作られていました。プログラミングの知識そのものよりも、「問題文の状況をどう解決するか」を考える力が試されていたことになります。

2026年度には、第1問でデータ分析と情報デザインを組み合わせた問題が出題されるなど、複数分野を横断して考えさせる出題が見られました。第3問ではプログラミングとシミュレーション、第4問ではデータを分析・評価する力が問われています。単元ごとの知識を個別に覚えるのではなく、関連づけて理解しておくことが重要です。

西岡先生のアドバイス

情報Ⅰの問題は、一見すると難しそうな設定でも、問題文の中にヒントや定義がきちんと書かれています。焦って計算や作業を始める前に、まず「何が問われているか」「どんな条件が与えられているか」を整理する癖をつけましょう。それだけで正答率はかなり変わってきます。

思考系問題(シミュレーション・グラフ考察)の解き方

情報Ⅰでは、レジ打ちのような身近な場面を題材にしたシミュレーション問題や、散布図・表をもとに考察させるデータ分析問題が頻出です。暗記分野に比べて「考えればわかるはずなのに、時間がかかる」「何から手をつけていいか分からない」と感じる受験生が多い分野でもあります。

こうした問題に対しては、以下の順番で取り組むと整理しやすくなります。

  • まず問題文・図表から「分かっている条件」を書き出す
  • 次に「何を求めればよいか(ゴール)」を確認する
  • 条件とゴールの間をどうつなぐか、図や表に書き込みながら整理する

グラフや散布図の考察問題では、グラフの軸・単位をまず確認してから、全体の傾向(増加・減少・相関の有無)をつかみ、その後に細部(外れ値や例外)を見るという順序で読み解くと、時間をかけずに正確な判断がしやすくなります。

シミュレーション問題も同様に、いきなり計算を始めるのではなく、場面設定を図に起こしてから手を動かすことで、ケアレスミスを防ぎやすくなります。

共通テスト「情報Ⅰ」の分野別対策法!覚えることは?

共通テスト「情報Ⅰ」の分野別対策法!覚えることは?

ここまでで、共通テスト「情報Ⅰ」の概要や出題傾向をつかめたと思います。ここからは、各分野ごとの特徴と、効果的な勉強法を見ていきましょう。

情報社会の問題解決

「情報社会の問題解決」では、情報の科学的な見方・考え方を働かせながら、情報や情報技術を活用して課題を発見・解決する力を養います。

高校で学習した「情報Ⅰ」の知識やスキルが、実際に活用できているかどうかが問われます。穴埋め問題もありますが、単なる知識問題にとどまらず、法規・マナー・モラル・責任といった社会的な観点を広く理解しておくことが重要です。

基本的には、教科書の内容を体系的に整理し、基礎知識を確実に身につけることで十分対応できます。

西岡先生のアドバイス

情報の知識はただ試験で問われるだけのものではなく、実生活に密接に関連するものでもあります。特に、法規やマナーに関連する知識はインターネットを使う上で欠かせない知識でもあります。

教科書の知識に留めておかず、日頃の自分のインターネットの使い方と照らし合わせながら学ぶようにしましょう。逆に、もしも試験でわからなくなった時は、常識通りの解答を選ぶようにしておけば間違いが少ないはずです。

コミュニケーションと情報デザイン

「コミュニケーションと情報デザイン」では、目的や状況に応じて情報をわかりやすく伝える力を養います。

共通テストでは知識理解を問う問題が中心です。ただし単なる暗記ではなく、教科書の内容と身近な情報技術(SNS・広告・プレゼンなど)を結びつけて考えることで、より深く理解しやすくなります。

西岡先生のアドバイス

情報というと、コンピュータの使い方やプログラミングなどに意識が向きがちです。しかし、情報をどのようにデザインするのか、どのように発信するのかもとても重要な要素です。軽視されがちな分野だからこそ、知識確認を怠らないようにしておきましょう。

