【2027年度】慶應SFCの総合型選抜は難しい?倍率・出願条件・日程と対策
慶應SFCの総合型選抜(AO入試)を受けたいけど、倍率はどのくらい?出願条件や試験内容は?と気になることも多いですよね。
2025年実施の夏秋AOでは、2学部をあわせた倍率は5.1倍、合格率は約20%でした。出願に必要な評定の基準はなく、選考は書類と面接の2段階で行われます。志願者の約6割は、1次の書類選考を通過していません。
この記事では、学部の違い、倍率、2027年度入試の出願条件と日程、提出書類、対策、不合格になった場合の選択肢を解説します。
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目次
慶應SFCの総合型選抜(AO入試)とは?

慶應SFCの総合型選抜は、「アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)」という名前で実施されています。慶應SFCとは、湘南藤沢キャンパスにある総合政策学部と環境情報学部の通称です。
筆記試験はなく、1次の書類選考と2次の面接で選考されます。そのため、筆記試験の過去問はありません。募集人員は2学部とも150人で、同じ年度に実施するAO入試(4月入学・9月入学)の合計数です。
かつてのA・B・C・IB方式のような出願方式の区分は、現在の要項には設けられていません。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.5・8・11)
総合型選抜の仕組みや対策については、以下の記事で解説しています。
大学の基本情報は、慶應義塾大学の学校・受験情報で確認できます。
総合政策学部と環境情報学部の違い
2学部は、AO入試の同じ入試期に併願できません。出願前に、どちらの学部で学ぶかを決める必要があります。要項では、2学部の問題解決のアプローチの違いを次のように説明しています。
| 学部 | 重視するアプローチ(要項の記載) |
|---|---|
| 総合政策学部 | 政策、法、戦略、経営、ガバナンスといった視点からの問題解決 |
| 環境情報学部 | 技術、デザイン、ツール、感性、アートといったアプローチ |
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.5・11)
春AO・夏秋AO・冬AO(GIGA)の違い
SFCのAO入試には、春AO・夏秋AO・冬AO(GIGA)の3つがあります。大学は、春AOと夏秋AOの選考方法に違いはないとしています。
一方、冬AO(GIGA)は英語によるオンライン書類審査で、面接はありません。実施期によって対象となる入学時期も異なるため、違いを確認しましょう。
| 項目 | 2026夏秋AO | 2026春AO(参考) | 2026冬AO(GIGA) |
|---|---|---|---|
| 入学時期 | 2027年4月/9月 | 2026年9月/2027年4月 | 2027年9月/2028年4月 |
| 出願時期 | 2026年8月3日~9月1日 | 2026年6月 | 2026年12月8日11:00~2027年1月22日15:00 |
| 選考方法 | 書類選考・対面面接 | 書類選考・対面面接 | オンライン書類審査(面接なし) |
| 出願書類の言語 | 日本語または英語 | 日本語または英語 | 英語のみ |
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部 AO入試
出典:慶應義塾大学|Admissions Procedures for Winter AO 2026(GIGA Program)
2026春AOでは、高校卒業見込みで2027年4月入学を希望する人は出願できませんでした。そのため、2027年4月入学を目指す現役高校生にとって、2026夏秋AOが主な出願機会となります。
慶應SFCの春AOに合格した受験生の体験談や、環境情報学部への受験対策については、以下の記事で解説しています。
冬AO(GIGA)は、英語で学位を取得するGIGAプログラム向けの入試です。出願資格や選考方法も異なるため、詳しくは大学公式の冬AO(GIGA)ページ(英語)を確認してください。
なお、2学部の帰国生対象入試は、2026年9月・2027年4月入学の試験から募集を停止しました。大学は、出願を予定していた人にAO入試か一般選抜を案内しています。
出典:慶應義塾大学|2026/2027年度以降 総合政策学部・環境情報学部「帰国生対象入学試験」の募集停止について
AO入試の合格者が使える奨学金
