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【2027年度】大阪公立大学の総合型選抜は難しい?倍率・評定・日程を解説

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大阪公立大学の総合型選抜を受験したいけど、どの学部にある?倍率はどのくらい?評定は?と気になることも多いですよね。

2026年度の総合型選抜の倍率は、4学科・学類の計で4.7倍でした。2027年度も実施するのは4学科・学類だけで、評定や共通テストの要否は学科ごとに異なります。

この記事では、出願条件や倍率、選考内容、日程を大学の公式資料に基づいて紹介します。学科別の対策や、不合格になった場合の選択肢も解説するので、志望校選びや受験準備に役立ててください。

塾選ジャーナル編集部

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大阪公立大学の総合型選抜を実施する学部・学科【2027年度】

大阪公立大学の総合型選抜を実施する学部・学科【2027年度】

大阪公立大学の総合型選抜は、2027年度は4学科・学類で実施され、募集人員は合計20人です。

総合型選抜は、学力だけでなく、出願書類や面接、口述試験などを通じて、大学で学ぶ意欲や適性を多面的に評価する入試です。ただし、大阪公立大学では学科ごとに選考方法が大きく異なるため、まずは志望学科の実施状況と出願条件を確認しましょう。

総合型選抜を実施する4学科と募集人員

2027年度に総合型選抜を実施する学科・学類と募集人員は、次のとおりです。

学部・学域 学科・学類 募集人員
現代システム科学域 教育福祉学類 6人
工学部 海洋システム工学科 5人
工学部 都市学科 4人
医学部 医学科 5人
合計 4学科・学類 20人

2027年度は、海洋システム工学科の募集人員が2026年度の4人から5人に増えました。そのほかの3学科・学類の募集人員に変更はありません。

なお、募集人員は合格者数を保証するものではありません。選考結果によっては、合格者数が募集人員を下回る場合もあります。

出典:大阪公立大学|2027年度 入学者選抜要項 P.2・P.4〜5

評定・共通テストなどの出願条件

大阪公立大学の総合型選抜では、4学科・学類とも、合格した場合は必ず入学することを確約する必要があります。

ただし、評定や履修科目、高卒生の出願資格は学科によって異なります。

学科・学類 評定の条件 共通テスト 高卒生の出願
教育福祉学類 数値基準なし 不要 可能
海洋システム工学科 数値基準なし※ 不要 可能
都市学科 4.0以上 必要 不可
医学科 4.3以上 必要 2025年4月以降の卒業者は可能

※海洋システム工学科は、評定の具体的な数値基準はありませんが、「学習成績が極めて優秀」であることが求められます。

評定以外にも、学科ごとに以下の出願条件があります。

学科・学類 そのほかの主な出願条件
教育福祉学類 志願者を客観的に知る立場にある2人(2親等以内の親族を除く)から推薦を受けられること
海洋システム工学科 数学Ⅱ・Ⅲ・A・B・C、物理基礎・物理、化学基礎・化学などの指定科目を履修していること
都市学科 2027年3月卒業見込みであり、数学Ⅱ・Ⅲ・A・B・C、物理基礎・物理などの指定科目を履修していること
医学科 学業以外にも諸活動での経験や卓越した能力を有し、出身学校から志願者評価書を提出できること

例えば、評定が4.0未満の場合、都市学科と医学科の出願条件は満たせません。一方、教育福祉学類には評定の数値基準がないため、推薦者の確保など、ほかの条件を満たしていれば出願を検討できます。

ただし、評定の数値基準がない学科でも、調査書などを通じて学習状況が評価されます。出願資格を満たすことと、合格できることは別だと理解しておきましょう。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.3、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.4・P.13、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.13

文学部・法学部・商学部・看護学部に総合型選抜はある?

2027年度の大阪公立大学では、文学部・法学部・経済学部・商学部・看護学部などに総合型選抜はありません。

これらの学部を志望する場合は、一般選抜や学校推薦型選抜など、別の入試方式を確認する必要があります。

なお、商学部には「専門学科・総合学科卒業生特別選抜」があります。また、現代システム科学域の「ユネスコスクール特別選抜」「SSH特別選抜」も、総合型選抜とは独立した選抜方式です。

これらを総合型選抜に含めて紹介している情報もありますが、2027年度の大学公式資料では区別されています。志望する学部で利用できる選抜方式を、正確に把握しておくことが大切です。

出典:大阪公立大学|2027年度 入学者選抜要項 P.4〜7、2027年度 入学者選抜要項・学生募集要項について

総合型選抜の仕組みや国公立大学と私立大学の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

大阪公立大学の総合型選抜の倍率・合格率【2025・2026年度】

大阪公立大学の総合型選抜の倍率・合格率【2025・2026年度】

大阪公立大学の2026年度総合型選抜は、4学科・学類の合計で志願者84人、受験者82人、合格者18人でした。志願者数を合格者数で割った倍率は4.7倍です。

ただし、学科によって倍率や合格率には差があるため、全体の数字だけで難易度を判断しないようにしましょう。

大阪公立大学の総合型選抜は難しい?

