【2027年度】共通テストパックはどれをやる?難易度・学校専売との違いを比較
共通テストパックを解こうと思っても、河合・駿台・Z会・ベネッセのどれがよいか迷っていませんか。学校でもパックを解く予定があると、市販版まで買うべきか悩む人も多いはずです。
実は、共通テストパックは難易度や評判だけで選ぶものではありません。学校で何を解くか、過去問がどこまで進んでいるかによって、選ぶべきものが変わります。
この記事では、2027年度版の主要パックを比較し、難易度や市販・学校向けの違いを整理します。そもそも買うべきか、いつ・何パック解くべきかまで判断できるようになります。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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目次
共通テストパックとは?直前期に本番形式で解く予想問題

共通テストパックとは、本番を想定した予想問題を複数科目まとめて解ける直前期向けの教材です。単元ごとに練習する問題集とは違い、本番に近い条件で総合的な実力を確認するために使います。
共通テストパックと模試・問題集の違い
共通テストパックと似たものには、模試・実戦問題集・過去問があります。それぞれの違いを整理すると、以下のとおりです。
共通テストパックと模試・問題集・過去問の違い
| 種類 | 内容 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 共通テストパック | 複数教科の予想問題を1セットにした教材 | 自宅や学校で本番形式の総合演習をする |
| 模試 | 多数の受験生が受験する試験 | 成績処理や志望校判定を受ける |
| 実戦問題集 | 1科目につき複数回分の予想問題を収録 | 科目ごとに演習量を積む |
| 過去問 | 実際に出題された共通テストの問題 | 出題形式や傾向をつかむ |
表のとおり、主要な共通テストパックは、複数教科の予想問題を1セットにした教材です。模試は成績処理や志望校判定を受けるものですが、パックは自分で解いて確認する教材です。
実戦問題集が科目ごとの演習量を増やすのに対し、パックは最終確認向けといえます。この記事では、直前期に使う予想問題パックに絞って比較していきます。
【2027年度】共通テストパックを比較|河合・駿台・Z会・ベネッセ