コンピュータとプログラミング

「コンピュータとプログラミング」では、問題解決のためにコンピュータなどを活用する力を身につけます。

共通テスト「情報Ⅰ」では、実際にプログラムを書く問題は出題されません。しかし、アルゴリズムやプログラムの動作原理を理解しているかが問われます。普段から簡単な擬似コード(疑似言語)に慣れ、入力 → 処理 → 出力の流れを追う練習をしておくと、得点しやすくなります。

西岡先生のアドバイス

出題される疑似コードは、受験生が一目でわかるような工夫がされています。2025年度の試験では、部員数を表す変数は

情報通信ネットワークとデータの活用

「情報通信ネットワークとデータの活用」では、情報通信ネットワークや情報システムを使ってサービスを安全・効率的に活用する力を身につけます。

共通テストでは、IPアドレスやパケット通信など、日常生活でも身近なネットワーク技術に関する問題が多く出題されます。

さらに、サーバーのアクセスログを分析する問題や、セキュリティ上のリスクを判断する設問なども見られます。単なる暗記ではなく、状況を読み取って判断する思考力も重要になることについて留意しておきましょう。

西岡先生のアドバイス

Wi-FiやWebサイトの仕組みといった、普段は意識しない部分に関する知識が問われる内容になっています。特に専門用語がよく出てくる分野なので、定義は自分で説明できるようになりましょう。統計データの使い方もこの範囲で出題されています。数学ⅠAに出題されるデータの分析と特に関連している内容なので、苦手な人は数学の過去問も用いながら一緒に対策を行うとより効率的でしょう。

「情報Ⅰ」はいつから勉強すればいい?

「情報Ⅰ」はいつから勉強すればいい?

「情報Ⅰ」の勉強は、いつから始めるのが効果的なのでしょうか?

結論から言うと、高3の夏までに基礎固めを終え、秋から演習、冬に仕上げというペースが理想です。部活や行事で忙しい人でも、高3の夏休みには一度教科書を通して復習しておくと安心です。

ここでは、共通テスト本番までの流れに合わせて、無理なく進めるためのスケジュールを解説します。

基礎固め期(~高3夏まで):教科書・基礎参考書で知識整理

多くの高校では、「情報Ⅰ」を高校1〜2年生のうちに履修します。そのため、高3になってから改めて勉強を始めようとすると、以前学んだ内容をすっかり忘れてしまっているケースも少なくありません。

高3の夏までは、まず教科書や基礎的な参考書を使って内容を整理し直すことが大切です。理解の抜けやすい部分を中心に、少しずつ知識を積み上げていきましょう。

  • 情報の表現方法(2進数・論理回路など)
  • 情報社会やモラルに関する基本用語
  • プログラミングの基本構造(入力→処理→出力)
  • データ活用や統計の基礎的な考え方

短い時間でも構いません。毎日少しずつ復習する習慣をつけておくと、秋以降の応用演習がスムーズに進みます。

西岡先生のアドバイス

直前期は理科・社会の知識も詰め込まなければならず、全ての暗記を直前期に済ますことはほぼ不可能です。計画的に知識を復習するためにも、この時期から対策を始めておきましょう。1〜2年生の時の定期考査などが残っている人は、改めて解いてみると自分が忘れている内容の確認ができます。ただ教科書を流し見するだけでなく、簡単な問題を解いてみて知識が定着しているかを確認すると効率良く勉強できるでしょう。

応用演習期(秋以降):演習問題で思考力を鍛える

秋以降は、いよいよ本格的な実践演習に入る時期です。この段階では、まず共通テストの出題形式に慣れることが最優先になります。

過去問や各予備校の模試・予想問題を活用し、

  • どのような形式で問われるのか
  • 問題文の読み方や考え方のパターン
  • 制限時間の中で解き切る感覚

また、1回解いて終わりではなく、解き直しを徹底することが大切です。間違えた問題をもう一度分析し、「なぜ間違えたのか」「どんな情報を見落としたのか」を振り返ることで、情報処理力や思考の柔軟性がぐっと伸びます。

