上智大学 共通テスト利用のボーダーは何点・何割が必要?対象学部・注意点まとめ【2027年度入試】
「上智大学の共通テスト利用は何割取れば合格を狙えるの?」そう悩む受験生の方も多いのではないでしょうか。
上智大学の一般選抜には、独自試験を課さない「共通テスト利用方式」と、独自試験と共通テストを組み合わせる「学部学科試験・共通テスト併用方式」があります。さらに共通テスト利用方式は3教科型と4教科型に分かれており、学部・学科によってボーダーも必要科目も異なります。
この記事では、2027年度入試に向けて公開されている情報をもとに、制度の仕組みを整理したうえで、学部・学科別のボーダー、必要科目、自分に合う方式の選び方までをまとめて解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
目次
上智大学の共通テスト利用とは?仕組みをまず確認しよう

上智大学で「共通テストを使う入試」という場合、実は2つの異なる方式を指していることがあります。
確認すべきポイントは、上智大学独自の学力試験を受けるかどうか、そして共通テスト利用方式の中でも3教科型か4教科型かという点です。
上智独自の学力試験を課さない「共通テスト利用方式」
上智大学の「共通テスト利用方式」は、上智大学独自の学力試験を課さず、原則として共通テストの成績などをもとに合否を判定する方式です。
ただし、神学部神学科・総合人間科学部心理学科・看護学科では、第1次試験(共通テストの得点による選考)の合格者を対象に面接が行われます。
面接対象の3学科を除けば、上智大学の試験会場で独自の学力試験を受ける必要はありません。学部・学科ごとに指定された科目を共通テストで受験し、上智大学の配点に換算した得点で合否が決まる仕組みです。
共通テスト利用方式には3教科型と4教科型がある
共通テスト利用方式は、さらに3教科型と4教科型の2種類に分かれています。多くの学部・学科では、この両方の型に出願できます。
3教科型は必要科目数が少なく得意教科に絞りやすい一方、4教科型は数学Ⅰ・Aなどの科目が追加される代わりに、国公立大学と併願する受験生が対策済みの科目を生かしやすいという特徴があります。
たとえば文学部の多くの学科では、3教科型は外国語・国語・地理歴史または公民の3科目である一方、4教科型ではこれに数学Ⅰ・Aが加わります。学部・学科によって追加される科目が異なるため、募集要項での確認が欠かせません。
「学部学科試験・共通テスト併用方式」との違い
「学部学科試験・共通テスト併用方式」は、共通テストの得点に加えて、上智大学が独自に実施する学部学科試験の得点を組み合わせて合否を判定する方式です。
こちらは共通テストの得点だけで合否が決まる入試ではなく、上智大学の試験会場での受験が前提になります。神学部、文学部、総合人間科学部、法学部、経済学部、外国語学部、総合グローバル学部、理工学部など、多くの学部でこの方式が実施されています。
共通テスト利用方式と学部学科試験・共通テスト併用方式では、必要科目や配点の重み付けが異なる場合があります。両方に出願できる学部も多いため、共通テストの得点だけで勝負したいのか、独自試験で挽回したいのかによって、選ぶ方式は変わってきます。
上智大学の共通テスト利用は何割必要?学部・学科別ボーダー一覧

上智大学は、共通テスト利用方式・学部学科試験・共通テスト併用方式のいずれについても、合格最低点を公表していません。したがって、ここで紹介するボーダーは、あくまで予備校が示す合格可能性の目安です。
以下では、Kei-net(河合塾)が公開している2027年度入試のボーダーライン(高3・卒業生向け)をもとに、学部・学科別の数値を整理します。なお、必要科目については上智大学公式が公開している2027年度入試の制度概要にもとづいています。2027年度の一般選抜入学試験要項は2026年11月上旬に公開予定のため、出願方法や提出書類など最終的な条件は、公開後にあらためて確認してください。
参考:Kei-net「入試難易ランキング(共通テストボーダーライン)」(https://search.keinet.ne.jp/2221/general/border_rate)