2027年4月入学者を対象とした「総環のすゝめ奨学金」があります。春AO・夏秋AOの合格者のうち、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県以外の日本国内の高校などの出身者が対象です。
年額60万円が最長4年間給付され、原則として返還は不要です。ただし、受給を継続するには成績などの条件を満たす必要があります。
奨学生は若干名で、AO入試の合格者の中から特に優秀な成績を修めた人が選ばれます。候補者には大学から個別に連絡があり、合格発表前に受験生が奨学金のための書類を提出する必要はありません。
出典:慶應義塾大学|2027年度「総環のすゝめ奨学金」概要(P.1~2)
慶應SFCの総合型選抜の倍率・難易度

この章の数字は、2025年に実施された入試の結果です。2027年度入試(2026夏秋AO)の結果ではありません。
学部・入試期別の倍率と合格率
2025年実施の夏秋AOは、2学部計で倍率5.1倍、合格率は約20%でした。志願者のおよそ5人に1人が合格した計算です。学部別では、合格率は総合政策学部が17%、環境情報学部が23%でした。
| 実施期・学部 | 志願者数 | 1次合格者数 | 2次合格者数 | 倍率 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025夏秋AO 総合政策学部 | 872 | 280 | 145 | 6.0倍 | 17% |
| 2025夏秋AO 環境情報学部 | 639 | 280 | 150 | 4.3倍 | 23% |
| 2025夏秋AO 2学部計 | 1,511 | 560 | 295 | 5.1倍 | 20% |
| 2025春AO 総合政策学部 | 71 | 20 | 8 | 8.9倍 | 11% |
| 2025春AO 環境情報学部 | 64 | 20 | 9 | 7.1倍 | 14% |
※倍率=志願者数÷2次合格者数(小数第1位まで)、合格率=2次合格者数÷志願者数で計算。夏秋AO・春AOとも4月入学・9月入学の合計です。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.35)
春AOは、2学部とも夏秋AOより倍率が高くなりました。総合政策学部では、春AOが8.9倍、夏秋AOが6.0倍です。春AOは志願者が64~71人と少なく、合格者も8~9人でした。
学内の一般選抜(2026年度入試)の倍率は、志願者数÷最終合格者数で計算すると、総合政策学部8.2倍、環境情報学部7.8倍です。
ただし、AO入試と一般選抜は選考方法が異なります。倍率だけで難易度を比較できるわけではなく、AO入試の方が合格しやすいとはいえません。
出典:慶應義塾大学|2026年度 一般選抜 統計総括(P.1、総合政策学部・環境情報学部)
1次選考・2次選考の通過率と推移
2025年実施の夏秋AOでは、2学部計で志願者の約63%が1次の書類選考を通過していません。総合政策学部では1次通過率が32%で、約7割が書類選考を通過できませんでした。
| 2025夏秋AO | 1次通過率(1次合格÷志願) | 2次通過率(2次合格÷1次合格) |
|---|---|---|
| 総合政策学部 | 32% | 52% |
| 環境情報学部 | 44% | 54% |
| 2学部計 | 37% | 53% |
※1次合格者には1次選考免除者も含まれるため、志願者数を分母にした概算です。
2次選考の通過率は、2学部とも50%台でした。この結果から、書類選考を突破するための準備だけでなく、面接で自分の考えを説明する力も重要だとわかります。
また、総合政策学部の夏秋AOの志願者数は、2022夏秋AOから2025夏秋AOまで3年連続で増えています。
| 実施期 | 総合政策 志願者 | 総合政策 倍率 | 環境情報 志願者 | 環境情報 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2022夏秋AO | 664 | 6.8倍 | 533 | 5.0倍 |
| 2023夏秋AO | 712 | 5.9倍 | 582 | 4.5倍 |
| 2024夏秋AO | 759 | 5.9倍 | 615 | 4.8倍 |
| 2025夏秋AO | 872 | 6.0倍 | 639 | 4.3倍 |
※夏秋AOの4月入学・9月入学の合計。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.35)
2025夏秋AOの総合政策学部は、志願者数が前回の759人から872人に増えました。一方、倍率は5.9倍から6.0倍と、近い水準でした。
【2027年度】慶應SFCの総合型選抜の出願条件

評定平均・英検®・活動実績の条件
