進研模試の偏差値はどう見る?50・60・70の大学目安と「高く出る」の実態を解説
進研模試の結果が返ってきて、「偏差値60だったけど、これって高いの?」と気になっていませんか。「偏差値70ならどの大学を狙えるのか」「進研模試はほかの模試より高く出るって本当なのか」も、気になるところだと思います。
進研模試の偏差値50は平均点と同じ位置にあたります。60・70と数字が上がるほど、受験者内での位置は上がります。ただし、自分の偏差値だけを見て「この大学に受かる」と判断したり、他模試の偏差値へ一律に換算したりすることはできません。
この記事では、偏差値50・60・70がどのくらいの位置なのか、どの大学が目安になるのか、そして他模試より高く出ると言われる理由まで、順番に解説します。
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目次
進研模試の偏差値50・60・70はどのくらい?

自分の偏差値が高いのか低いのか、まずはここで確認していきましょう。大学名や他模試との比較に入る前に、進研模試という一つの模試の中での現在地を把握することが最初のステップです。
偏差値50〜75は上位何%?
偏差値を正規分布として理論的に考えた場合、偏差値70は上位約2%、60は上位約16%が目安になります。以下は、偏差値ごとの理論上の位置づけをまとめた早見表です。
| 偏差値 | 理論上の上位%目安 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 75 | 上位0.6%程度 | 最上位層 |
| 70 | 上位2%程度 | かなり上位 |
| 65 | 上位7%程度 | 上位層 |
| 60 | 上位16%程度 | 平均より明確に上 |
| 55 | 上位31%程度 | やや上位 |
| 50 | 上位50%程度 | 平均点と同じ位置 |
この上位%は、今回の進研模試受験者を実際に順位集計した数字ではなく、偏差値が正規分布すると仮定した場合の理論値です。偏差値50は平均点と同じ位置にあたり、正規分布を仮定すると上位50%付近になります。
偏差値50だからといって「やばい」と判断する必要はなく、偏差値60は平均より明確に高い位置、偏差値70はかなり上位に位置する目安と捉えておけば十分です。
高1・高2・高3で偏差値の見方は変わる
同じ「偏差値60」でも、いつ受けた進研模試かによって、必ずしも同じ意味とは限りません。
高1・高2向けの模試と、高3・高卒生向けの大学判定模試とでは、受験者層が異なります。そのため、高1で偏差値70だったからといって、高3でも偏差値70相当の大学が合格圏内とは単純に考えられません。
次の章で紹介する大学の目安は、高3・高卒生向けのBenesse公式の合格可能性判定基準をもとにしています。学年が違えば単純比較はしない、という点を押さえておいてください。
偏差値70・60・50ならどの大学が目安?