3教科型・4教科型のボーダーを学部・学科別に比較
以下の表は、Kei-netが公開する共通テスト利用方式(3教科型・4教科型)のボーダー得点率(%)を、学部・学科別にまとめたものです。学部学科試験・共通テスト併用方式のボーダーは、後述の章で比較します。
| 学部 | 学科 | 3教科型 | 4教科型 |
|---|---|---|---|
| 神学部 | 神学科 | 84% | 75% |
| 文学部 | 哲学科 | 88% | 84% |
| 文学部 | 史学科 | 88% | 84% |
| 文学部 | 英文学科 | 88% | 84% |
| 文学部 | 国文学科 | 88% | 85% |
| 文学部 | ドイツ文学科 | 86% | 80% |
| 文学部 | フランス文学科 | 87% | 81% |
| 文学部 | 新聞学科 | 87% | 82% |
| 総合人間科学部 | 教育学科 | 88% | 85% |
| 総合人間科学部 | 社会福祉学科 | 86% | 83% |
| 総合人間科学部 | 心理学科 | 85% | 84% |
| 総合人間科学部 | 社会学科 | 86% | 84% |
| 総合人間科学部 | 看護学科 | 78% | 74% |
| 法学部 | 法律学科 | 89% | 87% |
| 法学部 | 国際関係法学科 | 88% | 87% |
| 法学部 | 地球環境法学科 | 87% | 85% |
| 経済学部 | 経済学科 | 85% | 84% |
| 経済学部 | 経営学科 | 88% | 84% |
| 外国語学部 | 英語学科 | 88% | 84% |
| 外国語学部 | ドイツ語学科 | 87% | 81% |
| 外国語学部 | フランス語学科 | 87% | 81% |
| 外国語学部 | イスパニア語学科 | 87% | 84% |
| 外国語学部 | ロシア語学科 | 82% | 77% |
| 外国語学部 | ポルトガル語学科 | 85% | 78% |
| 総合グローバル学部 | 総合グローバル学科 | 88% | 86% |
| 理工学部 | 物質生命理工学科 | 84% | 84% |
| 理工学部 | 機能創造理工学科 | 83% | 83% |
| 理工学部 | 情報理工学科 | 85% | 85% |
この表からわかるとおり、最も高いボーダーは法学部法律学科の3教科型で89%です。文学部や総合人間科学部教育学科、総合グローバル学部なども、3教科型では88%前後と高めの水準にあります。
一方、看護学科は74〜78%、神学科は75〜84%と、他学部に比べてボーダーがやや低めです。今回掲載したKei-netのボーダーでは、すべての学科で3教科型が4教科型と同じか、それ以上の得点率となっています。ただし、4教科型は必要科目が増えるため、ボーダーが低いことだけで有利とは判断できません。
得点率別にボーダー上の学部・学科を逆引き
自分の共通テスト得点率から、どの学部・学科・方式がボーダー上の候補になるのかを確認しておきましょう。
ここでの得点率は、共通テスト全体の得点率ではなく、上智大学の配点に換算したうえでの得点率である点に注意してください。実際の出願には、学部・学科が指定する科目を受験していることが前提になります。以下は、各得点率帯にボーダーが設定されている方式の例です(表に掲載した全方式ではありません)。得点率が高い帯に該当する場合は、それより低い帯の方式もあわせて候補になります。
- 89%以上:法学部法律学科3教科型
- 88%:法学部国際関係法学科、文学部哲学科・史学科・英文学科・国文学科、経済学部経営学科、外国語学部英語学科、総合グローバル学部総合グローバル学科の3教科型
- 84〜87%:法学部法律学科・国際関係法学科の4教科型、文学部各学科の3教科型・4教科型の一部、総合人間科学部教育学科・社会学科、経済学部経済学科、外国語学部ドイツ語学科・フランス語学科・イスパニア語学科の3教科型、理工学部物質生命理工学科・情報理工学科の3教科型・4教科型など
- 80〜83%:外国語学部ロシア語学科3教科型、理工学部機能創造理工学科の3教科型・4教科型、文学部ドイツ文学科4教科型など