共通テストパックには、個人で買える市販版と、学校を通じて使う学校向けの商品があります。同じ系列でも両方を出していることがあるため、まずは2つに分けて整理しましょう。
最初に、書店や通販で個人が買える市販版の違いを一覧で確認します。
個人で買える市販版の共通テストパック(2027年度版)
| 商品名 | 通称 | 発行元 | 価格(税込) | 収録内容 | 公式が示す主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027共通テスト対策問題パック | 桃パック | 河合出版 | 1,760円 | 7教科16科目 | 解説付き、自己採点表付き |
| 2027-実戦パッケージ問題 青パック(市販版) | 青パック | 駿台文庫 | 1,980円 | 14科目の新作予想問題(各1回分) | 他の共通テスト対策書籍と問題重複なし |
| 2027年用共通テスト予想問題パック | Z会のパック | Z会 | 1,870円 | Z会オリジナル問題 | スマホ自動採点、登録者平均やランキングを確認可能 |
※教科・科目数は各社公式の表記に準拠しています。
市販版の価格は1,760〜1,980円で、大きな差はありません。違いが出るのは、採点の仕組みや付属サービスです。
続いて、学校で採用されることが多い主なパックを整理します。
学校で使われる主な共通テストパック(2027年度版)
| 商品名 | 発行元 | 価格(税込) | 収録内容 | 公式が示す主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 2027共通テスト K-パック | 河合塾 | 1,450円 | 7教科17科目 | 高校専用、採用校向け平均点公開サービスあり |
| 青パック(高校限定版) | 駿台文庫 | 1,650円 | 各科目1回分 | 高校採用限定、市販版と問題重複なし |
| 2027共通テスト対策【実力完成】プレパック | ベネッセ | 1,250円 | 6教科16科目 | 全問オリジナル、進研模試の過去問は収録なし |
※教科・科目数は各社公式の表記に準拠しています。
学校向けの商品は、基本的に学校を通じて採用・販売されます。名前が似ていても市販版とは別の商品なので、学校で配られたものの正式名称を確認しておくと安心です。
ここからは、それぞれの特徴と注意点を詳しく見ていきます。
河合出版|共通テスト対策問題パック(桃パック)
河合出版の桃パックは、ピンク色の表紙からその名で呼ばれる市販のパックです。7教科16科目を、問題冊子とマークシートで本番前に演習できます。
丁寧な解説に加え、自己採点表が付いているのが特徴です。全科目を解いたあとの得点集計を、紙の上でシンプルに済ませられます。
注意したいのは、河合塾の高校専用商品「K-パック」との違いです。K-パックと桃パックは名前が似ていますが、まったく別の商品です。
2027年度版のK-パックは、2026年12月初旬に刊行予定の高校専用の問題集です。7教科17科目を収録し、過去の全統模試や河合出版の共通テスト関連商品の問題は使っていないと公式に明記されています。
採用校向けには、自校の平均点を他校と比べられる「K-パック平均点公開サービス」も用意されています。
参考:2027共通テスト対策問題パック|河合出版、共通テスト K-パック|河合塾 Kei-Net
駿台|実戦パッケージ問題 青パック
駿台文庫の青パックは、駿台予備学校の講師陣が作成した新作予想問題を各科目1回分収録したパックです。過去の本試験と追試験を分析し、全問題を新たに作っています。
駿台の教材で混同しやすいのが、名前の似た3つの商品です。市販の「青パック(市販版)」、学校向けの「青パック(高校限定版)」、学校採用限定の「パックⅤ」があります。
パックⅤは、各科目5回分を収録した科目別の教材です。全科目を1回分ずつ解く青パックとは、構成そのものが異なります。
市販版の青パックは、ほかの共通テスト対策書籍と問題が重複しないと公式に明記されています。学校で駿台の別教材を解いていても、新しい問題で演習できる点は押さえておきましょう。
なお、高校限定版などの学校向け書籍は、学校関係者のみが注文できる仕組みです。個人で手に入れたい場合は市販版を選ぶことになります。
参考:2027-実戦パッケージ問題 青パック(市販版)|駿台文庫、2027-実戦パッケージ問題 青パック(高校限定版)|駿台文庫
Z会|共通テスト予想問題パック
Z会のパックは、共通テストの出題形式や設問パターンを分析したZ会オリジナル問題を収録しています。Z会はこの教材を、本番直前の最終チェックや総仕上げと位置づけています。
いちばんの特徴は、「Z会学習診断サイト」を使える点です。マークシートをスマホで撮影すると自動で採点され、登録者の平均点やランキングと比べられます。
ランキングは全体だけでなく、志望大学別でも表示されます。自分の得点が同じ志望校の受験生の中でどのあたりかを、数字で確かめられます。
物理基礎の問題と解答は、Webサイトからダウンロードする形式です。学習診断サイトは2027年5月30日まで利用できると案内されています。
ベネッセ|共通テスト対策「実力完成」プレパック
ベネッセのプレパックは、高校に直接販売される学校向けの教材です。6教科16科目分を1つにまとめ、学校で一斉に実施することを想定して作られています。
問題はすべてオリジナルで、共通テストの問題作成方針を踏まえています。公式には、進研模試の過去問は収録していないと明記されています。
「ベネッセのパックだから進研模試と同じ問題」というわけではありません。同シリーズの直前演習とも、問題は重複しないと案内されています。
プレパックは、オンライン書店で個人が気軽に買う市販品とは性格が異なります。学校でプレパックを実施する場合は、まずその結果を復習してから、市販版を追加する必要があるか判断しましょう。
参考:共通テスト対策【実力完成】プレパック|ベネッセコーポレーション
共通テストパックの難易度はどう違う?
2027年度版について、公式情報を見る限り、各社のパックを「易→難」の序列にする根拠はありません。各社とも、本番を想定した予想問題として案内しているためです。
各社公式が、難易度や位置づけをどう説明しているかを並べると、以下のとおりです。
各社公式による難易度・位置づけの説明
| パック | 公式の説明 |
|---|---|
| 桃パック | 共通テストを徹底予想した問題パック |
| 青パック | 本番さながらの新作予想問題 |
| Z会のパック | 難しすぎず、易しすぎず、本番に即した難易度設定 |
| プレパック | 共通テストで出題が予想される難易度と形式 |
なお、河合の桃パックは、比較的取り組みやすいと言われることもあります。ただし、公式が示している評価ではなく、年度や科目によっても感じ方は変わります。
どのパックを解いた場合も、自分の過去問の得点と比べてみましょう。得点が過去問と近ければ、本番形式で実力を出せていると判断する目安になります。大きく下がった科目は、パックの難しさだけでなく、自分の弱点が出ている可能性もあります。
難易度の評判で選ぶより、本番で取りたい得点や確認したい課題に合っているかで選ぶほうが確実です。
参考:共通テスト対策ならZ会|Z会の本、2027共通テスト対策【実力完成】プレパック|ベネッセコーポレーション
共通テストパックはどれがいい?今の状況から選ぶ