ここからは、多くの人が知りたい「自分の偏差値なら、どこの大学が目安になるのか」に答えていきます。
以下では、大学・学部を中心に、学科・日程・方式ごとのB判定偏差値(合格可能性60%以上80%未満)から代表例を紹介します。同じ大学・学部でも学科・日程・入試方式によって数値が異なるため、志望校については必ず公式の判定基準を確認してください。
私立大は「総合判定」、国公立大は「記述総合判定」を使用しています。いずれも2027年度入試向け、高3・高卒生対象の「総合学力記述模試・7月」のデータで統一しています。
※私立大と国公立大では判定の集計方法が異なるため、表は大学間の難易度を単純に順位づけするものではありません。それぞれの志望校を考える際の目安として確認してください。
偏差値70前後で目安になる大学
偏差値70前後(65〜75)の目安になる大学・学部の例です。B判定偏差値が高い順に並べています。
| B判定 | 大学・学部 | 日程等 |
|---|---|---|
| 75 | 慶應義塾大学 理工学部 | 私立 |
| 72 | 横浜国立大学 都市科学部・建築 | 国公立・後期 |
| 71 | 青山学院大学 経済学部 | 私立 |
| 69 | 横浜国立大学 都市科学部・建築 | 国公立・前期 |
| 67 | 学習院大学 法学部 | 私立 |
同じ「偏差値70前後」でも、大学・学部によって難易度には幅があります。たとえば慶應義塾大学医学部のB判定は80台となっており、偏差値70でもB判定に届かない学部があります。
難関大を目指す場合も、大学名ではなく学部・学科・方式別に確認しましょう。
偏差値60前後で目安になる大学
検索での関心が特に強いのが、この偏差値60前後の層です。B判定偏差値が高い順に並べています。
| B判定 | 大学・学部 | 日程等 |
|---|---|---|
| 65 | 青山学院大学 理工学部 | 私立 |
| 64 | 東京学芸大学 教育学部・中等教育英語 | 国公立 |
| 63 | 埼玉大学 経済学部 | 国公立・前期 |
| 62 | 電気通信大学 情報理工学域 | 国公立・前期 |
| 62 | 獨協大学 国際教養学部 | 私立 |
同じ偏差値帯でも、大学・学部によって難易度には幅があります。偏差値60は平均より明確に高い水準ですが、大学名だけで判断せず、志望する学部・学科ごとの数値を確認することが欠かせません。
国公立大学を目指す場合は、記述模試による「記述総合判定」に加えて、対象となる場合はマーク模試を大学入学共通テストに見立てた「ドッキング判定」も確認しましょう。これはマーク模試を共通テストに、記述模試を個別試験に見立てて志望校の配点で測る、Benesse公式の判定軸です。
偏差値50前後で目安になる大学
偏差値50前後(45〜55)は、平均付近にあたる水準です。B判定偏差値が高い順に並べています。
| B判定 | 大学・学部 | 日程等 |
|---|---|---|
| 56 | 文教大学 経営学部 | 私立 |
| 56 | 千葉県立保健医療大学 健康科学部・栄養 | 国公立 |
| 55 | 山梨大学 生命環境学部 | 国公立・後期 |
| 51 | 山梨大学 生命環境学部 | 国公立・前期 |
| 49 | 亜細亜大学 経済学部 | 私立 |
同じ偏差値帯でも、大学・学部によって難易度には幅があります。偏差値50だから「大学に行けない」「大学受験では厳しい」と決めつける必要はありません。大切なのは、全国平均との差ではなく、自分が目指す大学の判定基準と照らし合わせて考えることです。
一方で、同じ大学の中でも人気の高い学部・学科では、この水準でも合格が難しいケースがあります。学部・学科ごとの数値を必ず確認してください。
出典:Benesse「進研模試合格可能性判定基準 総合学力記述模試・7月(私立大・首都圏地区)」/「進研模試合格可能性判定基準 総合学力記述模試・7月(国公立大・首都圏地区)」
自分の偏差値と大学偏差値は同じ?
「自分の進研模試の偏差値が60だから、偏差値60と書かれている大学に合格できる」と考えるのは早計です。ネット上や書籍で見かける大学偏差値には、どの模試のデータを使っているか、対象学年は何年生か、何月に実施された模試か、何%の合格可能性を基準にしているか、という前提が必ずあります。
実は、マナビジョンの通常の「大学偏差値一覧」自体が、進研模試(高校3年生)のB判定(合格可能性60%)の偏差値を利用しています。つまり、ネット上で見かける「大学偏差値」は媒体によって基準が異なりますが、マナビジョンの数値は進研模試のデータで統一されているということです。この記事では、同じ2027年度入試向け・7月の進研模試データから、B判定を共通の目安として大学例を紹介しています。
自分の成績表に出た偏差値と、Web上の大学偏差値を無条件に1対1で対応させるのではなく、同じ模試・同じ判定基準で比較することを意識してください。
出典:Benesse「大学の偏差値一覧から調べる|マナビジョン」
進研模試の偏差値は高く出る?

もう一つ多い疑問が、「進研模試の偏差値って信用していいの?」というものです。
結論としては、他の模試より高い偏差値になるケースはありますが、「進研模試だから必ず○ポイント高い」と一律に言えるものではありません。理由を順番に見ていきましょう。
河合・駿台模試より高く出ることはある
偏差値は、テストの点数そのものではなく、その模試を受けた人の中で自分がどの位置にいるかを表す数字です。
ここで登場するのが「母集団」という考え方です。母集団とは、その模試を受験した人たちの集まりのことを指します。模試によって母集団が異なるため、同じ人が受験しても偏差値が異なることがあります。その結果、進研模試の方が高い偏差値になる場合もあります。ただし、すべての受験生に同じ傾向が出るわけではありません。
これは「進研模試は絶対に高く出る」という意味ではなく、あくまで模試ごとの母集団の違いによって差が生まれやすい、という理解が正確です。
進研模試は他の模試より偏差値が10高く出る?
ネット上では、「進研模試から10引けば河合塾の全統模試の偏差値になる」「進研模試60なら全統模試50」といった話を見かけることがあります。
進研模試と河合・駿台模試の間に、公式な一律の換算式はありません。したがって、「必ず10引く」といった見方は避けましょう。
模試によって、受験者層だけでなく、問題の難易度、実施時期、得点分布なども異なります。そのため、固定の換算式で単純に変換できるものではないのです。
他の模試と比べるときの見方
では、複数の模試の結果をどう扱えばよいのでしょうか。
基本的な考え方は、進研模試の結果は進研模試の志望校判定と比較し、河合模試の結果は河合模試の志望校判定と比較する、というものです。「進研模試60は河合で何点相当?」と変換するのではなく、それぞれの模試の基準の中で、志望大学との距離を確認する方が実用的です。
どちらか一方だけが正しい数字というわけではなく、受験者層の異なる別々の指標として捉えることが大切です。
進研模試の偏差値を志望校選びにどう使う?

