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転塾のタイミングはいつ?成功と失敗ケースや学年ごとの注意点も紹介

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編集部

塾選(ジュクセン)編集部

「転塾するべきかどうか迷っている」「転塾を決めたけど、次は塾選びで失敗したくない」などと思っている方はいませんか。

成績が上がらなかったり、講師との相性が悪いと感じたりすると転塾を考えてしまいます。しかし、本当に転塾するべきかどうかは、個々のケースによって異なるため注意が必要です。

本記事では、転塾するべきかがわかるチェックリストをご紹介。転塾を決めた際の新しい塾の選び方も一緒に解説するため、ぜひ参考にしてください。

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目次

転塾すべきか悩んだときのチェックリスト

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「塾へ通っていても、なかなか成績がアップしない」「学習習慣が身につかない」など、転塾を考え始めるきっかけはさまざまです。

しかし、転塾したからといって、必ずしも状況が改善するとは限りません。「塾を変えれば、抱えている悩みが解決するかどうか」が、転塾するべきかどうかを判断する基準となります。

以下は、転塾するべきかどうか悩んだときのチェックリストです。まず各項目を「はい」「いいえ」で回答してみましょう。

転塾すべきか悩んだときのチェックリスト
A
今の塾について(環境・指導面)
授業の内容を8割以上理解できている はい いいえ
講師の教え方はわかりやすいと感じる はい いいえ
わからないことがあったとき、気軽に質問できる環境だ はい いいえ
講師は自分の学習状況や苦手な点を把握してくれている はい いいえ
使っている教材は自分に合っている(レベル、解説の詳しさなど) はい いいえ
授業のペースは自分に合っている(速すぎない・遅すぎない) はい いいえ
塾のカリキュラムや指導方針に納得している はい いいえ
自習室など、集中して勉強できる環境が整っている はい いいえ
塾のスタッフや講師に学習相談がしやすい雰囲気がある はい いいえ
塾に通うこと自体は苦痛ではない はい いいえ
B
子どもの学習状況について
(活用・姿勢面)
授業中は集中して、積極的に参加している はい いいえ
予習・復習のサイクルが確立できている はい いいえ
宿題や課題は、ただ終わらせるだけでなく、なぜ間違えたかまで確認している はい いいえ
わからない問題は、必ず質問して解決するようにしている はい いいえ
塾の授業がない日も、学習習慣が身についている はい いいえ
塾の教材を繰り返し解き、完璧に理解しようと努めている はい いいえ
講師からのアドバイスを素直に聞き入れ、実践しようとしている はい いいえ
定期的に自分の学習計画を見直し、改善している はい いいえ
「成績を上げたい」という強い意志を持って勉強に取り組んでいる はい いいえ
塾の自習室や質問制度などを積極的に活用している はい いいえ

最後に「A 今の塾について(環境・指導面)」「B 子どもの学習状況について(活用・姿勢面)」、それぞれの合計数を出します。

診断結果とアドバイス

A(塾について)とB(自分について)、それぞれの合計数がわかったら、次のどの診断パターンに該当するかを確認します。

  • Aの「いいえ」が多く、Bの「はい」が多い→診断パターン1
  • Bの「いいえ」が多く、Aの「はい」が多い→診断パターン2
  • AとBの両方で「いいえ」が多い→診断パターン3

診断パターン1~3の詳細を見ていきましょう。

診断パターン1:A(塾について)の「いいえ」が多く、B(自分について)の「はい」が多い場合

A(塾について)の「いいえ」が多く、B(自分について)の「はい」が多かった場合は、転塾を積極的に検討する価値があるでしょう。

Bの「はい」が多いのは、子どもは自分なりに努力しているということ。集中して塾の授業に参加したり、わからない問題は質問したりと、積極的に学びを深めようとしています。

しかし、Aの「いいえ」が多いと、通っている塾自体が子どもに合っていない可能性があります。

例えば授業のレベルが合っていないと、わからない問題が多くなり、先へ進むにつれてどんどん遅れをとってしまうでしょう。また塾のカリキュラムや指導方針に納得していないと「本当にこれでいいのかな?」と、常に疑問を抱きながら勉強することになってしまいます。

