【2027年度】東北大学の総合型選抜は難しい?倍率・評定・AOⅡ期とⅢ期の違い
東北大学の総合型選抜(AO入試)を受けたいけれど、「倍率はどのくらい?」「Ⅱ期とⅢ期は何が違う?」「評定は4.3以上必要?」と気になることも多いですよね。
2027年度のAO入試Ⅱ期は、募集人員290人に対して1,310人が志願し、志願倍率は4.5倍でした。また、2026年度のAO入試Ⅱ期・Ⅲ期を合わせた倍率は3.7倍で、志願者のおよそ4人に1人が合格しています。
東北大学のAO入試は、共通テストを課さないⅡ期と、共通テストを課すⅢ期の2種類です。書類や面接だけでなく、学力も重視されるため、志望学部に合った準備が欠かせません。
この記事では、2027年度の最新情報をもとに、学部別の倍率、出願条件や評定、試験内容、日程、過去問を使った対策まで詳しく解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
目次
東北大学の総合型選抜とは?AO入試Ⅱ期・Ⅲ期の違い

東北大学の総合型選抜は、大学が「AO入試(総合型選抜)」と呼ぶ入試制度です。大学入学共通テストを課さない「Ⅱ期(2期)」と、共通テストを課す「Ⅲ期(3期)」があります。
どちらも東北大学を第一志望とし、合格した場合には必ず入学することが条件です。大学は一般選抜と同等以上の学力水準を求めており、書類や面接だけで合否が決まるわけではありません。
AO入試Ⅱ期とⅢ期は何が違う?
Ⅱ期とⅢ期の大きな違いは、共通テストの有無と出願資格です。
まずは、それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 項目 | Ⅱ期(2期) | Ⅲ期(3期) |
|---|---|---|
| 共通テスト | 課さない | 課す |
| 出願時期 | 10月 | 1月(共通テスト後) |
| 出願できる人 | 2027年3月卒業見込みの現役生など | 現役生・高卒生(学部によって卒業年度の制限あり) |
| 評定の条件 | 原則として学習成績概評A段階(評定平均値4.3以上) | 原則なし |
| 第1次選考 | 全員に筆記試験を実施 | 志願者が多い場合に共通テストの成績で実施 |
| 第2次選考 | 面接試験 | 面接試験(学部によって筆記試験も実施) |
| 合格発表 | 12月 | 2月 |
| 実施学部 | 経済学部を除く9学部 | 2027年度は教育学部など一部で募集なし |
※出願資格は一般的な高校卒業・卒業見込みのケースです。国際バカロレア資格などによる出願資格もあります。
出典:東北大学|2027年度AO入試Ⅱ期学生募集要項、東北大学|2027年度入学者選抜要項
Ⅱ期は、共通テストを受けずに東北大学の合格を目指せる方式です。一方、Ⅲ期は共通テストの成績が合否に大きく影響するため、一般選抜の対策と並行して準備しやすい特徴があります。
なお、どちらの方式も専願制です。合格後の入学辞退には制限があるため、出願前に進学意思を確認しておきましょう。
2027年度に実施する学部と募集人員
2027年度は、AO入試Ⅱ期で290人、Ⅲ期で346人を募集します。2026年度と比較すると、Ⅱ期は2人、Ⅲ期は41人の減少です。
特にⅢ期では、ゲートウェイカレッジの新設に伴い、募集人員が変更されています。
2027年度AO入試Ⅲ期の募集人員の変更
| 学部・学科・系 | 2026年度 | 2027年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 36人 | 32人 | −4人 |
| 教育学部 | 7人 | 0人 | 募集なし |
| 法学部 | 24人 | 16人 | −8人 |
| 経済学部(文系) | 58人 | 50人 | −8人 |
| 経済学部(理系) | 10人 | 10人 | 変更なし |
| 理学部 物理系 | 10人 | 0人 | 募集なし |
| 理学部 化学系 | 12人 | 12人 | 変更なし |
| 理学部 地球科学系 | 6人 | 6人 | 変更なし |
| 理学部 生物系 | 4人 | 4人 | 変更なし |
| 医学部 医学科 | 12人 | 12人 | 変更なし |
| 保健学科 看護学専攻 | 10人 | 10人 | 変更なし |
| 保健学科 放射線技術科学専攻 | 10人 | 12人 | +2人 |
| 保健学科 検査技術科学専攻 | 10人 | 10人 | 変更なし |
| 歯学部 | 10人 | 10人 | 変更なし |
| 薬学部 | 24人 | 21人 | −3人 |