さらに、模試を受ける際は本番と同じ環境・時間配分で挑戦するのがおすすめです。試験慣れが進むほど、当日の焦りやケアレスミスを減らせます。

西岡先生のアドバイス

試験が近くなると、苦手科目や2次試験で必要な科目に時間が取られてしまい、情報の対策に手が回らないという人も少なくありません。試験直前期に焦らなくても済むように、早いうちから演習問題をきっちりこなしておきましょう。

直前期(冬):過去問・模試で時間配分を最適化

冬の直前期は、これまでに身につけた知識とスキルを本番仕様に仕上げる時期です。この段階では、新しい知識を詰め込むよりも、時間配分と得点安定化の練習を中心に進めましょう。

共通テスト「情報Ⅰ」は60分の試験時間に対して、設問数が多く情報量も豊富です。そのため、過去問や模試を使って本番と同じ条件で解く練習を繰り返すことが重要です。

また、間違えた問題はすぐに答えを覚えるのではなく、「どこで時間を使いすぎたのか」「情報をどう整理すれば良かったのか」を分析しましょう。

時間管理と情報処理の両面を意識して復習することで、安定して高得点を狙える力が身につきます。

西岡先生のアドバイス

この時期に勉強する内容は、試験当日まで二度と出会わず復習するチャンスがないかもしれません。「次に解くのは本番」という気持ちを持って、漏れのないようこれまで以上に復習に力を入れるようにしましょう。

3か月前でも遅くない!成果を最大化するためにやっておきたいこと

3か月前でも遅くない!成果を最大化するためにやっておきたいこと

共通テスト「情報Ⅰ」は、基本的に本番の3か月以上前から対策を始めておくのが理想です。多くの学校では高1〜高2のうちに授業が終わっており、しばらく触れていない受験生も少なくありません。

そのため、ゼロの状態から3か月で一気に仕上げるのは簡単ではないのが現実です。とはいえ、「あと3か月しかない」ではなく「まだ3か月ある」と考えることが大切です。

ここでは、残り3か月で少しでも点数を上げるための実践的な対策を紹介します。

志望大学の「情報Ⅰ」の配点を確認する

まず最初に確認すべきは、志望大学での「情報Ⅰ」の配点です。大学によっては「情報Ⅰ」が総合点の中で占める割合が低く、その場合は他教科を優先した方が効率的なケースもあります。

模試の点数が安定しない場合は特に、「情報にどこまで時間をかけるべきか」で迷いやすいところです。配点が低い大学を志望している場合は、教科書レベルの基礎を固めて大きく失点しない状態を目指す程度にとどめ、浮いた時間は配点の大きい教科に回す、という判断も十分にありえます。

一方で、一定の配点がある大学を受験する場合は、短期間でも十分に得点アップを狙えます。限られた時間の中で成果を出すには、分野の取捨選択と集中学習がカギです。

また、大学・学部によっては、共通テスト「情報Ⅰ」を合否判定に利用しないケースもあります。まずは志望大学の募集要項を確認し、情報Ⅰが必要なのか、どの程度の配点なのかを把握しましょう。情報Ⅰを利用しない大学について知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

西岡先生のアドバイス

定期テストで高得点を取れている、模試でもほとんど勉強せずに良い点が取れているという人は、基礎的な理解はすでにできています。そういう人は、新しく知識を詰め込むよりも、本番形式の問題に慣れることと、時間配分のミスをなくすことに時間を使うほうが効率的です。「得意だから対策しなくていい」ではなく、「得意だからこそ取りこぼしをなくす対策」に切り替えましょう。

教科書は最低でも3回読み、重要語句を覚える

共通テスト「情報Ⅰ」では、まず教科書に載っている基本用語をしっかり理解しておくことが大切です。「聞いたことはあるけれど意味があいまい」という状態をなくすだけでも、正答率は大きく上がります。