「子どもは努力している」「でも塾自体が合っていない」といった場合、転塾によって状況が改善する可能性があります。

診断パターン2:B(自分について)の「いいえ」が多く、A(塾について)の「はい」が多い場合

B(自分について)の「いいえ」が多く、A(塾について)の「はい」が多い場合、まずは今の塾での学び方を見直してみましょう。

Aの「はい」が多いということは、授業内容や講師との相性、指導方法などは子どもに合っているということです。しかし、いくら塾自体が子どもに合っていたとしても、子ども自身が積極的に学ぶ努力をしなければ、成績は思ったように上がりません。

「授業で学んだ単元は、その日のうちに復習する」「間違えた問題をそのままにせず、解説を読んで理解する」など、子ども自身の学び方を改善してみるとよいでしょう。塾との相乗効果で、学力アップが期待できます。

診断パターン3:A(塾について)とB(自分について)の両方で「いいえ」が多い場合

A(塾について)とB(自分について)の両方で「いいえ」が多い場合、まずは子ども自身の学び方の改善から始めます。

例えば、あらかじめ予習をしてから授業に臨めば、授業内容をすんなり理解できるかもしれません。講師の指導がわかりやすくなり、授業進度もちょうどいいと感じられる可能性も出てくるでしょう。子ども自身の学び方が変わると、塾も子どもに合ったところになるケースは実際にあることです。

学び方を変えても状況が改善しない場合は診断パターン1に該当するため、転塾を検討します。

個別指導?集団指導?あなたに合うのはどっち?診断

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診断パターン1に該当した、または診断パターン3に該当し、学び方を改善したけれども状況が変わらなかったときは、転塾を検討してみるとよいでしょう。

対面式の塾には大きく個別指導と集団指導の2種類があり、それぞれで特徴や合っている生徒像が異なります。「転塾をしよう」「でも、そもそも個別指導と集団指導のどっちが合っているのかな?」と思った方向けに、それぞれに合った指導スタイルがわかる診断方法を紹介します。

まずは以下の項目で、該当する箇所にチェックを入れてみてください。

個別指導?集団指導?あなたに合うのはどっち?診断
A
「個別指導」向き?
特定の苦手科目や分野があり、基礎からじっくり教えてほしい
周りに人がいると、気になってなかなか質問ができない
自分のペースで学習を進めたい(得意なところは速く、苦手なところはゆっくり)
学校の授業で、すでにわからないところがたくさんたまってしまっている
競争するより、自分の目標に向かってコツコツ取り組むのが好きだ
決まった曜日・時間に通うのが難しい、または部活などと両立したい
講師に、学習計画の管理から丁寧にサポートしてほしい
B
「集団指導」向き?
仲間やライバルがいると「負けたくない!」とやる気が出る
周りの人が質問している内容や、それに対する講師の解説も参考にしたい
ある程度決められたカリキュラムに沿って、効率よく学習を進めたい
基礎力はあり、より応用力や実践力を高めていきたい
志望校や学力レベルが近い仲間と、一緒に頑張る環境に魅力を感じる
塾には勉強のリズムメーカーとしての役割を期待している
質の高い人気講師の授業を受けてみたい

AとB、それぞれで該当した項目数を合計します。

診断結果

AとBの各項目がわかったら「【タイプA】に多く当てはまった場合」「【タイプB】に多く当てはまった場合」「【タイプA】と【タイプB】が同じくらいだった場合」の3つに分けて、それぞれの診断結果を見てみましょう。

【タイプA】に多く当てはまった場合

【タイプA】に多く当てはまった場合は、個別指導塾が向いています。

個別指導塾ではオーダーメイドでカリキュラムを作成するため、一人ひとりの課題に合った学びを深めていけます。「学校の授業がわからないので、まずは基礎からじっくり取り組みたい」「苦手な数学だけ勉強したい」など、それぞれの希望に合わせてカリキュラムを組んでもらえるのが魅力です。

また自分のペースで勉強できるのも、個別指導塾ならではの特徴でしょう。授業中にわからない箇所があっても、講師へ質問しながら理解できるまで教えてもらえます。通塾曜日や時間も調整できるため、部活動や習い事で忙しい子どもも、上手に勉強と両立できます。