| 工学部(5学科計) | 122人 | 122人 | 変更なし |
| 農学部 | 22人 | 19人 | −3人 |
| 合計 | 387人 | 346人 | −41人 |
出典:東北大学|2027年度入学者選抜要項 P.15〜16
教育学部と理学部物理系は、2027年度のⅢ期で募集を行いません。法学部も募集人員が24人から16人へ減少するため、2026年度の倍率だけを見て出願先を判断しないようにしましょう。
また、2027年度から新設されるゲートウェイカレッジは、入学後に専門分野を決める新しい教育制度です。従来の学部別AO入試とは入学後の学び方や選抜方法が異なります。
東北大学の総合型選抜の倍率・合格率【2027年度最新】

東北大学のAO入試は、書類審査や面接だけでなく、筆記試験や共通テストの成績も重視される入試です。
2026年度は、Ⅱ期とⅢ期を合わせて志願者2,550人に対し、最終合格者695人でした。志願者数を最終合格者数で割った倍率は3.7倍、合格率は約27%です。
ただし、学部や入試方式によって倍率には大きな差があります。まずは2027年度の最新志願状況を確認し、その後で過年度の合格実績を見ていきましょう。
2027年度AO入試Ⅱ期の最新志願倍率
2027年度のAO入試Ⅱ期は、募集人員290人に対し、1,310人が志願しました。全体の志願倍率は4.5倍で、2026年度の4.6倍からわずかに下がっています。
学部・学科・系別の最新志願倍率は以下のとおりです。
| 学部・学科・系 | 募集人員 | 志願者数 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 27人 | 106人 | 3.9倍 |
| 教育学部 | 15人 | 50人 | 3.3倍 |
| 法学部 | 24人 | 89人 | 3.7倍 |
| 理学部 数学系 | 9人 | 42人 | 4.7倍 |
| 理学部 物理系 | 13人 | 88人 | 6.8倍 |
| 理学部 化学系 | 5人 | 30人 | 6.0倍 |
| 理学部 地球科学系 | 5人 | 15人 | 3.0倍 |
| 理学部 生物系 | 6人 | 28人 | 4.7倍 |
| 医学部 医学科 | 15人 | 133人 | 8.9倍 |
| 保健学科 看護学専攻 | 12人 | 42人 | 3.5倍 |
| 保健学科 放射線技術科学専攻 | 4人 | 22人 | 5.5倍 |
| 保健学科 検査技術科学専攻 | 4人 | 12人 | 3.0倍 |
| 歯学部 | 6人 | 16人 | 2.7倍 |
| 薬学部 | 4人 | 40人 | 10.0倍 |
| 工学部 機械知能・航空工学科 | 27人 | 141人 | 5.2倍 |
| 工学部 電気情報物理工学科 | 39人 | 156人 | 4.0倍 |
| 工学部 化学・バイオ工学科 | 17人 | 53人 | 3.1倍 |
| 工学部 材料科学総合学科 | 17人 | 74人 | 4.4倍 |
| 工学部 建築・社会環境工学科 | 18人 | 65人 | 3.6倍 |
| 農学部 | 23人 | 108人 | 4.7倍 |
| 合計 | 290人 | 1,310人 | 4.5倍 |
※志願倍率は志願者数÷募集人員(小数第2位を四捨五入)。最終合格者数が確定する前の倍率です。
2027年度は薬学部が10.0倍、医学部医学科が8.9倍と、特に高い志願倍率になっています。一方、歯学部は2.7倍、理学部地球科学系と医学部保健学科検査技術科学専攻は3.0倍でした。
2026年度と比べると、医学部医学科の志願者は163人から133人に減少しています。一方、薬学部は33人から40人に増えており、学部によって変化の方向が異なります。
2026年度AO入試Ⅱ期の学部別倍率
2026年度のAO入試Ⅱ期は、志願者1,341人に対して最終合格者298人で、倍率は4.5倍でした。
以下は、大学公式の選考状況をもとに、最終合格者数から算出した倍率です。2027年度の志願倍率とは計算方法が異なります。
| 学部・学科・系 | 志願者数 | 1次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 | 1次通過率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 107人 | 39人 | 27人 | 4.0倍 | 36% |
| 教育学部 | 55人 | 24人 | 14人 | 3.9倍 | 44% |
| 法学部 | 85人 | 38人 | 24人 | 3.5倍 | 45% |