ここまで読んで、「では自分は次に何を見ればいいのか」と思った人も多いはずです。ここからは、成績表の活用方法に絞って解説します。
偏差値と志望校判定をセットで見る
偏差値という一つの数字だけを見るより、自分が志望校として登録した大学・学部の判定を見る方が、より直接的な情報になります。
今回参照している進研模試の判定基準では、合格可能性はA(80%以上)からE(20%未満)までの5段階で示されます。偏差値60でも、志望校によってA判定になる場合もあれば、C判定になる場合もあります。
そのため、「偏差値が高いか低いか」ではなく、「志望大学に対して今どの位置にいるか」という視点に切り替えることが重要です。
科目別偏差値から弱点を確認する
総合偏差値だけを見て終わりにしないことも大切です。
たとえば総合偏差値が60でも、英語65・国語62・数学50という内訳であれば、数学の弱さが総合値には表れにくくなっています。
志望校の入試で使う科目と照らし合わせながら、自分の得意・不得意を確認しておきましょう。
1回の結果より偏差値の推移を見る
偏差値は模試ごとに多少上下するものです。1回の結果だけで、志望校を大きく上げ下げしたり、「自分には無理だ」と判断したりするのは避けましょう。
前回・今回・次回という推移を見て、伸びているのか、横ばいなのか、下がっているのかを確認することが大切です。特に高1・高2の段階では、一度の偏差値だけで大学レベルを固定しないようにしてください。
進研模試の偏差値についてよくある質問

ここでは、進研模試の偏差値についてよくある質問を解説します。
進研模試で偏差値80はどのくらい?
偏差値80は、理論上かなり上位に位置する数字です。全国でもごく限られた層にあたります。
ただし、偏差値80だからといって、すべての大学・学部で余裕を持って合格できるわけではありません。最難関とされる医学部などでは、それでも油断できない水準になることがあります。
進研模試の偏差値とGTZは何が違う?
偏差値とGTZ(学習到達ゾーン)は、役割が異なる指標です。
偏差値は、同じ模試を受けた人たちの中での自分の位置を表す数字です。一方でGTZは、ベネッセのテストに共通する学習到達度の指標で、進研模試ではS1からD3までの段階で表示されます。同じ成績表に並んでいますが、見ている角度が違うと理解しておくとよいでしょう。
大学別の偏差値表はどこで見られる?
大学別の詳しい判定基準は、Benesseの「マナビジョン」で確認できます。今回の記事で紹介した数値も、同サイトの判定基準ページをもとにしています。
判定基準は年度・模試・実施時期によって内容が変わります。自分が受験する年度や該当する模試の回のデータを、必ず確認するようにしてください。
まとめ 進研模試の偏差値は志望大学との距離を見る目安

ここまで、進研模試の偏差値50・60・70がどのくらいの位置にあたるのか、大学の目安、そして他模試との違いまで解説してきました。
偏差値50は平均点と同じ位置、60は平均より明確に高い位置、70はかなり上位に位置する目安です。ただし、「偏差値○○だからこの大学に受かる」と単純に判断することはできません。他模試との一律換算もできませんし、大学の難易度は同じ大学の中でも学部・学科によって大きく異なります。
大切なのは、偏差値の高低だけを気にすることではなく、進研模試の大学別判定基準と照らし合わせ、志望校判定や科目別偏差値、これまでの推移も含めて、志望大学との距離を具体的に確認することです。
今回の結果を見て一喜一憂するだけで終わらせず、志望校まであとどのくらいなのか、次回までにどの科目を伸ばすべきかを確認してみてください。
執筆者プロフィール
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