個別指導の塾を探す

【タイプB】に多く当てはまった場合

【タイプB】に多く当てはまった場合は、集団指導塾がおすすめです。

集団指導塾では同じ学力や目標を持った仲間たちが集まり、切磋琢磨しながら勉強していきます。自分一人では勉強に身が入らなかったり、モチベーションが高まりにくかったりする子どもは、ほかの子どもたちと勉強できる集団指導塾が向いています。

すでにある程度の基礎力を持ち、応用力や実践力を身につけたい子ども、難関校の受験対策をしたい子どもにも集団指導塾が向いているでしょう。ハイレベルなコースや講座を設けているところも多く、指導経験豊富なプロ講師から勉強を教えてもらえます。

集団授業の塾を探す

【タイプA】と【タイプB】が同じくらいだった場合

【タイプA】と【タイプB】が同じくらいだった場合は、個別指導と集団指導の併用のほか、集団指導でありながらも個別フォローが手厚い塾、または少人数制のクラスなどを検討してみましょう。

例えば、高校受験対策で塾へ通っている中学生の中には「5教科全般を集団指導塾で勉強し、苦手な英語だけ個別指導塾で勉強する」といった学び方をしている子どもがいます。また集団指導を基本としつつも、子どもの理解度に合わせて授業後の補習や質問対応といった、個別フォローが充実しているところもあるでしょう。

少人数制クラスを採用している集団指導塾もおすすめです。1クラスあたりの生徒数が少なく、講師の目が一人ひとりにしっかりと行き届きます。

【転塾するときのお悩み別】新しい塾の選び方

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「よし、転塾しよう!」と思っても、決断に至った理由や悩みは一人ひとり異なります。例えば「授業が難しくて、ついていけない」といった悩みを持っているにもかかわらず、同じようなレベルの塾へ移っても、抱えている悩みは解決できません。

そのため、それぞれの悩んでいる内容に合わせて、新しい塾を選ぶことが大切です。

  • 講師との相性がよくない
  • 指導方法やカリキュラムの内容が合わない
  • わからない箇所があっても質問できない
  • 学習面や進路面の相談をしたい
  • 塾へ通うのが大変

以下で、お悩み別に新しい塾の選び方を紹介します。

講師との相性がよくない

講師との相性がよくない場合は、体験授業を受けるようにしましょう。

特に個別指導では講師との相性が大切で、学習効果に大きな影響を与えます。「話しやすい」「解説がわかりやすい」「信頼関係を築きやすい」といった講師に教えてもらうと、子どもは意欲的に勉強するようになります。

個別指導塾によっては、体験授業で担当した講師が、入塾後もそのまま担当講師として継続するところもあるでしょう。

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指導方法やカリキュラムの内容が合わない

指導方法やカリキュラムの内容が合わないと感じたときは、事前に指導方針やカリキュラムの詳細を確認することが大切です。

同じ個別指導塾や集団指導塾でも、それぞれで指導方針やカリキュラムは違います。例えば「基礎学力がない子どもを主な対象とし、楽しみながら勉強できることを大切にしている」ところもあれば、「難関校を目指している子どもを対象に、演習をメインにした授業で実践力を身につける」といったところもあるでしょう。

指導方針やカリキュラムの特徴は各塾の公式ホームページのほか、塾選でも詳しく解説しています。

わからない箇所があっても質問できない

わからない箇所があっても質問できない、または質問がしにくい場合は、質問のしやすさをチェックします。

どのタイミングで質問できるかは、塾によって異なります。集団指導塾では授業中に質問ができなかった際、授業前後に質問を受け付ける時間を確保しているところもあるでしょう。個別指導塾では基本的に、授業中はいつでも質問が可能です。

学習面や進路面の相談をしたい

学習面や進路面の相談をしたい場合は、学習相談や進路相談、定期面談といった機会があるかどうかを確認します。

学習効果を高めるのは、講師からの学習指導だけではありません。効率的な自宅学習のアドバイスをもらったり、それぞれの学力・目標に合わせた受験戦略を考えたりと、さまざまなことが影響を与えます。

塾の中には学習相談や進路相談、定期面談といったサポート体制に力を入れているところがあるため、転塾先を選ぶ際の判断基準にするとよいでしょう。

塾へ通うのが大変

「自宅から遠い」「乗り換えが多くて大変」といった理由から、塾へ通うのが大変な場合は、通いやすいところを選びましょう。

どれだけ魅力のある塾でも、自宅から通いにくい場所にあると、子どもは次第に通塾に負担を感じてしまいます。「片道にどのくらいの時間がかかるか」「乗り換えは何回か」などを調べて、負担なく通える場所かどうかを検討します。