慶應SFCのAO入試には、高校を卒業した人や入学までに卒業見込みの人、大学入学資格が認められる人などが出願できます。
ただし、志望学部への入学後の構想が明確であり、いずれかの学部を第一志望として、合格した場合に入学を確約できることなどが条件です。また、大学教育を受けるために必要な日本語能力または英語能力も求められます。
評定平均や英検®などの資格試験のスコアに、出願条件となる基準はありません。 特別な活動実績についても必須条件ではなく、大学は、学業が優秀でSFCで学びたいことを明確に持っている人の出願を歓迎するとしています。
ただし、英語で出願する場合は追加書類に注意が必要です。
| 出願書類の使用言語 | 英語資格・能力に関する書類の扱い |
|---|---|
| 日本語を選択 | 英検®・TOEFLなどの結果は任意提出資料として提出可能 |
| 英語を選択(英語が第一言語ではない人) | 英語能力試験の結果、または英語の学習歴に関する書類の提出が必要 |
| 英語を選択(英語が第一言語の人) | 上記の追加提出条件の対象外 |
英語能力試験の結果を提出する場合は、出願締切日から2年以内に受験した試験の結果が必要です。TOEFL・IELTS・TOEIC・英検®などが対象ですが、TOEFL ITPやTOEIC IPなど、認められない形式もあります。
出願条件となる最低スコアはなく、合格者の平均点も公表されていません。試験結果を提出できない場合は、学校などで英語を履修したことがわかる成績評価等の証明書を提出します。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.10・25~26・36~37)
英検®を大学入試に利用できる大学や、必要となる級・CSEスコアについては、以下の記事で解説しています。
高卒生の出願・他大学との併願
慶應SFCのAO入試は、高卒生も出願できます。出願できる年齢の上限もありません。
併願については、次の条件を確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 高卒生 | 出願可。出願できる年齢の上限もなし |
| 第一志望・入学の確約 | 必要(いずれかの学部を第一志望とし、合格したら入学を確約できる者) |
| 2学部の併願 | 不可(AO入試の各期で、総合政策学部と環境情報学部は併願できない) |
| 他学部・他大学との併願 | 専願ではなく、合格後の入学の確約を条件としない入試に限り可 |
| 入学時期による違い | 選考方法に違いはなし(選択した入学時期は出願後に変更不可) |
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.10~11・36~37)
総合型選抜の併願については、以下の記事で解説しています。
1次選考免除と多言語能力評価
次のコンテストで所定の成績を収めた人は、申請すると1次選考が免除されます。対象となるのは、中学校卒業以降の個人での受賞です。申請は2学部のいずれかで1回限りとなります。
| 対象コンテスト | 所定の成績 |
|---|---|
| 小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト | 小泉信三賞受賞者(次席・佳作は除く) |
| 三田文学新人賞 | 最終候補者 |
| 日本数学オリンピック | 予選Aランク者 |
| 高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC) | 最終審査進出者 |
| 化学グランプリ | 1次選考通過者 |
| 日本生物学オリンピック | 予選通過者 |
| 全国物理コンテスト 物理チャレンジ | 第2チャレンジでの金・銀・銅、他各賞(奨励賞は除く)受賞者 |
| 日本情報オリンピック(JOI) | 本選Aランク者 |
| 日本地学オリンピック | 金賞受賞者 |
| 科学地理オリンピック日本選手権 | 金メダル受賞者 |
| 日本学生科学賞(物理、化学、生物、地学、広領域) | 地方審査通過者 |
| 日本学生科学賞(情報・技術、応用数学) | 中央予備審査通過者 |
| 情報処理推進機構 未踏IT人材発掘・育成事業 | 最終採択者 |
| 一般社団法人未踏 未踏ジュニア | 未踏ジュニアスーパークリエータ認定者 |
| 全国高校生マイプロジェクトアワード | 文部科学大臣賞、マイプロジェクトアワード特別賞、ベスト・オーナーシップ賞、ベスト・コ・クリエーション賞、ベスト・ラーニング賞 |
| 高校生ビジネスプラン・グランプリ | グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞、優秀賞受賞者 |