| 理学部 数学系 | 37人 | 15人 | 10人 | 3.7倍 | 41% |
| 理学部 物理系 | 84人 | 23人 | 15人 | 5.6倍 | 27% |
| 理学部 化学系 | 17人 | 10人 | 5人 | 3.4倍 | 59% |
| 理学部 地球科学系 | 20人 | 9人 | 5人 | 4.0倍 | 45% |
| 理学部 生物系 | 29人 | 13人 | 6人 | 4.8倍 | 45% |
| 医学部 医学科 | 163人 | 55人 | 18人 | 9.1倍 | 34% |
| 保健学科 看護学専攻 | 39人 | 24人 | 14人 | 2.8倍 | 62% |
| 保健学科 放射線技術科学専攻 | 21人 | 9人 | 4人 | 5.3倍 | 43% |
| 保健学科 検査技術科学専攻 | 21人 | 8人 | 4人 | 5.3倍 | 38% |
| 歯学部 | 27人 | 12人 | 7人 | 3.9倍 | 44% |
| 薬学部 | 33人 | 8人 | 4人 | 8.3倍 | 24% |
| 工学部 機械知能・航空工学科 | 147人 | 54人 | 27人 | 5.4倍 | 37% |
| 工学部 電気情報物理工学科 | 141人 | 78人 | 39人 | 3.6倍 | 55% |
| 工学部 化学・バイオ工学科 | 47人 | 28人 | 17人 | 2.8倍 | 60% |
| 工学部 材料科学総合学科 | 60人 | 34人 | 17人 | 3.5倍 | 57% |
| 工学部 建築・社会環境工学科 | 79人 | 36人 | 18人 | 4.4倍 | 46% |
| 農学部 | 129人 | 40人 | 23人 | 5.6倍 | 31% |
| 合計 | 1,341人 | 557人 | 298人 | 4.5倍 | 42% |
※倍率=志願者数÷最終合格者数(小数第2位を四捨五入)、1次通過率=第1次選考合格者数÷志願者数(小数点以下を四捨五入)。
2026年度のⅡ期で最も倍率が高かったのは医学部医学科の9.1倍で、薬学部が8.3倍と続きました。医学部医学科は志願者163人に対して最終合格者18人、薬学部は33人に対して4人でした。
一方、工学部化学・バイオ工学科と保健学科看護学専攻は、いずれも2.8倍でした。ただし、Ⅱ期には筆記試験があるため、倍率が比較的低くても十分な学力が求められます。
2026年度AO入試Ⅲ期の学部別倍率
2026年度のAO入試Ⅲ期は、志願者1,209人に対して397人が最終合格し、倍率は3.0倍でした。
Ⅱ期の4.5倍より低いものの、Ⅲ期では共通テストの成績も合否に使われます。学部別の倍率と第1次選考の通過率を確認してみましょう。
| 学部・学科・系 | 志願者数 | 1次合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 | 1次通過率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 93人 | 52人 | 36人 | 2.6倍 | 56% |
| 教育学部 | 23人 | 14人 | 7人 | 3.3倍 | 61% |
| 法学部 | 53人 | 38人 | 24人 | 2.2倍 | 72% |
| 経済学部(文系) | 133人 | 93人 | 58人 | 2.3倍 | 70% |
| 経済学部(理系) | 19人 | 15人 | 10人 | 1.9倍 | 79% |
| 理学部 物理系 | 70人 | 15人 | 10人 | 7.0倍 | 21% |
| 理学部 化学系 | 28人 | 18人 | 12人 | 2.3倍 | 64% |
| 理学部 地球科学系 | 22人 | 12人 | 6人 | 3.7倍 | 55% |
| 理学部 生物系 | 27人 | 9人 | 4人 | 6.8倍 | 33% |
| 医学部 医学科 | 125人 | 36人 | 13人 | 9.6倍 | 29% |
| 保健学科 看護学専攻 | 22人 | 20人 | 11人 | 2.0倍 | 91% |
| 保健学科 放射線技術科学専攻 | 24人 | 19人 | 10人 | 2.4倍 | 79% |
| 保健学科 検査技術科学専攻 | 26人 | 19人 | 11人 | 2.4倍 | 73% |
| 歯学部 | 42人 | 17人 | 10人 | 4.2倍 | 40% |
| 薬学部 | 60人 | 37人 | 28人 | 2.1倍 | 62% |