2026年度の総合型選抜では、受験者82人のうち18人が合格し、合格率は約22%でした。受験者のおよそ5人に1人が合格した計算です。

また、2025年度の大阪公立大学の総合型選抜は、4学科・学類の計で5.2倍でした。同年度の全国の公立大学の総合型選抜は、文部科学省の公表値から計算すると約3.1倍です。

この数字から、大阪公立大学の総合型選抜は、全国の公立大学全体と比べても競争率が高い傾向にあったことがわかります。

ただし、倍率が高いからといって、必ずしも試験そのものの難易度が高いとは限りません。出願資格や選考方法が異なるため、倍率は合格の難しさを判断するための一つの材料として考えましょう。

特に大阪公立大学は、小論文・口述試験・共通テストなど、学科ごとに重視する試験が異なります。過去の倍率だけでなく、自分がその選考に対応できるかを確認することが重要です。

出典:大阪公立大学|2027年度 入学者選抜要項 P.48、河合塾Kei-Net|大阪公立大学 総合型選抜 入試結果、文部科学省|令和7年度 国公私立大学入学者選抜実施状況

学科別の倍率・合格率一覧

2026年度の総合型選抜について、学科別の志願者数・受験者数・合格者数・倍率・合格率をまとめました。

2026年度 大阪公立大学の総合型選抜の入試結果

学科・学類 志願者 受験者 合格者 倍率 合格率
教育福祉学類 36人 34人 6人 6.0倍 18%
海洋システム工学科 16人 16人 3人 5.3倍 19%
都市学科 13人 13人 4人 3.3倍 31%
医学科 19人 19人 5人 3.8倍 26%
4学科・学類計 84人 82人 18人 4.7倍 22%

※倍率=志願者数÷合格者数(小数第2位を四捨五入し、小数第1位まで表示)。合格率=合格者数÷受験者数(小数点以下を四捨五入)。

2026年度に最も倍率が高かったのは教育福祉学類の6.0倍で、海洋システム工学科の5.3倍が続きました。一方、倍率が最も低かったのは都市学科の3.3倍です。

ただし、都市学科は評定4.0以上に加えて指定科目の履修が必要であり、共通テストも課されます。そのため、倍率が低いという理由だけで「最も入りやすい学科」と判断するのは適切ではありません。

また、2025年度と2026年度では、倍率が大きく変わった学科もあります。

学科・学類 2025年度 2026年度
教育福祉学類 5.0倍 6.0倍
海洋システム工学科 2.0倍 5.3倍
都市学科 3.7倍 3.3倍
医学科 9.0倍 3.8倍

医学科は、2025年度の志願者36人・倍率9.0倍から、2026年度は志願者19人・倍率3.8倍に下がりました。年度によって志願状況が変わるため、最新の倍率だけでなく、過年度の推移も確認しておくとよいでしょう。

なお、海洋システム工学科の2025年度は志願者が6人と少なく、倍率の変動が大きくなりやすい点に注意が必要です。

また、海洋システム工学科は2025・2026年度ともに募集4人に対して合格者は3人でした。大学の要項では、総合判定の結果によっては合格者数が募集人員に達しない場合があるとしています。募集人員に空きがあっても、必ずその人数まで合格者を出すわけではありません。

出典:大阪公立大学|2027年度 入学者選抜要項 P.48、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.4、河合塾Kei-Net|大阪公立大学 入試結果(学校推薦型・総合型選抜)

一般選抜との比較|4学科すべてで前期より倍率が高い

2026年度は、総合型選抜を実施した4学科・学類すべてで、一般選抜の前期日程より総合型選抜の倍率が高くなりました。

それぞれの倍率は、以下のとおりです。

学科・学類 総合型選抜 一般選抜
教育福祉学類 6.0倍 前期2.3倍
海洋システム工学科 5.3倍 前期3.1倍・中期2.4倍
都市学科 3.3倍 前期2.9倍・中期12.6倍
医学科 3.8倍 前期2.8倍

