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高校受験勉強はいつから?部活引退後の始動では遅すぎる理由【現役塾講師監修】

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高校受験
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「高校受験勉強は早ければ早いほどいい」─そんな正論は聞き飽きましたよね。「毎日の部活でクタクタなのに、そんなの無理!」というのが本音だと思います。

本記事では、高校受験指導のエキスパート・現役塾講師の大山先生監修のもと、きれいごと抜きの「現実的なライン」を紹介します。

結論、最強のスタート時期は「中2の2月」。ですが、「もう遅い?」と焦る中3生も諦めないでください。ベストな時期を逃しても、そこから合格圏内へ滑り込む「挽回策」は存在します。今の状況からどう動くのが正解か、最短ルートを解説します。

塾選ジャーナル編集部

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目次

【結論】高校受験勉強はいつから?「中2の2月」がベスト

高校受験勉強を始めるのに最も効率的で、合格率を跳ね上げるタイミングは「中2の2月(学年末テストが終わった直後)」です。

高校受験勉強はいつから_中2の2月が正解である理由

理由は大きく2つあります。

理由① 中3直前の「春休み」が勝負の分かれ目だから

中3の学習内容は、すべて中1・2の基礎の上に積み上がります。中3の授業が本格的に始まる前の「春休み」中に、1・2年の総復習を完了できるかがポイント。これが中3夏以降の伸びしろを決定づけます。

理由② ライバルに「2ヶ月」の差をつけることができるから

多くの受験生は「中3になった4月」あるいは「部活引退後の夏」に動き出します。周りが受験勉強に本腰を入れていない2月にスタートを切る、この「2ヶ月のフライング」が、最終的にライバルとの差を生むのです。

大山先生

「中3になってから頑張る」と宣言する生徒を毎年見ますが、大体の生徒は夏の部活引退までスイッチが入りません。 4月はクラス替え、5月は体育祭、6月は最後の大会…と、春には「勉強しない理由」が無限にあるからです。

また高校受験に向けた勉強をはじめる時期は中2の2月がベストですが、それ以前の通塾や学習に意味がないというわけではありません。この時期の通塾には、学校の定期テストに向けた学習習慣を維持し、基礎学力を着実に積み上げる重要な役割があります。成績が上がることで「勉強すれば伸びる」という成功体験を得られ、学習への前向きな姿勢も育ちます。こうした土台があるからこそ、受験学年での本格的な追い込みが効果を発揮するのです。

高校受験勉強のベストなスケジュール

一般的には以下のスケジュールで高校受験勉強を進めるのがオススメです。

▼高校受験勉強のベストなスケジュール

時期 やること
中学2年生 2月~春休み 前学年の復習や苦手分野の克服
中学3年生 4~7月 基礎固めや検定取得
中学3年生 夏休み 総復習や高校受験対策
中学3年生 8月下旬~9月 最初の模試を受ける
中学3年生 10~12月 受験する学校の過去問に取り組む
中学3年生 冬休み 志望校対策
中学3年生 1~3月 過去問や予想問題・体調管理の徹底

具体的には以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。

高校受験に向けて効果的に勉強するための6つのポイント

受験勉強を効果的に進めていくためには、いくつかのポイントがあります。主なものを全部で6つ見ていきましょう。

高校受験に向けて効果的に勉強するための6つのポイント

① 現在の学力を把握する

今の自分がどの程度の学力があるのかを把握しましょう。現在の学力と志望校とのレベルの差を理解することで、具体的にやるべきことがわかってきます。

過去に受けた定期テストや模擬試験の結果を分析してみると、いまの学力や課題がわかるはずです。

② 目標設定をする

2つ目は目標設定をすることです。何のために勉強するのかが明確になっていないと、やるべきことがわかりません。また、勉強のモチベーションも向上しないでしょう。

志望校への合格という大きな目標を作ったら、目標を達成するための中間目標を設定します。「夏休み明けの模擬試験で、苦手科目の点数アップを目指す」「次回の定期テストで、全科目90点以上をマークする」などです。

③ 学習習慣をつける

志望校のレベルにもよりますが、高校受験では相当な勉強量が求められます。受験学年となる中学3年生では、毎日長時間勉強する子どももいることでしょう。しかし、学習習慣がない子どもがいきなり毎日長い時間勉強するのは大変です。そのため、まずは学習習慣をつけるところから始めてください。