共通テストパックを選ぶときは、「機能」「学校での実施予定」「目的」の3点を見ると候補を絞りやすくなります。どれが一番よいかではなく、今の自分に必要なものを選びましょう。
初めて買うなら「難しさ」より目的で選ぶ
初めて市販のパックを買うなら、難しさの評判ではなく、何を重視したいかで選びましょう。重視したいことが決まれば、3社のどれが合うかは自然に絞れます。
重視したいこと別の選び方は次のとおりです。
重視したいこと別|市販パックの選び方
| 重視したいこと | 選択肢 |
|---|---|
| 解説付きの紙教材でじっくり復習したい | 河合出版(桃パック) |
| 紙の問題と自己採点表で、シンプルに解いて集計したい | 河合出版(桃パック) |
| 他の共通テスト対策書籍と重複しない新作で仕上げたい | 駿台(青パック市販版) |
| 自動採点で、平均点や志望大学別ランキングまで確認したい | Z会 |
| 学校でK-パックやプレパックなどを実施する | まず学校で解く分を優先する |
表のとおり、3社の違いは「どれが優れているか」ではなく、採点や確認の方法にあります。迷ったときは、解き終わったあとに何を確かめたいかを考えてみてください。
解説の詳しさを重視する人は、書店で解説ページを見比べてから決めるのもよい方法です。
学校でパックをやるなら追加購入は必要?
学校でK-パックや青パック高校限定版、プレパックなどを実施するなら、市販版を必ず追加購入する必要はありません。「問題が違うから両方やるべき」ではなく、自分に余裕があるかで判断しましょう。
追加購入を考えてよいのは、次のようなケースです。
- 共通テストの過去問を十分に解き終えている
- 学校で解く分だけでは、本番形式の演習が足りないと感じる
- もう1セット新作問題を解いても、復習まで終えられる
一方で、次のような場合は追加購入しなくても問題ありません。
- 過去問がまだ残っている
- 学校で解いたパックの復習が終わっていない
- 苦手科目の補強に時間を使いたい
追加で買う場合も、必ず別の会社の商品を選ぶ必要はありません。同じ系列の商品でも、問題が重複しない場合があります。
たとえば2027年度のK-パックは、過去の全統模試や河合出版の共通テスト関連商品の問題を使っていないと公式に明記されています。駿台の青パックも、高校限定版と市販版で問題は重複しません。
まずは学校で使う商品の正式名称を確認し、市販版と重複がないか公式情報で確かめましょう。そもそもパックを追加する段階かどうかは、過去問の進み具合でも変わります。
参考:共通テスト K-パック|河合塾 Kei-Net、2027-実戦パッケージ問題 青パック(高校限定版)|駿台文庫
共通テストパックは買うべき?過去問との優先順位とやる時期

共通テストパックを買うか迷ったら、過去問の進み具合、本番形式の演習量、復習に使える時間を基準に判断しましょう。ここでは、過去問との優先順位、必要な冊数、解く時期を整理します。
過去問が残っているなら、まず過去問を優先
共通テストの出題形式や時間配分をつかむなら、まず過去問を優先しましょう。過去問を十分に解いていない段階では、パックより過去問のほうが得られるものが多くなります。
過去問を解くと、本番の出題形式や傾向、時間配分の感覚がつかめます。パックは、過去問で形式に慣れたあと、新作問題で実戦力を確認するための追加演習です。
何年分解けば十分かは、志望校や得点目標によって変わります。目安としては、本試験と追試験を含めて形式に慣れるまで進めてから、パックに移るとよいでしょう。
何パックやる?3社すべて解く必要はない
桃パック・青パック・Z会のパックを、すべて解く必要はありません。冊数を増やすより、1回分を解いて失点の原因を直すほうが本番の得点につながります。
冊数を決めるときは、解いたあとに復習する時間を確保できるかを考えてみてください。苦手科目の勉強時間を削らないか、学校で解く予定がないかも確認が必要です。
目安としては、「学校で解く分+必要なら市販1冊」から考えるのがおすすめです。ただし、これは絶対的なルールではありません。復習時間まで含めて、無理のない冊数を決めましょう。
いつやる?直前期の予行演習として使う
共通テストパックは、基礎を身につける教材ではなく、直前期に実戦形式で確認するための教材です。基礎の確認と過去問演習を一通り終えたあとに使うと効果が出やすくなります。
基礎事項の確認が済み、過去問もある程度解けている段階が目安です。そのうえで、本番形式で最終確認したいと感じたら取り組みましょう。
注意したいのは、本番直前すぎて復習の時間が取れない日程で解くことです。パックは解いたあとの見直しで価値が生まれます。解く日だけでなく、復習する日まで決めてから予定を組みましょう。
共通テストパックの効果的な使い方