※2026年度の倍率を志願者数÷合格者数で統一して比較しています。

例えば、教育福祉学類は総合型選抜が6.0倍だったのに対し、一般選抜の前期日程は2.3倍でした。一方、都市学科の中期日程は12.6倍で、総合型選抜の3.3倍を大きく上回っています。

このように、同じ学科でも選抜方式や日程によって倍率は異なります。

ただし、一般選抜と総合型選抜では出願資格や試験内容が異なります。倍率だけでどちらが合格しやすいかを判断せず、自分の得意分野や受験準備の状況に合った方式を検討することが大切です。

出典:大阪公立大学|2027年度 入学者選抜要項 P.44・P.48、河合塾Kei-Net|大阪公立大学 入試結果(一般選抜)

大阪公立大学の総合型選抜の選考内容・配点

大阪公立大学の総合型選抜の選考内容・配点

大阪公立大学の総合型選抜は、学科によって選考内容が大きく異なります。共通テストを課さない学科もあれば、共通テストの成績を合否判定に使用する学科もあります。

ここでは、各学科の試験内容と配点、選考上の注意点を確認していきましょう。

現代システム科学域|教育福祉学類

教育福祉学類は共通テストを課さず、小論文と面接の合計300点で選考します。また、出願書類もアドミッション・ポリシーに基づいて「合」「否」で判定されます。

試験 時間・配点 内容
小論文 90分・200点 日本語・英語の文章や資料を用いた理解力・思考力・表現力の評価
面接 100点 志望理由書などに基づく面接
出願書類 合否判定 志望理由書・自己評価書・学習計画書・推薦書など

小論文は日本語だけでなく、英語の文章や資料も出題に使用されます。英文読解を含めた準備が必要です。

また、志望理由書には現代社会の諸問題に対する関心を記載する必要があります。要項で指定された内容が欠けていると、合否判定の対象にならないため注意しましょう。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.6〜9

工学部|海洋システム工学科

海洋システム工学科は、第1次選考で出願書類を評価し、第2次選考で口述試験・面接・英検®などを用いて判定します。

第1次選考は書類による判定のため、大学で試験を受ける必要はありません。

第2次選考の配点は、以下のとおりです。

選考内容 配点 評価する内容
口述試験 400点 数学・物理の基礎学力、グループワークによる課題解決
面接 200点 学科で学ぶ意欲や適性
英検® 100点 3級以上を級に応じて評価
適性検査 配点なし 面接で適性を判断するための資料
合計 700点  

口述試験の配点が400点と大きく、数学・物理の知識に加え、自分の考えを説明する力や、ほかの受験生と協働して課題に取り組む力が重要になります。

また、英検®は2021年4月1日以降の受験が有効で、合格証明書の原本を提出する必要があります。提出できない場合も受験はできますが、英語の評価は0点です。

2027年度の総合型選抜で、英検®を独立した配点項目として評価するのは海洋システム工学科だけです。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.7〜10

英検®の級と大学入試での活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

工学部|都市学科

都市学科は、第1次選考で口述試験と出願書類を評価し、第2次選考では大学入学共通テストの結果を用いて判定します。

口述試験の配点は1,000点です。一方、共通テストは得点をそのまま加算するのではなく、「合」「否」で判定されます。

また、志願者数が募集人員の2倍を超えた場合には、口述試験の前に書類選考を行うことがあります。書類選考が行われる場合も、口述試験に向けた準備が重要です。

都市学科では、数学や理科などの基礎学力に加え、都市の課題を多面的に捉え、科学的根拠に基づいて自分の意見を述べる力が求められます。

そのため、知識を覚えるだけでなく、学んだ内容を使って考え、説明できるようにしておくことが大切です。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.19〜20

医学部|医学科

医学科は、共通テスト、出願書類、口述試験、面接を総合して判定します。

各試験の配点は、以下のとおりです。

選考内容 配点
大学入学共通テスト 825点
出願書類 100点
口述試験 100点
面接 合否判定
配点合計 1,025点

共通テストの配点が825点と大きいことが特徴です。学力試験の対策を十分に行ったうえで、出願書類や口述試験・面接への準備も進める必要があります。

また、医学科の面接は点数ではなく「合」「否」で判定されます。共通テストや口述試験の得点が高くても、面接の判定によって不合格となる場合があります。

なお、志願者数が募集人員の3倍を超えた場合は、出願書類と共通テストの得点による第1次選考が行われることがあります。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.13〜16