| 工学部 機械知能・航空工学科 | 115人 | 58人 | 32人 | 3.6倍 | 50% |
| 工学部 電気情報物理工学科 | 103人 | 66人 | 40人 | 2.6倍 | 64% |
| 工学部 化学・バイオ工学科 | 31人 | 25人 | 17人 | 1.8倍 | 81% |
| 工学部 材料科学総合学科 | 47人 | 31人 | 17人 | 2.8倍 | 66% |
| 工学部 建築・社会環境工学科 | 49人 | 29人 | 16人 | 3.1倍 | 59% |
| 農学部 | 97人 | 33人 | 25人 | 3.9倍 | 34% |
| 合計 | 1,209人 | 656人 | 397人 | 3.0倍 | 54% |
※倍率=志願者数÷最終合格者数(小数第2位を四捨五入)、1次通過率=第1次選考合格者数÷志願者数(小数点以下を四捨五入)。
※2026年度の実績です。2027年度は教育学部・理学部物理系のⅢ期募集がありません。医学部医学科の地域枠入試は含めていません。
2026年度Ⅲ期で最も倍率が高かったのは医学部医学科の9.6倍で、理学部物理系が7.0倍、理学部生物系が6.8倍でした。一方、工学部化学・バイオ工学科は1.8倍、経済学部(理系)は1.9倍となっています。
同じ学部でも、Ⅱ期とⅢ期では倍率が異なります。例えば法学部はⅡ期3.5倍に対してⅢ期2.2倍、農学部はⅡ期5.6倍に対してⅢ期3.9倍でした。反対に、理学部生物系はⅡ期4.8倍よりⅢ期6.8倍のほうが高い結果です。
なお、Ⅲ期の志願者数は2025年度の1,427人から2026年度の1,209人に減少しました。減少率は約15%です。ただし、年度による志願者数の変動があるため、倍率が低い学部を選べば合格しやすいとは限りません。
出典:東北大学|2025年度入学試験実施状況(総括表・4月入学)、東北大学|2026年度AO入試Ⅲ期選考状況
第1次選考の通過率はどのくらい?
東北大学のAO入試では、第1次選考を通過できるかが大きな分かれ目になります。
2026年度のⅡ期では、志願者1,341人のうち第1次選考に合格したのは557人でした。通過率は約42%で、志願者の約58%が第1次選考を通過できませんでした。
第1次選考を通過した人に限ると、最終合格したのは約54%です。つまり、Ⅱ期ではまず筆記試験を突破できる学力を身につけることが重要になります。
一方、Ⅲ期では志願者が募集人員を大幅に上回った場合に、共通テストの成績による第1次選考が行われます。2026年度全体の通過率は約54%でした。
特に理学部物理系は21%、医学部医学科は29%と低く、共通テストで高い得点を目指す必要があることがうかがえます。
東北大学の総合型選抜の出願条件・評定

東北大学のAO入試に出願できるかどうかは、Ⅱ期とⅢ期で条件が異なります。特に、評定平均と高校卒業年度の制限には注意が必要です。
ここでは、出願資格の違いと必要書類を整理します。
AO入試Ⅱ期は原則評定4.3以上が必要
2027年度のAO入試Ⅱ期では、原則として調査書の学習成績概評がA段階に属することが出願要件です。
学習成績概評A段階とは、全体の学習成績の状況(評定平均値)が4.3以上であることを指します。
ただし、国内の国際バカロレア認定校で所定の資格を取得した人や取得見込みの人には、評定平均とは別の成績要件が適用されます。
2027年度AO入試Ⅱ期の国際バカロレア成績要件
| 学部・学科 | 必要なIB総合成績 |
|---|---|
| 文学部 | 30点以上 |
| 教育学部 | 30点以上 |
| 法学部 | 35点以上 |
| 理学部 | 30点以上 |
| 医学部 医学科 | 38点以上 |
| 医学部 保健学科 | 35点以上 |
| 歯学部 | 35点以上 |
| 薬学部 | 36点以上 |
| 工学部 | 35点以上 |
| 農学部 | 35点以上 |
※一般の高校生に対する評定要件の例外として、所定の国際バカロレア資格による出願が認められています。資格の授与時期など、募集要項に記載された出願資格も満たす必要があります。
出典:東北大学|2027年度AO入試Ⅱ期学生募集要項 P.9〜18
Ⅱ期では、評定のほか、大学での勉学への強い意欲や、学校長から高い評価を得ていることも求められます。一般の高校生向けに全学部共通の数学Ⅲなどの指定履修条件が設定されているわけではありませんが、各学部の筆記試験に対応できる学力は必要です。
評定4.3以上を満たしていても、それだけで合格できるわけではないため、筆記試験と面接の対策も進めましょう。
AO入試Ⅲ期は高卒生も出願できる?