- 74〜79%:総合人間科学部看護学科、神学部神学科4教科型、外国語学部ロシア語学科・ポルトガル語学科の4教科型
ただし、これはあくまで得点率帯の目安です。ボーダー付近では合否が分かれる可能性があるため、必要科目を満たしたうえで、自分の得点と照らし合わせる材料として活用してください。
ボーダーと合格最低点は別|上智大学は最低点を公表していない
ここで紹介したボーダーは、Kei-netが示す合格可能性の目安であり、上智大学が公表する合格最低点ではありません。
上智大学は、共通テスト利用方式(3教科型・4教科型)、学部学科試験・共通テスト併用方式のいずれについても、合格最低点を公表していません。
そのため、ボーダー得点率を超えていたとしても、合格が保証されるわけではない点に注意が必要です。
年度による難易度の変動や、募集人数に対する志願者数によっても、実際の合格ラインは変わり得ます。ボーダーはあくまで「出願を検討する際の目安」として活用し、余裕を持った得点を目指すことが大切です。
募集人数もあわせて確認する
ボーダー得点率だけでなく、募集人数もあわせて確認しておく必要があります。
2027年度の募集人数・必要科目・配点は、上智大学が公開している制度概要ですでに確認できます。ただし、出願方法や提出書類を含む最終的な条件は、2026年11月上旬に公開予定の入学試験要項で再確認してください。
以下は、上智大学が公表している2026年度入試(共通テスト利用方式)の募集人員と競争率(志願者数ベースの倍率)の実績です。2027年度の数字ではない点に注意してください。
| 学部 | 学科 | 3教科型 募集人員 | 3教科型 競争率 | 4教科型 募集人員 | 4教科型 競争率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 神学部 | 神学科 | 2名 | 33.0倍 | 2名 | 13.5倍 |
| 文学部 | 哲学科 | 2名 | 7.3倍 | 3名 | 2.9倍 |
| 文学部 | 史学科 | 2名 | 4.5倍 | 2名 | 2.4倍 |
| 文学部 | 国文学科 | 2名 | 4.2倍 | 3名 | 3.3倍 |
| 文学部 | 英文学科 | 3名 | 4.9倍 | 3名 | 3.7倍 |
| 文学部 | ドイツ文学科 | 2名 | 7.5倍 | 2名 | 3.2倍 |
| 文学部 | フランス文学科 | 2名 | 5.6倍 | 2名 | 3.1倍 |
| 文学部 | 新聞学科 | 2名 | 4.9倍 | 3名 | 2.9倍 |
| 総合人間科学部 | 教育学科 | 3名 | 9.1倍 | 3名 | 3.4倍 |
| 総合人間科学部 | 心理学科 | 2名 | 24.3倍 | 3名 | 10.2倍 |
| 総合人間科学部 | 社会学科 | 2名 | 14.9倍 | 3名 | 3.0倍 |
| 総合人間科学部 | 社会福祉学科 | 3名 | 16.1倍 | 2名 | 3.8倍 |
| 総合人間科学部 | 看護学科 | 2名 | 4.3倍 | 2名 | 3.4倍 |
| 法学部 | 法律学科 | 2名 | 6.2倍 | 5名 | 3.8倍 |
| 法学部 | 国際関係法学科 | 2名 | 5.3倍 | 3名 | 3.2倍 |
| 法学部 | 地球環境法学科 | 2名 | 6.3倍 | 3名 | 4.7倍 |
| 経済学部 | 経済学科 | 2名 | 8.4倍 | 4名 | 3.4倍 |
| 経済学部 | 経営学科 | 5名 | 7.4倍 | 15名 | 3.6倍 |
| 外国語学部 | 英語学科 | 2名 | 6.3倍 | 3名 | 3.4倍 |
| 外国語学部 | ドイツ語学科 | 2名 | 4.6倍 | 2名 | 2.6倍 |
| 外国語学部 | フランス語学科 | 3名 | 5.9倍 | 2名 | 3.1倍 |
| 外国語学部 | イスパニア語学科 | 2名 | 6.3倍 | 2名 | 3.7倍 |
| 外国語学部 | ロシア語学科 | 4名 | 4.7倍 | 2名 | 3.3倍 |
| 外国語学部 | ポルトガル語学科 | 2名 | 5.6倍 | 2名 | 3.4倍 |