| 福澤諭吉記念全国高等学校弁論大会 | 最優秀賞受賞者 |
| 高校生バイオサミット in 鶴岡 | 入賞者(審査員特別賞は除く) |
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.11~12)
対象コンテストは毎年見直されます。対象外の芸術・スポーツなどの実績も、活動報告や任意提出資料でアピールできます。
また、2027年度入試からは、ドイツ語またはフランス語の能力を評価する「多言語能力評価」が導入されました。
希望者は、その言語で入学後の構想を述べた文書(800~1,000語)と、能力試験の結果を提出します。面接では、その言語で入学後の構想を口頭で表現する時間が設けられます。
多言語能力評価は希望者を対象とするもので、すべての受験生に必要なものではありません。また、この評価によって1次選考が免除されることもありません。
出典:慶應義塾大学|2027年度 総合政策学部・環境情報学部 総合型選抜(AO入試)における変更点について
【2027年度】慶應SFCの総合型選抜の日程・出願方法

2026夏秋AOの出願・試験・合格発表日程
2027年度入試(2026夏秋AO)は、オンライン申請が2026年8月3日から9月1日15時まで、書類の郵送が9月1日から2日までです。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| オンライン申請 | 2026年8月3日(月)10:00~9月1日(火)15:00 |
| 入学検定料の納付 | 2026年8月3日(月)~9月2日(水)22:59 |
| 出願書類の郵送 | 2026年9月1日(火)~9月2日(水)(国内は締切日消印有効) |
| 1次選考合格発表 | 2026年10月8日(木)11:00~ |
| 2次選考(面接) | 総合政策学部:10月17日(土)・18日(日)のいずれか/環境情報学部:10月24日(土)・25日(日)のいずれか |
| 2次選考合格発表 | 2026年11月2日(月)11:00~ |
| 入学手続(2027年4月入学) | 2026年12月1日(火)~2027年1月7日(木)(予定) |
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.9・16)
面接の集合場所と時刻は、1次選考合格発表日にオンライン出願システムで通知されます。受験生が日時を指定することはできません。
検定料・郵送方法・出願時の注意点
出願では、オンライン申請と書類の郵送の両方が必要です。手続きの際は次の点に注意してください。
- 入学検定料は35,000円で、事務手数料が500円かかります。
- 出願書類は、日本国内からは郵便局の窓口で「簡易書留速達」で送ります。
- 郵送期間を過ぎた書類や、不備のある出願は受理されません。期間後の追加提出もできません。
- 出願学部、入学時期、面接の言語は、オンライン申請完了後に変更できません。
- 4月入学者は、入学手続きに使用する言語として英語を選べません。
特に、オンラインでの入力だけでは出願が完了しない点に注意しましょう。学校に調査書などの発行を依頼する時間も見込んで準備することが大切です。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.8・13・15・30)
慶應SFCの総合型選抜の選考方法・提出書類

1次選考|書類審査と必要な提出物
1次選考は、入力・提出された書類(資料を含む)で行われます。主な提出物は次のとおりです。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 志望理由・入学後の学習計画・自己アピール | ①文章(日本語2,000字以内/英語4,000字以内・目安800語)と②自由記述(A4サイズ2枚以内のPDF、表現方法は自由) |
| 活動報告 | 中学校卒業以降の活動と成果。自己評価と選んだ理由を日本語200字以内/英語400字以内(目安80語)で説明 |
| 志願者評価 | 志願者を客観的に知る2人が評価書として入力(2親等内の親族は不可) |
| 任意提出資料 | 取り組みや成果を示す資料を10点まで(JPEG・PDF・動画) |
| 調査書など | 高校で厳封されたもの(郵送) |
※文字数の上限は出願書類に使用する言語によって異なります。自由記述は、日本語・英語ともA4サイズ2枚以内です。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.17~22)