最低でも3回は読み込み、重要語句をさらうようにしましょう。

ここでは、覚えておきたい代表的な重要分野と用語を簡単にまとめました。本番前の確認リストとして、スキマ時間に何度も見返しておきましょう。

覚えておきたい代表的な重要分野と重要語句まとめ

分野 重要語句・キーワード
情報社会と情報モラル 個人情報保護法/著作権/オープンデータ/情報モラル/情報倫理/SNSトラブル/フェイクニュース対策
コンピュータと情報の仕組み 2進数/16進数/論理回路(AND・OR・NOT)/CPU/メモリ/ストレージ/アルゴリズム/プログラム構造(入力→処理→出力)
情報通信ネットワーク IPアドレス/DNS/パケット通信/プロトコル/ルータ/暗号化通信(HTTPS)/ファイアウォール/クラウドサービス
データの活用と統計 平均/中央値/最頻値/分散/標準偏差/相関関係/外れ値/散布図/グラフの読み取り/統計的推測
情報セキュリティ マルウェア/ウイルス/フィッシング詐欺/アクセス権限/認証(ID・パスワード・二段階認証)/バックアップ/脆弱性対策

苦手分野を明確にしてそこをつぶしていく

短期間で効率よく得点を伸ばすには、自分の苦手分野を正確に把握することが欠かせません。「なんとなく苦手」な感覚のまま全範囲を復習しても、時間だけが過ぎてしまいます。

まずは、過去問や模試、予想問題を解いてみて、どの分野で点を落としているかを分析しましょう。特に「選択肢を読んでもピンとこない」「時間が足りなくなる」と感じた部分こそ、真の苦手分野です。

効率的な「つぶし方」のコツとしては、以下のような方法が挙げられます。

  • 似た問題を3回解く
  • 1分野=1ページで要点を整理する
  • 苦手分野をあえて毎日5分だけ触れる
  • ストップウォッチで実際に時間を計ってサイクルを回す

西岡先生のアドバイス

情報の試験内容は数学と関連する部分も多いうえに、問題文をきっちりと読み込めば解ける問題も少なくありません。まずは時間を長めに取ってもいいので、過去問や模試などを数回分解いてみましょう。その結果から、自分はどの分野の知識が足りていないのか、苦手分野がどこなのかを明確にすることができれば、短期間であっても効率よく勉強ができるはずです。

情報Ⅰの得点力を上げる解答テクニック

情報Ⅰの得点力を上げる解答テクニック

ここでは、共通テスト「情報Ⅰ」の得点力を上げるための解き方のコツを紹介します。情報Ⅰは出題範囲も広く、どこから手をつければよいのか迷う受験生も多いでしょう。

このセクションでは、カルぺ・ディエムの西岡さん監修のもと、効率的な解答テクニックを紹介します。基礎知識をどう「使える状態」にするかのヒントとして活用してください。

時間を気にせず解いてみる

共通テスト「情報」は、問題数が40~50問程度と多く、問題文の文章量も多いのが特徴です。そのため、試験形式に慣れるまでは時間内に全問解答することは難しい試験です。

そのため、どうしても時間が足りないことばかりに気を取られてしまい、自分が理解しているのかという、一番重要な部分を見落としがちになります。

そこで、まずは学習の第一歩として、一度時間を気にせずに過去問や問題集を解いてみましょう。そうすることで、自分が「時間をかければ解ける問題」で間違えているのか、「そもそも知識や解き方がわからず解けない問題」で間違えているのかを区別してみましょう。

この分析によって、時間配分の練習をすべきか、基礎知識のインプットを優先すべきか、今後の学習方針が明確になります。

現実問題と関連して理解しておく

最初は時間を気にせず解いていても、試験本番には時間制限に間に合わせる必要があります。そこで、高得点を取るためのコツをお伝えします。

試験時間は60分で、大問4つの構成です。一見、1問15分で解けそうですが、その時間配分では失敗してしまう可能性が高いです。特に第3問のプログラミングは時間がかかる受験生が多いため、第1, 2, 4問の知識・読み取り問題を素早く解答することが高得点のカギとなります。