共通テストパックは、解き方次第で得られるものが大きく変わります。ここでは、パックだからこそできる使い方に絞って紹介します。
本番と同じ時間を意識して通しで解く
パックを解くときは、ただ問題を解くのではなく、本番の予行演習にすることが大切です。制限時間とマークシートを本番どおりに使うだけで、得られる情報が大きく変わります。
具体的には、次の点を意識してみてください。
- 科目ごとの制限時間を守る
- 付属のマークシートに解答する
- 途中で答え合わせをしない
- できれば本番と同じ科目の順番で解く
- 休憩時間も含めて、集中力がどこで落ちるか確認する
2日間の日程を完全に再現する必要はありません。学校や家の都合に合わせて、できる範囲で本番に近い条件を作れば十分です。
点数より「本番までに直せる失点」を確認する
パックを解いたら、合計点だけを見て終わりにしないようにしましょう。大切なのは、本番までに修正できる失点を見つけることです。
失点の理由は、主に次のように分けられます。
失点の種類と本番までの対策の例
| 失点の種類 | 対策の例 |
|---|---|
| 知識不足 | 該当分野を教科書や問題集で確認する |
| 時間不足 | 大問ごとの時間配分を見直す |
| 問題文の読み違い | 設問の条件に線を引く習慣をつける |
| マークミス | マークの確認タイミングを決めておく |
| 解く順番の失敗 | 時間配分や解く順番を決め、次の演習で試す |
表のうち、マークミスや解く順番は、比較的直前期でも対策を決めやすい失点です。全問を完璧に復習しようとせず、短期間で直せる失点から優先しましょう。
また、パックの得点がそのまま本番の得点になるわけではありません。駿台も公式に、自己採点の得点に一喜一憂せず、本番に向けて復習を徹底することが大切だと案内しています。1回の結果は、修正点を見つける材料として使いましょう。
共通テストパックについてよくある質問

最後に、本文で触れなかった疑問にお答えします。
共通テストパックは前年版でも使えますか?
演習には使えますが、まずは受験年度に対応した最新版を優先しましょう。最新版は、直近の本試験の傾向を分析して作られているためです。
科目の構成や出題形式が変わる年もあるため、前年版では対応しきれない部分が出てくる可能性もあります。前年版は、最新版を解き終えたあとの追加演習として考えるとよいでしょう。
共通テストパックはどこで買える?学校専売版は個人購入できる?
桃パック、青パック市販版、Z会のパックは、書店やオンライン書店で購入できます。発売後は書店の店頭に並ぶことも多く、実物を見比べて選べます。
一方、K-パック、駿台の青パック高校限定版、ベネッセのプレパックは学校向けの商品です。一般の市販品とは販売経路が異なるため、使いたい場合はまず学校で採用しているか先生に確認しましょう。
まとめ 共通テストパックは「今の状況」に合わせて選ぼう

共通テストパックは、難易度の評判だけではなく、採点方法や付属サービス、学校で何を解くかを基準に選びましょう。2027年度版については、公式情報だけで各社のパックを「易→難」に並べる根拠はありません。
学校ですでにパックを解くなら、むやみに追加購入する必要はありません。過去問が残っている人は、まず過去問を優先してください。パックを解いたら、本番までに直せる失点を拾うことが大切です。
「どのパックが一番か」より、残り時間で何を確認するために使うかを決めることが大切です。まずは過去問の進み具合と、学校で解く予定のパックを確認するところから始めましょう。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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