| 総合グローバル学部 | 総合グローバル学科 | 3名 | 6.4倍 | 2名 | 2.8倍 |
| 理工学部 | 物質生命理工学科 | 3名 | 3.9倍 | 3名 | 4.2倍 |
| 理工学部 | 機能創造理工学科 | 3名 | 4.1倍 | 3名 | 3.7倍 |
| 理工学部 | 情報理工学科 | 3名 | 3.5倍 | 3名 | 4.1倍 |
参考:2026年度一般選抜 入試統計一覧 |Admissions Statistics for Ippan Senbatsu in 2026|上智大学
※競争率は、上智大学公表の「第一次受験者数÷(最終合格者数+補欠入学許可者数)」にもとづく実績値です。
この表からわかるとおり、募集人員は多くの学科で2〜3名程度と少なく、経済学部経営学科(3教科型5名・4教科型15名)のように学部内でも規模に差があります。競争率がもっとも高いのは神学部神学科の3教科型(33.0倍)ですが、これは募集人員が2名と少ないことが影響しており、ボーダー自体は84%と突出して高いわけではありません。募集人員が少ない学科ほど、ボーダーの数字以上に競争率が跳ね上がりやすい傾向があるため、得点率だけでなく倍率もあわせて確認してください。
なお、2027年度は募集人員が変更される学科もあります。たとえば共通テスト利用方式3教科型では、文学部フランス文学科の募集人員が2026年度の2名から2027年度は3名に変更されることが公表されています。年度によって募集人数が変わる学科もあるため、志望学科の最新の数字を確認しておきましょう。
なお、合格実績としての統計データも、共通テスト利用方式(3教科型・4教科型)、学部学科試験・共通テスト併用方式のそれぞれについて上智大学が公表しています。ボーダーとあわせて参照することで、より実態に近い判断材料になります。
上智大学の共通テスト利用を学部・学科別に比較|必要科目と注意点

学部・学科によって、共通テストで受験すべき科目は大きく異なります。ここでは、代表的な学部・学科の科目条件を比較します。
文系学科は外国語・国語と地歴公民または数学が基本
文学部や総合人間科学部、法学部、外国語学部、総合グローバル学部の多くの学科では、3教科型は外国語・国語に加えて、地理歴史・公民・数学のいずれかを組み合わせる構成が中心です。
学科によっては、地理歴史または公民のみが指定され、数学Ⅰ・Aを選べないケースもあるため、募集要項での確認が欠かせません。
たとえば文学部史学科は3教科型で外国語・国語・地理歴史の3科目が必須で、地理歴史または公民という選択の幅すらありません。一方、文学部哲学科は地理歴史または公民または数学Ⅰ・Aから選べる構成になっています。
4教科型になると、多くの学科で数学Ⅰ・Aが必須科目として追加されます。3教科型では選択できた地理歴史・公民・数学の組み合わせが、4教科型では地理歴史または公民、数学Ⅰ・Aという形で両方必須になる学科が目立ちます。
経済学科は数学Ⅰ・A・数学Ⅱ・B・Cが必要
経済学部経済学科は、他の文系学科とは異なり、数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・B・Cの両方が3教科型・4教科型ともに必須科目に含まれています。
数学を得意とする受験生にとっては、経済学科は文系学部の中でも数学の配点比重を生かしやすい学科といえます。
一方、同じ経済学部でも経営学科の共通テスト利用方式では、3教科型で外国語・国語に加えて地理歴史・公民・数学Ⅰ・A・数学Ⅱ・B・Cから1科目を利用し、4教科型では外国語・国語・地理歴史または公民・数学Ⅰ・Aを利用します。経済学科のように数学Ⅰ・A・数学Ⅱ・B・Cの両方が必須となるわけではなく、選択の幅が広い点が異なります。
看護学科は数学・理科の科目条件に注意
総合人間科学部看護学科は、他の総合人間科学部の学科とは異なる科目条件が設定されています。
看護学科では、数学(Ⅰ・AとⅡ・B・C)または理科(基礎科目なら2科目、専門科目なら1科目)のいずれかを選択する仕組みになっており、文系・理系どちらの受験生にも門戸が開かれています。