大阪公立大学の総合型選抜の日程・合格発表【2027年度】

大阪公立大学の総合型選抜の日程・合格発表【2027年度】

大阪公立大学の総合型選抜は、学科ごとに出願時期や合格発表日が異なります。

2027年度の入試では、海洋システム工学科と都市学科が2026年9月、教育福祉学類が10月、医学科が2027年1月に出願する日程です。

また、教育福祉学類については、大学のシステム障害によって出願期限が延長されています。大学が公表した変更後の日程を確認しましょう。

学科・学類 出願期間(書類提出) 試験日 最終合格発表
教育福祉学類 2026年10月5日〜22日 2026年11月21日 2026年12月4日
海洋システム工学科 2026年9月3日〜7日 第2次:10月3日・4日 2026年11月2日
都市学科 2026年9月3日〜7日 第1次:10月3日/第2次:共通テスト 2027年2月9日
医学科 2027年1月18日〜21日 2027年2月7日 2027年2月9日

※教育福祉学類の書類提出期間は、システム障害に伴う延長後の日程です。原則として10月22日必着ですが、10月20日以前の消印がある所定の簡易書留速達郵便など、大学が定めた例外もあります。

教育福祉学類のインターネット出願登録期限は、2026年10月22日17時まで延長されています。また、受験票の印刷開始日は11月12日に変更されました。

一次選考を実施する学科については、最終合格発表より前にも選考結果が公表されます。

学科・学類 第1次選考の結果発表
海洋システム工学科 2026年9月25日
都市学科 2026年11月2日
医学科 2027年2月5日(第1次選考を実施する場合)

なお、4学科ともインターネット出願登録、入学検定料の支払い、出願書類の郵送が必要です。出願登録や支払いを済ませただけでは手続きは完了しません。

試験会場は、教育福祉学類・海洋システム工学科・都市学科が中百舌鳥キャンパス、医学科が阿倍野キャンパスです。受験票に記載された会場を確認し、当日のアクセス方法を調べておきましょう。

大学は、システム障害の影響で今後も日程が変更される可能性があると案内しています。出願・受験前には、必ず最新のお知らせを確認してください。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.4・P.9、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.5・P.11・P.14・P.21、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.3・P.17、ネット出願および入学手続きについて、2027年度 出願関係書類(10月出願)について

大阪公立大学の総合型選抜に合格するための対策

大阪公立大学の総合型選抜に合格するための対策

大阪公立大学の総合型選抜では、出願書類や小論文、口述試験、共通テストなど、学科によって求められる準備が異なります。

まずは、各学科が重視する能力と、それに対応した対策を確認しましょう。

学科・学類 重視される力 優先したい対策
教育福祉学類 社会課題への関心、思考力、表現力、主体性 志望理由書、小論文、面接
海洋システム工学科 数学・物理の基礎学力、論理的思考力、協働性 口述試験、グループワーク
都市学科 科学的な思考力、判断力、表現力 口述試験、共通テスト
医学科 探求心、コミュニケーション能力、医師・研究者としての資質 共通テスト、活動報告書、口述試験・面接

いずれの学科でも、大学のアドミッション・ポリシーを確認し、求められる学生像と自分の経験・学習内容を結びつけて準備することが大切です。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.2、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.3、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.13

志望理由書・自己PR書など出願書類の対策

出願書類の対策では、まず各学科が指定する記載内容や様式を確認しましょう。そのうえで、自分の経験と大学で学びたいことを具体的に結びつけていく必要があります。

例えば、教育福祉学類の志望理由書では、現代社会の諸問題に対する関心が求められています。

志望理由を考える際は、次の順番で内容を整理すると書きやすくなります。

  • 関心のある社会課題: 教育格差や地域福祉など、自分が問題意識を持っていること
  • 関心を持ったきっかけ: 学校生活や地域活動などでの具体的な経験
  • 大学で学びたいこと: その課題を理解・解決するために学びたい分野
  • 将来取り組みたいこと: 大学での学びを社会にどのように生かしたいか

教育福祉学類では、他分野の学生と協働して課題解決に取り組むPBL(課題解決型学習)も学びの特徴です。自分の問題意識が大学の教育内容とどのようにつながるかを考えると、志望理由に具体性を持たせられます。