やる気がなくても、必ず毎日机に向かうことを習慣化させます。慣れてきたら少しずつ、勉強時間を延ばしていくとスムーズです。

④ 学習スケジュールを立てる

効率的に勉強を進めていくためには、学習スケジュールを立てることが欠かせません。1カ月や3カ月などの期間ごとに、具体的な学習スケジュールを考えてみるとよいでしょう。

「9月中に、数学の問題集を1冊仕上げる」などの具体的な内容を立て、予定通りに進んでいるかどうかを定期的に確認することも大切です。

⑤ 教科ごとの基礎固めをする

すべての教科で基礎を理解していないと、難しい問題を解くことはできません。また、基礎知識が固まっていないと、ケアレスミスが起きる可能性が高まります。そのため、教科ごとの基礎固めを最優先に考えてください。

教科書レベルの知識が身についた上で、必要に応じてより高度な参考書や問題集に取りかかりましょう。

⑥ 国・数・英はできれば毎日学習する

最後は国語と数学、英語の3つは、できるだけ毎日学習することです。漢字や公式、単語などは覚える必要がありますが、全体的には考えたり、問題を解くための感覚をつかんだりすることが求められます。

短期間の学習では点数が上がりにくいため、普段からコツコツと勉強することが欠かせません。たくさんの問題に触れることで、問題を解くためのコツがわかってくるため、できれば毎日勉強しましょう。

高校受験に向けた目安となる勉強時間

高校受験で志望校へ合格するためには、どのくらいの勉強時間を確保すればよいのでしょうか?1日あたりに確保したい勉強時間は、次の通りです。

学年 平日の勉強時間 休日の勉強時間
中学1年生~2年生 2時間~3時間 3時間~4時間
中学3年生 3時間~4時間 4時間~8時間

上記の勉強時間はひとつの目安です。子どもの学力や志望校のレベルなどによって、具体的な時間数は変わってきます。たとえば、難関高校を受験する場合は中学1年生・2年生でも、平日から4時間以上の勉強が必要となるかもしれません。

高校受験に向けた教科別の勉強法

どんなに時間をかけても勉強法が間違えていると、なかなか成績が上がりません。 ここでは最短で点数に直結する5教科ごとの勉強法を見ていきましょう。

高校受験に向けた教科別の勉強法

英語:単語・文法を「音」で定着させる

英語の土台は「単語」と「文法」です。単語は書くだけでなく、必ず発音して覚える習慣をつけましょう。普段から発音を意識するだけで覚える速度は向上するだけでなく、リスニングへの備えになります。文法は基本ルールを理解した後、例文を音読して暗記することで基礎力が身につきます。

土台ができたら長文読解へ。最初はゆっくりでも、多読することで読むスピードが上がります。リスニング対策は、スクリプトを確認しながら聴くのが鉄則。「読まれている音」と「文字」を一致させる練習を繰り返してください。

詳しくは以下の記事で解説しています。

英語が苦手な中学生は以下も併せてご覧ください。

数学:公式の「瞬時の判断」と計算力が鍵

数学の攻略には、問題を見て「どの公式を使うか」を瞬時に判断する力が必要です。まずは教科書の基本問題を完璧にし、徐々に標準・応用問題へステップアップして解法の引き出しを増やしましょう。

また、すべての基礎となる「計算力」は毎日の積み重ねが命。計算ミスは入試で致命傷になるため、自信がない場合は毎日計算練習を取り入れ、速さと正確性を徹底的に鍛え上げてください。

詳しくは以下の記事で解説しています。

数学が苦手な中学生は以下も併せてご覧ください。

国語:暗記分野で点を稼ぎ、読解は「論理」で解く

漢字は近道がないため、毎日コツコツ覚えるのが唯一の攻略法です。古文・漢文は、英語と同様に「単語」と中学校で習う範囲の「文法ルール」さえ押さえれば、比較的短期間で得点源になります。 最も差がつく読解問題は、感覚で解くのをやめましょう。問題演習を重ね、間違えた時は必ず解説を読み込んでください。「なぜその答えになるのか」という論理的なプロセスを理解することが、得点アップへの近道です。