これらの問題は、単なる知識確認にとどまらず、長い文章を理解して解答しなければなりません。しかし、その文章は全く初見の内容とは限らず、実社会での応用例と絡めて出題されやすい特徴があります。

例えば2025年の第2問では、2人の会話文を読んだ上で解答する問題が出題されました。しかしその内容は、教科書に書かれているPOSシステムを丁寧に説明しているだけで、POSシステムをよく理解している受験生にとってはほとんど読む必要のない内容でした。

知識を正確に暗記するだけでなく、それが現実でどう使われているかをセットで整理しておくと、素早い判断につながり、時間短縮に効果的です。

共通テスト「情報Ⅰ」のよくある質問

Q. 高卒生で、学校の授業を受けていない場合はどう対策すべき?

現役生は高1〜2年生で情報Ⅰを履修していますが、高卒生の中には授業をまったく受けていない方もいます。その場合は、まず講義系の参考書や映像授業で全体像をつかむところから始めましょう。

いきなり過去問や問題集に取り組むと、前提知識が無いために理解が追いつかず、挫折しやすくなります。「まず全体像をつかむ→過去問で形式に慣れる→問題演習で得点力を上げる」という順番を、現役生より少し時間をかけて進めるイメージで計画を立てるとよいでしょう。情報Ⅰで具体的に何を学ぶのか、4つの領域や授業内容を詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

Q. 旧課程履修者は、経過措置科目を使える?

「情報」の経過措置(旧課程で学んだ人向けの救済措置)は、新しい学習指導要領に切り替わった2025年度の入試に限って用意されたものです。地歴・公民・数学では旧課程の人向けの科目が用意されましたが、「情報」には旧課程にあたる科目がそもそも存在しないため、当時は経過措置を作るかどうかで検討が分かれていました。

2027年度入試のころには、旧課程で学んだ人はほとんどいなくなるため、同じような経過措置が用意される可能性は低いと考えられます。ただし、最終的な取り扱いは大学によって異なる可能性もあるため、必ず志望大学の最新の学生募集要項で確認してください。

まとめ 情報Ⅰは戦略次第で得点源にできる

まとめ 情報Ⅰは戦略次第で得点源にできる

共通テスト「情報Ⅰ」は、まだ新しい科目であり、対策法が確立されていない分、戦略の立て方で差がつきやすい科目です。出題範囲は広く見えても、内容そのものは高校の授業や教科書レベルを中心に構成されています。

つまり、基本をしっかり理解し、問題形式に慣れれば、高得点を狙うことも可能です。

特に、

  • 早めに基礎を固めること
  • 演習を通して出題形式に慣れること
  • 直前期は時間配分を意識して仕上げること

この3つを意識すれば、情報Ⅰは得点源にしやすくなります。

2026年度は実際に平均点が56.59点となり、初年度より難化しました。ただし、出題範囲そのものが大きく変わったわけではありません。2027年度を受験する人も、難易度を予想することに時間を使うより、「覚えた知識を問題で使えるか」を確認することが大切です。焦らず、できることから一つずつ取り組みましょう。戦略的に学べば、「情報Ⅰ」はあなたの強みになります。

西岡先生のアドバイス

過去問も少なく、あまり情報も出回っていないため不安になるかもしれません。難化傾向が続いているため、試験当日思ったよりも解けない可能性もあります。しかし、それはあなただけではなく受験生全員について言えることです。もし解けなくても、心が折れることなく1点でも多く点を取ろうという気持ちがとても大事になります。情報は共通テストの最後の試験です。最後まで諦めず、悔いなく自分の力を出し切れるよう対策を頑張ってください!

共通テスト全体の勉強法について科目別に詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。

\【2027年度】 共通テストの日程・時間割はコチラ/

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