4教科型になると、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B・C、理科がすべて必須になるため、3教科型よりも科目負担が大きくなります。また、看護学科は第1次試験(共通テストの得点)合格者に面接が課される点も、他の総合人間科学部の学科と異なります。
理工学部は数学2科目と理科を利用する
理工学部の3学科(物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科)は、いずれも外国語、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B・C、理科(物理・化学・生物から1科目)を用いる構成が基本です。
理工学部は、他の学部と異なり国語を必須としない代わりに、数学を2科目、理科を1科目利用する理系型の科目構成になっています。
4教科型では、これに国語が追加される形になります。理工学部を志望する場合、3教科型では国語の負担がない一方、4教科型では国語の得点も合否に影響する点を確認しておく必要があります。
情報理工学科では「情報Ⅰ」を利用できる
理工学部情報理工学科は、他の理工学部の学科とは異なり、3教科型・4教科型ともに理科の代わりに「情報Ⅰ」を選択科目として利用できます。
情報Ⅰを得点源にできる受験生にとって、情報理工学科は理科の負担を抑えられる選択肢になります。
ただし、情報Ⅰが使えるのは情報理工学科に限られ、物質生命理工学科・機能創造理工学科では理科(物理・化学・生物)のみが対象です。志望学科によって情報Ⅰの扱いが異なる点は見落としやすいため、必ず募集要項で確認してください。
選択科目は高得点の科目が合否判定に使われる
多くの学部・学科で、地理歴史・公民・数学などの選択科目については、複数科目を受験していても、上智大学の配点上有利になる科目が合否判定に使われる仕組みが採用されています。
指定数を超えて選択科目を受験した場合は、高得点の科目が合否判定に使われます。また、第1解答科目・第2解答科目の区別は行われません。
選択の幅が広い学科ほど、自分が受験した科目の中から得点の高いものを組み合わせられる可能性があるため、事前に募集要項の科目要件を確認しておくことが大切です。ただし、学科によっては地理歴史または公民のみで数学Ⅰ・Aが選べない、あるいは逆に数学のみが指定されるなど、選択の幅が狭いケースもあります。表面的な「選択科目」という言葉だけで判断せず、自分が受験した科目が対象に含まれているかを必ず確認してください。
3教科型と4教科型はどちらを選ぶ?

同じ学部・学科であっても、3教科型と4教科型ではボーダーも必要科目も異なります。ここでは、どちらを選ぶべきかの判断軸を整理します。
得意な3教科で高得点を狙えるなら3教科型
外国語・国語に加えて、地理歴史・公民・数学のいずれか1科目に絞って高得点を狙える受験生には、3教科型が向いています。
3教科型は科目数が少ない分、得意科目に受験勉強のリソースを集中させやすいという利点があります。
ただし、前述のとおり3教科型のほうがボーダーが高い学部・学科が多いため、科目数が少ないことがそのまま合格しやすさを意味するわけではありません。
数学Ⅰ・Aまで対策している国公立志望なら4教科型
地理歴史・公民に加えて数学Ⅰ・Aも安定して得点できる受験生には、4教科型が候補になります。
4教科型は、国公立大学との併願などで数学Ⅰ・Aまで幅広く対策している受験生が、受験科目を生かしやすい方式です。3教科型よりボーダーが低い学科もありますが、必要科目が増えるため、換算後の得点率で比較する必要があります。
看護学科や理工学部のように、4教科型で科目負担が大きく増える学科もあります。理工学部は4教科型で国語が追加される点が典型例です。自分の得意科目の組み合わせと照らし合わせて判断することが重要です。
同じ学科でも3教科型・4教科型のボーダーは異なる
先ほどの学部・学科別ボーダー表からもわかるとおり、同じ学科であっても3教科型と4教科型ではボーダー得点率が異なります。
今回掲載したKei-netのボーダーでは、すべての学科で3教科型が4教科型と同じか、それ以上の得点率になっています。