詳しくは以下の記事で解説しています。

国語が苦手、作文の書き方を知りたい場合は以下の記事もご覧ください。

理科:問題集を「3周」して基礎を固める

理科は分野で戦略が異なります。物理・化学は公式を使った計算演習が中心、生物・地学は用語の意味を理解する暗記が中心です。 どの分野も勉強量が点数に直結しやすいため、まずは1冊の問題集を「最低3回」繰り返しましょう。あれこれ手を出すより、1冊を完璧に仕上げて基礎を固めてから、志望校レベルの応用問題に進むのが最も効率的です。

詳しくは以下の記事で解説しています。

社会:暗記+「流れ・地図・時事」の理解

社会は暗記量がモノを言う教科です。歴史は単語を丸暗記する前に「時代の流れ」を掴み、そこに人名や年号を肉付けしましょう。地理は地図帳を横に置き、地形や気候、産業などをセットで覚えるのがコツです。公民は用語の丸暗記だけでなく、仕組みを理解することが重要。また、グラフの読み取りや時事問題も頻出なので、日頃からニュースに関心を持つことも立派な受験対策になります。

詳しくは以下の記事で解説しています。

社会のなかでも特に「地理が苦手」な場合は、以下の記事もご覧ください。

【注意】部活引退後の中3夏からで間に合う場合の条件

「部活を引退してから本気を出す」という作戦が通用するかどうかは、今の学力状況によって分かれます。大山先生の経験則に基づく、シビアな判定基準は以下の通りです。

【中3の夏からでも間に合う】ケース

・志望校が早慶附属校などのトップ私立校、および都立独自作成校ではない
・内申点が目標とする高校の合格者のラインに届いている

この条件に当てはまる場合、基礎力はある程度備わっているため、夏から集中して高校受験勉強を行うことで、合格圏内をキープできる可能性が高いです。

都立高校について、内申点が合格者のラインに届いているかは、都立合格ドットコムの合格ラインアンケートなどでも確認できます。

【中3の夏からでは危険】なケース

・早慶附属校などの私立トップ校、都立独自作成校を目指す場合
・中1・中2までの学習に「積み残し」がある
・内申点が目標校から離れている

特に英語と数学は積み上げ型の教科です。中1・2の範囲が抜けている状態で中3の内容を理解するのは困難で、夏休みだけでは復習時間が圧倒的に足りません。

大山先生

夏休みは受験生全員が勉強時間を急激に増やします。偏差値はあくまで「他人との比較」で決まるため、周りと同じペースで頑張っても、差は一切縮まりません。部活引退後にスタートして順位を上げるには、物理的に「他人が休んでいる時間」も全て勉強に充てる覚悟が必要です。

「もう遅いかも」と思った人専用の挽回策

この記事を「中3の部活引退後」に「もう遅い?」という思いで見てくれている人もいるでしょう。高校受験勉強をはじめるのが周りより遅くなってしまった場合、普通のやり方をしてはいけません。残された時間で何に優先して取り組むべきかを紹介します。

具体策1:まずは「理科・社会」に徹底的に向き合う

公立高校が志望校で、勉強が後回しになっていた期間が長い生徒ほど、最初は理科と社会を徹底的にやってください。理科や社会は、英語や数学と違い、かけた時間がすぐに点数に直結しやすいからです。「勉強すれば点数が上がる」という成功体験を最短で脳に刻み込み、折れそうなメンタルを安定させる狙いがあります。

具体策2:英語・数学は「大問1」を完璧にする

積み上げ教科である英語・数学を、短期間でゼロから完璧にするのは不可能です。応用問題は後回しにし、まず基礎を固めましょう。ワークの基本問題や計算問題を繰り返し解いて、解法をしっかり身につけることです。

多くの入試では、基礎問題だけで全体の2〜3割の配点があります。ここを「うっかりミス」で落とさないようにしましょう。基礎問題を固めたら、応用問題へと進みましょう。

大山先生

厳しいことを言いますが、失った時間は取り戻せません。しかし、高校入試は満点を取る必要はなく、「合格者の定員枠」にギリギリでも滑り込めれば勝ちです。「ライバルに競り勝つために、どこで点を稼ぐか」という戦略が有効です。