AO入試Ⅲ期は、現役生だけでなく高卒生も出願できます。ただし、学部によって高校卒業年度の条件が異なります。
2026年度の募集要項では、文学部・法学部・経済学部・理学部・薬学部・工学部・農学部は卒業年度の制限がなく、医学部・歯学部などでは卒業後1年以内とされていました。
Ⅱ期・Ⅲ期の出願可否をまとめると次のとおりです。
| 志願者の状況 | Ⅱ期 | Ⅲ期 |
|---|---|---|
| 現役生・評定4.3以上 | 出願可能 | 出願可能 |
| 現役生・評定4.3未満 | 原則出願不可 | 出願可能 |
| 高卒生 | 原則出願不可 | 学部の卒業年度条件を満たせば出願可能 |
| 共通テストを受験しない人 | 出願可能 | 出願不可 |
※学部・学科ごとの出願資格を満たすことが前提です。Ⅱ期には国際バカロレア資格などによる例外があります。
出典:東北大学|2026年度AO入試Ⅲ期学生募集要項 P.9〜20
Ⅲ期では、評定平均の数値要件は原則設けられていません。ただし、高校での学習成績や活動実績は出願書類を通じて評価されるため、評定が合否にまったく影響しないという意味ではありません。
なお、2027年度のⅢ期学生募集要項は11月下旬に公表予定です。2027年度の受験を考えている人は、正式な要項が公開されたら卒業年度の条件も確認してください。
必要な出願書類と英語資格の扱い
東北大学のAO入試では、学力試験の成績だけでなく、志願理由書や調査書などの出願書類も評価されます。
必要書類は学部・方式によって異なるため、主な書類を整理しました。
| 書類 | 主な内容 |
|---|---|
| 志願理由書 | 志望学部を選んだ理由、学びたい学問分野、希望する進路など |
| 活動報告書・自己評価書 | 学業や課外活動、資格取得、探究活動などの実績や自己評価 |
| 調査書 | 高校での学習成績や活動状況など |
| 志願者評価書 | 学校が作成する人物・能力などの評価 |
| 英語資格の成績証明書等 | 英検®・TOEFL・TOEICなどの取得状況を示す資料 |
※活動報告書・自己評価書などは、すべての学部・方式で一律に提出するものではありません。
出典:東北大学|2027年度AO入試Ⅱ期学生募集要項 P.19〜23、東北大学|2026年度AO入試Ⅲ期学生募集要項 P.23〜28
英検®やTOEFLなどの英語資格は、書類審査の評価材料になります。取得した級やスコアを一律に点数換算して加点する仕組みではなく、学部が定める評価方法に従って扱われます。
また、出願書類は「速達・簡易書留」で郵送し、原則として受付期間内に必着させる必要があります。インターネット出願登録と検定料の支払いだけでは出願が完了しないため、郵送にかかる日数も考慮して準備しましょう。
英検®の級ごとの難易度や大学入試での活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
東北大学の総合型選抜の試験科目・配点

東北大学の総合型選抜では、Ⅱ期は筆記試験、Ⅲ期は大学入学共通テストの成績が重要です。
学部によって配点や選考方法が異なるため、志望学部の試験内容を確認しておきましょう。
AO入試Ⅱ期の筆記試験・面接と配点
Ⅱ期では、全志願者を対象に筆記試験を実施し、第1次選考の合格者に面接試験を行います。
第2次選考では、面接試験だけでなく第1次選考の筆記試験の成績も合否判定に使われます。
2027年度AO入試Ⅱ期の配点
| 学部 | 第1次選考の筆記試験(最終判定での点数) | 面接・書類等 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 400点 | 300点 | 700点 |
| 教育学部 | 400点 | 200点 | 600点 |
| 法学部 | 900点 | 400点 | 1,300点 |
| 理学部(各系) | 200点 | 100点 | 300点 |
| 医学部 医学科 | 300点(換算) | 150点 | 450点 |
| 医学部 保健学科 | 200点(換算) | 200点 | 400点 |
| 歯学部 | 800点(換算) | 200点 | 1,000点 |