志願者評価は、推薦書ではなく評価書です。評価者2人の入力が終わるまで、オンライン申請は完了しません。
評価を依頼する相手にも準備時間が必要なため、早めに相談しておくことが重要です。
2次選考|面接の形式と選考方法
2次選考は、1次合格者への面接です。1人30分程度で、日本語または英語で行われ、湘南藤沢キャンパスで実施されます。
最終合否は、1次選考の評価とあわせて総合的に判定されます。面接の順番や実施内容は事前に知らされず、質問内容も公表されていません。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.8・31)
慶應SFCの総合型選抜に合格するための対策

慶應SFCのAO入試では、中学校卒業後から出願までの学業と学業以外の成果を、書類と面接で多面的に評価します。
筆記試験の対策よりも、自分の問題意識や活動経験を整理し、SFCで学びたい理由を具体的に説明するための準備が重要です。
志望理由書・学習計画の書き方
要項では、学部の理念を理解したうえで、SFCで学びたいという自分の問題意識やテーマを持つことが期待されています。
志望理由書では、次の順番で内容を整理すると、大学が求める志望理由・学習計画・自己アピールを結びつけやすくなります。
| 順番 | 書く内容 | 対応する要項の要素 |
|---|---|---|
| 1 | 関心を持っている問題(問題意識) | 志望理由 |
| 2 | その問題について、これまでに取り組んだこと | 自己アピール |
| 3 | 取り組みを通して見えた、まだ解決できていない課題 | 志望理由 |
| 4 | その課題に、SFCでどう取り組むか(学びたい内容・学習計画) | 入学後の学習計画 |
例えば、地域の交通問題に関心がある場合、課題に気づいたきっかけや、自分で調査した経験を整理します。そのうえで、SFCでどのような研究に取り組みたいのかを考えると、志望理由に一貫性を持たせやすくなります。
最後は、総合政策学部の政策・経営などの視点と、環境情報学部の技術・デザインなどの視点のうち、どちらで問題に取り組みたいかを明確にしましょう。
なお、要項では、生成AIを学習の補助的なツールとして利用することは認めています。ただし、生成AIで作った志望理由・学習計画・自己アピール・任意提出資料は、受験生独自の成果物とみなさないとしています。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.3・5・19)
活動報告・自由記述のまとめ方
活動報告では、中学校卒業以降に取り組んできた活動と成果を整理します。
大学の募集要項では、アピールできる成果の例として、学術・文化・芸術・スポーツなどでの活動、外国語能力や技術に関する資格、社会活動、学業での成果、自主的な研究などを挙げています。
大切なのは、活動名や受賞歴を並べるだけでなく、「何をしたか」「どんな成果が出たか」「なぜその活動を選んだか」を具体的に示すことです。
例えば、ボランティア活動であれば、参加したという事実に加えて、自分が担当した役割や、活動を通じて気づいた問題を整理するとよいでしょう。
また、任意提出資料では、受賞歴や活動の成果を裏付ける資料を提出できます。WebサイトのURLだけを書いても資料として扱われないため、要項で指定された形式で用意してください。
自由記述はA4サイズ2枚以内で、表現方法は自由です。2,000字の文章(英語で出願する場合は4,000字以内)で説明した問題意識や活動の内容を、図や写真で補う方法も考えられます。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.19~20・36~37)
面接対策と準備のポイント
大学は面接の質問内容を公表していません。そのため、ここで紹介するのは公式の過去問ではなく、面接に向けて準備しておきたい内容です。
最終合否は1次選考の評価とあわせて判定されるため、提出書類に書いた内容を自分の言葉で説明できるようにしましょう。
特に、次の3点を意識して準備するとよいでしょう。
- 自分の問題意識と研究テーマを、短く説明できるか
- 活動報告に書いた活動の内容と成果を、具体的に説明できるか
- 入学後の学習計画を、志望する学部で学ぶ理由と結びつけて説明できるか
例えば、提出書類に書いた研究テーマについて、なぜそのテーマに関心を持ったのか、今後どのように調べたいのかを整理しておきます。
文章を暗記するだけでなく、相手から追加の質問を受けても、自分の経験や考えをもとに説明できるようにすることが大切です。
慶應SFCのAO入試に合格した先輩の体験談や、書類作成・面接準備の工夫については、以下の記事で解説しています。
慶應SFCの総合型選抜に落ちたら?