科目数が少ない3教科型のほうがボーダーは高くなる傾向にあるため、「科目が少ない方式のほうが簡単」といった思い込みで判断せず、志望学科ごとのボーダーと必要科目を個別に確認する必要があります。
両方式に出願するときは科目・募集人数を比較する
多くの学部・学科では、3教科型と4教科型の両方に出願できます。両方に出願する場合は、必要科目・募集人数を比較したうえで検討しましょう。
同じ学科の3教科型と4教科型を併願することで、共通テストの得点を最大限に活用できる可能性があります。ただし、出願にはそれぞれ検定料がかかるため、募集人数やボーダーの水準も踏まえて、出願する方式を絞り込むことも選択肢の一つです。
自分に合う学科・方式を得点と受験科目から判断しよう

ここまでの制度・ボーダー・科目情報を、実際の出願判断につなげていきましょう。単にボーダーが低い学科を選ぶのではなく、自分が受験した科目や得意分野を踏まえて絞り込むことが大切です。
出願前は必要科目を確認し、模試得点を換算する
上智大学の2027年度共通テスト利用方式は、Web出願が2027年1月5日〜14日、書類送付が1月15日消印有効に設定されており、共通テスト本試験(1月16日・17日)よりも前に締め切られます。そのため、自己採点結果を確認してから出願先を選ぶことはできません。
出願前は、次の順番で検討を進めましょう。
まず、共通テストで受験する予定の科目を確認します。次に、その科目が志望学科の指定科目を満たしているかを確認します。そのうえで、模試や過去問で取れている得点を上智大学の配点に換算し、先ほどのボーダー表と比較して、出願する学科・方式を決定します。
たとえば経済学部経済学科は数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・B・Cの両方が必須のため、数学Ⅱ・B・Cを受験する予定がなければ出願できません。理工学部各学科も同様に、数学2科目と理科が必須です。志望学科の科目条件は、募集要項で個別に確認する必要があります。
共通テスト後は出願済み方式の位置を確認する
共通テスト本番が終わったら、自己採点結果を上智大学の配点に換算し、すでに出願した3教科型・4教科型のボーダーと比較して、自分の位置を確認します。
共通テスト全体の得点率ではなく、出願した学科が指定する科目のみを上智大学の配点に換算した得点率で比較することが重要です。
科目ごとの配点は学科によって異なるため、募集要項に記載された配点表を参照しながら、自分で計算してみてください。この結果は、共通テスト利用方式の合格可能性を確認するだけでなく、その後の一般選抜(学部学科試験・共通テスト併用方式など)に向けた対策を考える材料にもなります。
独自試験も含めて勝負するなら併用方式を検討する
共通テストの得点だけでは不安がある場合や、逆に独自試験のほうが得意な場合は、学部学科試験・共通テスト併用方式も検討候補になります。
以下は、共通テスト利用方式(3教科型)と学部学科試験・共通テスト併用方式のボーダーを比較した表です。
| 学部 | 学科 | 3教科型 | 学部学科試験・共通テスト併用方式 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 法律学科 | 89% | 86% |
| 文学部 | 哲学科 | 88% | 86% |
| 総合人間科学部 | 教育学科 | 88% | 86% |
| 経済学部 | 経営学科 | 88% | 85% |
| 外国語学部 | 英語学科 | 88% | 84% |
この表からわかるとおり、上記の学科では学部学科試験・共通テスト併用方式のほうが、共通テスト利用方式(3教科型)よりも共通テストのボーダーが低く設定されています。
ただし、併用方式のボーダーは共通テスト部分についての目安です。独自試験の結果も合否に影響するため、共通テストのボーダーが低いことだけで、共通テスト利用方式より合格しやすいとは判断できません。
独自試験対策に自信がある受験生にとっては、併用方式は選択肢を広げる材料になります。共通テストの得点だけで勝負するか、独自試験を含めて勝負するかは、自分の得意分野に応じて判断してください。