またオンライン授業に対応している塾を選ぶのもおすすめです。自宅にいながら授業を受けられるため、通塾する必要自体がありません。

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転塾を成功させるためのポイント4つ

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前述したように転塾は必ずしもうまくいくとは限りません。「成績アップを目的として転塾をしたのに、子どもの学習意欲が下がってしまった」など、逆効果となる場合もあることを理解しておきましょう。転塾を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。

関連記事として、下記の小中高それぞれの塾選びのポイント解説記事もぜひ参考にしてみてください。

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それでは、転塾を成功させるためのポイントを全部で4つ見てきましょう。

point1: 転塾の理由を明確にする

1つ目のポイントは転塾の理由を明確にすることです。

転塾を考えるからには、それなりの理由があるはず。理由を明確にさせることで、希望を満たしてくれる塾はどのようなところなのかがわかるようになりり、転塾先を選ぶ基準が定まるでしょう。

「宿題が多くて負担だった」「講師が厳しくて、通うのがつらかった」「難関校の受験対策をしたかったけど、レベルに見合ったコースがなかった」など、箇条書きでかまわないので整理してみてください。

point2: 転塾先に求めることを明確にする

2つ目は転塾先に求めるものを明確にすることです。転塾したい理由をベースとして、転塾先に何を求めるのかを考えてみましょう。

もちろん求めているものすべてを充足してくれる塾があればいいですが、現実的には難しいところ。求めているものの中から、さらに優先順位をつけてみるとスムーズに塾選びが進みます。

「5教科指導してくれるとうれしいけど、最優先の課題は苦手科目の克服」「進路相談などのサポート体制は絶対に必要」など、優先順位をつけながら求めるものを明確にしていきましょう。

point3: 集団型と個別型、どちらのタイプが子どもの性格に合っているかを考える

塾は大きく集団型と個別型の2種類に分けられます。

集団型は複数の生徒が同じクラスで一緒に授業を受けるスタイルで、ちょうど学校の授業と同じような感覚です。ほかの子どもとの競争意識が高まり、「ほかの生徒には負けたくない!」と学習意欲を上げられる子どもがいる一方、集団行動や競争が苦手な子どもにとってはストレスとなってしまう可能性もあるでしょう。

個別型は生徒一人ひとりのペースで学習できるのが魅力です。苦手科目の克服や先取り学習をしたい子ども、集団型では恥ずかしくて質問しにくいような子どもにピッタリです。しかしほかの子どもたちとの競争意識が働きにくいことから、子どもによっては高い学習意欲を保てないようなことも考えられます。

子どもがどのような性格を持っているのか、集団型と個別型のどちらで能力を大きく発揮できそうなのかを考えておきましょう。

point4: 気になる塾に直接話を聞いてみる

転塾の前には、候補として挙がっている塾に直接話を聞きにいきましょう。体験授業や授業見学はほとんどの塾が実施しているため、ぜひ積極的に参加してみましょう。

資料や評判だけではわからない塾の雰囲気を直接知ることで、入塾後のミスマッチを防げるとともに、体験授業後に入塾後の具体的な相談をできることも多いため、疑問点などを事前に解消できます。

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転塾するとどんな影響がある?

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転塾すると単に学ぶ場所だけでなく、カリキュラムや講師の指導方法、人間関係なども変わり、子どもにさまざまな影響を与えるでしょう。

子どもや保護者によって「変わってほしい要素」と「変わってもいい要素」は違うため、事前にどのような影響があるかを理解しておくことが大切です。

続いては、転塾によってどのような影響があるかを紹介します。

子どもの成績

転塾によって最も変わる可能性があるのが、子どもの成績です。

先に紹介した、転塾するべきかどうかのチェックリストで「診断パターン1に該当した」「診断パターン3に該当し、学び方を改善したけれども状況が変わらなかった」場合、子どもに合った塾へ変わると成績アップが期待できます。