春AOへの再出願はできる?
慶應SFCのAO入試は、不合格になった場合でも再出願が可能です。ただし、希望する入学時期によって選択肢が異なります。
2026夏秋AOで不合格となった現役生が、2027年4月入学を目指す場合、春AOへの再出願はできません。同じ2027年4月入学を対象とする2026春AOは、すでに夏秋AOより前に実施されているためです。
一方、入学時期を変更し、今後実施されるAO入試に再出願することは可能です。高卒生も出願資格を満たしていれば対象になります。
再出願では、前回の出願との変更点を説明する書面(A4サイズ1枚以内)を提出する必要があります。また、選考は改めて1次選考から行われます。
なお、2027春AOの対象となる入学時期や出願資格、日程は、募集要項が公開された段階で確認してください。2026春AOの条件がそのまま適用されるとは限りません。
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部 AO入試
出典:慶應義塾大学|総合政策学部・環境情報学部2026夏秋AO入試 募集要項(P.20・36)
2027年度一般選抜の日程と対策
2027年4月入学を目指す現役生は、一般選抜も検討できます。慶應SFCの2027年度一般選抜の日程は次のとおりです。
| 項目 | 総合政策学部 | 環境情報学部 |
|---|---|---|
| インターネット出願・検定料支払 | 2026年12月24日(木)10:00~2027年1月18日(月)17:00 | 同左 |
| 出願書類の郵送 | 2027年1月4日(月)~1月18日(月)(締切日消印有効) | 同左 |
| 試験日 | 2027年2月17日(水) | 2027年2月18日(木) |
| 合格発表 | 2027年2月25日(木) | 2027年2月25日(木) |
出典:慶應義塾大学|一般選抜
インターネット出願と検定料の支払いは、2027年1月18日(月)17:00が締切です。 書類の郵送期限とは異なり、当日の夜まで手続きできるわけではないため注意してください。
AO入試とは異なり、一般選抜では大学が指定する試験科目への対策が必要です。出願を検討する場合は、2027年度一般選抜の試験教科・科目を確認し、必要な学習を進めましょう。
一般選抜の詳しい出願条件についても、2027年度の募集要項で最終確認することが大切です。
総合型選抜に不合格になった場合の対処法については、以下の記事で解説しています。
慶應義塾大学の学部ごとの一般選抜の難易度については、以下の記事で解説しています。
まとめ

慶應SFCの総合型選抜(AO入試)は、2025年実施の夏秋AOで倍率5.1倍、合格率は約20%でした。志願者の約6割は1次の書類選考を通過しておらず、提出書類の準備が重要な入試です。
評定平均や英語資格のスコアに一律の出願基準はありませんが、学部への志望理由や入学後の構想を明確にすることが求められます。
受験に向けては、まず総合政策学部と環境情報学部の違いを理解し、自分の問題意識や活動経験を整理しましょう。最新の募集要項で出願条件や日程を確認したうえで、志望理由書と面接の準備を進めることが大切です。
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