医学科の活動報告書・自己PR書では、活動実績を並べるだけではなく、どのような目標を立て、どのように努力し、何を学んだのかを説明しましょう。

例えば、ボランティア活動の経験を書く場合も、参加した事実だけでなく、活動中に気づいた課題や他者との関わりから得た学びを整理することが大切です。その経験が医学への関心や医師を志す理由とどう結びつくのかまで考えておくと、面接対策にもつながります。

なお、医学科の活動報告書と自己PR書は自筆での作成が必要です。成果を証明する資料はA4サイズ5枚以内などの指定があるため、提出形式にも注意しましょう。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.2・P.7、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.14

小論文・口述試験・面接の対策

小論文や口述試験、面接では、知識を持っているだけでなく、その知識を使って自分の考えを説明できることが重要です。

ただし、学科によって試験の形式が違うため、対策も分けて考えましょう。

教育福祉学類の小論文・面接対策

教育福祉学類の小論文では、日本語と英語の文章や資料をもとに理解力・思考力・表現力が問われます。

そのため、英文を正確に読む練習に加え、資料から読み取れる事実と自分の意見を区別して文章にまとめる練習が効果的です。

90分という制限時間もあるため、資料を読む時間、考えを整理する時間、答案を書く時間を決めて演習するとよいでしょう。

面接では、志望理由書に書いた社会課題への関心や、大学で学びたいことについて、具体的に説明できるようにしておくことが大切です。

海洋システム工学科の口述試験・グループワーク対策

海洋システム工学科の口述試験では、数学・物理の基礎学力が問われます。

2027年度の主な出題範囲は、以下のとおりです。

科目 出題範囲
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A 全範囲
数学B 数列
数学C ベクトル、平面上の曲線と複素数平面
物理基礎 物体の運動とエネルギー
物理 様々な運動、波

公式の出題範囲に沿って問題演習を進めるとともに、解答に至る過程を声に出して説明する練習を行いましょう。

例えば、数学の問題を解く際には、公式を使う理由や途中の考え方も説明できるようにすると、口述試験への準備になります。

また、グループワークでは、ほかの受験生の意見を理解しながら、自分の考えを論理的に伝える練習が必要です。海洋環境や船舶、海洋構造物など、学科が扱う分野への関心を深めておくこともおすすめします。

都市学科の口述試験対策

都市学科は口述試験の配点が1,000点と大きいため、特に重点的に準備したい試験です。

まずは高校で学んだ数学・理科などの基礎知識を整理し、問題の答えだけでなく、そこに至る考え方を口頭で説明する練習を行いましょう。

さらに、都市学科のアドミッション・ポリシーでは、都市の課題を多面的に捉え、科学的根拠に基づいて意見を述べる力が求められています。

そのため、防災、交通、環境問題などの身近な都市課題について、原因・影響・解決策を整理し、自分の意見を説明する練習も役立ちます。

ただし、これらの社会課題が実際の口述試験で出題されると公表されているわけではありません。大学が求める能力を身につけるための対策として取り組みましょう。

医学科の口述試験・面接対策

医学科の口述試験では、論理性・思考力・判断力・語学力・学習意欲などが評価されます。

具体的な質問内容は公表されていないため、特定の質問を暗記するよりも、与えられた問いに対して自分の考えを整理し、根拠を示して説明する練習が重要です。

また、面接では医師・研究者としての適性やコミュニケーション能力などが評価されます。

医学への関心を持ったきっかけや、大学で取り組みたい研究・学習内容を説明できるようにするとともに、回答を深掘りされたときにも一貫した考えを伝えられるよう準備しましょう。

医学科が掲げる「智・仁・勇」の理念を理解し、自分の経験や将来像とどう結びつくのかを整理しておくことも大切です。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.9、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.10・P.19〜20、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.13・P.15〜16

共通テストの対策

大阪公立大学の総合型選抜では、都市学科と医学科で大学入学共通テストの受験が必要です。

両学科とも6教科8科目が指定されていますが、共通テストの成績の扱いには違いがあります。

学科 共通テストの扱い 対策のポイント
都市学科 「合」「否」で判定 指定科目を漏れなく受験し、必要な学力を身につける
医学科 825点で評価 配点を意識し、各教科で得点を積み上げる