子どもの学力に合った授業を受け、わからない箇所はすぐに質問できる環境下で勉強することで、着実に学力が高まっていきます。

勉強へのモチベーション

勉強に対するモチベーションにも影響を与えるでしょう。

「授業が難しくて、聞いてもさっぱりわからない」「わからない箇所があっても、質問しにくい」といった場合、塾へ通い続けてもなかなか勉強意欲は上がりません。「モチベーションが上がらない」→「勉強しない」→「成績が上がらない」と、悪循環に陥ってしまいます。

転塾によって授業内容がよくわかるようになり、質問もしやすくなると、自然と勉強のモチベーションもアップします。モチベーションが上がれば勉強時間も増え、学力も向上していくでしょう。

塾での人間関係

転塾すると、塾での人間関係も大きく変わります。

勉強を教えてくれる講師だけでなく、特に集団指導塾では一緒に学ぶクラスメイトも変わります。これまで仲のよかった友達がいた場合、転塾によって離れ離れとなり、子どもによっては寂しさを感じるかもしれません。

講師やほかの生徒との人間関係は、一から築き直すこととなります。今通っている塾の人間関係が良好な場合、新しい塾での人間関係構築に時間を要するかもしれません。

一方で現在の人間関係で悩んでいる場合は、転塾によって良好な人間関係を築ける可能性があるでしょう。

学習カリキュラム

学習カリキュラムにも影響を与えます。

例えば、個別指導塾では基本的にオーダーメイドでカリキュラムを作成しますが、集団指導塾ではあらかじめカリキュラムが決まっています。コースや講座のレベルに応じてカリキュラムが決まっており、子どもは授業に合わせて勉強しなければいけません。

カリキュラムの内容や作り方が大きく違う場合、転塾によって最初は戸惑う可能性もあります。

費用・料金

最後は費用・料金です。

毎月の授業料が高くなったり安くなったりと、転塾によって費用・料金にも変化が生じます。

今の授業料よりも安くなる分には問題ありませんが、反対に高くなる場合もある点は理解しておきましょう。転塾先を検討する際は毎月どのくらいの費用がかかるかを計算し、通塾予定期間も考慮して、無理なく通い続けられる金額かどうかを考えることが大切です。

転塾の失敗/成功の事例

これから転塾を考えている人にとって参考にしてほしいのが、転塾に関する失敗例と成功例。どのような点で失敗したのか、そしてどのような点で成功できたのかを知ることで、上手な転塾のヒントが得られるはずです。ここでは失敗ケースと成功ケース、それぞれを見ていきましょう。

失敗してしまったケース

【転塾の失敗例①】

ある保護者Aさんは、中学受験を目指す子どものB君を集団型の学習塾に通わせていましたが、思ったように成績が上がりませんでした。そのため個別指導塾へ転塾。模擬試験の成績もアップしたように見えましたが、志望校の入試問題にチャレンジするとまったく歯が立ちません。

実は転塾した個別指導塾は、易しいレベルの問題集を使用していたうえに、受験者全体の偏差値が高くない模擬試験を受験させていたのです。

【転塾の失敗例②】

もう一つのケースは、子ども自身はこれまでの塾に通い続けたかったにもかかわらず、保護者が無理に転塾させてしまった事例です。子どもが転塾に納得していなかったため転塾後に本人のモチベーションが下がり、成績は上がりませんでした。

成功したケース

もちろん転塾して成功したケースもあります。

【転塾の成功例①】

中学受験を目指していた小学生Cさんは受験勉強のため、進学塾へ通塾をしていました。しかし基礎理解が足りていなかったことから授業についていけず、成績向上どころか次第にCさん自身のやる気も低下。そこで転塾を検討し、通っていた塾には基礎理解に重点を置いたコースがなかったため、補習塾に転塾したことで少しずつ成績が上がっていきました。

【転塾の成功例②】

もう一つの成功したケースは子ども自身が「塾を辞めたい」と話している場合です。中学生のDさんは塾の雰囲気や授業内容、友達との関係などに不満があり、塾に通うこと自体がストレスになっていました。

体験授業を経て選んだ転塾先は居心地がよく、意欲的に通えるようになったことにより、勉強へのモチベーションが上がりました。

転塾するなら、どの時期?2つのタイミングとポイント

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転塾にはピッタリなタイミングがあります。全部で2つのタイミングをチェックしていきましょう。