共通テスト利用・併用方式・TEAPスコア利用方式を組み合わせる
上智大学の一般選抜には、共通テスト利用方式・学部学科試験・共通テスト併用方式のほかにも、TEAPスコア利用方式など複数の入試方式があります。
複数の方式に出願することで、共通テストの得点、独自試験の得点、外部検定のスコアなど、自分の強みを生かせる合格のチャンスを広げられます。
方式ごとに検定料や出願期間が異なるため、すべてに出願するのではなく、自分の得意分野と照らし合わせて優先順位をつけることが現実的です。
出願締切と面接の有無を確認する
上智大学の共通テスト利用方式は、Web出願が2027年1月5日〜14日に設定されており、出願締切が共通テスト本番よりも前になります。
共通テスト後に自己採点結果を見てから出願先を選ぶことはできないため、出願前に目標得点率を決めておく必要があります。
また、神学部神学科・総合人間科学部心理学科・看護学科では、共通テスト利用方式でも第1次試験合格者に面接が課されます。出願前に、募集要項で締切日と選考内容を必ず確認してください。
上智大学の共通テスト利用に関するよくある質問

英検・TEAPなどの外部検定は利用できる?
共通テスト利用方式では、CEFR B2以上の英検・TEAPなど、大学が指定する外国語外部検定試験の結果を、共通テスト外国語のみなし得点として利用できます。共通テスト外国語の得点とみなし得点のうち、高いほうが合否判定に使われます。
ただし、外部検定のスコアを提出する場合でも、共通テスト外国語の受験は必須です。また、共通テストで選択する言語と、提出する外部検定の言語を一致させる必要があります。利用できる検定・スコア・有効期間は、最新の入試要項で確認してください。
なお、上智大学にはTEAPスコア利用方式もありますが、共通テスト利用方式におけるみなし得点とは別の入試方式です。
国際教養学部に共通テスト利用方式はある?
国際教養学部は、共通テスト利用方式・学部学科試験・共通テスト併用方式・TEAPスコア利用方式のいずれの対象にもなっていません。国際教養学部・理工学部英語コース・SPSFは、一般選抜のこれら3方式の対象外です。国際教養学部を志望する場合は、学部独自の選抜方式を確認する必要があります。
共通テストの英語と国語はどのように扱われる?
共通テスト利用方式の英語は、リーディング100点・リスニング100点の1対1で扱われます。
また、国語は現代文だけではなく、古文・漢文を含む全範囲が合否判定の対象です。学科によって外国語・国語全体の得点を所定の配点へ換算する場合があるため、最終的な満点は学科別の配点表で確認してください。
過年度の共通テスト成績は利用できる?
上智大学の入試では、原則として同年度に実施された共通テストの成績が合否判定の対象です。
前年度以前の成績を利用できるかどうかは年度によって条件が変わる可能性があるため、最新の募集要項で確認してください。
まとめ 得点率と必要科目を確認して出願方式を決めよう

上智大学の共通テスト利用には、独自試験を課さない共通テスト利用方式(3教科型・4教科型)と、独自試験を組み合わせる学部学科試験・共通テスト併用方式があります。Kei-netの2027年度ボーダーでは、学部・学科によって74%から89%まで幅広い水準が示されています。
ただし、このボーダーは合格最低点ではありません。上智大学は共通テスト利用方式・併用方式のいずれについても、合格最低点を公表していません。神学部神学科・総合人間科学部心理学科・看護学科では面接もあるため、ボーダーを超えていれば必ず合格するわけでもありません。
出願方式を決める近道は、まず志望学科の指定科目を確認し、模試の得点を上智大学の配点に換算してボーダーと比較することです。共通テスト利用方式は共通テスト本番より前に出願が締め切られるため、自己採点を待たずに出願前の時点で判断する必要があります。得点率だけで判断せず、3教科型・4教科型・併用方式それぞれの必要科目や面接の有無まで確認したうえで、自分に合った出願計画を立てていきましょう。
【あわせて読みたい】
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
注目の塾
PR