都市学科は、口述試験に加えて共通テストの合否判定を通過する必要があります。共通テストを軽視せず、指定された6教科8科目の準備を進めましょう。

医学科は共通テストが825点を占めるため、総合型選抜でも学力試験対策の重要性が高い学科です。

特に数学と理科はそれぞれ200点の配点があり、英語も200点に換算されます。得意科目を伸ばしながら、苦手科目で大きく失点しないよう、科目ごとの目標点を設定して学習するとよいでしょう。

また、両学科とも指定科目を1科目でも受験しなかった場合は、合否判定の対象になりません。共通テストの出願時には、選択科目が大学の指定と一致しているかを必ず確認してください。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.17・P.19〜20、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.15〜16

過去問の入手方法

総合型選抜の対策では、過去問を活用して試験形式や問われる能力を把握することが大切です。

大阪公立大学の学生募集要項では、教育福祉学類などの特別選抜の過去問題について、大学Webサイトの「特別選抜 過去問題」ページが案内されています。

ただし、2026年10月時点では大学の公式Webサイトがシステム障害により停止しているため、各学科の過去問が現在オンラインで閲覧できるかは確認できていません。

医学科については、大学の募集要項で以下の窓口での過去問閲覧が案内されています。

  • 杉本キャンパス
  • 中百舌鳥キャンパス
  • 医学部学務課事務室(阿倍野キャンパス/電話:06-6645-3611)

閲覧を希望する場合は、窓口の利用方法や受付状況を事前に確認してください。

過去問を入手したら、時間を測って解くだけでなく、出題される資料の種類や求められる解答の形式を確認しましょう。解答後に、自分の考えを論理的に説明できているか振り返ることも重要です。

出典:大阪公立大学|2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.13、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.20

大阪公立大学の総合型選抜に落ちたら?一般選抜との併願

大阪公立大学の総合型選抜に落ちたら?一般選抜との併願

大阪公立大学の総合型選抜で不合格になった場合も、一般選抜に出願することは可能です。

ただし、学科によっては、総合型選抜の最終合格発表より前に一般選抜の出願期間が終了します。不合格になってから準備を始めるのでは、出願に間に合わない場合があります。

2027年度の一般選抜の出願期間は、2027年1月25日〜2月3日です。各学科の総合型選抜の最終合格発表日と比較すると、以下のようになります。

学科・学類 総合型の最終発表 一般選抜への出願
教育福祉学類 2026年12月4日 結果を見てから出願可能
海洋システム工学科 2026年11月2日 結果を見てから出願可能
都市学科 2027年2月9日 結果が出る前に出願が必要
医学科 2027年2月9日 結果が出る前に出願が必要

都市学科と医学科を受験する場合は、総合型選抜の不合格に備え、一般選抜にも出願期間内に出願しておく必要があります。

一方、教育福祉学類と海洋システム工学科は、総合型選抜の結果を確認してから一般選抜に出願できます。

ただし、総合型選抜に合格した場合は、原則として大阪公立大学に入学する必要があります。入学辞退が認められない限り、一般選抜に出願していても合否判定の対象にはなりません。

また、医学科の総合型選抜は、ほかの国公立大学の総合型選抜で不合格が判明している場合に出願できますが、同じ大阪公立大学医学科の学校推薦型選抜との併願は認められていません。

総合型選抜と一般選抜の両方を検討する場合は、出願できる組み合わせと合格発表の日程を確認し、あらかじめ受験計画を立てておきましょう。

出典:大阪公立大学|2027年度 入学者選抜要項 P.8〜9、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(教育福祉学類) P.9〜10、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(工学部) P.11・P.21、2027年度 総合型選抜 学生募集要項(医学科) P.6・P.17

総合型選抜で不合格になった場合の対処法や、一般選抜との併願については、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ|大阪公立大学の総合型選抜は学科別の条件を確認して対策しよう

まとめ|大阪公立大学の総合型選抜は学科別の条件を確認して対策しよう

大阪公立大学の総合型選抜は、2027年度は4学科・学類で合計20人を募集します。2026年度の倍率は4学科・学類の計で4.7倍でしたが、学科によって倍率や選考内容は異なります。

出願できる学科が限られているため、まずは志望学科の評定や履修科目、高卒生の出願条件を確認しましょう。そのうえで、小論文・口述試験・面接・共通テストなど、各学科で重視される試験に合わせて準備を進めることが大切です。

都市学科と医学科は、総合型選抜の最終結果が一般選抜の出願締切後に発表されます。不合格の場合も想定して、早めに受験計画を立てておきましょう。

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