学期が変わるタイミング

まずは学期が変わるタイミングです。1学期から2学期、そして2学期から3学期に変わるタイミングで転塾を検討してみてください。

多くの学習塾では学期が変わるタイミングで季節講習を開催しているため、気になる塾の講習に参加して教室の雰囲気や授業を実際に体験できるでしょう。

学年が変わるタイミング

2つ目は学年が変わるタイミングです。多くの学習塾では新しい学年が始まる時期に、新しい子どもが入塾してくることが少なくありません。同じような状況にある子どもがたくさんいるため、早く塾になじめるでしょう。

転塾したいと思っても半年間は様子を見る

「成績がアップしない」「授業についていけない」「講師とうまくコミュニケーションが取れない」と通っている塾に不満があっても、入塾してから半年間は様子を見るのがおすすめです。

塾に慣れて、学習の成果が出始めるまでには3ヶ月~半年ほどかかるといわれています。余程の事情がない限りは、半年ほどは転塾をしないで様子を見るようにしましょう。

受験本番の1年前までには転塾を終わらせる

もし中学受験や高校受験、大学受験などをする場合、受験の1年前までには転塾を終わらせておきましょう。先に述べたように新しい塾の環境に慣れるまでは、どのような子どもでもある程度の時間が必要です。

受験学年スタートからは受験対策に集中できるように、受験1年前までには転塾を済ませておくことが大切です。

下記記事では、小・中・高それぞれのおすすめ塾を紹介しています。転塾を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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転塾するうえでの注意点3つ!

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最後に転塾するうえでの注意点を紹介します。

親が勝手に決めない

1つ目は親が勝手に決めないことです。特に受験対策をするために通塾をするケースでは、親が子ども以上に熱心になっているケースが少なくありません。親が「子どものため」と思って考え、積極的に行動すること自体は決して悪いことではないものの、塾に通って勉強をするのは子ども自身です。

失敗ケースでも紹介したように、親が子どもの意見や気持ちを無視して勝手に転塾を決めてしまうと、子どもの学力アップにはつながらないでしょう。親が子どもにピッタリだと思う塾を探すのはいいですが、転塾するかどうかの最終判断は子どもにさせるようにしてください。

子ども自身に原因がないかを考える

「成績が一向に上がらない」ことから転塾を考える人がいますが、成績が上がらないなどの原因が現在通っている塾ではなく、子ども自身にないかどうかも考えてみましょう。

もしかすると塾の学習指導が悪いのではなく、子ども自身に学習意欲がなかったり、塾で課された宿題に取り組んでいなかったりすることも考えられます。

子ども自身に原因がある場合は転塾しても課題は解決せず、さらに環境が大きく変わることによるリスクも発生するかもしれません。今通っている塾にとどまって、解決できる方法を探してみましょう。もし塾のスタッフや講師に相談できる体制があれば、ぜひ相談をしてアドバイスや協力を仰いでください。

転塾を繰り返さない

最後は「何度も転塾は繰り返さない」ことを前提に、次に通う塾を探すことです。

転塾は子どもにとって大きな負担となるもの。1年に何度も環境が変わってしまうのは決してよいこととはいえません。もちろん「1回転塾したけれど、新しいところがどうしても合わなかった」という場合は、もう一度転塾してもよいでしょう。

転塾ありきで、安易に次の塾を探すのはリスクを伴うことを忘れずに、子どもに合った塾を真剣に探すようにしてください。

まとめ

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単に成績が上がらないからといって、安易に転塾するのは危険です。「塾を変えれば、抱えている悩みが解決するかどうか」が、転塾するべきかどうかを判断する一つの基準となります。

まずは「転塾すべきか悩んだときのチェックリスト」に沿って、転塾をしたほうがいいのか、それともまずは今の塾での学び方を見直したほうがいいのかを判断してみましょう。今の塾での学び方を見直したほうがいい場合は、予習・復習に取り組んだり、間違えた問題やわからない問題も理解しようと努力したりすることで、状況が改善する可能性があります。

転塾する場合は、塾を変えたい理由や新しい塾へ求めることを明確にしたうえで、それぞれに合った指導形式を選ぶことが大切です。転塾による失敗を防ぐためには、事前に体験授業を受けておくとよいでしょう。無料で授業を体験できるところもあるので、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。

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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

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