| 薬学部 | 400点 | 100点 | 500点 |
| 工学部(各学科) | 300点 | 300点 | 600点 |
| 農学部 | 400点 | 400点 | 800点 |
※出願書類の評価は、面接試験の点数に含まれます。医学部・歯学部などでは第1次選考の筆記試験の成績を換算して使用します。
出典:東北大学|2027年度AO入試Ⅱ期学生募集要項 P.9〜18
学部によって配点の比重は異なりますが、筆記試験の得点が最終判定にも使われる点は共通しています。
特に文学部・教育学部・法学部では英文読解や論理的思考力などが評価されます。理系学部では、数理的思考力や自然科学に関する基礎的な理解も求められるため、志望学部の出題内容に合わせた準備が必要です。
AO入試Ⅲ期の共通テスト科目・配点
Ⅲ期では、大学入学共通テストの成績、出願書類、面接試験などを総合して合否を判定します。
共通テストでは国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語、情報のうち、学部が指定した教科・科目を受験しなければなりません。
以下は、2026年度のⅢ期学生募集要項に掲載された配点です。
| 学部 | 共通テスト | 筆記試験 | 面接試験 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 950点 | - | 350点 | 1,300点 |
| 法学部 | 950点 | - | 400点 | 1,350点 |
| 経済学部(文系・理系) | 1,400点 | - | 400点 | 1,800点 |
| 理学部 | 950点 | - | 200点 | 1,150点 |
| 医学部 医学科 | 1,150点 | 280点 | 280点 | 1,710点 |
| 医学部 保健学科 | 1,400点 | 320点 | 320点 | 2,040点 |
| 歯学部 | 1,850点 | - | 500点 | 2,350点 |
| 薬学部 | 1,950点 | - | 400点 | 2,350点 |
| 工学部 | 950点 | 100点 | 200点 | 1,250点 |
| 農学部 | 950点 | - | 300点 | 1,250点 |
※2026年度の配点を参考として掲載しています。2027年度の正式な配点・指定科目は、11月下旬公表予定のⅢ期学生募集要項で確認してください。2027年度に募集しない教育学部・理学部物理系は除いています。
出典:東北大学|2026年度AO入試Ⅲ期学生募集要項 P.9〜20
2026年度のⅢ期では、多くの学部で総点数の7〜8割程度を共通テストの成績が占めていました。医学部や工学部のように、共通テストに加えて筆記試験を実施する学部もあります。
また、指定された共通テスト科目を受験していない場合は失格となります。選択科目や配点は学部ごとに異なるため、出願する学部の指定科目を事前に確認しましょう。
なお、東北大学はAO入試の合格者最低点や平均点を公表していません。そのため、共通テストで何割得点すれば合格できるかを、公式データだけで断定することはできません。
医学部・工学部・理学部などの試験内容
東北大学の総合型選抜では、学部によって筆記試験や面接で評価される能力が異なります。
例えば2027年度Ⅱ期では、以下のような力が求められます。
| 学部 | 主な試験内容・評価のポイント |
|---|---|
| 文学部 | 英文読解力、日本語による文章表現力、問題発見・分析能力 |
| 教育学部 | 論理的思考力、英文読解力、教育に関する課題への関心 |
| 法学部 | 論理的思考力、英文読解力、法的・政治的問題への関心 |
| 理学部 | 志望する系の知識、理解力、論理的思考力、文章表現力 |
| 医学部 医学科 | 理数系の基礎理解、高度な英文読解、論理的・多面的な思考力 |
| 医学部 保健学科 | 論理的思考力、英文読解力、表現力、理数系の基礎理解 |
| 歯学部 | 歯学部での学修に適合する思考力・学力 |
| 薬学部 | 数理的思考力、自然科学の基礎理解、英文読解力 |