塾選ジャーナルがおすすめする高校受験対策の塾

自分では勉強計画を立てられなかったり、自宅では集中して勉強できなかったりする子どもは、学習塾へ通う方法があります。専門的な指導を通して、効率よく志望校合格に必要な学力を育成できるはずです。

高校受験に向けたおすすめ塾は、以下のとおりです。

塾名 お問い合わせ おすすめポイント
臨海セミナー 小中学部
都立・公立高校から難関国立・私立高校まで、多様な志望校への合格をサポート。
臨海セミナー ESC難関高校受験科【難関高校受験専門】
神奈川、東京、千葉、埼玉の難関公立高校や難関国私立高校の受験に特化した対策を提供。難関校合格を多数輩出。
学習塾FLAPS(フラップス)
高校受験を控える中学生向けに、集団指導と個別指導のいずれかを選択できるコースを用意。
湘南ゼミナール
講師と生徒が一問一答を繰り返す双方向型の授業形式。長時間集中するのが苦手な生徒にもおすすめ。
Z会進学教室
難関校の出題傾向に精通した指導経験豊富なプロ講師陣。第一志望校合格へ向けた実践力を養える。
ena
中3夏までに中学校の全過程を終えるカリキュラムを採用。夏以降は高校入試対策に専念できるのが強み。

上記以外の塾も知りたい方は以下の記事もご覧ください。

高校受験勉強に関するよくあるFAQ

塾に通わないと高校受験は不利になりますか?

決して不可能ではありませんが、合格までの学習環境において不利になる可能性はあります。 塾に通う最大のメリットは、「高校受験合格までの学習計画を立ててもらえること」や、強制的に勉強させられる「環境」があることです。自分で学習計画を立て、模試を定期的に受け、誘惑に負けずに机に向かえる強い意志があるなら、独学でも十分に上位校合格は可能です。

定期テストの勉強をしていれば、受験対策になりますか?

基礎力という意味ではイエスですが、それだけでは不十分です。 定期テストは「出題範囲が狭い暗記勝負(短期記憶)」ですが、入試は「中学3年間の全範囲から出る実力勝負(長期記憶)」だからです。定期テストが終わると内容を忘れてしまう人は要注意。定期テスト対策とは別に、「中1・2の復習」をする時間を確保することが、受験対策の第一歩です。

英検3級の取得は高校受験で有利になりますか?

学校や地域によって扱いが異なります。私立高校の推薦・併願優遇では「内申点に+1」などの加点対象になることが多いですが、上位校では「準2級」以上が求められるケースも増えています。公立高校の一般入試では当日の点数が重視されるため直接的な加点は少ないものの、調査書への記載や、取得に向けた勉強が英語の基礎力(長文・リスニング)の底上げになるため、取っておいて損はありません。

中学生で5教科400点だと偏差値はいくつですか?

定期テストの5教科400点は一般的には上位15〜20%に入る優秀なラインです。ただし、偏差値を一概にいうことはできません。「平均点」や、「受験者が実際に取った得点のバラつき」を踏まえた相対評価であるためです。正確な偏差値を知りたい場合は「模試」を受けて確認することをおすすめします。

まとめ:高校受験勉強は中2の2月から-遅れても「諦めない」ことが大事

「高校受験勉強はいつから?」という問いの答えは、中2の2月。しかし、現実的な本当のスタートラインは、あなたが「やらなきゃ」と本気で気づいた、たった今この瞬間です。

高校受験を終えたばかりの先輩たちがよく言うのが「もっと早く勉強しておけばよかった」です。気づけばなんとなく中3の夏休みが終わり、いつの間にか冬休みに入って大ピンチ!そうならないように、今からできることや今後のスケジュールを把握し、効率的に受験勉強を進めていきましょう。

スタートが遅れてしまったことを悔やんでも、時計の針は戻りません。しかし、入試本番までの「残された時間の密度」は変えられます。

「もう遅い」と諦めて立ち止まるか、それとも「ここからが勝負」とペンを握るか。この記事を閉じて、まずは単語を1つ覚えることから始めましょう。

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塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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