| 工学部 | 英文読解力、作文能力、数理的思考力、自然科学の基礎理解 |
| 農学部 | 数理的思考力、自然科学の基礎理解、英文読解力 |
出典:東北大学|2027年度AO入試Ⅱ期学生募集要項 P.9〜18
医学部医学科では、面接前に小作文を課し、医師や医学研究者としての適性などを評価します。理学部は系ごとに独自の選考を行うため、数学系・物理系・化学系など、志望する系の出題内容を確認する必要があります。
工学部では、科学技術に関する知識だけでなく、発想力や学問・研究に対する熱意も評価の対象です。農学部でも面接前に小作文を課しますが、小作文自体は採点対象とせず、面接の参考資料として用いられます。
東北大学の総合型選抜の入試日程【2027年度】

2027年度のAO入試Ⅱ期は2026年10月に出願を受け付け、Ⅲ期は2027年1月に出願を受け付けます。
出願から合格発表までの日程は以下のとおりです。
| 項目 | Ⅱ期(2期) | Ⅲ期(3期) |
|---|---|---|
| 出願期間 | 2026年10月13日〜16日正午(必着) | 2027年1月19日〜22日 |
| 第1次選考 | 11月7日(筆記試験) | 必要に応じて共通テストの成績で選考 |
| 第1次選考結果発表 | 11月20日 | 2月4日 |
| 第2次選考 | 11月28日 | 2月8日 |
| 合格発表 | 12月4日 | 2月10日 |
| 入学手続期間 | 12月11日〜17日 | 2月11日〜17日 |
出典:東北大学|2027年度AO入試Ⅱ期学生募集要項 表紙、東北大学|2027年度入学者選抜要項
※Ⅲ期の日程は入学者選抜要項に基づきます。正式な学生募集要項は2026年11月下旬公表予定です。
2027年度Ⅱ期の出願期間はすでに終了しています。今後の受験を考える場合は、Ⅲ期や一般選抜などの出願資格・日程を確認しましょう。
試験場は学部によって異なり、仙台市内の複数のキャンパスが使用されます。Ⅲ期の試験場についても、正式な募集要項で必ず確認してください。
東北大学の総合型選抜に合格するための対策

東北大学のAO入試では、学力試験への対策と、志望する学問への関心や意欲を伝える準備の両方が大切です。
大学のアドミッション・ポリシーを確認したうえで、過去問演習、志願理由書の作成、面接対策を計画的に進めましょう。
過去問を活用した筆記試験対策
東北大学は、公式サイトで過去3年分のAO入試問題のうち、公表可能なものを公開しています。ただし、すべての学部で3年分がそろっているわけではありません。
例えば、薬学部は2026年度分のみが公開されており、2024・2025年度分の掲載はありません。また、経済学部の過去問は掲載されていません。
大学公式の解答例も公開されていないため、志望学部の過去問を確認したうえで、解いた答案を高校の先生や塾の講師に添削してもらうとよいでしょう。
筆記試験では、志望学部に応じて重点的に取り組む内容を変えることが重要です。
学部別の対策のポイントは次のとおりです。
| 分野 | 対策のポイント |
|---|---|
| 文学部・教育学部・法学部 | 英文読解、文章の要約、論理的な記述を練習する |
| 理学部 | 志望する系の基礎知識を固め、考え方を説明する練習をする |
| 医学部・歯学部 | 理数系の基礎理解に加え、医療や生命科学への関心を深める |
| 薬学部 | 化学をはじめとする自然科学の基礎、数理的思考、英文読解を強化する |
| 工学部・農学部 | 数学・理科の基礎を固め、資料や英文を読んで論理的に説明する練習をする |
※各学部の公式選抜方針をもとにした学習方針です。実際の問題構成は、公開されている過去問で確認してください。
過去問に取り組む際は、正解を出すことだけでなく、「なぜその結論に至ったのか」を文章で説明できるようにしておきましょう。特に解答例が公開されていない試験では、第三者による添削が役立ちます。
志願理由書・活動報告書の書き方
志願理由書では、東北大学を志望する理由を、学びたい学問分野や将来の進路、これまで熱中したことと関連させて書きます。
例えば「医学を学びたい」という希望だけではなく、どのような医療・研究分野に関心があるのか、その関心を持ったきっかけは何かを具体的に説明することが大切です。
志願理由書に盛り込みたい内容
- 志望する学問分野と関心を持ったきっかけ
- 高校での学習・探究活動と、その経験から得たこと
- 東北大学で学びたい内容と将来の目標
東北大学は「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」の理念を掲げています。志望学部で取り組みたい学問や研究を調べ、大学での学びと自分の経験がどうつながるかを整理しましょう。
活動報告書・自己評価書を提出する学部では、高校時代の学業や課外活動、探究活動などから、主体的に取り組んだ経験を選びます。実績を並べるだけでなく、どのような課題に向き合い、どのように工夫したのかを伝えると、自分の強みが明確になります。
出典:東北大学|2027年度AO入試Ⅱ期学生募集要項 志願理由書・活動報告書様式、東北大学|2026年度AO入試Ⅲ期学生募集要項 出願書類様式
面接・口頭試問の対策ポイント
東北大学の面接では、志望学部への関心や学習意欲、論理的思考力、コミュニケーション能力などが評価されます。
ただし、評価する内容や面接の形式は学部によって異なります。例えば、2026年度Ⅲ期では理学部の一部の系で口頭試問が行われ、生物系では面接前に小作文が課されました。
面接対策では、志願理由書に書いた内容を自分の言葉で説明できるようにすることが基本です。志望理由に加えて、興味を持っている研究テーマや高校で取り組んだ活動についても、根拠を挙げながら伝える練習をしましょう。
また、答えを暗記するだけでなく、予想していなかった質問にも考えを整理して答える練習が役立ちます。高校の先生や塾の講師に模擬面接をお願いし、説明が分かりにくい部分や論理の飛躍がないかを確認しておくと安心です。
出典:東北大学|2026年度AO入試Ⅲ期学生募集要項 P.9〜20
東北大学の総合型選抜に落ちたら?次の受験機会

東北大学のAO入試Ⅱ期で不合格になった場合でも、出願資格を満たしていればⅢ期や一般選抜で再挑戦できます。
2027年度の主な受験機会は以下のとおりです。
| 選抜方式 | 試験時期 | 注意点 |
|---|---|---|
| AO入試Ⅲ期 | 2027年2月 | 共通テストの受験が必要。教育学部・理学部物理系は募集なし |
| 一般選抜 前期日程 | 2027年2月 | 共通テストと個別学力試験で選抜 |
| 一般選抜 後期日程 | 2027年3月 | 経済学部・理学部で実施 |
Ⅱ期に不合格だった場合、Ⅲ期に向けて共通テストの得点を伸ばすことが重要です。一般選抜も受験するなら、個別学力試験の対策を継続しておきましょう。
一方、Ⅱ期・Ⅲ期ともに、合格した場合は必ず入学することが出願要件です。真にやむを得ない事情がある場合を除き、入学辞退は認められません。また、東北大学のAO入試Ⅱ期に出願した人は、同時期のゲートウェイカレッジ入学者選抜Ⅰ期には出願できません。
総合型選抜で不合格になったあとの過ごし方や、ほかの入試方式との併願については、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ 志望学部の倍率・出願条件を確認して対策しよう

東北大学の総合型選抜(AO入試)は、2027年度Ⅱ期の志願倍率が4.5倍でした。また、2026年度のⅡ期・Ⅲ期を合わせた倍率は3.7倍、合格率は約27%です。
Ⅱ期は共通テストを課さず、現役生で原則評定4.3以上が必要です。一方、Ⅲ期は共通テストを課し、学部によっては高卒生も出願できます。2027年度はⅢ期の募集人員が346人となり、教育学部と理学部物理系の募集がなくなるなどの変更もあります。
東北大学のAO入試に合格するには、志望学部の倍率や出願条件を確認したうえで、筆記試験・共通テストの学力対策と、志願理由書・面接の準備を進めることが大切です。
まずは最新の募集要項と過去問を確認し、志望する学部に必要な力を計画的に身につけていきましょう。
総合型選抜の仕組みや一般選抜との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
注目の塾
PR



